原作のシーンを文字に起こすだけでも一苦労ですね…
そしてオリキャラをなかなか使いづらい…
~開盟学園 朝 HR 2-C~
「ここが2-Cだ。じゃあ入るぞ、準備はいいか?」
「あっ、ちょっと深呼吸だけさせ「よし大丈夫だな、じゃあ入るぞ」てって、聞いといてそれですか!?」
「細けぇことはいいんだよ、気にすんな」
「(こ、こんな人が教師でいいのだろうか……?)」
廊下で話すのは開盟学園2-Cの担任の"チュウさん"こと中馬鉄治《ちゅうま てつじ》と、転校生の杉原哲平《すぎはら てっぺい》である。
緊張している転校生に対しての気遣いなど一切見られない担任の言動に、哲平はかなり動揺していた。
担任がこれなら学生たちはどうなのか?
不安は増す一方だが、そんな哲平の心情を気に掛けることなどなく、教室のドアが開かれる。
中馬に続いて哲平も教室へと入る。
「(賑やか、というか騒がしいクラスだな…)」
教室に入った哲平がクラスに対し抱いた第一印象はそんなものであった。
「お前らうるせーぞ、転校生を紹介するから黙って聞け」
「(そんなテキトーに!?う、うぅ~でも、き、緊張する…友達できるかなぁ)」
「名前は一回しか言わないから絶対聞き逃さないように」
「(何でワンチャンスなんだ?)す…杉原哲平です!よろしくお願いします!」
「はい、杉原哲平と言いますおめーら仲良くしろよ」
「(サラッと二回言ったし…)」
「よし、じゃあ席は一番後ろな。ほれ、その列、何か変な帽子かぶってるヤツいるだろ」
「あ、はい(えーと、変な帽子の…)」
中馬に言われた通りに席の方を見ると…
「(ひぃ!!何かスゴイ目で見てる!?)」
哲平の目に映ったのは赤帽子の男子、金髪の女子、メガネの男子が何とも形容しがたいような表情、目で見てくるという光景であった。
言われた通りに後ろの席に着くまで、その視線は変わらなかった。
「(この学校で、僕は本当に大丈夫なのだろうか…)」
ただでさえ大きかった不安が、より一層大きくなった。そんな朝の一幕であった。
~開盟学園 昼 2-C~
「ふぅ…やっと昼休みか。やっぱり時間が長く感じるなあ」
午前の授業が終わり、昼食の弁当を取り出す哲平。
転校初日であるからか、多少以上の気疲れも感じる。
そこで哲平はふと、自分の前の席に目を向ける。
「(そういえば前の三人はどこ行ったんだろう?何か…ボクを獲って喰おうとするような目で見てたけど…)」
そう、朝のHRでこちらを見ていた三人が居ないのだ。
何もないならそれに越したことはないが、朝のあの様子からみて何もないということは無いだろう。
哲平の脳裏に不安がよぎる。
するとその時、
「キャアアアアアアアアアア!!!!誰か助けてええええ!!!!」
突然、女子の悲鳴が聞こえてきた。
哲平が思わず悲鳴の方向に目を向けると…
「アレ?」
叫んでいたのはあの三人のうちの一人、金髪の女子であった。
一体なんなのだろう?
そんな疑問を抱いた瞬間、
「誰かあ――!!てゆうか転校生ぇ―――!!!!!」
「何で!!?」
結局のところ、絡まれてしまった。
ボクはこれから何をされるんだろうか?
哲平の不安は消えない。
~開盟学園 昼 スケット団部室~
「まあ、そんな訳で、さっきは悪かったな」
赤い帽子の男――ボッスンは哲平にそう謝った。
先ほどのはボッスンら学園生活支援部、通称スケット団の部活紹介を兼ねた小芝居であった。
哲平は「せっかくだから一緒に飯でも食おうぜ!」というボッスンの言葉に、本音を言えば断りたかったがそんな勇気は出ず、なし崩し的に彼らに部室まで連れてこられた。
そこで、スケット団の説明とボッスン、元伝説のヤンキー「鬼姫」だというヒメコ、パソコンの音声合成ソフトを用いて喋るというスイッチといった、どうみても変わり者な人たちについての紹介を受けた。
「そういえば、ボクはどうして部室まで連れて来られたんですか?昼食と今の説明ぐらいだったら、教室でもよかったと思うんですけど…」
そこには何か裏があるような気がしたが、それでも聞かずにはいられなかった。
「ん?ああ、実はスケット団にはもう一人メンバーが居るんだけど、そいつは違うクラスでさ。他クラスに来させるよりは部室の方があいつにとっていいかな、と思っただけだ」
「あ、そうなんですか。それで、もう一人というのは…」
「それは来てから話…っと、言ってたら来たみたいだな」
哲平は息を呑んだ。
ボッスン、ヒメコ、スイッチと、スケット団は三人ともぶっ飛んだ人物であった。
であれば、もう一人もおそらくそのような人物であると考えるのは、別段おかしなことではないだろう。
緊張を表に出さないように入ってくる人物を見ると…
「悪いな、先生と話してたら遅くなった」
「ま、急ぎの用じゃねぇから別に構わねえよ」
現れたのは長身で眼帯の男であった。
その目力に、哲平は背筋が冷たくなるのを感じた。
「…んで、君が話にあった転校生か?オレは春川龍斗、みんなからはハルトって呼ばれてる。まあ、よろしくな?」
その時哲平が抱いた感想は、
「(み、見た目に反して凄い普通の人だ!!?)」
であった。
「?どうした?反応がないが…」
「ハルトにビビッてるだけだろ?お前、顔怖いし」
「せやな。初対面なら普通の反応やな。ハルト、顔怖いし」
『まったくもってその通りだ。何故ならハルトは、顔怖いし』
「みんなして何だ、新手のいじめか?オレよりもヒメコの方が怖いだろ?見るからにひと暴れした後みたいだし」
「それはこの男がフザけたことぬかすからや!ホンマしょーもないことばっか言いよって!!」
「何だよ!!元はと言えばお前が…」
「はいはい、わかったから。なんでもいいから転校生置き去りにしてどうする?」
もう一戦やらかしそうな二人を止めるハルト。
「何か色々と、済まなかったな」
「い、いえいえ!こちらこそすみません!あの、なんていうか、想像していた以上に普通の人だったので、少し驚いて…」
「なるほど、察するにこいつらがしょうもない寸劇か何かで絡んで、その勢いでここまで連れてきたってところか?まったく、コイツらは…」
「よ、よくわかりますね…」
「まあ、長い付き合いだからな」
「ちょっと待てよハルト!しょうもない寸劇ってなんだよ!?」
「いや、間違うてへんやろ?実際しょーもなかったやんか」
「何だよ!お前らの演技力の問題だったろ!?」
「ハァ!?どう考えてもアンタの台本のせいやろ?だいたいアンタは…」
「もう黙ってろ、お前ら。それで、まだ君の名前聞いてないんだけど…」
「あ、ああ、そうでしたね。杉原哲平です、よろしくおねがいします」
「ああ、よろしく。後、そんなにかしこまらないでくれ。同学年だし、普通に接してくれれば」
「いや、でも…」
「そりゃ無理だってハルト。あんだけビビらせたらそりゃかしこまるだろ?そう思うならその顔どうにかしてこい」
「……ヒメコ、やっぱり殺ってしまえ」
「了解やハルト!ボッスン…覚悟はええか?」
「ま、待てヒメコ!話せばわかる!!ハルトも!オレが悪かったからヒメコを止めてくれ!!!」
「オレの顔より、お前の頭をどうにかしたほうがいいからな。殴れば治るだろ」
「人を古いテレビみたいに言うな!!」
「ギャーギャーうるさいわ!ほんなら…いっぺん死んで来い!!!」
ギャ――――!!!!!
ボッスンの悲鳴が響き渡った。
「まあ、あいつのことは気にしないでくれ」
「は、はい、でも…いいんですか?」
「いつものことだし、問題は無いだろう。ボッスンは杉原をウチに入れたいんだろうけど、無理やりってのはよくないからな。部活に入るんだったら、候補にでも入れておいてくれ」
「あ、はい!(良かった…ホントにまともそうな人で。ボッスン達だったら無理やりな勧誘してきただろうから、ホントに助かった…)」
「後はまあ、何か困ったこととかあったら遠慮なくスケット団を頼ってくれな。んじゃ、取りあえず飯を食うか」
「そうですね」
こうして昼は、過ぎて行った…
~開盟学園 放課後 体育館裏~
「…ここが体育館で、向こうが池か…割と広い学校だな。部活も色々あるみたいだし…」
放課後、哲平は校内の地理を覚えるために歩き回っていた。
そんな時、
「あークソ!!腹立つ!!」
誰かの大声が聞こえてきた。
気になって声の方を見に行くと、男子が二人、壁にペンキを塗っていた。
「(そういえば、スケット団が何か言ってたな…)」
哲平は昼にスケット団から聞いた話を思いだしていた。
<葉鶏頭事件>
体育館の裏に誰かがペンキで「ハゲ伊藤」という落書きをしたという事件。
聞いてみればかなりしょぼい事件だが、どうやらスケット団の力で解決したらしい。
「クソ!何でばれたんだ!!」
「だからやめようって言ったんだよ、落書きなんて…ホントくだらないことしかしないからな、
犯人のうち一人は城ヶ崎というらしい。
哲平はその名前に、心当たりがあった。
もしかして彼は…
そう考えていたら、二人と目が合った。
哲平は慌てて隠れ、逃げ出した。
「?今のは……」
「ああ、確か転校生だよ。C組に来たんだ。えーと、杉原?とか言ったかな?」
「……ほう……転校生ねぇ……」
城ヶ崎の目が、怪しく光った。
~開盟学園 放課後 スケット団部室~
「まぁ~しかしヒマだなぁ~~~…ちょっとスイッチ数えてて……
ヒマだなぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~―――――――――――…………」
「やかましい!!ほなもう帰れや!!!」
『14秒だ』
「お前もや!!!!」
「うるせぇ!!だいたいハルト、何で哲平帰しちまったんだよ!?せっかく部員増えるチャンスだったのに!」
「無理やりやらせても仕方ないだろ?何だ、ボッスンの言う人助けってのは人の意思を無視して何かを無理やりやらせることなのか?」
「んぐ!?ま、まあそれは置いておいて……あ――、何か来ねぇもんかね、こう…血まみれの被害者がさ、ガッと扉を開けて現れてさ、『助けてください!!』みたいな依頼がさ…」
「お前ホンマにそんなん来たらどう対処するつもりやねん」
と、冗談交じりでそんな話をしていた時、
――――――ガラッ――――
「…た、助けて下さい…」
「「ぎゃああああああ!!?血まみれだあああああああ!!!?」」
現れたのは、頭から真っ赤に染まった哲平であった。
突然のことで必要以上に驚くボッスンとヒメコ。
「落ち着け、二人とも。匂いからして、これは多分ペンキだ」
「な、何だペンキかぁー、もうビックリさせんなよ……ペンキ!!?何で!?どうしてそんなんなっちゃった!!?」
「じ、実は……」
哲平の口から語られる話とは、一体……
To be continued.....
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