ラブライブ! オーブ‼︎   作:ベンジャー

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やはりギンガ、エックス、ビクトリーのカードも所持していることにします。
トリニティにはまだなれませんが。
尚、まだ本人達には会ってません。






第13.5話 『夢の中の檻』

彼女・・・・・・西木野 真姫は薄暗い道で得体の知れない「何か」に追われていた。

 

ただ彼女はひたすらその「何か」から必死に逃げ、気付けば協会のような場所に辿り着いていた。

 

そこに辿り着くと、彼女は肩で息をしつつも後ろを振り返り、今はもう自分を追いかけていた「何か」がいないことにほっと安堵し、胸を撫で下ろす。

 

「ふぅ・・・・・・」

 

しかし、安心したのもつかの間、彼女は突如頭上から振ってきた折の中に閉じ込められてしまったのだ。

 

「えっ!?」

 

真姫は必死に折から出ようとするが、か弱い女の子の力では檻はビクともせず、気付けば・・・・・・彼女の周りにある影の中から何やらモゴモゴと動く「何か」がおり、真姫は影の中の存在に気付いて硬直してしまう。

 

「っ!?」

 

そして、影の中から飛び出したのは・・・・・・。

 

可愛らしい外見をしたピンク色の羊だったのだ。

 

「・・・・・・はっ?」

 

しかも羊は1匹だけではなく、10匹近くの羊が影の中から飛び出し、檻に閉じ込められた真姫の周りをぴょんぴょん跳ね回り、なんだか真姫は拍子抜けしてしまい、唖然とした顔を浮かべていた。

 

とは言え、先ほどまで感じていた恐怖心はだんだんと薄れていき、自分を追いかけていたのがこんな可愛らしい動物だったのかと思うと同時に、自分の周りをぴょんぴょん跳ね回り羊を見てなんだかほのぼのしてしまい、真姫は苦笑してしまう。

 

「何よ、脅かしてくれちゃって・・・・・・」

 

だが、次の瞬間・・・・・・。

 

羊達の顔は「クワッ!!」と恐ろしい形相の顔となり、それに真姫は「うぇ!?」と驚きの声をあげて尻餅をついてしまう。

 

「キシャアア!!」

「シャアアア!!」

 

羊たちはおぞましい雄叫びをあげながら檻に噛みつき、檻を噛み砕いて真姫に襲いかかろうとしていたのだ。

 

「ひっ!! だ、誰か・・・・・・」

 

やがて羊たちによって檻は完全に噛み砕かれ、羊たちは「グルルルル・・・・・・!!」と唸り声をあげながら真姫を睨み付け、今にも彼女に襲いかかりそうだった。

 

「誰か・・・・・・誰かぁ・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰か助けてええええええ!!!!」

 

という夢を今朝見た・・・・・・と話す真姫の話を聞き、目尻に涙を浮かべて学校の教室で叫ぶ花陽。

 

「ってなんであなたが怖がる訳?」

 

なぜそんな夢を見た真姫ではなく、当事者ではない花陽が怖がるのかと真姫がツッコミを入れると、花陽曰く「そんな夢の話をされたら誰だって怖いよ!」とのこと。

 

「しかも、怖い夢かと思わせてほのぼのした夢だと思ったらガッツリ怖い話なんだもん! 余計に怖いよそういうオチ!!」

「まぁ、確かにそうだけど・・・・・・。 はぁ、もううんざり。 おかげで朝からテンション下がったわ」

 

真姫は大きな溜息を吐くのだが、自分以上に花陽が深呼吸が必要になるほど怖がっており、そんな彼女を見て真姫は「だからなんであなたが・・・・・・」と呆れた視線を向けていた。

 

「はぁ、夢に出そう・・・・・・」

「・・・・・・ねぇ?」

「んっ?」

「今も・・・・・・夢の中だったら、どうする?」

 

真姫の問いかけに対し、「えっ、そうなの!?」と驚いて後ろに下がる花陽。

 

「バカね、言ってみただけよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、真姫は昼休み頃にピアノを弾く為、音楽室に訪れており、ピアノを弾こうとするのだが・・・・・・ピアノは音が出ず、彼女は「あれ?」と首を傾げ、どこか壊れたのかとピアノの中を見てみる。

 

「んっ? んっ~?」

 

そんな時、真姫は音楽室の出入り口辺りに小さな少女がいつの間にか立っていることに気付き、それを見て真姫は驚いて小さな悲鳴をあげ、尻餅を突いてしまう。

 

「な、なに!? ビックリさせないでよ!! もう、学校に入って来ちゃダメでしょ!?」

 

真姫は勝手に学校に入って来たらダメだと少女に注意するのだが・・・・・・その時、真姫はその少女を見て目を見開く。

 

「あっ、あなたは・・・・・・あなたは・・・・・・!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、放課後の学校の屋上にて。

 

今日も今日とてダンスの練習をするために屋上に集まったμ'sのメンバー+紅葉。

 

しかし、花陽からみんなに今日は真姫が学校に来ていないことを告げられた。

 

「昨日元気そうだったんだけど・・・・・・」

「風邪かな?」

「心配だね・・・・・・」

 

そこで凛がみんなに「ねえねえ!!」と呼びかけ、彼女は今日はもう練習は中断し、みんなで真姫のお見舞いに行くのはどうだろうかと提案してきた。

 

それに穂乃果は「良いかも!」とノリ気だったが、そこは当然、この中でも特に真面目な性格の海未が「いけません!!」と反対する。

 

「日々の鍛錬を怠っては・・・・・・」

「まぁまぁ! たまにはこういうのも良いんじゃない?」

 

そんな海未をたしなめるようにことりがそう海未に言い、それに「そうだよそうだよ!」と穂乃果も同意し、紅葉も「そうだな」と頷く。

 

「最近はみんな結構頑張ってるし、1日くらい休んでも問題ないだろう」

「そうだよそうだよ! ついでに途中でパフェ食べたり、アイス食べたり、あっ! ラーメンも捨てがたいにゃ~! あー、楽しみ~」

「これお見舞いだから!」

 

凛がついでに何かを食べようと言う話をしていると、なんだかそっちがメインになって来ている為、花陽から注意を受け、反省する凛。

 

「なんか食うのがメインになってどうする。 それになんか食べるならカレーパンだろうが!!」

「だからこれお見舞いだよ、紅葉くん」

 

今度は花陽が紅葉に注意し、紅葉は「はい・・・・・・」と頭を下げて反省。

 

「・・・・・・?」

 

しかし、そんな紅葉の様子を見て、穂乃果は「んっ?」と小首を傾げる。

 

「紅葉くんにそんな熱い視線を送って、穂乃果ちゃんどうしたん~?」

「あ、熱い視線なんて送ってないよ希ちゃん!! ただ、ちょっと、お兄ちゃんの様子が何時もと違う気がして・・・・・・」

 

穂乃果のその言葉を聞き、一同は「えっ?」と不思議そうな顔を浮かべ、もしかして紅葉も調子が悪いのだろうかと思い、にこが紅葉の顔色を伺ってみるが・・・・・・普段と大して変わらないように見える。

 

「何時も通りカレーパンバカじゃないの」

「酷い言われよう。 でも否定はできない」

 

実際、紅葉自身も身体に違和感などはなく、普通に元気なので穂乃果の気のせいではないかと紅葉は言うのだが・・・・・・穂乃果はイマイチ納得していない様子であり、「う~ん?」と眉間にシワを寄せる。

 

「まぁ、兎に角。 今は真姫ちゃんのお見舞いの話だろ?」

「そうやね、照れてる顔が目に浮かぶわ~」

 

希はお見舞いに来た自分達を見て照れる真姫の姿を思い浮かべてニヤニヤ笑みを浮かべ、それににこは「え~!?」と不満そうな声をあげる。

 

「ホントに行くのぉ? しょうがないわねぇ~」

 

にこはそう言いながらそっぽを向くのだが・・・・・・。

 

「お願い、早く元気になって戻って来て!」

 

と希はにこの心の中をナレーションし、それににこは「なに勝手に!?」と希を睨むが、希は「心の声を言っただけよ」とのほほんと笑いながら返し、そんな希の胸をにこはぽこぽこ軽く叩く。

 

「希さんの胸を妬んで叩いてるようにしか見えないですね、にこさん」

「うっさいわ!!」

「んっ?」

 

だが、その時ふっと紅葉が少し離れた位置にあるフェンスに視線をやると、その上に1人の少女が座っているのが見え、目を擦ってもう1度確認すると・・・・・・少女は既にそこにはおらず、紅葉は見間違いかと思い、にこから再び逃げ出すのだった。

 

(今のは・・・・・・見間違いか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、一同は練習着から制服に着替えて談笑しながら校門を出ようとすると、希から「ちょっとだけ寄り道して行かない?」と提案が出る。

 

「えぇ? お見舞いに行くんですよ?」

「さっき差し入れ買って行けば喜ぶんじゃないかって話してたの!」

 

ことりからの説明を受けて海未は「あぁ、成程」と納得し、それには海未も賛成だったので一同は先ずお見舞い品を買うことにするのだった。

 

「じゃあそうしましょう。 お金は私が出しておくから・・・・・・」

 

絵里はそう言いながら鞄から財布を取り出そうとするのだが、その時、彼女は忘れ物をしてしまったことに気付く。

 

「どうしたの?」

「忘れちゃったわ・・・・・・」

「何を?」

「明日授業でやるところの教科書を。 家で予習しようと思ってたのに・・・・・・」

 

それを聞いて穂乃果は「予習!?」と驚きの声をあげる。

 

「凄い・・・・・・! 私、したことない・・・・・・!」

「・・・・・・」

「だろうな」

 

そんな穂乃果に海未はジトッとした視線を送り、同時に紅葉もそんな穂乃果を見て思わず笑ってしまうのだった。

 

絵里はみんなに先に行っててくれと言うが、別にそんなに時間がかかることもないだろうということでみんなはここで待っていると返し、絵里はそのことにお礼を述べて学校の方へと戻って行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから絵里は自分の教室に辿り着くと、机の中にあった自分の教科書を鞄に仕舞い込み、みんなの元へと帰ろうとするのだが・・・・・・。

 

「・・・・・・んっ?」

 

彼女は教室を今誰かが通ったような気がして、恐る恐る教室から廊下に出るとそこには誰もおらず・・・・・・。

 

ただ、階段を降りる誰かの人影だけが見えたのだった。

 

その瞬間、辺りが薄暗くなり、周りはほんの小さな光が壁床などを照らした不思議な雰囲気のただよう空間となり、絵里はそのことに当然ながら驚きを隠せなかった。

 

「えっ・・・・・・!? ハラショー・・・・・・」

 

取りあえず、あの影を追いかけようと絵里は階段を降り、あの影を追いかけて行くと・・・・・・。

 

辺りはさらに暗くなり、目の前に1つの扉が現れた。

 

そんな摩訶不思議な現状に絵里は戸惑いつつも、絵里はなぜか止まることができず、ただただ本能のままその扉を目指して駆け出し、その扉の中に入ると・・・・・・。

 

彼女は、学校の外に出ていた。

 

「・・・・・・えっ」

 

学校から出た先には穂乃果達が自分を待っていてくれていたのだが・・・・・・先ほどまで夕方だったのに、今はもうスッカリ夜であり、凛が言うには「急に夜になった」とのことだった。

 

「私も、教室が急に暗くなって・・・・・・」

「こんなの普通じゃない! 私達、夢見てるんとちゃう?」

「もしくは・・・・・・宇宙人、とかの仕業・・・・・・かもな」

 

希はもしかしてこれは夢なのではないかと予想し、紅葉はこの現象は宇宙人などの仕業なのではないかと予想するが・・・・・・。

 

「そうだよ」

 

その時、希や紅葉の考えを肯定するかのように絵里の背後から、赤い髪の少女が現れたのだ。

 

「フフ・・・・・・」

 

その少女はどことなく・・・・・・否、かなり真姫に似ており、真姫によく似た小さな少女は笑みを浮かべながら「初めまして!」と元気よく挨拶する。

 

「は、初めまして・・・・・・」

「お姉ちゃん達面白いね! いつも仲良さそう!」

「そ、そんなことないです・・・・・・」

 

海未は少女に対して謙虚してそう言うのだが、それにムッとしたことりは「そんなことなくない!」と海未に言い放つ。

 

「そんなつもりでは・・・・・・」

「フフ、やっぱりおもしろーい!!」

 

しかし、見たところこの少女・・・・・・やたらと真姫に似ており、花陽はもしかして彼女の時間が巻き戻ってしまったのかと思ってしまう。

 

「く、悔しいけど・・・・・・私より可愛い!!」

 

そしてにこはこの少女が自分より可愛いと評し、穂乃果はしゃがみ込んで少女に質問をしていく。

 

「ねえ、あなたどこから来たの? 本当にここは夢の中?」

 

その質問に応えるように、少女は「うん!!」と頷く。

 

「あのね! 現実のみんなはまだ眠ったままなの! みんなちょっと前に、空に浮かんだオーロラみたいなのを見たでしょ?」

 

少女にそう言われ、確かに穂乃果達は数日前、学校の屋上でダンスの練習をしている時、突如として空に浮かんだオーロラを目撃している。

 

日本でオーロラが発生したということ、それでいてとても綺麗だったことから穂乃果達はその時のことをよくよく覚えている。

 

その後、急激な眠気が襲いかかって・・・・・・。

 

「もしかして、あの時から・・・・・・」

「そうだよ! あの時からみんなはずっと眠ったままなの・・・・・・。 アイツのせいで・・・・・・」

 

そう言いながら少女はすっとある方向を指差し、穂乃果達がその指の先を追うと・・・・・・。

 

「・・・・・・お兄ちゃん?」

 

少女が指差していたのは紅葉であり、それに穂乃果達は目を見開く。

 

「い、いやいやいや、何言ってんだよ。 俺がそんなことする訳ないだろ?」

「ふーん、惚けるんだ」

 

少女は「えい!」っと言いながら右手を挙げて再び紅葉を指差すと、紅葉は突如として頭を抱えて苦しみ出す。

 

「ぐう!!? なぁ・・・・・・なんだ!! 頭が・・・・・・!!」

 

すると、紅葉の全身にモザイクのようなものがかかり、それが無くなると、そこには紅葉では1人の宇宙人・・・・・・「宇宙狩人 ノワール星人ガイドス」が姿を現したのだ。

 

『な・・・・・・にぃ!?』

「宇宙人・・・・・・!!?」

「紅葉に、化けていたんですか!!?」

 

当然、そのことに穂乃果達は驚きを隠せず、ガイドスは自分の正体が露見し、激しく動揺する。

 

『おのれぇ!! 貴様、一体なんなんだ!! お前のせいで計画が台無しだ!!』

「計画・・・・・・? 計画って何よ!?」

『うるさい!! ここが夢の世界だと気付かれた以上、お前達が目覚めるのも時間の問題・・・・・・!! 本当ならこのままレイビーク星なんかに売り飛ばしてやろうと思ったが・・・・・・依頼主がオーブを倒すまで、お前達にはここにいて貰うぞ!!』

 

そう言うとガイドスは「魔石」と呼ばれる赤い石を取り出すと、それを自分の胸に押し当て、上半身に頑強な鎧を纏い巨大化した姿・・・・・・「魔石超人 デビルノワール」に変化。

 

さらにどこからともなく数十匹のピンクの羊、「夢幻小魔獣 スモールインキュラス」が集結し、融合。

 

デビルノワールが操る多数の眼を持つ羊のような巨大な怪人、「夢幻魔獣 インキュラス」となったのだ。

 

『この夢の世界で、ウルトラマンは助けに来れないぞ!!』

「に、逃げないと・・・・・・!!」

 

デビルノワールはそう言いながら逃げようとする穂乃果達に手を差しのばし・・・・・・。

 

「大丈夫だよ」

 

少女がそう呟くと、上空から眩い光が放たれ、そこに1人の光の巨人が跳び蹴りをデビルノワールに喰らわせ、蹴り飛ばしたのだ。

 

『ウルトラマンオーブ! スペシウムゼペリオン!』

『シェア!!』

『ぐああああ!!!?』

 

そこに現れたのは初代ウルトラマンと、ウルトラマンティガの力を融合させた姿、「スペシウムゼペリオン」となった「ウルトラマンオーブ」だったのだ。

 

『貴様は・・・・・・!!』

『俺の名はオーブ!! 闇を照らして、悪を討つ!!』

「オーブ!!!!」

 

夢の中でも、オーブが助けに来てくれたことに嬉しそうな声をあげる穂乃果。

 

『オーブ!! そうか、依頼主はオーブを倒すことが出来なかったか・・・・・・だが、どうやって夢の世界に・・・・・・!?』

『知らないのか? コスモスさんは夢の中に入ることが出来るんだよ! あの人のカードの力を借りたのさ!』

 

オーブはデビルノワールに問いかけにそう応え、デビルノワールは自分と「依頼主」と呼ばれる者の計画を散々邪魔され、怒り心頭に。

 

『おのれぇ・・・・・・!!』

「よぉーし、オーブ!! 悪いやつをやっつけるにゃ~!!」

 

戦闘BGM「スペシウムゼペリオンのテーマ」

 

オーブは凛の言葉に頷くと、オーブはインキュラスに向かって駈け出し、蹴りを放つがインキュラスはそれを受け流し、後ろ回し蹴りを逆にオーブに喰らわせる。

 

『グッ!』

 

さらにそこで立ち上がったデビルノワールが手から放つ光弾をオーブに放つが、オーブはそれを腕を振るって弾き、「ティガ・スカイタイプ」の能力を一時的に使用し、素早く一気にデビルノワールに詰めより、今度は「ティガ・パワータイプ」の能力を使用して強烈な拳をデビルノワールの顔面に叩き込もうとする。

 

しかし、デビルノワールは左腕でそれをガードし、右手から光弾をオーブに撃ち込む。

 

それをオーブはバク宙でなんとか躱し、デビルノワールから距離を取ると両腕を広げてエネルギーを貯めてから放つ光の鋸「スペリオン光輪」を繰り出す。

 

『スペリオン光輪!!』

『ムン!!』

 

しかし、デビルノワールは鎧の頑丈さを生かして敢えてスペリオン光輪をノーガードで受け、スペリオン光輪はデビルノワールにダメージを与えられず、あっさり砕け散ってしまった。

 

そこへ、オーブをインキュラスが羽交い締めにして動きを封じ、その隙を突いてデビルノワールは駆け出してドロップキックを繰り出し、オーブに叩きこむ。

 

『ヌアアア!!!?』

 

さらにインキュラスがオーブを拘束から解くとオーブの背中を殴りつけ、それによって片膝を突くオーブの脇腹に蹴りを叩き込んで蹴り飛ばす。

 

『グウウ!!?』

 

それによって地面を転るオーブを踏みつけようとデビルノワールが飛びかかり、オーブはそれを何とか躱して起き上がるが・・・・・・。

 

インキュラスが瞬間移動してオーブの背後に現れ、「キュラスター」という光の筒の中にオーブを閉じ込めてしまう。

 

『しまっ!?』

 

それに身動きが取れなくなったオーブに、インキュラスとデビルノワールは攻撃を仕掛けようとするが・・・・・・。

 

少女が「えい!」と右手をオーブに向かって掲げると、そこから光の光弾が放たれ、筒に光弾が直撃すると光弾は砕け散り、オーブは即座にその場から離れる。

 

『サンキュー!! こうなりゃ、こいつで!!』

 

すると、インナースペース内の紅葉は、新たにウルトラマンのカードを1枚取り出し、変身アイテムである「オーブリング」にそのカードをリードさせる。

 

『ギンガさん!!』

『ウルトラマンギンガ!』

 

すると青いクリスタルを身につけた戦士、「ウルトラマンギンガ」が現れ、続けて紅葉はまた別のカードをオーブリングにリードさせる。

 

『エックスさん!!』

『ウルトラマンエックス!』

 

今度はメカニカルな外見をした戦士、「ウルトラマンエックス」が現れ、紅葉はオーブリングを掲げる。

 

『痺れるやつ、頼みます!!』

『フュージョンアップ!』

 

そしてギンガとエックスの姿が紅葉と重なり、オーブは2人の力を融合させた新たな姿「ライトニングアタッカー」に姿を変える。

 

『ウルトラマンオーブ! ライトニングアタッカー!』

『電光雷轟、闇を討つ!!』

 

オーブは両腕に電撃を纏わせ、その電撃を纏った両拳でインキュラスを何度も殴りつけながら相手の身体に電撃を流して痺れさせ、最後に顔面に拳を叩き込んでオーブはインキュラスを殴り飛ばす。

 

『シェア!!』

「ガアアアアア!!!!?」

 

それを見てデビルノワールは胸にある魔石から放つ束縛光線をオーブに向かって放つが、オーブは電撃を纏わせた両腕を振るってそれを弾き飛ばし、一気にデビルノワールに詰め寄るとオーブは電撃を纏わせた拳や蹴りを次々にデビルノワールに叩き込んみ、デビルノワールの全身に電撃を浴びせていく。

 

『ぐああああ!!!?』

 

幾ら頑丈な鎧を着ているからと言って、全身に電撃を浴びては鎧の僅かな隙間や鎧で覆われていない部分を防ぐ手段はない為、そこから入り込んでくる電撃のせいでデビルノワールは先ほどと違って次々にオーブによる攻撃のダメージを受けてしまう。

 

そこへインキュラスが背後からオーブに向かってドロップキックを繰り出して来るが、それをオーブは振り返りざまに両手から伸ばした剣で衝撃波を放つ「ギンガエックスセイバー」を放ち、空中にいるインキュラスを撃墜。

 

『ギンガエックスセイバー!!』

「っ!?」

 

倒れ込んだインキュラスにオーブはすかさず向かって行き、インキュラスの両足を掴むと電撃を流し込みながらオーブはジャイアントスイングを繰り出し、投げ飛ばしてデビルノワールに激突させる。

 

『ぬあああ!!?』

 

最後にオーブは空中へと飛び上がると空中で両手両足を広げたX字のポーズで静止して、全身から電撃を放つ「アタッカーギンガエックス」をデビルノワールとインキュラスに纏めて放つ。

 

『アタッカーギンガエックス!!!!』

『ぐあああああああ!!!!?』

 

それを受け、インキュラスは耐えきれず、倒れて爆発し・・・・・・デビルノワールも全身バチバチと身体から火花を散らし・・・・・・身体中から火花を散らす。

 

『ぐうう、鎧が無ければ危なかった・・・・・・。 ウルトラマンオーブ! 今日のところは一旦退いてやる!! だが、忘れるな。 お前のせいで、あの小娘共を危険に晒したという事実をな!! 150年前、お前が大事にしていた女を、戦いに巻き込んだ時のように!!』

『っ・・・・・・! お前・・・・・・!』

 

デビルノワールの言葉は恐らくはただの負け惜しみだろう。

 

しかし、それでもその言葉はオーブを激しく動揺させ、同時にその過去に気安く触れるデビルノワールに怒りを抱き、オーブは拳を握りしめる。

 

『俺には予知能力なんてものはない。 だが、予言してやるよ! お前は何時か、また大事なものを傷つけ、失うとなぁ!! 俺のように、お前の大切な者を狙う奴等はそれなりにいるだろうしな!!』

 

そう言い残すとデビルノワールはその場からすぅっと姿を消し、オーブは「待て!!」と言うが・・・・・・既にデビルノワールは夢の世界から脱出したのだった。

 

『逃がしたか・・・・・・』

 

オーブは視線を穂乃果達に送り、オーブは先ほどデビルノワールに言われたことを思い出す。

 

『お前は何時か、また大事なものを傷つけ、失うとなぁ!! 俺のように、お前の大切な者を狙う奴等はそれなりにいるだろうしな!!』

『・・・・・・俺はもう二度と失わない。 大事なものを今度こそ・・・・・・絶対に』

 

オーブはじっとμ's・・・・・・特に穂乃果を見つめた。

 

「やった! オーブが勝ったにゃ~!」

 

凛はデビルノワールを逃がしたとは言え、彼女はオーブの勝利に喜び、穂乃果はオーブと、しゃがみ込んで自分達を助けてくれた少女に「ありがとう!」とお礼を述べる。

 

「オーブだけじゃなくて、あなたも助けてくれたんだよね? ありがとう」

「私はここが夢の世界だって教えただけ。 大したことは何もやってないよ? それにね、私、お姉ちゃん達のことずっと前から知っててね、9人になる前から・・・・・・まだみんなバラバラだった頃から・・・・・・。 そんなずっと前から知ってるみんなの為に、ちょっと頑張っただけだよ」

 

少女のその「ずっと前から知ってる」という言葉に疑問を感じたことりは「どうして?」と尋ねると、少女はにっこりと笑みを浮かべる。

 

「だって私、ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・ずっと・・・・・・」

 

少女がそこまで言いかけた時、辺りが徐々に白い空間へと変化していき、そのことに穂乃果達は「なに!?」と驚く。

 

「心配しないで。 もうじき、みんなは夢の中から目覚めるだけだから」

「えっ・・・・・・」

 

少女がそう言うと、辺り一帯は眩い光に包まれる。

 

「今度は、もっと楽しい夢をみんなで見ようね? パーティーのような、楽しい夢!」

 

そんな、少女の言葉を最後に・・・・・・穂乃果達はその光に飲み込まれるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んんっ・・・・・・」

 

気付けば、穂乃果はどこかの病院の、病室らしき場所で目を覚まし・・・・・・視線を横に向けると、そこには自分の手を握り、心配そうな顔を浮かべる紅葉の姿があった。

 

「お兄・・・・・・ちゃん?」

「穂乃果・・・・・・!!」

 

周りを見ると、海未やことり、他のμ'sのメンバーも同じ病室で自分と同じように眠っていたらしく、彼女達も今丁度目を覚ましたところだったのだ。

 

「えっ、あの紅葉マジで本物? また偽者だったりしない?」

 

目を覚ましたにこはすぐ目の前に紅葉がいることに気づき、今そこにいる紅葉は本当に本物なのかと疑う。

 

「本物に決まってるでしょ、まだ寝惚けてんですかにこさん?」

「大丈夫だよにこちゃん!! このお兄ちゃんは間違いなく本物だよ! 違和感も感じないもん!!」

 

偽紅葉の正体を見破ったのはあの幼い真姫のような少女だったが、彼女以外で紅葉に不自然さを感じていたのは穂乃果だった。

 

今思えば、彼女は薄々あれが紅葉ではないことに感づいていたのだろう。

 

その穂乃果が今度は間違いないと断言するなら、まぁ、一応間違いないのかと納得するにこ。

 

「普段滅茶苦茶鈍そうなのに・・・・・・ホント、アンタ紅葉のこと大好きね」

「だって私ブラコンだし」

「自分で言うな」

 

それに、穂乃果的に今1番気になるのはあの少女のことだ。

 

穂乃果は自分の隣のベッドで起き上がった真姫に「やっぱりあの女の子は真姫ちゃんなの?」と尋ねる。

 

「まぁ、一応・・・・・・そうね」

 

どうして真姫にだけ夢の中であのような現象が起きたのか、なぜ彼女だけあれが夢の世界だと気付くことが出来たのか、分からないことは多いし、それは真姫自身にも分からない。

 

強いて言うならばインキュラスの能力に対して「耐性」があったとしか言えないが、実際のところはどうなのかそれは誰にも分からない。

 

「ただ1つ言えるのは、ウチ等はオーブと・・・・・・真姫ちゃんに助けられたってことやね」

「そうだね! あっ、そう言えば真姫ちゃん! 夢の中の最後ら辺で言おうとしてたことってなんだったの?」

 

穂乃果にそう問いかけられ、真姫は「えっ!?」と声をあげる。

 

「さっきの『ずっと』ってところの続き! 何を思っていたの?」

「えっ、それは・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ずーっと好きだったの! みんなのことがずーっと!! 終わらない、パーティー! 始めよう!』




紅葉
「サブタイを探せ! のコーナー!!」

にこ
「いやあるの今回!? 番外編みたいな話だったけど!? しかも今回時系列曖昧なとこあるけど!」

穂乃果
「番外編にしてはそこそこ長かったし、一応13.5話だし!」

紅葉
「今回のサブタイは『ウルトラマンティガ』40話、『夢』だ」

にこ
「逆に分かりにくいわ!! 今回『夢』ってキーワード何回出てきてんのよ!!?」

穂乃果
「毎回サブタイ考えないといけない作者の身にもなろうよにこちゃん!」

にこ
「単に作者が楽してるだけ!」




宇宙狩人 ノワール星人ガイドス
誰かが「オーブを倒す為」という依頼を受けて、紅葉に精神的なダメージを与える為、インキュラスを使い穂乃果達を夢の世界に閉じ込めた張本人。
依頼主がオーブを倒すまでということで自身も夢の中に入り、紅葉に化けて穂乃果達が目覚めないよう監視していた。
ちなみに依頼主がオーブを倒した暁には彼女達をそのままずっと夢の中に閉じ込め、地球人をコレクションしたりする宇宙人や人間の奴隷を必要としているレイビーク星などに売り飛ばすつもりだったらしく、本家ノワールやバイスの例に漏れずの外道。
だが、オーブが依頼主を返り討ちにしたこと、真姫そっくりの少女というイレギュラーが発生した為、作戦は失敗。
最後の手段としてデビルノワールとなり、インキュラスと共にオーブと戦うが敗北し、そのまま逃走。
尚、普通こういうのは幸福な夢などを見せるのが定番だが、「何時もと変わらない日常を送らせた方がこれが夢だと気づきにくそうだから」という理由で穂乃果達には何時も通りの日常の夢を見せていた。
実はエクこれに登場したノワール星人バイスの弟。




当初現実世界の紅葉の様子も書こうかと思っていたんですが、途中で「実は今まで紅葉だと思われていた人物が紅葉ではない」って言うのはちょっと面白いんじゃないかと思い、現実世界の描写はカット。
なのでこの際、今回はフュージョンアップ描写以外紅葉自身の出番は無しにしようかと思ってました。
ただ目を覚ます描写を入れるに当たって彼がいないのはおかしい気がしたので結局ラストにまともな出番はありましたが。
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