True love in the lie.~The Another~ 作:鍵の剣
前書いた話を読み返すと何だか話があまり出来ていないように感じましたので、修正させていただきました。
ハニーの前でカッコつけるとか言って始まった決闘だけど、相手がやばすぎる。そのためにオレは決闘が始まったと同時にオレは全速力で逃げている。
普通の高校で決闘なんて申し込まれている時点で本来なら笑い物なのだが、今の状況はとてもではないが笑えない。
相手は武器を持ってオレを鬼の形相で追いかけてくるのだ。
「フンッ! 男らしくないやつだ。やはりお嬢を守ることなど出来ん。お嬢を守るのは私だ!!」
こいつは何か勘違いしていないか? 守る守るって何であいつをそんな弱い者みたいにいっているんだ?
偽者の恋人としてあいつと短い期間だけど一緒にいて思ったことはあいつを守らないといけないなんて思ったことはない。
そりゃ確かに弱点が所々あるけどもあいつが言うほどに過保護じゃなくてもいいんじゃないのか?
「けっ……んだよ守る守るって……んなこと言ってるわりにてめーこそあいつのこと分かってねーんじゃないのか!?」
「なんだと……!?」
「あいつはただ守られているだけで収まるほどのタマじゃねぇだろ!!」
オレが言い切ると鶫は銃を下ろして立ち止まる。オレも何事と思って止まると鶫は何か小さな声で言っている。
「知ったことをいうな……私はあいつが居なくなってからはお嬢を……」
あいつ? あいつって一体誰のことだ? 話の流れからすると同僚かなんかのような気がするが、とてもそんな軽々しく思えるようなものではなかった。
そのあとにも更に小さな声で言っているがそこまでははっきりとは聞こえなかった。
「貴様が……貴様が知ったことをいうなぁ!!」
鶫が叫んでオレのほうへと全力で距離を詰める。
声に竦んですぐに動くことが出来ずにオレは鶫に捕まってしまった。そしてすぐさま額に拳銃が突きつけられる。
「しまった……」
「お嬢をお守りすることが私の使命だ。お嬢をお守りすることが今の私の全てだ」
「ちげーよ。全然ちげぇ。男らしくねぇのはお前のほうだ」
「何が違うというのだ! たかが数ヶ月しか居なかった貴様に何が分かる!」
「何年も一緒に居たお前が何で分からないんだ!! あいつはずっと守ってもらうほど弱くはねぇ。男ならドンと構えて見守ってやれ!!」
「……!? 貴様とは話をしても無駄のようだ。予定通りに任務を遂行させてもらう」
万事休すとはこのことか……額に押し付けられた銃口がグイグイと押し込まれる。
引き金を引く人差し指に力が徐々に力が増していく。
「さらばだ。一条楽……」
オレは撃たれる覚悟をして目を思いっきり瞑る。しかし、オレの額に銃弾が撃ち込まれることは無かった。
恐る恐るオレは目を開けるそこにはこの場にいるはずが無い人間がそこに立ち鶫の腕を取っていた。
「あ、暁……!?」
──決闘が始まって俺は2人の決闘が始まって鶫が銃を出して戦うことが分かっていた。
これは違和感とでも言うのだろうか? 朝廊下で見たときに感じたことはこいつとどこかで会ったことがあるというものだ。
見て振り返って俺が言おうとしたのは「久しぶり」という感覚だったのだ。
あの時は変な違和感で声が出なかったけど、それはそれでよかったと心から思った。もし仮に挨拶なんてしてたらそのあとの会話に進展もなく、気まずいままだった。
まぁ、当初はこんな事態になるなんていうことは予想にもしてなかったけど、あいつが銃を構えてっていうのは感覚とか直感ではなく、見たことがあったからそういう感覚になった気がしたからだ。
なんでそんな感覚が出てきたのかなんていうのは分からないが、今は楽がヤバイ状況になっていることに間違いはない。だったら今は余計なことを考えずに走るだけだ。
校舎の中へ入って行くとそこらかしこに薬きょうがそこら転がっている。どうやら本気であの銃を乱射しているようだ。
「楽──生きてる……のか?」
考え方を変えればこの薬きょうが落ちている方向に楽と転校生の鶫が居るということになる。薬きょうの落ちている方角を辿っていくと階段を昇って行き、2階3階と昇って行った。3階までえ来ると楽が悲鳴を上げながら逃げる声とそれを追いかける鶫の声が聞こえてきた。声のする方に俺は走って行った。
楽達がいるところまで追いつき、2人を見つけた。しかし俺は直ぐにはこの場には飛び出せなかった。
何故か鶫は銃を下ろして立っているからだ。そして口元で何かを言っていた。楽もその言葉が聞こえて気になってからなのかその場で止まって立っている。
俺にも鶫の言っている言葉がはっきり聞こえた。
「知ったことをいうな……私はあいつが居なくなってからはお嬢を……。あいつが居なくなってからはお嬢を……」
何だろう? この違和感は……。俺がこいつと会ったことがあるっていう記憶だけじゃない別の何かが頭の中で引っかかる。
まさかと思うが親父が必死に隠そうとしたことは自分の過去じゃなくて俺の過去?
不自然なことになるのかもしれないがそうまでして隠したかったことだったとでもいうのだろうか? あの時親父は過去のことになると自分のことになるとペラペラと喋っていたが、俺の過去については一切触れることは無かった。
中学の頃の受験シーズンに入る前に一度授業で自分を見つめなおすという授業があった。自分を見つめ直すということになればやはり過去のこと──つまりは幼かった記憶を思い出して自分とはどんな人物だったかを振り返るということだ。
しかし、俺には過去の記憶が無い。つまりはこの授業で自分を振り返ることなんて出来ないのだ。よって俺はその日の授業の課題をまっ白の紙に名前だけを書いて提出した。
後日先生に呼ばれて宿題として両親に聞いてでもこの紙に記入してきなさいと言われた。そのために両親に俺の過去を聞いてみたが、答えは返ってくることは無かった。俺は今まで自分の過去を聞こうとしてもどこからも答えが返ってくることは無かったのだ。
その課題は後で適当に作り話を書いて提出した。その結果俺の過去に関しては闇の中ということになっている。
ただ、その答えは今目の前にいる奴から何か手がかりを得ることが出来るかもしれないのだ。
俺が考えている間に事は急速に進んでおり、楽はいつの間にか距離を詰められてしまっており、額に銃を向けられていた。
俺はすぐに転校生の後ろに走って銃を持つ手を力強く持ち、無理矢理楽の額から銃口を外す。
銃口を無理矢理外したことで転校生も俺との力比べのように楽に銃口を戻そうとするが動かなかった。
よって楽は助かったわけなのだが、楽は瞑っていた目を開くといきなり現れた俺がいたことに驚いている。
「あ、暁……!? 何でここに!?」
「ちょっと野暮用ってことになるかもしれないんでね。この転校生が俺の何かを知っているかもしれないから」
「野暮用……かも?」
「えーい! 邪魔だ!!」
鶫が俺の手をもう片方の手で払って俺と楽と少し距離を置いて俺に銃を向ける。
「誰だ!? 貴様は!! 私の決闘に邪魔をするということは死ぬ覚悟も出来てのことだろうな?」
「俺の名前は真田。真田暁だ」
俺が自分の名前を名乗ると相手は何故か異様な動揺を示した。
「暁……貴様は自分のその名前を呪うがいいぞ。その名前は私が聞くだけでもムシャクシャする名前なのでな」
「お前の言う暁ってのが誰か分からないけど、俺は真田暁だ。お前がムシャクシャする奴と一緒にすんじゃねーよ」
「貴様……その口調まで似ているというところがまた……。まぁ、いい。今は貴様などどうでも良いのだ」
「そりゃ困ったね。お前は明らかにヤバそうだったんでね……俺がここに来ることで楽を逃そうと思ったんだけどね。そうはいかないか」
「私がそんなことをさせるとでも?」
「させるんじゃない、俺がするんだ」
俺はそういうと鶫の後ろに回って後ろから脇から腕を通して動けないようにした。
「走れ楽!! こいつは俺が抑えておく。この決闘でお前は間違いなく殺される」
「お、俺が逃げても暁……お前は!?」
「お前とは違って喧嘩には自身があるんだ。ちょっとやそっとじゃやられねぇよ」
「そ、そうか!? ならすまねぇ」
そういうと楽は全力で走って逃げていった。しかし、俺が思った以上に楽の走る速さは遅くて姿が見えなくなるのに随分時間が掛かってしまったのであった。
そうしている間にも鶫は捕まえている俺に全力でもがいているので、抑えるのにもかなり体力が消耗される。
「やっと行ったか……。これで邪魔者は居なくなった」
「えーい!! 離せ!!」
「言われなくても離すよ。このままだと聞きたいことも聞けない」
俺が突然拘束を解くと鶫はバランスが崩れたように前に倒れかけて体勢を戻したが、振り返って俺を見ると俺に銃を向けた。
「貴様……よくも邪魔してくれたな」
「そういうなよ。俺が聞くことは楽には聞かれたくないことだ。そしてお前が何か知っているかもしれないことだからだ」
「何を言われようと私が貴様に答える口などは持っていない」
「そう言うなよ……何でお前が男子の制服を着てこの学校に来たのかは全く分からないがな……鶫さん?」
「な!? 貴様……既に気づいているということか!?」
これは俺が気づいたことではない。自己紹介の後に集がニヤニヤしているから聞いたら「あの転校生は女」と教えてくれたのだ。
その事実には驚いたが、こいつが女だと分かれば俺の夢の登場人物に当てはまる人間となる……そう思った。
「俺が聞きたいことは俺の昔の記憶だ……。俺はアメリカに住んでいたらしいでな父親はあるギャングの一員だったらしいんだ」
「アメリカのギャングだと!?」
「そのギャングの名前はビーバイブってところで、俺も幼いながらもそこの人達には可愛がってもらっていたって言う話だったんだが……」
「び、ビーバイブだと!? 貴様の父親がだと!? 何故組織の人間で私の知らない人間が」
「俺が聞きたいのはそこじゃない……。ビーバイブの話は親父に聞いたことだが、俺は何か引っかかるんだ」
「引っかかる? まさか自分が元ギャングだなんて言いたいのか?」
「そうは言ってない。ただ、ある夢の中の登場人物にいる黒髪の女の子だけど男っぽい服装をしている女の子と金髪で活発な女の子と遊んでいる夢……。金髪の少女は桐崎さんに良く似ていて、黒髪の少女はお前に良く似ているんだ。でも、俺にはこの夢で遊んだ女の子達のことはある事件に巻き込まれて記憶が無くなっていた」
「金髪の女の子がお嬢だと? 随分と良い夢を見るのだな。そこに私まで出てくるとはな。他人の夢だとしても嬉しいものだ」
「そしてここからが本題だ。俺が見た夢が過去の思い出の夢でお前が黒髪の女の子と仮定してみてなのだが、お前は俺の過去について何か知っているか!? という質問だ」
鶫はさっきまで興味を示すように聞いていたが、突然呆れたような顔になって俺の足元に銃を一発撃つ
「う、うわぁ!? あ、あぶねーだろ!?」
「貴様の質問に答える口は無いと言ったが、そんな確信も何もない話で自分の過去を聞かせろなんて言われて話せる人間などがいるわけがなかろう!!」
「あ、それもそうか。すまねぇ」
「貴様の話を聞いているだけ無駄だったようだ。早く一条楽を見つけて始末しなくては」
そういうと鶫は走って行ってしまい、直ぐに見えなくなった。楽よりも圧倒的に足が速かった。
その後、鶫は楽を見つけ出して追いかけっこの末に楽が奇策として3階からプールに飛ぶという荒業をした。
この逃げ道は俺がかつて部活動生の勧誘から逃げている際に当時はまだ学校の作りを理解していなかったためにただデタラメに逃げ回っていたために3階のプールの見える窓へと追い込まれてしまった。その時俺は最後の逃げ道はここしかないと思い、窓を開けて頭から飛び込むのは流石に怖かったので足からプールへと飛び込んだのだが、その光景に部活動生は追いかけてくることはなかったが、代わりに俺は体のあちこちを痛めることになった。
そのあとにプールの無断使用という扱いを受けて俺はズキズキと悲鳴を上げている体に鞭を打って引きずりながら生徒指導の部屋へと行き、あの先生と対談して反省文を書かされて延々と説教をされた後に釈放されたのだが、これがあの先生から受けた初めてのご指導だったわけだ。
この話は楽には笑い話のように話していたが、まさか楽があの手段を使うというのは予想外だった。デタラメに説教されてあーだこーだと何を言っているのか分からない説教を聞くという道を辿っているのだ。
俺は素直に「南無」と言って楽が飛び込んだプールへと向かった。
プールには楽がずぶ濡れの制服で座っており、横に飛び込んだ衝撃で完全に気を失った鶫がいた。
「よぉ、楽。うまく逃げたみたいだな」
「これのどこが逃げれているんだよ。いくら暖かくなってきたって言っても風邪引いちまうぞ」
「せいぜい風邪だけは引かないように気をつけとけよ。お前がいないと集と2人じゃつまらないからな」
「おい! それどういう意味だよ」
「何でもねーよ。っても鶫の奴は気失ったままか」
「あ、そうだった。濡れたままの制服じゃ風邪引いちまうよな。とりあえず濡れた制服だけでも脱がすか」
「あぁ、まぁ転校早々風邪引いたらなって脱がす!? ちょ、ちょっと楽やめろ!! それはヤバイ!!」
時既に遅し……楽はカッターシャツを脱がしてしまっており、その下の鶫のブラジャーをモロに見てしまった。それと同時に鶫の目がパチッと開いてしまい、辺りを見回して俺達がいることを確認して今の自分の姿を見て顔が真っ赤に染まる。
「だから待てって言ったのに……」
「お、女!? お、お前知ってたのか?」
「自己紹介のあとに集から聞いてな」
「き、貴様ら……」
そう言うと俺と楽は思いっきり握られた拳で思いっきりぶん殴られプールに落ちてしまった。その後に鶫は自分の体を隠すように壁のほうに行って腕を交差して座っている。
プールから上がると外のほうで誰かが来るのが聞こえた。それも大勢の声と共に……。
「や、ヤバイこれは本当にヤバイ」
「ちょ、ちょっと待てよ暁これどうするんだよ」
「ど、どうするもないだろ……どっか隠れるところ無いか?」
あたりを見回してそこに唯一あるのは更衣室だけで、仕方なく俺は座っている鶫の腕を無理矢理引っ張って更衣室に入ったが、みんなの声が段々と大きくなって近づいていることが分かって焦りに焦って更衣室のロッカーに隠れてしまった。まさかの3人で……。
「せ、狭い……」
「く、くっつくな!! 貴様らこの場で殺されたいのか!!」
「殺される以前にこれがバレたらどちらにしろ殺されるだろ……」
「声を出すな!! マジでバレてしまうぞ」
「そ、そんなこと言われても」
そうしているとクラスで聞いたことのある声が聞こえてきてそれも目の前と来た。
ロッカーから僅かに見えてるだけでもクラスのみんながかなりいる……。
「どこに行ったんだろ?」
「飛び込んだあとに直ぐに来たからそんなに遠くには行けないはずだけどね」
「あ、床が濡れてるよ!」
「ってことはまだ近くにいるね」
クラスの人間は中々何処かに行ってくれそうにはない。非常にまずい状況だ。
そうこうしていると今度は桐崎さんが来てからみんなに女子更衣室も探してという。みんなは「?」という感じの表情だが、桐崎さんが鶫が女だからって話すとみんなが仰天してクラスの半分が更衣室へと向かった。クラスの人間が少なくなって一安心した束の間だった。
桐崎さんからロッカーを開けられてしまった。ロッカーの中で無理矢理3人で入っていた状況だっただけに急に開けられて前にいた桐崎さんを3人で押し倒すようになってしまった。
まぁ、この後の展開は言わなくても分かるだろうが、俺と楽は桐崎さんにボコボコにやられてしまった。
その後に何とか喋る時間が出来たのだが俺達は既に虫の息の状態の中でどうしてこうなったのかを話すことで納得してもらうことが出来た。
しかし、これがきっかけで楽は桐崎さんという彼女がいるが、俺は今までのような学校生活にはならない気がした。特に女子からだが……。
以前投稿していたところからのスタートとなっていますが、内容は変えて前よりもちょっとだけ進んでいます。
ご意見、感想とうあればお願いします。