短くてすいません。
高坂家の穂乃果の部屋・・・・・・。
そこでは今日、紅葉に「えへへ~♪」と嬉しそうな笑顔を浮かべて膝枕をして貰っている穂乃果の姿があるのだった。
「穂乃果、本当にこんなので良いのか?」
「うん!! これで良いの!!」
なぜ、こんなことをしているか・・・・・・それにはちゃんとした理由がある。
それは今日が・・・・・・8月3日、穂乃果の誕生日だからである。
*
一週間前、穂乃果が突然ドタドタと階段を駆け上がって紅葉の部屋にやってきた時だった。
彼女は勢いよく部屋の扉を開いて部屋でくつろいでいた紅葉にいきなり抱きつき、そのことに紅葉は少し驚いたが割と何時ものことなので取りあえず頭を撫でることに。
「くぅ~ん」
「なんで犬みたいな声出してんだ? 可愛いけどさ。 っていうか俺に何か用があったんじゃないのか?」
紅葉がそう尋ねると穂乃果は「そうだ!!」と一度紅葉から離れて真剣な顔つきとなり、それに紅葉は「なにか大切な話なんだろうか」と首を傾げる。
「あのね! 一週間後の穂乃果の誕生日のことなんだけど・・・・・・」
「うん? なんか欲しいもんでもあるのか?」
「ううん、物が欲しいんじゃなくてね・・・・・・あのね! その日はお兄ちゃんにとことん甘えたいの!」
それを聞いて紅葉は「いつも甘えてね?」と疑問を口にするが、穂乃果は首を横にブンブン振って「違うよ!」と否定する。
「いつもよりずっと、ずぅーっと甘えたいの!! ダメ、かな・・・・・・?」
「まぁ、よく分からんが・・・・・・お前がそうしたいなら別に構わないぞ?」
「ホント!? やったー!!」
紅葉からの許可が出て穂乃果は両手を広げて嬉しそうにし、穂乃果は「お兄ちゃんありがと!!」と抱きつき、紅葉はそんな穂乃果に苦笑しつつ彼女の頭を優しく撫でるのだった。
*
そして丁度一週間後、部室で他のμ'sメンバーと一緒に穂乃果の誕生日を祝った後、冒頭へと繋がるのだった。
「やっぱり何時もと変わらない気もするなぁ」
「そんなことないよぉ!」
すると穂乃果は起き上がって立ち上がるとそのまま紅葉の足の上にぽすんっと乗っかり、紅葉の両手を掴んで自分を抱きしめるような形にする。
「えへへ♪」
「うっ・・・・・・なんかこっちが恥ずかしくなる。 っていうか穂乃果ももう少しくらい恥ずかしがっても良いと思う」
「穂乃果だってホントはちょっと恥ずかしいんだよ? でもね、それ以上に・・・・・・今日はお兄ちゃんに凄く甘えたいんだ」
穂乃果は嬉しそうにそう語りながら紅葉の右手を握りしめ、紅葉はそれに少し照れ臭そうにしつつも左手で穂乃果の頭を撫でるのだった。
「ねえ、お兄ちゃん・・・・・・久しぶりにあれやりたいなぁ」
「あれか、分かった」
紅葉は穂乃果の言葉に頷いてオーブニカを取り出すと彼はオーブニカに口を当ててメロディーを流し、それに合わせて穂乃果も歌を口ずさむ。
「ラララララ~♪ ララララ~♪」
曲が終わると、穂乃果は凄く満足したような顔を浮かべており、それに紅葉もどことなく楽しそうだった。
「お兄ちゃんといるとね、私、なんだか凄く安心するんだ・・・・・・」
「俺もだよ、お前といると、妙に落ち着ける。 本当だったら赤の他人なのに・・・・・・なんでだろうな?」
「他人なんかじゃないよ、お兄ちゃんは・・・・・・穂乃果のお兄ちゃんだよ! 血なんて繋がってなくてもね!」
「そっか」
穂乃果にそう言われた紅葉は薄らと笑みを浮かべ、今度は自分の意思で穂乃果を抱きしめるのだった。
「お兄ちゃん・・・・・・」
「んっ?」
「大好きっ!」
すると彼女はそう言いながら今度は向き合うように体勢を変えて紅葉の腰に手を回して抱きつき、頭を彼の胸に埋めてスリスリしてくる。
「えへへ~♪ おにいちゃぁ~ん♪」
「っ・・・・・・」
甘い声を出しながら、頭をスリスリしてくる攻撃に戸惑う紅葉。
それに気恥ずかしさを感じたのか、紅葉の顔は徐々に赤くなってくる。
「顔真っ赤だよ? お兄ちゃん?」
「誰のせいだと思って・・・・・・!!」
取りあえず一旦離れて貰おうと両手で穂乃果の肩を掴むのだが、穂乃果は「やっ!」と言って前のめりになってそのまま紅葉を押し倒し、それに紅葉は「なにするんだ!?」と怒るのだが・・・・・・。
「今日はお兄ちゃんにいっぱい甘えて良いってOKしてくれたのお兄ちゃんだよ? だから穂乃果の好きにするの!」
うるっとした瞳で上目遣いに見て来る穂乃果に、紅葉は思わず押し黙ってしまい、穂乃果はそのままゆっくりと自分の顔を紅葉の顔に近づけてくる。
「ちょっ、穂乃果・・・・・・!? お前なにして・・・・・・!!」
紅葉は慌てて穂乃果を力尽くで押し退かそうと思ったが、それよりも早く、穂乃果は自身の唇を「チュッ♪」っと紅葉の・・・・・・。
頬にキスをした。
「はっ・・・・・・?」
「ビックリした? これはこの前、あの宇宙人から助けてくれたお礼だよお兄ちゃん!」
「してやったり」といった顔を浮かべる穂乃果に、紅葉は「はぁ・・・・・・」と溜め息を吐き、グデーっと床に倒れ込む。
「全くお前って奴は・・・・・・」
紅葉はそんな穂乃果に呆れながらも彼女の頭を撫で、穂乃果は「えへへ~♪」と笑いながら紅葉の胸に頬ずりをするのだった。