ラブライブ! オーブ‼︎   作:ベンジャー

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土ノ魔王獸 マガグランドキング
登場。


第2話 『ラグナ』

今朝の学校にて・・・・・・穂乃果、海未、ことり、紅葉はファーストライブを行うための会場として講堂を借りようと思い、そための許可証を書いてアイドルのことは伏せておいて生徒会室に提出したのだが・・・・・・。

 

絵里はそれを見るや否や「朝からなに?」とどこか不機嫌そうだ。

 

「講堂の使用許可を頂きたいと思いまして!」

「部活動に関係なく、生徒は自由に講堂を使用できると生徒手帳に書いてありますので」

 

希が許可証の紙を除くと使用した時間帯は新入生歓迎会の放課後を指定しており、絵里は「なにをするつもり?」と尋ねると海未は「それは・・・・・・」と冷や汗をかいてしまう。

 

アイドルのことはできれば伏せておきたいのでライブをやりたいなんて言ったら絶対反対されると思い、海未はどう誤魔化そうと考えるのだが・・・・・・。

 

「「ライブです!!」」

 

穂乃果と紅葉は普通にライブをやりたいと言い出し、海未は「なんでそれを言ってしまうんだ」と2人に呆れた視線を送る。

 

「3人でスクールアイドルを結成したのでその初ライブを講堂でやることにしたんです!」

「あっ、ちなみに俺はマネージャーってとこですかね? って訳で、よろしくお願いします生徒会長?」

 

そこでことりが「まだ出来るかどうか分からないよ?」と穂乃果と紅葉に戸惑い気味に言うが・・・・・・穂乃果は「えー、やるよー!」と絶対にやるとかなり意気込んでいる。

 

「はぁ、出来るの? そんな状態で? 新入生歓迎会は遊びじゃないのよ?」

「4人は講堂の使用許可を取りにきたんやろ? 部活動でもないのに生徒会が内容までとやかく言う権利はない筈や」

 

希がそこで絵里にそう述べ、実際にその通りであるため生徒が「講堂を使いたい」と言うのであれば基本的にどんな内容であれ文句などを言うことはできないので希の助け船もあり使用許可を貰うことができたのだった。

 

その後、昼休み前にて・・・・・・海未は穂乃果と紅葉に「ちゃんと話したじゃないですか! アイドルのことは伏せておいて講堂を借りるだけ借りておこうと!」と言いながら2人に怒っており、怒られた穂乃果と紅葉はランチパックを食べながら「ひゃんで~?」と尋ねる。

 

「あなた達、またパンですか・・・・・・」

「甘いな、俺は穂むらの団子もデザート用に持ってきた!」

「ウチ、和菓子屋だからパンが珍しいの知ってるでしょ?」

 

海未は「はぁ」と溜め息を吐き、彼女は穂乃果の隣に座り込む。

 

「お昼前に、太りますよ? 穂乃果も紅葉も。 っていうか紅葉は団子も食べる気ですか」

「俺、幾ら食っても太らない体質だから」

 

それを聞いた瞬間、海未と穂乃果にキッと睨まれたが紅葉は構わずデザートの団子にかぶりつく。

 

すると「お2人さーん!」と誰かが呼ぶ声が聞こえ、声のする方に視線を向けるとそこには同じクラスメイトのヒデコ、フミコ、ミカの3人がいたのだ。

 

「掲示板見たよ?」

「スクールアイドル始めるんだって?」

「海未ちゃんがやるなんて思わなかった~」

 

3人の言葉に海未は「えっ?」と首を傾げ、海未は穂乃果に掲示板になにか貼ったのかと問いかけると穂乃果は元気よく頷き、ライブのお知らせを張ったと言い出したのだ。

 

当然、勝手にそんなことをした穂乃果に海未はご立腹、時間も時間なので海未は穂乃果と穂乃果を止めてくれなかった紅葉に怒りながら3人で教室へと戻る。

 

「勝手すぎます! あと一ヶ月しかないんですよ!? まだなに1つできてもいないのに見通しが甘すぎます! 大体、なんで紅葉は知ってて止めてくれなかったんですか!?」

「追い込んだ方がやる気出るかなって・・・・・・」

 

それに対して海未は「追い込まなくて良いんですよ!! 兄なら妹のこういうところをちゃんと怒って注意してくださいよ!!」と紅葉に指を指して注意するのだが・・・・・・。

 

「すまない海未、俺はシスコンだから穂乃果や雪穂を怒ることができないんだ・・・・・・。 特に穂乃果に怒ったら泣きそうになるし、俺そんなの見てられない」

「だってお兄ちゃん怒るとお父さん並みに怖いんだもん」

 

それを聞いた海未は「自分でシスコン言いますか!?」とツッコムが確かにあの父親は和菓子屋の店主なのになんか格闘技とかやってそうな雰囲気がある上にかなり厳格な感じがあるので穂乃果が言う「お父さん並みに怖い」というのも何となくは分かる。

 

実際、小学生6年生くらいの時に穂乃果がイタズラなんかをしてそれで紅葉が注意を兼ねて彼女に怒ったことがあったのだがその時に穂乃果が大泣きしてしまい、近くにいた雪穂もそれにビビって穂乃果と一緒に大泣きし、それ以降紅葉は滅多のことで穂乃果や雪穂を怒鳴って叱ったりすることが無くなってしまったのだ。

 

「自分でも甘いとは思ってるんだがなぁ・・・・・・」

 

紅葉は苦笑いしながら穂乃果の頭をポンポンっと軽く撫で、穂乃果も「えへへ」と嬉しそうに笑顔を浮かべる。

 

(まっ、本当はそれだけが理由じゃないんだけどな・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

教室へと戻るとそこではことりがなにやらスケッチブックに何かを描いており、海未は前の席に座ると「なにをしてるのですか?」と尋ね、ことりはそこで丁度絵を描き終えたらしく早速自分が描いた絵を穂乃果達に見せる。

 

「ここのカーブが難しいんだけど、なんとか作ってみようかなって」

 

そこにはことりが考えたライブ用の衣装が描かれており、その衣装の絵を見て穂乃果や紅葉は「かわいい!」と絶賛するのだが・・・・・・。

 

「あの、ことり・・・・・・ここのスーッと伸びているものは?」

 

海未が指を指しながらことりに説明を求めるとことりは「足よ?」と答え、海未はギョッとした表情を見せる。

 

そう、ことりの考えた衣装はスカートが短めであり海未は自分の両足を見つめると、穂乃果が海未の膝の上に両手を乗せて「大丈夫だよ!」と声をかける。

 

「海未ちゃん、そんなに足太くないよ?」

「人のこと言えるのですか!?」

 

穂乃果に言われて立ち上がり怒鳴るように言い放つ海未、その言葉に穂乃果は自分の足を触って太さを確認した後ガッツポーズを取り・・・・・・。

 

「よし! ダイエットだ!!」

「あっ、穂乃果は足が太いのか。 2人ともそんなに分かんないと思うけどなぁ」

 

紅葉の言葉にはことりも同感らしく、「2人とも大丈夫だよ?」と海未と穂乃果にあんまり気にすることは無いと言い、穂乃果は「うーん、そんなに言うならそこまで気にしなくて良いのかな?」と一度椅子に座り込む。

 

「他にも決めておかないといけないこと沢山あるよねー。 サインでしょ? 街を歩く時の変装でしょ?」

「穂乃果、幾らなんでもそれは気が早すぎないか?」

 

確かにそんなのは有名になって人気が出てからでないと意味がないし海未にもそれは却下されたため、先ずはことりの提案でグループ名から考えることになり、放課後図書室で名前を考えることになったのだが・・・・・・。

 

全く良い案が思い浮かばず、穂乃果、海未、ことりは性格も3人バラバラで穂乃果の案では3人の名前をそのまま使って「穂乃果海未ことり」という名前にしてみようかとも思ったのだが「漫才師っぽい」ということで却下。

 

その次に出た海未の「海」、ことりの「空」、穂乃果の「陸」という「陸海空」という名前にしようかなんて案も出たのだが「アイドルっぽくない」ということで却下。

 

紅葉もまた名前の案を出すことには出そうとはしたのだが・・・・・・穂乃果、海未、ことりの頭文字を取って「ウルティメイトフォースHUK」とかどうかなということになったのだがこれも「パクリくさい」ということで却下。

 

「そもそもなんですかウルティメイトフォースって」

「俺の先輩がちょっとそんな名前のチーム作ってて・・・・・・参考にしようかと思ったんだけど」

「参考っていうか殆どパクリだよねそれお兄ちゃん?」

 

そして大いに思いに悩んで悩んで悩み抜いた結果・・・・・・掲示板に貼られた「初ライブのお知らせ!」と書かれたチラシの真下にグループ名募集の箱を置き、完璧に他人に丸投げすることに・・・・・・。

 

ちなみにこれは穂乃果の案である。

 

「まぁ、どうしても思いつかないときはこの手に限るよな」

「限るのかな・・・・・・?」

 

だがこっちの方が案外みんな興味持ってくれるかもしれないということでむしろこれはこれで良いのでは考え、次は歌とダンスの練習をするためにダンスの練習場所を探すことになったのだがどこもかしこも他の部活の生徒などが殆ど貸し切っており、こうなれば空き教室でも使わせて貰おうかと思い職員室に行って担任に空き教室の鍵を借りに行ったのだが・・・・・・。

 

「空き教室を? なんに使うんだ?」

「えっと、スクールアイドルの練習に・・・・・・」

 

少し言いづらそうに穂乃果が説明すると担任は穂乃果達を見て「お前等がアイドル・・・・・・?」と首を傾げたあと、「フフッ」と鼻で笑われてしまった。

 

「あぁ!? 鼻で笑った!?」

「この!! 先生今に見てろよ! こいつ等は絶対世界一のスクールアイドルになって鼻で笑ったこと後悔させてやるからな!」

「ちょっ! だからなんで紅葉はいちいちハードルあげるんですか!? 追い込まなくて良いって言ってるでしょ!?」

 

それから・・・・・・結局空き教室を使わせて貰うことができず、使えそうな場所と言えばもうあとは学校の屋上くらいしか残されておらず雨などが降ったら使えなくなってしまうがこの際贅沢は言えないということで練習場所は屋上に決定したのだった。

 

そして穂乃果、海未、ことりは先ずは歌の練習をするために3人並ぶのだが・・・・・・。

 

「「「・・・・・・」」」

「・・・・・・?」

「・・・・・・曲は・・・・・・?」

 

ことりのその言葉に紅葉は思わずガクッと肩を落とし、彼は「用意してなかったのかよ・・・・・・」と苦笑いを浮かべててっきり穂乃果が用意しているものだと思った紅葉は彼女に「曲はどうしたんだ?」と尋ねると穂乃果は冷や汗をかきながら「ない・・・・・・」と答えた。

 

「オイオイ、これグループ名よりも先にどうにかすべき問題だろ」

「あ、あははは・・・・・・ごめんなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その放課後、スクールアイドルに関しての話し合いの続きはまた穂乃果と紅葉の家でやろうということになり、海未は部活動の弓道部の練習があったため遅れて紅葉達の家に行くことになり、その時穂乃果や紅葉の母が団子を勧めて来たがアイドルを始めるに当たってダイエットしなければならないためそれを断り穂乃果の部屋へと彼女は向かったのだが・・・・・・。

 

「よし行くぞ穂乃果!」

「バッチコーイ!」

「わー♪」

 

そこでは紅葉が手の平に乗せたチョコを指で弾いて弾かれたチョコを全て口でキャッチして食べる穂乃果の姿と普通に団子を食べながら手をパチパチ叩いてることりの姿があり、海未はそんな3人の光景を見て「はぁ」と溜め息を吐いた。

 

「あなた達・・・・・・ダイエットは?」

 

海未に言われるまですっかり忘れていたらしく、穂乃果とことりは少し絶望したような表情を見せ、紅葉も穂乃果がダイエットしようと言っていたことを忘れていたらしい。

 

「はぁ・・・・・・それで曲の方はどうなりました?」

「あぁ、任せろちゃんと宛てがある。 この前穂乃果と会った赤髪で髪の毛クルクルする癖がある1年生だ」

「後半部分がよく分からないんですけど・・・・・・」

 

要するに1年生に凄くピアノが上手い娘がいるということであり、その娘に作曲して貰えないか明日穂乃果は聞いてみようと言うのだ。

 

「うん! もし作曲をして貰えるなら作詞はなんとかなるよねってさっき話してたの!」

「・・・・・・なんとか・・・・・・ですか?」

 

すると紅葉、穂乃果、ことりはなぜかジッと笑みを浮かべて海未を見つめ始め・・・・・・彼女はなにか嫌な予感がしたのか思わずその場から後ずさってしまう。

 

「海未ちゃんさぁ、中学の時ポエムとか書いてた時あったよねぇ~?」

「えっ・・・・・・!?」

「読ませて貰ったことも、あったよね~?」

「あ・・・・・・あ・・・・・・!」

「大丈夫だ海未! 俺の先輩なんか悪役デビューやらその彼女は手紙やら置き手紙やらで黒歴史残してるからそれに比べれば全然恥ずかしいことなんかないぞ!」

 

紅葉のそれはなんのフォローにもなっていないのでは・・・・・・とことりは少し思ったが、今は海未に首を縦に振らせることが優先、3人はジリジリと海未に詰め寄ってくるが・・・・・・耐えきれなくなった海未は思わず立ち上がってその場から逃げ出して部屋から出て行ってしまった。

 

「あっ! 逃げた!」

「任せろ!」

 

部屋から出てそのまま逃げだそうとした海未だったが、紅葉が海未以上の速さで走って彼女の頭上を飛び越え、海未の前に立ち塞がって彼女の逃げ場を無くしてしまう。

 

「悪いな、ここから先は通行止めだ。 俺から逃げられると思ってんのか?」

「ちょっ!? くっ・・・・・・あんなにいっぱい下手したら穂乃果以上に食べてる癖になんであなたは昔からそんな常人離れした動きができるんですか!?」

「知らん、そんなことは俺の管轄外だ」

 

結局、紅葉が逃げ道を塞いだ結果、穂乃果とことりに捕まって部屋へと戻されてしまい、再度穂乃果とことりは彼女に作詞を頼んだのだが・・・・・・。

 

「お断りします!」

 

の一点張りであり、本人曰く「中学の時のだって恥ずかしくて思い出したくないから」とのことなのだが・・・・・・ことりは衣装の製作もあるため、正直作詞を頼めるのは海未しかいない。

 

それに対して海未は言い出しっぺの穂乃果かもしくは紅葉がやれば良いだろうとも思ったのだが・・・・・・穂乃果が昔書いた作文などの「おまんじゅう、うぐいす、もうあきた」という感じの出来から察するに、ことりも紅葉も口を揃えて「無理だと、思わない?」と言ってきたため、穂乃果の線は無し。

 

なので海未は今度は紅葉に視線を向け、紅葉は「はぁ」と溜め息を一度吐くと「仕方が無い」と言った感じでシャーペンと紙を用意し、作詞をしてみようとしたのだが・・・・・・。

 

「カレーパン食いたいなぁ・・・・・・」

 

お腹を「グゥ~」と鳴らし、そこで海未は頭を抱える。

 

「そうでした、紅葉はすぐにいきなり話が変わったりして作文などでは穂乃果以上に壊滅的でした・・・・・・」

「少女よ、これが絶望だ。 お前に残された道はたった1つ、選ぶまでもないだろ?」

「どこの魔王ですか」

 

紅葉のボケに海未が冷ややかにツッコミを入れた後、穂乃果やことりが「お願い!」と海未に頼んで3人は「自分たちも手伝うから!」と説得しようとし、穂乃果はせめてなにか元になるものだけでもと彼女に頼むのだが・・・・・・それでもどうしようかと思い悩み海未は困り顔を浮かべていた。

 

「っ・・・・・・んっ?」

「海未ちゃん・・・・・・」

 

するとそこでことりが握りしめた左手を胸に当て、潤んだ瞳で・・・・・・。

 

「おねがぁい!」

「・・・・・・っ!?」

 

と、海未にお願いをすると・・・・・・。

 

「もう、ズルいですよ、ことり・・・・・・」

 

余程先ほどのことりの「おねがぁい!」が効いたのか、遂に海未は折れることになったのだった。

 

それに穂乃果とことりが嬉しそうに笑みを浮かべ、紅葉はポンっと海未の肩に手を置いて彼女は紅葉の方に顔を向ける。

 

「あんなの誰も勝てねえよ・・・・・・俺でも即ノックアウトファイターだよ」

「でしょうね・・・・・・私も勝てる人なんていないと思います・・・・・・」

 

すると海未はそこで立ち上がると穂乃果とことりに向かって自分が作詞をする条件としてライブまでの練習メニューは自分が作ると言いだし、一度穂乃果の部屋のパソコンを立ち上げてA-RISEのライブシーンをみんなで見ることに。

 

「彼女たちは楽しく踊っているように見えますがずっと動きっぱなしです。 それでも息を切らさず笑顔でいる、かなりの体力が必要です。 穂乃果、ちょっと腕立て伏せして貰えますか?」

「えっ?」

 

穂乃果は海未に言われた通り、腕立て伏せの準備をした後、海未から次に笑顔を作るように指示されて言われた通りに笑顔を作ったのだが・・・・・・次に「そのまま笑顔を崩さず、腕立て伏せをしてください」という彼女の言葉に従い腕立て伏せをしようとするのだが・・・・・・すぐに顔を引きつらせていき、最後はバランスを崩して穂乃果は鼻を打ってしまった。

 

「いったーい!! 痛い痛い痛い痛いぃ~!!?」

「よーしよし、見せてみー?」

 

紅葉が鼻をぶつけた穂乃果の鼻を優しく撫で、怪我をしていないかを確認。

 

「うん、ちょっと赤くなってるけどすぐ治るだろ。 それより、海未が言いたいのは弓道部でそれなりに体力のある海未は兎も角、穂乃果とことりは楽しく歌えるだけの体力をつけないといけないってことか?」

「そういうことです!」

 

ということで明日の朝早速、体力作りのため近くにある神社の神田明神という場所に集合ということでこの日は解散となるのだった。

 

それから海未とことりが帰った後、紅葉と穂乃果は居間でテレビを見ながら談笑することに。

 

「明日は早いぞ? 穂乃果起きれるか? あっ、でも穂乃果が早起きしたら今度は雪でも降るんじゃ無いか? この前本当に嵐が来たし」

 

紅葉がニヤニヤとした顔で穂乃果にそう言うと彼女は「ぷく~っ」と頬を膨らませ「そんなことないもん!」と両手をバタバタさせて怒り、そんな穂乃果に紅葉は思わず笑ってしまう。

 

「雪なんか絶対降らないもん! お兄ちゃんのいじわる!」

「はは、悪い悪い」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、神田明神に集まった穂乃果、ことり、海未、紅葉は穂乃果とことりにそこの階段を使わせて貰い階段を何回か下から上って走らせてそれで体力をつけて貰うことに。

 

だが当然、あまり運動などをしていない穂乃果やことりは2回目の時点でかなりキツそうな表情を見せており、穂乃果は息を切らしてその場に倒れ、ことりは尻餅をついてしまう。

 

「はぁ、はぁ・・・・・・もう、キツいよぉ・・・・・・!」

「もう足が動かないぃ~」

「なんだよ2人ともだらしねえな」

 

尚、紅葉も2人と同じように「少し楽しそうだから俺もやる!」と言って一緒に階段を上って走ったりしていたのだが・・・・・・紅葉の場合は穂乃果やことりよりも走るのが速い上に既に10週もしていたりする。

 

「お兄ちゃん相変わらず化け物並みの運動神経の良さだよね」

「褒めるな照れる」

「褒めてないと思うなぁ・・・・・・」

 

そこで海未が穂乃果とことりに「それでここでは毎日歌とダンスの練習とは別に基礎体力をつける練習をして貰います」と告げられて穂乃果とことりは「一日2回も!?」とこんなことをするのかと思ったが・・・・・・海未は「やるからにはちゃんとしたライブをやります!」ということで反論もできないし、まさしくその通りだと思ったので穂乃果は「はーい」と答え、もうワンセットして基礎体力のこの練習は今朝は終わりにしようとしたのだが・・・・・・。

 

「君たち・・・・・・」

 

突然、聞き覚えのある声が聞こえ、声のした方へと顔を振り向かせるとそこには巫女服姿の希の姿があり、なんで巫女服なんて着てるんだと思ったが希が言うにはここでお手伝いをさせて貰っているらしい。

 

「神社は色んな気が集まるスピリチュアルな場所やからね? 4人とも、階段使わせて貰ってるんやからお参りくらいしていき?」

「それもそうですね。 いやしかし、それにしても・・・・・・」

 

紅葉がジーッと希を見つめていると希は「んっ?」と首を傾げて「どないしたん?」と問いかける。

 

「いえ、巫女服って良いなって思って」

「あぁ~、男の子はそういうの好きやって話よう聞くしなぁ。 やっぱり紅葉くんもこういうの好きなん?」

「嫌いではないですね、なんていうかロマンを感じます」

 

そんな紅葉の言葉に希は「あはは、面白いこと言う子やねぇ」と笑い、その後は紅葉、穂乃果、海未、ことりはお賽銭を入れて「初ライブが上手く行きますように」とお願いするのだった。

 

それから体操着から制服に着替えた穂乃果達はそのまま学校へと向かうことに。

 

「それにしても穂乃果がちゃんと早起きできてるからやっぱり雪降るかもなぁ」

「まだそんなこと言ってるの!? もうお兄ちゃんのバカ!」

 

穂乃果は頬を膨らませて紅葉をポカポカと叩き、海未は「またこういうことしてる」と少し呆れたような表情を浮かべ、ことりは微笑ましそうにそんな2人のやり取りを見つめているとその時、この場所からでも見えるくらいに少し離れた場所にある大きなビルが突然沈むように消えてなくなり、4人はいきなりのその出来事に唖然としてしまう。

 

「えっ!? ビルが、沈みましたよ!?」

 

紅葉はそれを見て険しい表情となり、穂乃果達に「悪い! 忘れ物したから先に行っといてくれ!!」と言ってすぐさまそのビルへと向かって駈け出して行く。

 

「えぇ!? 紅葉くん!? って早い!? あんなに走ったのに!?」

「とことん化け物染みてるねお兄ちゃんの体力・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先ほどビルが沈む事件で異常事態と被害者多数が出たこともあり、すぐに警察が出動し安全が確認できないためあっという間に辺りは関係者以外立ち入り禁止区域となったのだが・・・・・・。

 

そんな中、紅葉はこっそり立ち入り禁止区域にちゃっかり侵入し、街に出来た巨大な穴の前まで誰にも気づかれないように行くとその巨大な穴に右手をかざして目を瞑る。

 

するとそこから感じる邪悪の軽輩に紅葉は「やはり魔王獣か・・・・・・」と小さく呟くとそこに警官の1人が「君! なにやってるんだ!!」と紅葉に注意しようとするのだが・・・・・・その時、また新たに巣に少し離れた場所にあるビルが沈み、どこからか視線を感じた紅葉は警官の言葉を無視して辺りを見回すと見覚えのある顔を見かけ、その人物は紅葉に対して一瞬笑みを見せるように浮かべた後、背中を向けてその場から去って行った。

 

「待て!!」

 

紅葉は警官の「君待ちなさい!!」という声も無視してその人物を追いかけて走り出す。

 

しばらくその人物を追いかけているとその人物がビルの中へと入っていくのを目撃し、紅葉も同じようにそのビルの中へと入っていくのだが・・・・・・入っていった直後に目的の人物を見失ってしまう。

 

「あの野郎・・・・・・一体どこに・・・・・・?」

 

同じ頃数分後、紅葉が追いかけていたのはとあるビルの地下に前回花陽や凛、穂乃果に話しかけてきた紳士風の男性であり、男性はそのビルの地下1階でオーブリングに酷似した黒いオーブリング、「ダークリング」に「地底怪獣テレスドン」という怪獣が描かれた怪獣カードをリードさせ、それらのカードは全て地面の中へと吸い込まれていく。

 

「・・・・・・テレスドン。 アントラー・・・・・・」

 

テレスドンの次に「磁力怪獣アントラー」のカードをリードさせようとした時・・・・・・ハーモニカーのメロディーが聞こえ始め、そのメロディーに男性は苦しそうな表情を浮かべて頭を押さえる。

 

「っ・・・・・・相変わらず、酷いメロディーだな・・・・・・紅葉」

 

そこにいたのはオーブニカを吹いている紅葉であり、紅葉はオーブニカをしまうと男性を睨み付ける。

 

「お前も相変わらず、この曲を聴くと偏頭痛を起こすみたいだな。 頭痛薬でも飲んだらどうだ? なぁ、『ラグナ』・・・・・・」

「久しぶりに会ってもその減らず口も変わらないみたいだな」

 

すると紅葉は「ラグナ」と呼ばれた男性へと殴りかかり、ラグナはそれを受け流すように避けて紅葉の背後に回り込むと後ろ回し蹴りを紅葉へと叩き込む。

 

それによって怯んだ紅葉に飛びかかって拳を振るうが紅葉はその腕を掴んでラグナの腹部を蹴りつけ、紅葉は再びラグナを殴ろうとするがラグナは後方へと飛んで回避するとそのままどさくさ紛れにアントラーのカードをリードしてカードは地面の中へと吸い込まれる。

 

「もう随分待ったぞ? お前と遊びたくてずっとウズウズしてたんだ」

「やはり、土ノ魔王獣を目覚めさせるために地底破壊工作みたいなことをしてたのはお前だったか! お前がどれだけ魔王獣を蘇らせようと・・・・・・俺が全部ぶっ倒す!!」

「クク・・・・・・アッハハハハハハ!! カッコイイじゃん紅葉!! クァーハハハハハゲホッゲホッ!!」

 

笑いすぎてラグナは咳き込んでしまうが息をすぐに整える。

 

「次はお前の学校が終わった後くらいに龍脈を破壊してやるよ。 そっちの方がお前にとって都合が良いだろう?」

「お前にとっては都合が悪いようにも思えるがな?」

「そうでもないさ、俺はお前と対等な条件で勝負がしたいんだ。 それに俺は・・・・・・お楽しみは後にとっておくタイプなんでね」

 

「それじゃ応援してるよ」と皮肉を込めた言葉だけを言い残してラグナはその場を去って行き、紅葉もラグナをすぐに追いかけようとしたがその時、大地が大きく揺れて紅葉はすぐにこのビルが沈もうとしているのだということが分かり、ラグナの追跡は諦めてすぐにビルから脱出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラグナが復活させようとしている土ノ魔王獣は地底にある4つの龍脈を破壊することで復活することができ、紅葉も一応それを理解はしているのだが・・・・・・何分その龍脈のある場所が分からず、警察にそのことを教えるとしても信じて貰えるかどうか分からないため、紅葉は手の内用がなく困り果てていた。

 

このまま学校を休んでラグナの目的阻止に全力を尽くすべきなのだろうが・・・・・・穂乃果達のことも気になって仕方が無いしズル休みは両親に申し訳ないので紅葉は学校に向かいギリギリ1時間目の授業に間に合うことができた。

 

それから紅葉は1時間目の授業が終わり休み時間になると穂乃果達の元へと戻り、穂乃果達から「どこへ行ってた」と色々と怒られてしまったがそれはどうにか誤魔化し、昼休みにライブについてのことを話し合うことになったのだが・・・・・・。

 

「逆効果? 会長がそんなことを言ってたのか?」

「うん、『スクールアイドルが今まで無かったこの学校でやってみたけどやっぱりダメでしたとなったらみんなどう思うかしら?』って」

 

それは少しキツい言い方かもしれないが、絵里だって学校が無くなって欲しくない、だからこそ絵里はそんな簡単に考えて欲しくないのだ。

 

そしてそれを言われて穂乃果も「そうかもしれない」と思い、少し簡単に考え過ぎていたのかもしれないと思ったのだ。

 

「やっと気づいたのですか?」

「でも、ふざけてやろうって言った訳じゃないよ? 海未ちゃんのメニュー全部こなしてるし、おかげで足は筋肉痛だけど」

「確かに頑張っているとは思いますが、生徒会長が言ったことはちゃんと受け取らないと」

 

そこで話を座って聞いていた紅葉は立ち上がり、3人を見て微笑む。

 

「確かに会長が言ったことは正しいかもしれない。 だけどそんなことは後から考えれば良い、失敗したって気合いがあればなんとなる! 失敗は成功の元って言うからな、それが人間ってやつだ!」

「でも紅葉くん、ライブをやるにしても歌う曲くらいは決めないと・・・・・・」

 

ちなみに穂乃果達は紅葉が学校に来る前に真姫に作曲を頼んだらしいのだが「お断りします!」海未みたいな言い方をして断られてしまい、今から作曲者を探している時間もないため、海未は別のスクールアイドルの曲を使うしかないかと思ったのだが・・・・・・。

 

「もう1度頼んでみないか?」

「ふぇ?」

「今度は俺と穂乃果で、あの娘に頼んでみよう? 3度目の正直って言うだろ!」

 

それにことりが「まだ1回しか頼んでないけど・・・・・・」と苦笑しながらツッコまれた。

 

それから穂乃果は「グループ名が入ってるかどうか確認してくる」と言って一度別れ、残された3人は先に教室に戻ることなったのだが・・・・・・。

 

「あったよー!! 1枚!!」

 

割と早めに穂乃果はグループ名が書かれた紙を1枚だけ持って現れ、紅葉や海未やことりもワクワクした様子で穂乃果の元へと行き、穂乃果は折りたたまれたグループ名が書かれた紙を開くとそこには「μ's」という文字が書かれていた。

 

「ユー・・・・・・ズ?」

「成程、ユーズか」

 

どこからか「ブッブー! ですわ!」という声が聞こえてきそうな読み間違えをする穂乃果と紅葉だが、海未が「多分、『ミューズ』と読むのではないかと」と指摘したため、穂乃果と紅葉は「あぁ! 石鹸か!」と言うのだが即座に海未が「違います!」と否定した。

 

「恐らく、神話に出てくる女神からつけたのだと思います」

「「へぇー・・・・・・」」

「良いと思う! 私は好きだな!」

 

どうやらことりを始めとして穂乃果や紅葉、海未も「μ's」という名前が気に入ったらしく、グループ名は「μ's」に決定した。

 

「よし、グループ名も決まったことだし・・・・・・次!」

「あの娘のとこだね!」

 

ということで穂乃果と紅葉は今度は2人で真姫にもう1度作曲を頼むため、1年生の教室へと向かったのだが・・・・・・既に放課後ということもあり、教室には誰もいなかった。

 

「あぁ~、誰もいない」

「一足遅かったかもな」

 

すると穂乃果と紅葉の後ろから「にゃん?」という声が聞こえ、穂乃果は普通に振り返ったのだが・・・・・・なぜか紅葉はそこから飛び退くように離れて思わず身構えてしまう。

 

「なにしてるのお兄ちゃん?」

「ハッ! あ、いや・・・・・・そこの君の声が昔の知り合いと似ていたもんでな・・・・・・」

 

凛と穂乃果は紅葉の言っている意味が分からず「なにそれ?」と首を傾げ、紅葉は凛に「一応聞くけど君パーテルって名前じゃないよな?」と尋ね、それに対し彼女は「凛は凛だにゃ」と答えた。

 

「そんなことよりも、ねえ君、あの娘知らない?」

「あの娘・・・・・・?」

「西木野さんのことですよね? 歌の上手い」

 

すると、凛の後ろにいた花陽がおずおずと穂乃果の質問に答え、穂乃果は花陽に「もう流石に帰っちゃったかな?」と問いかけると今度は凛が「音楽室じゃないですか?」と答える。

 

また凛が言うには真姫はみんなとはあんまり話さない娘らしく、休み時間も何時も図書館で放課後は何時も音楽室にいるというのだ。

 

(それボッチって言うやつじゃ・・・・・・)

「そっか、分かった! ありがとう!! 行くよお兄ちゃん!」

 

穂乃果は紅葉の腕を掴んで引っ張り、音楽室に行こうとするのだが・・・・・・そこで花陽が「あの!」と呼び止め、穂乃果は花陽の方へと振り返る。

 

「が・・・・・・頑張ってください! アイドル・・・・・・」

「あっ・・・・・・うん!! 頑張る!!」

 

花陽に応援され穂乃果は満面の笑顔でガッツポーズをして頷き、彼女は紅葉の腕を引っ張りながら音楽室へと向かうのだった。

 

2人は音楽室へと向かうとそこではまた真姫が歌をピアノを弾きながら歌っており、歌い終わった真姫は教室の扉を見ると前回と同じようにまた拍手してる穂乃果と紅葉がいたことに驚き思わず「ヴェエ!?」と声をあげてしまう。

 

「何の用ですか?」

「やっぱり、もう1回お願いしようかと思って」

「今度は俺からも頼むよ、作曲できないかな?」

「しつこいですね!」

 

そう言われて穂乃果は「あはは、海未ちゃんにもよくそう怒られるんだー」と苦笑いしてしまう。

 

「私、ああいうアイドルみたいな曲一切聴かないから。 聴くのはクラシックとかジャズとか」

「へぇー、どうして?」

「軽いからよ! なんか薄っぺらくて・・・・・・遊んでるみたいで」

 

それを聞いた紅葉は「見てもいないテレビ番組を批判してるみたいだ」と少し思い、また穂乃果も「私も最初はそう思ってんだー」と真姫に言い、穂乃果はスクールアイドルはお祭りみたいにパーッと盛り上がって楽しく歌ってれば良いかなと自分も思ってたいたと真姫に伝える。

 

「でもね、結構大変なの。 ねえ、腕立て伏せできる?」

 

唐突にそんなことを言われ、真姫は「はぁ!?」と声をあげるが紅葉と穂乃果に「あっ、できないんだー」というニヤけ顔にイラついた真姫は「それくらいできるわよ!」と言って上着を脱いで腕立て伏せをすることに。

 

(チョロい・・・・・・)

 

そして腕立て伏せをする真姫を見て穂乃果は「おぉー、すごい私よりできる!」と感心の声をあげ、真姫も「当然でしょ!」と自慢げな表情を見せるが・・・・・・。

 

「ねえ、それで笑ってみて?」

「えっ? なんで?」

「良いから!」

 

一応、穂乃果に言われた通り笑顔を浮かべてそのまま腕立て伏せをすぐに笑みが崩れてくる。

 

「やっぱり笑顔固定すんの難しいよな。 でも俺はできるけどな、12345678910!!」

 

一方で真姫の目の前で笑顔のまま腕立て伏せをする紅葉に、真姫は対抗しようとするが・・・・・・既に笑顔のまま30回腕立て伏せをしてからそれを終えて立ち上がる。

 

「な、なんであなたはそんな笑顔が意地できたまま腕立て伏せなんてできんのよ!」

「お兄ちゃんは運動神経がハルク並みに化け物染みてるから」

「それは言い過ぎだろ穂乃果」

 

穂乃果の言葉に少しショックを受ける紅葉だが、そんな彼は無視して穂乃果は真姫に「ねっ? アイドルって大変でしょ?」と言うが真姫にはこれがどうアイドルと関係するのかサッパリなため「なんのことよ!」と怒鳴る。

 

それから腕立て伏せを終わらせて立ち上がった真姫に海未が作詞した歌詞を「一度読んで見てよ?」と彼女に差し出す。

 

「だから私は・・・・・・!」

「読むだけなら良いでしょ? 今度聞きに来るから! その時ダメって言われたらスッパリ諦める!」

「・・・・・・答えが変わることはないと思いますけど」

 

真姫はそう言って一応歌詞を受け取り、穂乃果は「だったらそれでもいい! そしたらまた歌を聴かせてよ!」と言われて真姫は「えっ?」と首を傾げる。

 

「私、西木野さんの歌大好きなんだ」

「うん、確かに綺麗な歌声だったしな、俺も結構好きだよ?」

「だよね! あの歌とピアノを聴いて感動したから、あなたに作曲お願いしたいなぁーって思ったんだ!」

 

それから紅葉と穂乃果は毎日朝と夕方で神田明神でトレーニングしてるかるから良かったら遊びに来て欲しいと言い残して2人は音楽室を出て行くことに。

 

「・・・・・・」

 

真姫は2人が出て行ったのを確認すると彼女はジッと歌詞が書かれた紙を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから穂乃果、海未、ことりは放課後も神田明神で基礎体力を作るための練習をすることになったのだが・・・・・・3人とも家に取りに行くものがあったため全員一度家に帰ることとなった。

 

また紅葉もまたなにか用があるということで4人は一度それぞれ別れることになったのだが・・・・・・、家に帰る途中穂乃果は前回一緒にオーブとの戦いを見ていた男性・・・・・・ラグナが目の前を歩いているのを発見。

 

穂乃果は一応、話しかけるべきかどうか悩んだが・・・・・・。

 

(そうだ! あの人にもできればライブに来てくれるようにお願いしよう! これもなにかの縁だし!)

 

別にライブを見に来れるのは学校内の生徒だけという訳ではなく、普通の一般人なども見に行けることは見に行けるため、彼女はここで会ったのもなにかの縁だと思い、まだ約束の時間まで結構あるのでライブを見に来てくれるように頼もうとラグナの後を追いかけていった。

 

のだが・・・・・・追いかけていたラグナの姿を穂乃果はいつの間にか見失ってしまい、気づけば周りに人気は無く、目の前に立体駐車場があるだけ。

 

穂乃果はラグナがどこに行ったのだろうとチョロチョロ辺りを見回すと丁度ラグナが駐車場の中へと入って行くところを目撃し時間がないので帰ろうかと思ったが・・・・・・。

 

(海未ちゃんに怒られちゃうかもだけど1人でもお客さんここでゲットはしておくべきだし、よし行こう!)

 

そう判断して穂乃果はラグナの後を追いかけて駐車場の中へと入っていくとラグナは階段を使って地下1階へと向かいある程度進むとそこでラグナはやっと立ち止まり、穂乃果はそこで声をかけようとしたのだが・・・・・・。

 

「・・・・・・ゴモラ」

 

ダークリングと怪獣カードを取り出し、ゴモラのカードをリードさせるとカードは黒い煙のようなものに包まれて地面の中へと吸い込まれていく。

 

「っ!?」

 

その光景を見た穂乃果は思わず声を出しそうになるが・・・・・・すぐに両手で口を押さえて声が出るのを堪え、彼女は物陰からじっと様子を伺うことに・・・・・・。

 

(えっ!? なにあれ・・・・・・!? なんなの、あの人・・・・・・?)

 

穂乃果は先ほどの光景に驚いていると突如、自分の持っていたスマホに電話がかかってきて音が鳴り響き彼女は慌てて電源を切ろうとするのだが間違って通話に出るボタンを押してしまう。

 

『穂乃果! もう練習の時間ですよ! なにしてるんですか!?』

 

相手は海未からだったが穂乃果は「ごめん海未ちゃん!」と心の中で謝りながらすぐに携帯を切り、嫌な予感がした穂乃果はすぐにそこから逃げだそうとしたが・・・・・・。

 

「やあお嬢さん! またお会いしましたね?」

「ひゃあ!?」

「痛っ!?」

 

いきなり肩に顎を乗せてくるものだから穂乃果は思わず振り返りざまにラグナの頬を「パシーン!」と引っぱたいてしまい、すぐにラグナから逃げようと走り出すがラグナに腕を掴まれてあっさりと捕まってしまい穂乃果は抵抗するが力が強く振りほどくことができない。

 

「やだ離して!」

「こういう時はなんて言うか、お嬢さんは知ってるかな? 『見られたからには消えて貰おう』って言うんだぞ・・・・・・? クハハハハハア! ハァーハァ!! ゲホゲホッ!?」

 

また笑いすぎて思わずラグナは咳き込んでしまうがラグナはすぐに邪悪な笑みを浮かべて掴んでいる穂乃果の腕にさらに力を入れていく。

 

「痛い痛い! 離してぇ!!」

「おい!!」

 

その時、ラグナや穂乃果に取って聞き覚えのある声が聞こえ、2人は声のした方へと視線を向けるとそこには紅葉が立っており、穂乃果は紅葉を見て嬉しそうに「お兄ちゃん!」と呼んだ。

 

「俺の可愛い妹を離せ。 そいつを少しでも傷つけてみろ、アンタを許さない・・・・・・」

「お兄ちゃん、この人と知り合いなの・・・・・・?」

「妹? そうか、お前が紅葉の妹だったのか・・・・・・。 フヒヒヒヒ! 中々可愛らしい妹じゃないか、なぁ紅葉?」

 

ラグナは嫌らしい手つきで穂乃果の頬を撫でると穂乃果は「ひぃ!?」と怯えた表情で目尻に涙を浮かべるが・・・・・・その瞬間、ラグナは穂乃果の両肩を掴んで紅葉に向かって放り投げ、紅葉は放り投げられた穂乃果を両手で受け止める。

 

「大丈夫か穂乃果!?」

「う、うん、大丈夫だよ・・・・・・お兄ちゃん、ちょっと怖かったけど・・・・・・」

 

するとラグナは新たな怪獣カードをリードしてカードが地面の中へと吸い込まれると地響きが鳴って建物が揺れ始め、紅葉は穂乃果を抱きかかえてすぐに建物から急いで出て行く。

 

建物から抜け出すと同時に駐車場は地面の中へと沈み、それを見た紅葉は「クソ!」と悪態をつく。

 

「あうぅ・・・・・・。 お、お兄ちゃんもう降ろして・・・・・・?」

 

そこで穂乃果がお姫様抱っこの状態なためか恥ずかしそうに顔を赤くし、紅葉は言われた通り穂乃果を降ろす。

 

取りあえず、海未かことりに連絡して穂乃果を迎えに来てくれるように頼んだ後、紅葉は「あの野郎を止めに行く」とだけ言って穂乃果の制止も聞かず足も速いためすぐにいなくなってしまいラグナを追いかけてどこかへと行ってしまった。

 

「もう! お兄ちゃんのバカ!」

 

紅葉はラグナをくまなく探すが中々姿を見つけることができず、一方でラグナは最後の龍脈のある場所へと辿り着いており、ラグナは怪獣カードを2枚ダークリングにリードして最後の龍脈を破壊する。

 

「紅葉、お前のメロディーよりも良い音色を聞かせてやる、魔王獣の雄叫びをな!!」

 

そしてラグナはすぐその場から出て行きその瞬間、そこにあった建物は沈み・・・・・・獣のような大きな雄叫びが聞こえると4つの龍脈があった中心部分が赤く輝きだし・・・・・・そこから「土ノ魔王獣 マガグランドキング」が出現し復活したのだ。

 

「グアアアアアアアアアアア!!!!!」

「クソッ! 間に合わなかったか・・・・・・!」

 

マガグランドキングが復活し、それに対して紅葉もオーブリングと2枚のカードを取り出し、オーブリングに2枚のカードをそれぞれリードさせる。

 

「ウルトラマンさん!」

『ウルトラマン!』

 

するとカードは光の粒子となり、それが光の巨人・・・・・・「ウルトラマン」が姿を表す。

 

「ティガさん!」

『ウルトラマンティガ!』

 

さらに紅葉は別のカードを新たに取り出してそれをリードさせると同じようにカードは粒子となり、超古代の光の巨人「ウルトラマンティガ」が姿を現す。

 

「光の力・・・・・・お借りします!」

『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ! スペシウムゼペリオン!』

 

そしてオーブリングを高く掲げるとオーブリングの左右が展開され、ウルトラマンとティガの姿が紅葉を中心に重なり合い紅葉はウルトラマンとティガの姿を合わせたような形態・・・・・・「ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン」へと変身したのだ。

 

『俺の名はオーブ! 闇を照らして・・・・・・悪を討つ!!』

 

戦闘BGM「スペシウムゼペリオンのテーマ」

 

オーブは身体の紫の部分を発光させると「ティガ スカイタイプ」の力を一時的に引き出して高速でマガグランドキングに接近し、マガグランドキングは接近してきたオーブに腕を振るって殴ろうとするがオーブはスカイタイプの力で素早く回避し、身体の赤い部分を発光させ「ティガ パワータイプ」の力を一時的に引き出し、力強い拳による攻撃をマガグランドキングの頭部に叩きこむ。

 

『シュア!!』

「グルルルル!! グアアアアア!!!!」

 

しかしマガグランドキングの装甲はとてつもなく堅く、スカイタイプとパワータイプの力を交互に使い分けてマガグランドキングの攻撃を避けながら自分は攻撃を当てていくが・・・・・・マガグランドキングには攻撃が一切通じていない。

 

「わわわ! 海未ちゃんにことりちゃんオーブの攻撃が全然あの怪獣に通じてないよ!」

 

またオーブの戦いの様子を穂乃果と、紅葉の連絡を受けて穂乃果と合流した海未とことりが離れた場所で見ており、穂乃果はこのままではオーブが負けてしまうのではないかと不安になるが・・・・・・。

 

「あの堅い装甲をどうにかできれば勝機はあると思うのですが・・・・・・」

「でも、どうやって?」

 

オーブはマガグランドキングの頭を掴んで膝蹴りを叩きこむがやはりマガグランドキングには大したダメージはなく、全身からのエネルギー放出によって周囲を吹き飛ばす「マガ一閃」を繰り出し・・・・・・至近距離でそれを受けたオーブは身体中から火花を散らして吹き飛ばされてしまう。

 

『グアア!?』

 

倒れ込んだオーブを踏みつけようとするマガグランドキングだったが、オーブはスカイタイプの能力で地面を転がって攻撃を回避し、立ち上がると同時にエネルギーを単発チャージではあるが両腕を十時に組んで放つ必殺光線「スペリオン光線」をマガグランドキングに放ち・・・・・・直撃を受けるマガグランドキングだったが・・・・・・。

 

マガグランドキングは両腕を振るって光線をかき消してしまい、お返しとばかりに胴体から「マガ穿孔」というレーザー光線をオーブに向かって放ち、オーブは紙一重で避けるがオーブの後ろにあったビルがマガ穿孔によって貫かれ、ビルには巨大な丸い穴が空いてしまう。

 

マガグランドキングはさらにマガ穿孔をオーブに撃ち込んで行き、オーブはどうにか避けていくが・・・・・・遂には一発マガ穿孔を喰らってしまい、オーブは大ダメージを受けて吹き飛ばされてしまう。

 

『シュア!?』

 

倒れたオーブに容赦なくマガ穿孔をオーブへと撃ち込んで行き、オーブは素早く立ち上がってどうにか避けるがマガグランドキングは執拗にオーブを狙ってマガ穿孔を放ち、オーブは咄嗟に両手を広げて「スペリオンシールド」というバリアを張り巡らせてマガグランドキングの攻撃を防ぐ。

 

『グウ・・・・・・ウォ・・・・・・!?』

 

その時、オーブはスペリオンシールドがマガグランドキングの放つマガ穿孔が反射していることに気づいたオーブはスペリオンシールドが砕ける前にシールドの位置を調整し、マガ穿孔そのものを跳ね返してマガグランドキングに喰らわせようとする。

 

しかし、マガグランドキングの放つマガ穿孔の威力はかなりのものであるため、オーブは中々位置調整ができずこのままではマガ穿孔を跳ね返す前にシールドが砕けてしまうと思ったオーブだったが・・・・・・。

 

「オーブ頑張れえええええええ!!!!」

 

自分を応援する聞き覚えのある声が聞こえ、オーブは顔だけを声のした方へと向かせるとそこでは穂乃果が手を振って自分に声援を送っていたのだ。

 

「頑張ってオーブさん!!」

「頑張ってください!!」

 

さらに穂乃果だけではなく、海未やことりもオーブに声援を送り・・・・・・オーブはそれに応えるように頷く。

 

『根性・・・・・・根性・・・・・・!! ど根性ォ!!!!! ファイトだ!! 俺ええええええええ!!!!!』

 

オーブがそう叫ぶと同時にマガグランドキングの放っていたマガ穿孔はオーブがシールドの位置をどうにか調整したためマガグランドキングにそっくりそのまま跳ね返り、マガグランドキングの腹部に直撃し・・・・・・マガグランドキングに巨大な丸い大穴が空いた。

 

そしてオーブはその大穴に向かって右腕、左腕の順番に両腕をL字に広げてエネルギーを貯めた後、両腕を十時に組んで放つ必殺光線「スペリオン光線」を撃ち込む。

 

『スペリオン光線!!』

「グル・・・・・・ギシャアアアアアア!!!!?」

 

スペリオン光線を内部から受けたマガグランドキングは身体が膨れあがり、爆発して粉々に吹き飛び・・・・・・オーブはマガグランドキングが倒されたことを確認するとオーブは空へと飛び立っていくのだった。

 

それからオーブは紅葉の姿へと戻り、マガグランドキングの破片がある場所へと向かうとそれにオーブリングをかざし、その破片が粒子となり・・・・・・1枚のウルトラマンのカードへと変わった。

 

「やはり封印していたのはウルトラマンタロウさんの力でしたか! お疲れ様です!」

 

紅葉が笑みを浮かべて「ウルトラマンタロウ」のカードに向かってそう言うと紅葉はカードホルダーへとしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから・・・・・・穂乃果とスクールアイドルの話をしたせいか、彼女たちがアイドルをやるためにどんな活動を行っているのか少し気になった真姫は先ほど穂乃果に言われた神田明神へと向かい、そこを影からこっそり覗くとそこには階段の上でへばっている穂乃果やことりの姿があり、海未は「まだ2往復残ってますよ!」と言って2人を叱っているところだった。

 

紅葉はなにか用でもあったのか見当たらない。

 

するとそこに真姫の背後からこっそりとある人物が近づき・・・・・・そして・・・・・・。

 

「きゃーーーーーー!!!!?」

 

その人物に胸をわしわしされて思わず真姫は叫び声をあげてしまった。

 

尚、真姫をわしわししたのは巫女服姿の希であり、丁度遅れてそこにやってきた紅葉が真姫の胸をわしわししてる希に呆れたような視線を向ける。

 

「アンタ、なにしてんだよ・・・・・・」

「な、な・・・・・・本当になにすんのよ!!?」

 

顔を真っ赤にして真姫は希の腕を振り払って彼女から離れ、紅葉は希に「女性同士でも痴漢は捕まりますよ?」と言うが希は「こんなんスキンシップやん♪」と笑って言葉を返す。

 

「それにしても、君はまだ発展途上といったところやな? でも望は捨てなくて大丈夫や、大きくなる可能性はある!」

「なんの話!?」

「恥ずかしいなら、こっそりと言う手もあると思うんや」

 

恐らくだが・・・・・・いきなり話が変わったことに真姫は「だからなに!?」と不機嫌そうに希に言い放つが・・・・・・希は「分かるやろ?」とだけ言い残してその場を去って行った。

 

「希先輩って・・・・・・なんか変わってますね」

「君に言われたくないわ~」

 

最後に紅葉とそんなやり取りを残して。

 

「さてと・・・・・・おーい! みんな差し入れ持って来たぞー! ほらラムネ!!」

 

そして紅葉はキンキンに冷えてるラムネを穂乃果達へと持って行くのだった。

 

翌朝、雪穂がポストに「μ'sへ」と書かれた封筒を発見し、それを受け取った穂乃果は学校で海未やことり、紅葉と一緒に学校の屋上へ行ってノートパソコンに封筒に入っていたCDを再生すると1つの曲が再生された。

 

「これって・・・・・・この歌声と歌詞・・・・・・」

 

歌詞は間違いなく海未が書いた作詞のものであり、曲を歌っているのも間違いなく真姫であり、穂乃果達はちゃんとした歌になっていることに驚き同時に感激した。

 

「私達の・・・・・・」

「私達の・・・・・・」

 

これによってさらにやる気を出した穂乃果は勢いよく立ち上がる。

 

「よし、練習しよう!」

「「うん!!」」

 




紅葉
「サブタイを探せ! のコーナー!」

穂乃果
「いぇーい!(パチパチ」

紅葉
「みんな分かったかな今回のサブタイが隠れてる場所!」

穂乃果
「今回はお兄ちゃんが言ったウルトラマン第22話『地底破壊工作』だよ!」

ラグナ
「これは俺と紅葉の会話の中にあった台詞だ」
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