原作でいうと第2話に当たる話です。
基本、原作エピソードを扱う際、本作では最低2話になりそうです。
オリ話も考えていかないと…
~開盟学園 放課後 スケット団部室~
「という訳でぇ…親が旅行に行っちゃったからヤバイとか思ってコッソリ連れて来ちゃったのよぉ…」
放課後スケット団の元を訪れたのは、ボッスン達と同じクラスの
三つ編みにメガネ、恰幅の良い身体、そして"3の口"が特徴的な女子である。
ボッスン達とも仲が良く、スケット団へ依頼を持ち込んでくることも多い。
「それで、部活の間は見てられないから、あ、ヤバイとか思ってぇ、ここで預かってほしいわけよぉ…」
ただ、依頼をしてくれるのはスケット団的には非常~にありがたいことではあるが、
何というか………彼女の依頼は少し変わった内容であることが多い。
そんな彼女が持ち込んだ今回の依頼は………
「……ウチのイエティを」
ペットのシロテナガザルを預かってほしいというものだった……!!
「…あのねヤバ沢さん?アンタ何かいつもこういう変な依頼持ち込んで来っけどさぁ…」
「じゃあ後はよろしくね~」
「いやいやいやいや!!可笑しいよ!?何だよシロテナガザルって!?こんなん預かれねーよ!!」
「スイッチ、シロテナガザルって一般家庭で飼えるものなのか?」
『許可や申請が必要ではあるが、飼うことは可能らしい』
「だからって預かるなんてムリだろ!?」
ヤバ沢さんからの依頼に、消極的なボッスン。
「ちょっとぉ、だってスケット団でしょ?「いや…」困ってる人を助けるんじゃないの?「そうだけど…」看板に偽りあり?「あのね…?」ヤバくない!?「うるせーなあ!!!」」
「ヤベーのはアンタのツラと頭だ!!王国にでも頼みに行って来い!!」
「何それ!!ヤバス!!ヤバス!!」
「まぁまぁまぁ、落ち着けボッスン。ええやんか引き受けたっても」
ボッスンとヤバ沢さんのヒートアップしてきたやり取りを止めるヒメコ。
「これでもアタシ、動物めっちゃ好きやねんで?ダテに自然を愛するヒメ姉様呼ばれてへんわ」
「いや呼んでねーよ!?」
「大丈夫大丈夫、怖くなーい……」
そういってヒメコは、イエティを抱きかかえる。すると……
―――ムニィ―――
イエティはヒメコの胸を揉み、
―――ニヤァ―――
そして笑った。
コイツ、ただのエロザルだ。
するとヒメコはイエティをテーブルに置き、
おもむろに上履きを脱ぎ、
振りかぶり、勢いよく…
―――スパーン!!―――
イエティ目掛けて振りぬいた!!!
「ヒメ姉さまーーーーーーー!!!!?」
あまりの事態にボッスンが叫ぶ。
「何ぶっ叩いてんだよ依頼人の前で!!」
「かんっけいあれへん!!」
「落ち着けヒメコ!暴れるな!」
「離せやハルトォ!!あのサル殺せへん!!」
「だから殺すなって!?」
珍しくハルトまでも慌てさせるヒメコ。
「ちょーヤバイ!!?」
「「ヤバ沢さーん!!?」」
そして気絶するヤバ沢さん。
どう収拾をつけようか?
ボッスンとハルトが悩んでいたその時、
「ビークワイエット!静かにしたまえ!ここは動物園か!?」
開盟学園の英語教師である、
事態が落ち着くかと思われたが、
―――ウキー!―――
「ん?おわぁ!?ホワット!?何だこれはああ!!?」
イエティが金城に攻撃を仕掛けてしまった。
「あーあー…」
「こらヤバイわぁ…」
イエティを落ち着けること数分。
「何をやってるんだキミ達は!?」
改めて金城からの説教が始まった。
「まあ、そない怒らんといて下さいよ金城先生」
「一応部活動だしなぁ」
「ドントジョーク!サルとたわむれるのがキミ達の活動かね!?
…フン、何がスケット団だね?行くところの無い人間同士が寄り集まってるだけだろ?」
「……聞き捨てなりませんね、金城先生」
金城の言葉に、反応を示すハルト。
「お、おいハルト…」
「は、春川か…私の言ったことに何か不満でも?」
「ええ、その通りです。寄り集まることの何が悪いんですか?集まれる場所があるというのは、居場所があるというのはそれだけで素晴らしいことです。それを否定する資格は誰にもない。
そもそも……生徒を導くべきである教師が、おいそれと口に出していいことではないでしょう?
それとも何ですか?居場所のない人間は一人寂しく泣き震えてろとでも言うつもりですか?」
「……ぐっ…!」
ハルトの剣幕に押され気味の金城。
「おい、ハルト、そのぐらいにしておけ!」
「…!悪い、ボッスン…どうしても我慢できなくてな…金城先生、過ぎた真似をしたことは謝ります。ですが、そちらもいい大人なのですから発言には気をつけていただきたい」
「あ、ああ…わかったら、とにかくそのサルは直ちに校外へ連れ去りなさい」
「はい…あ、そうそう。金城先生、確かソフト部の顧問だったスよね?」
「む?それが何だ?」
「ソフト部の部員が言ってましたよ?先生のボールの投げ方は死ぬほど笑えるって。何か女みたいだって」
「シャ……シャラップ!!何だその話、関係ないだロウ!?」
「左手で投げた時みたいやって」
「シャラップ!!?」
「後で投げ方教えましょうか?」
「ストーーーーップ!!
キ、キミ達!あまりふざけていると活動停止にしてやるぞ!?
こ、顧問の先生は確か中馬先生だったな?
Where!? 何故来ていない!?」
弄られ過ぎたためか、勢いでまくしたてる金城。
「まあ、チュウさんは形だけの顧問つーかなぁ?」
「めったに来ぇへんで」
「多分ですが、また実験室で怪しい薬品でも作っているんでしょう」
~開盟学園 放課後 科学準備室~
スケット団顧問であるチュウさんこと中馬は、スケット団の予想通りに怪しげな実験をしていた。
調合した試薬を入れた試験管に、別の薬品を一滴垂らすと……
―――ボンッ!!!―――
………爆発した。
「…ケホッ、ケホッ、おーこえー、またやっちまったかい」
爆発に巻き込まれたというのに、全く堪えていないチュウさん。
「しかし…何でこういつも爆薬が出来ちまうんだ?
この才能を何かに活かせねーかな」
そこでチュウさんが思い至った考えとは……
~開盟学園 放課後 スケット団部室~
「…という訳で、その爆薬を球状のカプセルに封じ込めてみた。
あのーほらあそこ、校舎の裏の方によお、ちょっとした空き地みてぇのがあったろ?
お前ら………そこでコレ爆破してこい」
「「ざっけんなよ!!!」」
突然現れたチュウさんのあまりの暴言に、即座にツッコミを入れるボッスンとヒメコ。
「頭おかしいのか!!?なんでオレらがそんなことしなきゃなんねンだよ!!」
「だっておめーらスケット団だろ?ほら、困ってるんで助けてください」
「スケット団だからって何でもすると思うなよ!!?
いやいやいや、その前におかしいって!!教師が生徒に爆弾処理をやらせるのはおかしいって!!
自分でやれよ!!!」
「ええ~~、めんどくせーよ」
「もうその頭もろともフッ飛んで来いや!!」
「オイオイおめーら……オレにそんなこと言っていいのか?」
「「!!?」」
「辞めちゃうよ?スケット団の顧問。
オレ以外にやってくれるヤツいねーぞ?多分」
「(出た!くっ…ホントこの人は…)」
「(タチ悪いわぁ…)」
「諦めろ、ボッスン、ヒメコ。
チュウさんがこういうダメな大人だってのは、分かりきってることだろ?」
「……ハルト、お前最近オレに対して厳しくねぇか?」
「気のせいじゃないですかね?」
「ったく、…ん?おい、なぜかここにリュック背負ったサルみてーなボッスンが居るぞ?」
「リュック背負ったサルでいいんだよ!」
チュウさんがイエティに気付き、そう言ってきた。
「今預かっとんねん、依頼人の大事なペットや。
チュウさん、殴ったりしたらアカンで?」
「おめーはさっき殴ってただろ!?」
「なんだおめーら、頼まれりゃエテ公の世話もやんのか?
だったらおめー爆弾処理ぐれー「「出来るかい!!!」」」
とその時、
「あ、あれ?何かイエティ…爆弾いじってね?」
イエティが、チュウさんが持ってきたボール型爆弾を手で転がしていた。
「おい気を付けろよ、割と簡単に吹っ飛ぶからなソレ
………校舎なくなるよ?」
「「「ぅおい!!!!!」」」
「何で『もうシャンプーなくなるよ?』みたいなノリなんだよ!!」
「ハハハ、冗談冗談、そんな威力ねーよ。
……せいぜいこの部室がフッ飛ぶ程度だ」
「充分過ぎるわ!!」
「ハルトがこういうツッコミすんの、珍しいわ…」
「ったく…って、あれ?イエティどこ行った?」
「え?いやソコに…って、ソレあんまいじくっちゃダメ!!メスザルの尻じゃねぇんだぞ!?」
「そ、それこっち渡し!ルールルルルルル………」
再度爆弾をいじるイエティに対し、返すように求めるスケット団。
それに対し、イエティは、
「そうそうその爆弾をね、そうして置いて、そう……」
「お気に入りのリュックをね、そう、開いて……」
「爆弾を中に、入れました、と……」
……………
「「「…ダメだろ!!?」」」
そのままイエティは部室の外へと逃げ出した。
「何でじっと見てたんや!お前らアホやろ!!?」
「ちくしょー、思わず普段やらないノリツッコミしちまったぞ!」
「オレもだ…やってみると案外面白いものだな」
「ハルトは何を楽しんどんねん!?」
「…くそっ、もう見当たんねー!」
「爆弾もっとるし、早よ捜さなヤバイんちゃうん?」
「よし、なら手分けしてサルの捜索だ!ヤバ沢さんの部活が終わるまでに捜し出すぞ!!」
「はは、爆死する前にの間違いだろ?」
「アンタ黙っとけ!!」
「ボッスン!ヒメコ!大変だ!!」
「どうしたハルト!?何があった!?」
「ソフト部から部活の手伝いを依頼されていたのを忘れていた!」
「「何で今思い出したぁあ!!!」」
「え?何!?部活と爆弾どっちが大事ィイ!!?」
「というか前から依頼を受けたらウチらに相談せえ言うとるやろがぁああああ!!!」
「悪い!そういう訳だからちょっと行ってくる!
イエティについてはオレも見かけ次第捕獲する!
取りあえず、捕獲用の虫網だけ持ってとくわ。
…ついでに、金城先生にボールの投げ方教えてくる」
「どうでもいい!!とにかく手分けして探すぞ!!」
「じゃあ、オレは先に行く!!」
ハルトは一足先に部室を飛び出した。
爆弾を持って逃げ出したイエティと、それを追いかけるスケット団。
スケット団は無事にイエティを捕まえられるのか?
To be continued.....
ご意見ご感想、アドバイス、改善点等ありましたら、よろしくお願いします。
最初はこのエピソードは飛ばすつもりだったのですが、ヤバ沢さんは早めに出しておかなければと思い、このようになりました。
オリ話で出そうとも思ったのですが、どうしても思いつかなくて…
少なくとも、私的に序盤の見せ場である"あの戦い"の前には出す必要があると感じまして。
それと、原作にあるエピソードで文章だけで説明できなそうな、絵が必要そうなエピソードについては話を飛ばすか、その裏側で起こった別の話をする予定ですので、ご了承ください。