ラブライブ! オーブ‼︎   作:ベンジャー

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悪質宇宙人 メフィラス星人ノストラ
地底怪獣 テレスドン
金属生命体 アパテー
暗黒星人 ババルウ星人ババリュー
にせウルトラマンオーブ
登場。


第5話 『アイドル・ヒーロー』

花陽、真姫、凛のいる1年の教室にて……そこでは今現在授業が行われているのだが……花陽はどこか思い詰めたような表情を浮かべており、机の上には教科書やノートに隠れてμ'sの「メンバー募集中」と書かれた紙が置いてあった。

 

それを見つめながら花陽は「どうしよう……」と呟いており、それと同時にその昔、自分が友人達と将来何になりたいかなどを話していた時のことを思い出していた。

 

友人の1人に『花陽ちゃんはなにになりたいの?』と聞かれた際、花陽は恥ずかしがって口ごもってしまったがそれを彼女の代わりに答えるかのように凛が「凛知ってるよ、かよちんはアイドルになりたいんだよね!」と言い、それを聞いた友人達は凛含めて「頑張ってね」と応援してくれたのだが……。

 

その時、教師に指名されて教科書読むように言われ、花陽は「は、はい!」と慌てて立ち上がって教科書を読むのだが……声が小さかったために教師から「声もう少し出して!」と言われ花陽はなるべく大きな声を出そうとしたのだが……声の大きさは先ほどとはあんまり変わっていなかった。

 

そして教師がすぐに次の生徒に教科書を読むように指示し、花陽は小さな溜め息を吐きながら席へと座り込んだのだが……その表情はどことなく暗い。

 

(……無理だよね、こんなんじゃ……)

 

同じ頃……惑星侵略連合の宇宙船では……。

 

『おいおいどういうことだラグナさんよぉ! お前が魔王獸を復活させてその魔王獸達をオーブと戦わせてオーブを倒すつもりだったのに、マガパンドンもマガジャッパも見事にやられちまってるじゃねーか!』

 

マガパンドンもマガジャッパを利用してオーブを倒す筈が……逆に魔王獸が倒される結果となってしまったためにナグスは苛立った様子で銃をラグナへと突きつけるが……それをノストラが「やめろ」と止めたため、ナグスは銃を下ろす。

 

『ウルトラマンオーブの強さの理由……それは、人間達の絆の強さ。 人々の希望が奴に力を与えている』

「ですが……それは同時にオーブの弱点でもある訳です。 奴は戦ってる最中、人を傷つけることを恐れています。 つまり、そのオーブと人間達の絆を断ち切れば良いのです」

 

ラグナの言葉にノストラは「確かにな」と頷き、ノストラは「ならば」と言いながら右手をあげると「出でよ! ババルウ星人ババリュー!!」と名前を呼び、それに答えるように現れたのは金髪の宇宙人……「暗黒星人ババルウ星人 ババリュー」であり、ノストラはババリューに「貴様の変身能力でオーブに化け、地上を攻撃してオーブと人間の信頼関係を壊して来い」と指示し……命令を受けたババリューは「了解!」と頷く。

 

するとババリューが一度顎に手を当てたあと、身体が眩く輝き……光が収まるとそこにはババリューが化けた偽物のスペシウムゼペリオンのオーブ……「にせウルトラマンオーブ」が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩時間にて……紅葉達は自分達の活動をちゃんとした部活として認めて貰うためにあと1人足りないメンバーを探していたのだが……途中でことりが寄りたいということでなぜか一同は黒と白のアルパカのいるアルパカ小屋に立ち寄っており、ことりはうっとりとした目でアルパカを見つめていた。

 

「ことりちゃん最近毎日来るよね?」

「急にハマったみたいです……」

「ふごふごふがふが……!」

 

穂乃果と海未がそんなことりのことについて話し合っており、紅葉も何か言いたそうにしていたがカレーパンを食べながらだったので全く何を言っているのかサッパリ分からず、当然海未から「食べるか喋るかのどっちかにしてください!! はしたない!!」と前回とほぼ同じ注意をされてしまう。

 

「っていうかなんでまたカレーパン食べてるんですか!?」

「お兄ちゃんカレーパン好きだから……。 それよりもことりちゃんそろそろチラシ配り行くよー?」

 

穂乃果はメンバー募集のためのチラシを配りに行こうとことりに言うのだが……ことりは「あとちょっと~」と未だにアルパカ小屋から離れようとせず、海未も「5人にして部として認めて貰わなければ私達はちゃんとした部活ができないのですよ!」と注意するがそれでもことりは「うーん、そうだよね~」とマイペースな言葉しか返って来なかった。

 

「ダメだこりゃ、聞いてない……」

 

ことりは物凄く可愛いものを見る目で見つめており、そんな彼女の様子を見て穂乃果は「かわいい……かなぁ?」と首を傾げると黒アルパカがその穂乃果の言葉に反応するように大きな鳴き声をあげて思わず穂乃果と海未は驚いてしまう。

 

「えぇ~!? かわいいと思うけどなぁ! 首の辺りとかふさふさしてるしぃ~。 はぁ~、幸せ~」

「ことりちゃんダメだよ!」

「危ないですよ!」

 

穂乃果とことりは白アルパカに触ることりを注意するが……その時白アルパカがことりの頬を舐めてことりはそのことに驚いて倒れそうになるがそれを紅葉と穂乃果が支える。

 

(こいつ……一部の人が羨ましがりそうなことを……)

 

紅葉がそんなことを考えているとこれに慌てた海未が「どうすれば……ハッ! ここは1つ弓で!」等と言いだしそれに紅葉が「動物虐待反対!!」と海未に注意し、そんな海未の言葉に怒るかのように黒アルパカがうなり声をあげる。

 

「ほら海未ちゃんが変なこと言うから!」

 

そんなとき、体操着を着た花陽がやってきて黒アルパカを撫でて落ち着かせ……ことりは「アルパカさんに嫌われちゃったかなぁ~」と不安そうにしていたがそれを花陽が「大丈夫です、楽しくて遊んでただけだと思うから……」と教えてくれたため、ことりは「良かった~」と安堵した。

 

そこで花陽はアルパカ小屋の水が切れていることに気づいて新しい水を付け替えようとすると後ろから穂乃果が「アルパカ使いだね~」と感心した様子で花陽がアルパカの世話をしている姿を見つめていると……穂乃果はそこで彼女がライブに来てくれた花陽であることに気づき「おぉ~!」と声をあげた。

 

「ライブに来てくれた花陽ちゃんじゃない!」

「いやぁ、ありがとうな。 君が来てくれたおかげでこいつ等最後までライブをやりきることができたよ!」

 

紅葉は花陽に頭を小さく下げてお礼を言い、花陽は「そ、そんな……!」と両手をブンブン振って「私は……見に行った、だけですから……」と言葉を返すのだが……その時穂乃果がガッシリと花陽の両肩を掴み、満面の笑顔を浮かべると……。

 

「ねえあなた! アイドルやりませんか?」

 

とあまりにもいきなりの勧誘をし始めた。

 

これにはことりも思わず「穂乃果ちゃんいきなりすぎ」と苦笑しつつツッコミを入れられた。

 

「君は輝いている! 大丈夫! 悪いようにはしないから!!」

 

その様子を見て紅葉は「それ悪いやつが言う台詞だぞ? 穂乃果……?」と呆れ、海未も同じように「なんか凄い悪人に見えます」と言われてしまうが穂乃果はそんな2人に対し「でもこれくらい強引に頑張らないと~」とあながち間違っていないことを言われたため、紅葉も海未もそれに反論できなかった。

 

「あ、あの……西木野さんが……」

 

とそこで花陽が何かを言おうとしたのだが、よく聞き取れなかったため穂乃果は「あー、ごめんもう1度言って貰える?」と耳を花陽の方へと傾け優しくお願いすると花陽は「西木野さんが……良いと、思います。 凄く歌、上手なんです……」と真姫を推薦し穂乃果はそれに激しく同意した。

 

「そうなんだよねー! 私も大好きなんだ! あの娘の歌声!」

 

それを聞いて海未は「だったらスカウトに行けば良いじゃ無いですか?」と尋ねると穂乃果は紅葉と一緒に既に勧誘しに行ったのだが……真姫から返って来た答えは「絶対やだ」というものであり、キッパリとメンバー入りを断られてしまったのだ。

 

「えっ? あっ、ごめんなさい私余計なことを……!」

「ううん、ありがと!」

 

穂乃果は申し訳なさそうにする花陽の手を握ってお礼を言い、その時後ろの方で「かよちーん!!」と花陽を呼ぶ声が聞こえ、声のした方を見ると凛が「早くしないと体育遅れちゃうよー?」と手を振って花陽迎えに来ており、花陽は「失礼します」と頭を下げてから急いで凛の元へと駆け寄る。

 

(あの娘……どことなく、μ'sにちょっと入りたそうに見えたのは……気のせいかな……)

 

紅葉は去って行く花陽を見つめながらそんなことを思っていたのだが……自分達もそろそろ授業が始まるために4人は教室へと一度戻ることにしたのだった。

 

その一方で絵里は希を連れて理事長室へと訪れており、この学校のことりの母親でもある理事長にμ'sのファーストライブの結果を報告していた。

 

「生徒は全く集まりませんでした。 スクールアイドルの活動は音ノ木坂学院にとってマイナスだと思います」

「学校の事情で生徒の活動を制限するのは……」

 

理事長が絵里にそう言いかけた時、絵里は「でしたら学院存続のために生徒会も独自に活動させてください!」と頼むのだが理事長は「それはダメよ」と断ったのだ。

 

「なぜですか!?」

「それに、全然人気がない訳じゃないみたいですよ?」

 

そう言いながら理事長は自分のパソコンを絵里と希の方へと向けるとそこにはμ'sのファーストライブの光景が動画として流れており、それを見て希は「誰かが撮ってたんやなぁ~」とチラっと絵里の方に視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校の授業が終わり、花陽が帰宅の準備をしていた時のことである。

 

後ろから「か~よちん♪」と彼女を呼ぶ声が聞こえ、花陽が振り返るとそこには凛が立っており、凛は「入る部活決まった? そろそろ決めないとダメみたいだよ?」と彼女に尋ねてきたのだ。

 

「えっ、えっと……そうだっけ? 明日……決めようかな……?」

 

そんなオドオドとした様子の花陽に凛はムスっとした表情を浮かべ「そろそろ決めないとみんな部活始めてるよ!?」と凛は忠告し、花陽は戸惑いつつも「う、うん」と答えるのだった。

 

「えっと、凛ちゃんはどこ入るの?」

「凛は陸上部かなー?」

「陸上……かぁ……」

 

どこか何かを悩んでそうな花陽に凛は「あっ、もしかして~? スクールアイドルに入ろうと思ってたり?」と問いかけると花陽は「ふぇ!?」と驚きの声をあげ「そ、そんなことない……!」と指を合わせながら否定するのだが……凛から見ればそれが彼女の嘘であることはすぐに分かった。

 

「ダメだよかよちん! 嘘つく時必ず指を合わせるからすぐ分かっちゃうよ~! 一緒に行ってあげるから先輩達のところに行こう!」

 

凛はそう言いながら花陽の腕を掴み穂乃果達のところへと連れて行こうとするが花陽は席を立とうとせず、「ち、違うの! 私に……アイドルなんて……」と自信の無さそうな表情を浮かべ穂乃果達のところに行くのを拒否する。

 

しかし凛は「かよちんそんなに可愛いんだよ!? 人気出るよ~」と花陽を立ち上がらせようとするが花陽は必死に「でも待って!!」と言い、凛は花陽の言われた通り待つことにして「しょうがないな~? なぁに?」と彼女の話を聞くことにするのだが……。

 

「もしね、私が……アイドルやるって言ったら一緒にやってくれる……?」

 

もし凛が一緒ならば自分もスクールアイドルをやれるかもしれないと思ったのだが……凛は両手を振って「無理無理無理! 凛はアイドルなんて似合わないよ!」と断ったのだ。

 

「ほら、女の子っぽくないし~。 髪だってこんなに短いんだよ?」

 

そんな凛に対して花陽は「そんなこと……」と言いかけたのだが凛は昔、小学生の頃いつもズボンを履いていたのだが……たまには女の子らしくスカートを履いて見たことがあったのだ。

 

それに花陽は「凛ちゃん可愛いよ! スカート凄く似合うよ!」と褒めてくれたのだが……同年の男子生徒達から「あっ、スカートだ~!」「スカート持ってたんだ~!」「いつもズボンなのに!」とからかわれてしまったことがあったのだ。

 

『や、やっぱり凛……着替えて来るね!』

 

結局その後凛は一度家に帰ってズボンに履き替えて来たということがあり、それらのことから凛は「自分は女の子らしくない」と考えるようになってしまい、自分はアイドルなんて絶対に無理だと花陽に彼女は話す。

 

するとその時……突然教室の扉が「バァーン!!」と力強く開き、思わず花陽と凛はそれに「ビクッ!」と肩を震わせてしまう。

 

「おい、そいつ等の住所教えろ。 それと星空、今もスカート持ってんなら今すぐスカートを履いたオシャレな格好して来い!! そいつ等に見せに行くぞ!!」

 

そう強く言いながら入って来たのは紅葉であり、ズシズシと凛に詰め寄ってそう言い放って来たのだが凛は「今の話聞いてたのならスカートは凛には似合わないって言った筈にゃ!?」と言葉を返すのだが紅葉は……。

 

「そんなこと知るか!!」

「えぇー!? ちょっと無茶苦茶にゃ! この先輩!」

「女の子が女の子らしい格好して何が悪い!! それと小泉も星空も2人とも可愛い!! 絶対にスクールアイドルできる!!」

 

どうやら紅葉は2人のことを勧誘しに来たらしく、その際に2人の話をついつい聞いてしまい、紅葉は「星空バカにした奴等見返しに行くぞ!!」と凛にその男子生徒達の住所をもう1度聞こうとするのだが……その時……。

 

音ノ木の近くで突如光輝く柱のようなものが現れ、それが消えるとそこには「ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン」が立っていたのだが……無論、これはババリューが化けた偽物である。

 

凛は話題反らしの意味も込めて「あーっ! オーブにゃー!」とにせオーブの方を指差し、花陽もにせオーブを見て「ぴゃあ!?」と驚きの声をあげ……紅葉に至っては唖然とした表情を浮かべていた。

 

「確かにオーブ……だけど、怪獣もいないのにどうして……?」

 

そしてにせオーブはノストラの「地上を破壊しろ!!」という命令を実行しようとしたその時……突如地中が揺れ始め大地から「地底怪獣 テレスドン」が出現したのだ。

 

『うえ!? ドン・ノストラ……! これはどういうことですか!?』

『分からん……。 これは想定外の出来事だ……』

 

これはにせオーブやノストラにとっても全くの偶然の出来事であり、にせオーブはノストラにどうすれば良いのかと聞くのだがノストラは「自分の身は自分で守れ!!」とババリューに丸投げしてしまう。

 

『そ、そんなぁ~!』

 

しかしそうしている間にテレスドンは背後からにせオーブに体当たりを喰らわせ、テレスドンはにせオーブへと掴みかかって攻撃を繰り出しにせオーブは膝を突かせ……その時、凛はにせオーブとテレスドンの戦っている場所の近くにまだ幼い子供が2人いることに気づいた。

 

「あっ! あそこに子供が!!」

「なに!?」

 

それを見た紅葉は花陽達の教室から出てオーブに変身しようと思ったのだが……膝を突いたにせオーブが立ち上がるのとテレスドンの火球が放たれるのがほぼ同時であり、その結果にせオーブは火球を喰らってしまうのだがそれが偶然にも子供を庇う形となったのだ。

 

『あっつ! あっつぅ……! もう許さねえぞお前!!』

 

これに怒ったにせオーブはテレスドンの方へとジャンプして掴みかかり、左手で頭を掴んで右肘でテレスドンの頭部を何度も必死に殴りつける。

 

「オーブってあんな戦い方だったかにゃ……?」

「いやそんなことは……ない……筈……」

 

最後にヤクザキックを喰らわせてテレスドンの顔に拳を叩きこみ、テレスドンは地面へと倒れ込んで地中へと帰って行き、助けられた子供達は「ありがとうウルトラマンオーブ!」と手を振ってお礼を言うのだが……思った以上に体力を消耗してしまったためかにせオーブは元のババリューの姿に戻りかけ、ババリューは「やべぇ!」と慌てて姿を消すのだった。

 

「ここからオーブが消えた場所は近いにゃ! オーブの正体を見に行くにゃかよちん!!」

「えぇ!? 私も!?」

 

凛はそう言って強引に花陽の腕を引っ張ってにせオーブが消えた辺りの場所へと向かって走り出し、最後には花陽の「ダレカタスケテエエエエ!!!!」と大きく響く声だけが残った。

 

「……あっ! あいつ逃げやがったな!」

 

そして姿を消したババリューはというと……にせオーブの姿からババルウ星人としての姿に戻った彼は「酷い目にあった……。 これからどうすっかなぁ……」と呟きながら途方に暮れていると「いたにゃー!!」という声が聞こえババリューは慌てて金髪の地球人の姿へと変身する。

 

(うおぉ!? あぶねえ!!?)

「あなたがウルトラマンオーブですよね!!?」

 

そこに走ってやってきたのは花陽を連れた凛であり、彼女の後ろには「ぜぇー、ぜぇー!」と肩で息をする花陽の姿もあり、ババリューは「なんの……ことだ?」と凛の質問にすっとぼけてその場から去ろうとするが……凛は素早くババリューの前に回り込んで立ち塞がる。

 

「とぼけても無駄にゃ!! あなたがウルトラマンオーブなのはお見通しにゃ!!」

(オーブはオーブでも偽物なんだけどなぁ……どうすっかなぁこれ)

「せめて名前でも聞かせて欲しいにゃ」

 

凛のその言葉にババリューは「な、名前!?」と戸惑うが少し考え込んでから「馬場……竜次」と名乗り、凛は首を傾げて「馬場……竜次?」と思わず聞き返してしまう。

 

「あっ、分かったにゃ! 正体が分かっちゃうと活動がやりにくいんだね!」

「ま、まぁ……そんなところかな? そっちの娘にも黙っておくようにあとで言っておいてくれるかな?」

「分かったにゃ! 凛とかよちんと馬場さんだけの秘密にゃ!!」

 

ババリュー改め、馬場は凛に「お、おう! 俺とお前達だけの秘密だぞ!!」と彼女等と約束し、凛は「それで馬場さんに相談があるんだけど……」と言いかけたところで馬場は「わ、悪い俺ちょっとこのあと大事な用事があるから!!」と言って急いで馬場はその場を走り去っていくのだった。

 

「あっ、行っちゃった」

「はぁ、はぁ……。 凛ちゃん、あの人……本当にウルトラマンオーブなのかな……?」

「きっと間違いないにゃ!」

 

一方、そんな彼女達の様子を少し離れた位置から真姫が眺めており、また別のところでは紅葉がその光景を見つめていたことには誰も気づかなかった。

 

そしてノストラのいる船に帰ってきた馬場は再び本来の姿であるババルウ星人としての姿に戻り、ノストラの「それで、これからどうするんだ?」という質問に対しババリューは「勿論、任務を遂行します!」と答えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、ババリューは馬場の姿になって音ノ木坂の校門前に訪れており、馬場は事前の情報からオーブがこの学校に通っているというのを聞いたため、ここでせオーブの姿となり、彼が大切にしている学校を破壊しようと考えていたのだ。

 

今朝は色々と用事もあって来ることはできず、今は放課後のようだが情報によればオーブは部活動をしているので今はまだ学校に残っている筈であり、運が良ければ人間の姿のオーブを瓦礫の下敷きにでき、本物を現れなくさせることも可能だろうと思い馬場は早速にせオーブに変身して学校を破壊しようとするのだが……。

 

「ちょっと!!」

「うおっ!? な、なんだよ……?」

 

そこに馬場に対して誰かが話しかけ、馬場は声のした方へと顔を向けるとそこには真姫が立っており、彼女は馬場を睨み付け……それに馬場は冷や汗をかきつつ「な、なんだよ?」と問いかけると真姫は静かに「昨日、見たのよ……」と答えた。

 

「見たって……なにが?」

「オーブがあなたの姿になったところ」

 

そんな真姫の言葉に馬場は「昨日会った女達以外にも見られてたのか……」と頭を抱えるが、問題はそこではなかった。

 

「でも、あなたはオーブじゃないわね? 今の姿になる前に金色の宇宙人みたいな姿になってたでしょ? あれがあなたの正体なんでしょ? オーブの姿になって一体なに企んでるの?」

 

本当に真姫が見たのはオーブが人間の姿に戻ったところではなく、にせオーブがババリューの姿になり、その後に馬場の姿になったところもバッチリと目撃されていたらしく、馬場は思わず黙り込んでしまうが……。

 

「正体を完全に見られたからにはここでこの女を始末すべきか?」と考えるのだが……その時、花陽を連れた凛が「馬場せんぱーい!!」と馬場と真姫の間に割って入てきたのだ。

 

「馬場先輩何してるんですか!? あっ、西木野さん! この人、凛の中学時代の先輩なんだ! 話してるところ悪いんだけど馬場先輩これから用事があるから借りて行くね!!」

 

凛はそう言いながら馬場と花陽の手を掴んでそのまま真姫の「ちょっと待って!?」という制止の声も聞かずすぐさまどこかへと走り去ってしまうのだった。

 

その際また花陽が「ダレカタスケテエエエエ!!!!?」と叫んでいたが。

 

それから凛はとある公園へと馬場と花陽を連れて訪れ、馬場は「あっぶねぇ~! 助かったぜ」と凛にお礼を言うのだが……凛は「みんなこっちだよー!!」と声をあげると突然、大勢の子供達が馬場の元まで走って来たのだ。

 

「うわわ!? なんだよこのガキ共……子供達は!!?」

「みんな~、この馬場 竜次さんがウルトラマンオーブにゃ!!」

「ちょっ、お前約束破りやがったな!!? 俺とお前達だけの秘密って言ったのに!!」

 

それに対して花陽は慌てて「ごめんなさい! ごめんなさい!!」と涙目で謝り、それに罪悪感を感じた馬場は「い、いや君じゃなくてそこのショートカットの方……」と凛に視線を向け、凛も「ごめんなさい」と申し訳なさそうに謝るが凛曰く「この子達、ウチの近所の子達でそれであなたに助けられた子達でどうしても馬場先輩にお礼がしたいって言って聞かなかったんだにゃ」と説明する。

 

自分の周りを囲んで騒ぐ子供達に馬場は困ったような表情を浮かべ、「お、おい助けてくれよ!!」と凛に助けを求め、凛はすぐさま子供達に一度馬場から離れるように言うと子供達はそれに素直に従う。

 

「それじゃ質問ターイム!! 馬場先輩になにか質問がある人!!」

 

凛がそう言うと子供達は一斉に「はーい!! はーい!!」と手をあげ、凛が「じゃあそこの君!」と子供の少年の1人を指名すると少年は「僕、逆上がりできないんですけどどうしたら良いですか?」と尋ね、それに馬場はどう答えて良いか分からず口ごもってしまう。

 

「そんなの決まってるにゃ! 諦めないでやることにゃ!! ですよね馬場先輩!?」

「あ、あぁ。 そうだよ、諦めずにやればきっとできるさ」

 

すると続いて別の少年からの質問で「僕もウルトラマンみたいなヒーローになれますか!?」と質問し、馬場は「流石にそれは無理があるんじゃ……」と思ったが凛は「なれますよね!」と馬場の肩を軽く叩く。

 

「う、うん。 慣れるよ。 諦めずに夢とか勇気を……強く持ってれば……。 君のなりたいものにきっとなれる」

「そうにゃ!! お父さんやお母さんの言うことをしっかり聞いて食べ物も好き嫌いしないように!!」

「でも凛ちゃんは好き嫌いあるよね? 魚、苦手だよね?」

 

そんな花陽の言葉に凛は「ギクッ」となり、そんな凛を見て子供達は思わず笑ってしまい、凛は誤魔化すように「ほら、かよちんも馬場先輩になにか質問とかあるでしょ!?」と花陽に振り、花陽は突然のことに「うぇ!?」と驚きの声をあげる。

 

「そ、そんな……私は、特に……」

「もう! だったら凛がかよちんの代わりに質問するよ!」

 

すると凛は花陽は昔からアイドルが好きで、アイドルになるのが夢で……今流行のスクールアイドルも大好きなのだが……学校でできたスクールアイドル部にも興味がある筈なのに「自分に自信がない」という理由からその部活に入るか入らないか未だに悩んでいるのでどうすれば花陽に自信が持たせることができるか、凛は馬場に質問したのだ。

 

(スクールアイドルって確かタルデが最近ちょっとハマってた気がするな……)

 

馬場はスクールアイドルは本物のアイドルとは違い、「やりたい」という気持ちさえあれば誰でも入ることが可能だった筈だと思いだし、馬場は花陽を見て凛の質問に対し答えた。

 

「別に……自信が無いとかじゃないだろ。 やりたいって思うならやれば良いじゃねえか」

「ほら、かよちん! 馬場先輩もこう言ってるよ!」

「で、でも私……どうしても、勇気が……出せなくて……」

 

そんな花陽に対し凛は「かよちんはアイドルにりたいんでしょ!? これくらいの勇気、出さなくちゃ!!」と応援し、凛は「そうだよね馬場先輩!?」と馬場にも同意を認める。

 

「あ、あぁ……。 そう、だな。 そんなんじゃ何時までも立っても何も変わんねえとは思うけどよ……」

「そうだよかよちん!! 勇気出して!!」

「う、うん……」

 

花陽は一応は頷くもののそれでもやはり彼女の中には未だに迷いがあるらしく、その後、馬場は子供達に付き合われて今日一日中遊ぶこととなってしまったのだった。

 

そして夕方……遊び疲れた馬場は椅子に座って休んでおり、凛は「これ子供達からのプレゼントです!」と言って花陽と一緒に子供達が書いたオーブのイラストやお菓子といったものを彼女は馬場に渡し、馬場はそれに「なんだよこれ?」と驚きつつもそれらを受け取る。

 

「あ、あの……さ……。 ヒーローってそんなに良いもんかな?」

「そりゃそうにゃ!! ヒーローっていうのはみんなの憧れだもん!! 凛も好きだし……。 まぁ、それで昔ちょっと無茶して怪我したこともあったんだけど……」

 

凛は照れ臭そうに頬を掻きながらその昔、ちょっと無茶をして怪我をした時、父親に言われたことを彼女は馬場に話した。

 

「『ヒーローはワザと危ないことするものじゃなくて地味で目立たないことでも誰かのために一生懸命頑張るのがヒーローなんだ』って教えられたにゃ」

「そうか……」

「まぁ、でもそんなんだから凛は女の子らしくもないし……可愛くもないのかもしれないけど……」

 

苦笑しながらそう呟く凛に花陽は「そんなことないよ!」と否定し、「凛ちゃんはかわいいよ!?」と花陽は言うが……凛は首を横に振る。

 

「いや、俺もどう見てもお前は可愛いとは思うぞ?」

「ふえ!?」

 

馬場も花陽と同じく凛のことを「かわいい」と評し、凛は初めて異性に「かわいい」と言われたせいか思わず顔を赤くしてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その次の日のことである、凛は用事があるということで今日は花陽は1人で帰ることになったのだが……その際、真姫がμ'sのポスターを見つめているところに出くわし、花陽は思わず隠れてしまうのだが……真姫は何かの紙を1枚鞄の中に仕舞うとそのまま立ち去っていき、花陽は真姫が「あんなところで何をしてたんだろう?」と首を傾げて彼女がいた場所に行くのだが……。

 

その際、床に生徒手帳らしきものが落ちていることに気づき、中を開くとそれが真姫のものであったことが判明。

 

(届けなちゃ……だよね)

 

そう思い、花陽は生徒手帳を真姫に返すため手帳に書かれていた住所を見て彼女の家まで向かったのだが……真姫の家に辿り着くのだが……。

 

「ほ、ほえぇ~!?」

 

真姫の家が大きくて豪華な家だったため、花陽は「す、すごいなぁ~」と驚きの声をあげる。

 

花陽はチャイムを鳴らすとすぐに真姫の母親と思われる女性の声が聞こえ、花陽は少し緊張したが「あ、あの……真姫さんと同じクラスの……小泉、花陽……です」と自己紹介し、真姫の母は「真姫は今病院に顔を出している筈だから」ということで花陽を自宅にあがらせてお客様用の部屋に案内され、椅子に座って真姫が帰ってくるまで待って貰うこととなった。

 

「病院?」

「あぁ、ウチは病院を経営していてあの娘が継ぐことになっているの」

「そう、なんですか……」

 

すると真姫の母は「良かったわ、高校に入ってから友達1人遊びに来ないからちょっと心配してて……」と花陽に話していると丁度真姫が「ただいま~」と言いながら帰宅し、真姫は「誰か来てるの?」と母の元へと行くと花陽が来ていることに彼女は気づき、真姫は少し驚いた様子を見せた。

 

「こ、こんにちわ。 ごめんなさい、急に……」

 

真姫は「なんの用?」と尋ねながら鞄を置いて自分も椅子に座ると花陽は「これ……落ちてたから」と言いながら真姫が落とした生徒手帳を差し出す。

 

「な、なんであなたが?」

「ご、ごめんなさい……」

「なんであなたが謝るのよ? でもまぁ、ありがとう」

 

真姫は照れ臭そうな表情を浮かべながらそう花陽にお礼を述べる。

 

「あ、あの……μ'sのポスター、見てたよね……?」

 

しかし花陽の質問に真姫は「わ、私が? 知らないわ!」とシラを切り、「人違いじゃないの?」と言うのだが……。

 

「でも、生徒手帳もそこに落ちてたし……」

 

さらに言えばあの時真姫が鞄にしまっていた紙もμ'sのチラシであり、そのチラシが鞄のポケットからはみ出していて花陽の視線もそこに行くと真姫は顔を赤くして慌てて立ち上がるのだが……勢い余って膝をテーブルにぶつけてしまい……彼女は椅子ごと転んでしまう。

 

「いっ……たぁ!?」

「あっ、大丈夫!?」

「へ、平気よ! 全くー……。 変なこと言うから!」

 

そんな真姫の姿を見て、花陽は思わず笑ってしまい、真姫はそんな花陽を見て「笑わない!」とムスっとした表情を浮かべる。

 

それから……。

 

「私がスクールアイドルに?」

 

2人は真姫の母が用意してくれた紅茶を飲みながらスクールアイドルについての会話をしており、花陽は真姫の問いかけに「うん」と頷く。

 

「私、放課後いつも音楽室の近くに行ってたの……西木野さんの歌聴きたくて」

「私の?」

「うん、ずっと聞いていたいくらい好きで……だから……」

 

すると真姫は「私ね、 大学は医学部って決まってるの。 だから、私の音楽はもう終わってるって訳」と花陽に話し、花陽は「そうなんだ……」と少し残念そうな表情を浮かべるが……。

 

「それよりあなた、アイドル、やりたいんでしょ? この前のライブの時、夢中で見てたじゃない?」

「えっ? 西木野さんもいたんだ……」

「いや、私はたまたま通りかかっただけだけど! やりたいならやれば良いじゃ無い! そしたら、少しは応援……してあげるから」

 

また照れ臭そうな表情を見せる真姫に花陽は笑みを浮かべ、「ありがとう」とお礼を言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから紅茶を飲み終わり、その途中で花陽の目に穂むらが映り、「お母さんにお土産におまんじゅう買っていこうかな」と店の中に入るとそこには……。

 

「チクショオオオオ!!!! 行きつけのパン屋のカレーパン売り切れてたぁ!!」

「よーしよし、また買いに行けば良いじゃんお兄ちゃん! なんだったらコンビニとかで……」

「あそのカレーパンじゃないとダメなんだよおおおおお!!!!」

 

そこには泣きべそかいて割烹着を着た穂乃果に頭を撫でられて慰められてる紅葉がいた。

 

(どういう状況!?)

 

無論、穂乃果と紅葉がいたことに驚く花陽だがそれ以上に2人のやり取りに花陽は驚いて固まってしまうのだが……紅葉と穂乃果はすぐに花陽の存在に気づき、2人は声を揃えて「あれ? 花陽ちゃん?」と首を傾げた。

 

それから3人は色々あって「少し部屋でお話しない?」ということで花陽を家に上がらせ、穂乃果は「私店番あるから私の部屋でちょっと待ってて」ということで花陽は紅葉の案内もあり、2階にあがるのだが……。

 

「あっ、そうだ。 案内ついでに雪穂に貸した漫画返して貰おう。 おーい雪穂ちょっと」

 

紅葉はそう言いながら部屋の扉を軽くノックして開けるとそこには顔にパックを付けて、胸をよせ必死に寄せようとしているバスタオル姿の雪穂がいた。

 

「ぐぬぬぬぬぬ……! こ、これくらいになれれば……!」

「……」

 

それを見て紅葉はそっと扉を閉じる。

 

「お見苦しいところをお見せしました」

「い、いえ……」

「でもああいうところ可愛いでしょ? ウチの妹」

「アッハイ……」

 

すると隣の部屋から歌声のようなものが聞こえ、紅葉は「海未の声?」と首を傾げながら隣の部屋をそっと開くと……。

 

「ラララララ~ン♪ ジャーン!! ありがと~!!」

 

1人ノリノリでアイドルの決めポーズなどを取っている海未の姿があった。

 

「……」

 

それを見て紅葉はまたもやそっと扉を閉じる。

 

「お見苦しいところをお見せしました」

「い、いえ……」

「一応この部屋で待って貰うつもりだったのに……海未のせいで入りづらい……」

 

紅葉と花陽の2人は顔を見合わせ、「ど、どうしよう……」と悩んでいると扉が勢いよく開かれ、左右から海未と雪穂が険しい表情をしながら出てきて2人で花陽と紅葉を挟み込む。

 

「「見ました……?」」

「「え、えっと……はい……」」

 

それから紅葉が雪穂と海未の2人を落ち着かせたあと、穂乃果もやってきて4人は部屋に入って座り、花陽は最初に「ごめんなさい……」と海未に謝罪したのだが……。

 

「いやいや、君が謝ることじゃないだろ。 むしろ扉を開けたのは俺だしな」

「そうだよ花陽ちゃん! こっちこそごめんね? でも海未ちゃんがポーズの練習してたなんてね~」

 

穂乃果はそう言いながらニヤニヤした顔で海未に視線を向け、それに気づいた海未は頬を赤くして「穂乃果が店番でいなくなるからです!!」と怒鳴る。

 

「あ、あの……!」

 

花陽が何かを言いかけようとしたのだが……そこで「おじゃましま~す」とことりが部屋に入ってきて花陽はことりと視線が合うと慌てて「お、お邪魔してます!」と頭を軽く下げて挨拶する。

 

「えっ!? もしかして本当にアイドルに!?」

 

ことりはてっきりこの場に花陽がいるので彼女もスクールアイドルを始めるのかと思ったのだが……すぐに穂乃果が「たまたまお店に来たからご馳走しようかなって」と説明し、穂乃果は店の名物であるほむまんを取り出す。

 

「あっ、そうだ穂乃果ちゃん、パソコン持って来たよ?」

「ありがとー! 肝心な時に限って壊れちゃうんだ」

 

すると花陽はことりがパソコンを取り出すのを見てテーブルの上にあるせんべい等を持ち上げ、ことりは「ありがとう」と花陽にお礼を言った後、ノートパソコンをテーブルに置いて起動させ、ある動画サイトを開くとそこには自分達のファーストライブの光景が動画で流れていた。

 

その動画は誰かが撮ったものであるらしく、再生数も凄まじいものだったのだ。

 

「しかし盲点だったな。 これだけの再生数ならリアルタイムで動画を流すって方法も取るべきだった」

 

紅葉は前回のファーストライブで「こうすれば良かったかもな」と反省するのだが……その際、紅葉が花陽も動画を見ていることに気づき、「すまん、見づらかったよな」と謝って退こうとするのだが……。

 

その時、紅葉や穂乃果達は花陽が真剣な眼差しで自分達の動画を見ていることに気づき、海未が「小泉さん!」と少し大きめの声で呼びかけると花陽は慌てて「は、はい!」と返事をする。

 

「スクールアイドル、本気でやってみない?」

 

穂乃果にそう誘われ、花陽は「えっ!?」と戸惑いの声をあげるが花陽は「でも、私、向いてないですから……」と苦笑つつそう答えるが、そんな花陽に対し海未は「私だって人前に出るのは苦手です、向いているとは思えません」と話し、ことりも「私も歌を忘れちゃったりするし運動も苦手なんだ」と彼女に話す。

 

「私は凄いおっちょこちょいだよ!」

「なんでちょっと自慢げなんだよ穂乃果……」

 

するとことりは立ち上がり「プロのアイドルなら私達はすぐに失格!」と言いながら立ち上がる。

 

「でもスクールアイドルなら、やりたいって気持ちを持って自分達の目標を持ってやってみることはできる!」

「それがスクールアイドルだと思います」

「だからやりたいって思ったらやって見ようよ!」

 

ことり、海未、穂乃果の順で花陽にそう言い放ち、海未は「最も練習は厳しいですが」と付け加えるがそんな海未にすぐに穂乃果が「海未ちゃん?」とハードルをあげる海未を睨み、彼女もそれにハッとなって「あっ、失礼……」と反省する。

 

「ゆっくり考えて、答え聞かせて?」

「私達は、何時でも待ってるから!」

 

穂乃果とことりにそう言われ、花陽は戸惑いつつも「は、はい……」と頷くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからノストラ達のいる宇宙船へと帰ったババリューは椅子に座ってジッと子供達の書いたオーブのイラストを見つめており、そこに丁度「どうした? ババルウ?」とナグスとレクターが現れ、ババリューは「いや別に!!」と慌ててイラストを後ろに隠す。

 

『な、なぁ? あ、あのさ……人に憎まれるより喜ばれる方が何倍も気持ちが良いと……お前等、思ったこと……ないか?』

『はぁ? 気色悪いこと言わないでくださいよ。 誰かに喜ばれることなんて虫唾が走ります』

『レクターの言う通りだな。 人の悲鳴を聞いてる方が俺は何倍も気持ちが良いぜ?』

 

ナグスとレクターの返事にババリューは大方予想通りの返答が返ってきたため、彼は「そ、そうか。 変なこと聞いて悪かったな」と謝罪し、ナグスとレクターはそんなババリューを見て「変な奴」と言いながらその場からいなくなるのだった。

 

『……あっ、そうだ』

 

ババリューは子供達のイラストをしまい、タルデが最近ハマっているというスクールアイドルについて尋ねようと思い、ババリューはタルデの元へと向かい、彼と会うとババリューは早速「なぁ、スクールアイドルってそんなに良いもんか?」と尋ねたのだ。

 

『あぁ。 彼女達は本物のアイドルではないが、だからこそライブを見ると彼女達の頑張りなどが伝わって来ると言うか……。 これを見てると地球人も捨てたものではないと思えてくる。 ドン・ノストラにも地球を侵略してもこれだけは消して欲しくないものだな。 アイドルにハマったかつての我が同胞の気持ちも少しは分かる』

 

それにタルデは「最もだからと言ってドン・ノストラを裏切るような真似はしないつもりだが」と呟き、するとタルデは「あっ、そうそう!」と言って何かを思い出したらしく、ババリューに「そう言えば最近、新しいスクールアイドルが出来たという話を聞いたな」と言い、タルデはどこからかタブレットのようなものを取り出し、それにそのスクールアイドルの動画を画面に映してババリューに見せる。

 

『まだ結成したばかりの素人なのだが……中々可能性のある娘達だと思ってな? 音ノ木坂学院のμ'sというのだが観客1人のために最後までライブやる心意義は良かったと思うぞ』

『はぁ……。 そう、なのか? って音ノ木坂……?』

 

ババリューはタルデの持つタブレットのμ'sのライブの動画を見つめ、このμ'sというのが花陽や凛が言っていた彼女達の学校のスクールアイドルなのだと理解した。

 

『成程……なっ。 なんか、楽しそうに踊ってやがるな……』

 

そしてμ'sの動画を見てババリューは静かにそう呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日、ババリューはまた馬場 竜次としての姿になり、今日は休日ということで今は朝から公園で花陽や凛と一緒に子供達みんなで一緒に遊んでいたのだった。

 

その際、公園の前に真姫と紅葉が偶然通りかかり、紅葉は「あっ、真姫ちゃん……。 よっ!」と手を上げて挨拶し、真姫は戸惑いつつも「どうも……」と挨拶するのだが……その時、紅葉と真姫は馬場が公園で子供達と遊んでいる光景を目撃。

 

「ちょ、ちょっとあなた達なにやってるの!!?」

 

馬場の正体を知っている真姫はすぐさま子供達を馬場から引き離そうと思い、馬場の元へと向かおうとするが……それを紅葉が彼女の肩を掴んで引き止める。

 

「何するのよ!? 止めないでアイツは……!」

「偽者のウルトラマンオーブ……って言いたいんだろ?」

「っ……。 あなたも、見てたの?」

 

真姫の問いかけに紅葉は頷き、真姫は「だったら早くアイツをなんとかしなくちゃ! アイツはなに考えてるか分からないし、子供達が危ないかもしれないわ!」と紅葉に言うのだが……紅葉から見れば楽しそうに子供達と遊ぶ今の馬場はとても邪悪な存在には思えなかったのだ。

 

「あんなに楽しそうに子供達と遊ぶアイツは……俺には悪い奴には見えない」

「でも……!」

「どちらにせよ、しばらくは様子を見るべきだろ。 下手したら俺達の方が悪者になっちまう」

 

見たところ、子供達は馬場のことを本物のウルトラマンオーブだと思っているのだということを感じた紅葉は真姫にしばらく物陰に隠れて様子を見るべきだと言い、真姫は言われた通り紅葉と一緒に物陰に隠れて様子を伺うことになったのだった。

 

「ババリューさん! 僕、ババリューさんの言う通り諦めないで頑張ったら逆上がりできるようになったよ!」

「僕もババリューさんのおかげで嫌いなにんじん食べられるようになったよ!」

 

子供達は苦手なことを克服できたことを馬場へと報告し、それを聞いた馬場はなんだかついつい自分までも嬉しい気持ちとなり、彼は思わず笑みを浮かべてしまう。

 

「よーっし、次はピーマン食えるようにならないとなぁ~。 それと凛も魚食べられるようになろうか」

「にゃっ!? それ今関係あるにゃ!?」

 

そんな馬場と凛のやり取り子供達は笑い、花陽もそんな2人のやり取りを見て思わず笑ってしまう。

 

(人から感謝されるって……やっぱり、気持ちの良いものなんだな……。 俺……、このままウルトラマンオーブになるっていう人生も、ありなんじゃないかな……)

 

子供達の笑顔を見ていると馬場はついついそんなことを思ってしまうのだが……そこで馬場は「あっ!」と花陽に言うことがあったのを思いだし、彼女へと話しかける。

 

「あっ、そうだ花陽。 あのさ……俺、昨日知り合いからお前の学校のスクールアイドルのことちょっと教えて貰ったんだけどよ。 確かに……なんか楽しそうだったよ。 スクールアイドルって出来るかどうかじゃないんだろ? ただ……やりたいかどうかじゃ……ないのかな?」

「それは……」

 

そんな未だに悩んでいる様子の花陽に対し凛は「もぉー!! 馬場さんがここまで言ってくれてるのにまだそんなこと言ってるのかよちん!?」と頬を膨らませる。

 

「だ、だって……」

「まぁ、無理にとは言わねえけどよ……。 けどさ……諦める必要もないだろ? それに……」

 

馬場がそこまで言いかけたその時、突如空中にノストラ達の乗る宇宙船が現れ……ノストラはテレパシーを使い馬場に「何時になったら破壊作戦が決行されるんだ!? もう待ちきれんぞ!!」と伝え、馬場はノストラが明らかに怒っているのかが分かり、彼はなんとも言えない表情を浮かべる。

 

「なにあれ……?」

「馬場先輩、もしかしてあれって悪い宇宙人の宇宙船にゃ!?」

 

凛の疑問に馬場は「あ、あぁ……」と答え、するとそれを聞いた子供達は「ババリューさんやっつけて!!」とそれぞれが口にし、馬場は戸惑いつつも宇宙船の方へと駈け出して行き、彼は両手を交差して広げると身体を眩い光が包み込み、その光の中から馬場が変身した「にせウルトラマンオーブ」が現れる。

 

「頑張れー!! オーブ~!!」

「悪い宇宙人なんかやっつけちゃえ!!」

 

にせオーブの出現に子供達は声援を送るのだが……ノストラは非情にもそんな声援を送る子供達を先ずは手始めに踏み潰せと命じたのだ。

 

『っ……それは……』

『なんだか知らんが随分と仲良さそうにしていたではないか? お前がその子供達を踏み潰せばその分オーブも憎まれるというのものだ! さぁ! 早くやれ!!』

 

しかしにせオーブから返ってきた返答は……。

 

『……できません。 そんなこと、俺にはできません!! こいつ等を裏切るようなこと、出来る筈がありません! 俺は今、ウルトラマンオーブなんです!!』

『何を訳の分からないことを……!! お前は偽者だ!! ババルウ星人だろ!!?』

『確かに俺は悪の星の元に生まれた暗黒星人だと思ってました。 でも、こいつ等が教えてくれたんです! 運命は変えられる、俺だってヒーローになれるって!!』

 

にせオーブ……ババリューはノストラにそう断言して言い放ち、それを聞いたノストラは深い溜め息を吐き、側にいたラグナに「奴を処刑しろ!!」と命じ、ラグナは口元に笑みを浮かべて怪獣カードを1枚取り出し、それをダークリングにリードさせる。

 

「行ってこい、アパテー」

『アパテー!』

 

そして宇宙船から飛び出した怪獣カードが金属の鎧を纏った騎士のような怪獣……「金属生命体 アパテー」が出現しにせオーブは臆せずにアパテーへと駈け出して行く。

 

『うおおおおお!!!! こんのヤロオオオオ!!!!』

 

アパテーの身体に何発も拳を叩き込むにせオーブだがアパテーの身体は金属で出来ているため、逆ににせオーブは拳を痛めてしまい、怯んだところを狙いアパテーはにせオーブの胸部を殴りつけて吹き飛ばす。

 

『ぐああああ!!!?』

 

しかしにせオーブは倒れ込んだものの負けじと立ち上がってジャンプし、アパテーに跳び蹴りを繰り出すがアパテーはにせオーブの足を掴みあげて地面へと叩きつけ、右腕を剣に変化させてそれをにせオーブに振り下ろすがにせオーブは白刃取りでどうにか攻撃を受け止めて防ぐ。

 

『オリャア!!』

 

にせオーブは剣を押し退かしてアパテーの腹部に蹴りを叩き込み、立ち上がるとアパテーに掴みかかるが……アパテーはにせオーブの腕を振り払って剣を横一線に降るってにせオーブを斬りつける。

 

『ガアア!!!?』

『クオオオオオン!!!!』

 

さらにアパテーは身体を幾つもの槍に変化させるとそれらがにせオーブの周りを囲むように地面に突き刺さり、にせオーブの周りを囲んだ槍は幾つもの電撃を放ってそれをにせオーブに喰らわせる。

 

『うわああああああ!!!!?』

「馬場先輩!!」

「馬場さん!!」

 

凛や花陽、子供達は苦戦するにせオーブを心配そうに見つめ、槍状態のアパテーは元の人型に戻るとにせオーブを殴り飛ばし、にせオーブは地面へと倒れ込む。

 

さらにアパテーはなんとノストラが「そんなにその子供達が大切なら目の前で消してやる!! やれ!!」という指示を受けたため、今度はターゲットを子供達に定め、右腕の剣を振り上げ、子供達はそれを見て悲鳴をあげる。

 

それを見た紅葉は流石に自分が行くべきだと思ったのだが……その時、アパテーの振り下ろした剣をにせオーブが身を挺して子供達を庇い、子供達の変わりに剣による攻撃を受けたのだ。

 

『ぐっ……があっ……!!?』

「かよちんオーブが……!」

「私達を守って……!」

 

アパテーはにせオーブを蹴り飛ばし、蹴り飛ばされたにせオーブは地面に転がって倒れ込むと今まで受けたダメージによって遂ににせオーブの姿を意地することが出来なくなり、にせオーブは本来のババルウ星人 ババリューの姿へと戻ってしまったのだ。

 

当然、それを見た子供達や凛、花陽は唖然とした表情を浮かべ……それを見たババリューは彼女等に申し訳無さそうに「すまねえ……」と謝る。

 

『俺はウルトラマンじゃねえ。 暗黒星人ババルウさ……。 お前達をずっと騙していたんだ。 本当に、すまなかった……。 俺は所詮偽者……』

 

そこへアパテーが立ち上がろうとするババリューに向かって蹴りを叩き込み、倒れるババリューを何度も踏みつける。

 

(やっぱり、ダメなのかな……? 俺なんかが、ヒーローになんて……)

「頑張れー!! ババリューさーん!!」

 

すると、そこへババリューを応援する子供の声がババリューに聞こえ……さらに公園で一緒に遊んで他の子供達も次々とババリューに向かって「頑張れー!!」「負けるなー!!」という彼を応援する子供達の声援が聞こえ、花陽や凛も子供達と一緒にババリューに声援の声を送る。

 

「そうにゃ!! 諦めたらダメにゃ馬場先輩!! あなたが誰だろうと関係ない!! 馬場先輩が言ってくれたんだよ!! 夢を追いかければいつかはヒーローになれるって!! みんなに!!」

「そうです!! 馬場さん!! あなたは、私の夢を……応援してくれたりしたじゃないですか!! 諦めるなって言ってくれました!! だから……馬場さんも諦めないでください!!」

 

そんな花陽や凛、子供達の姿を見ていた真姫もババリューが子供を庇い、そして彼に声援を送る花陽達を見て彼女もまたババリューに声援を送っていたのだ。

 

「そうよ……! 子供達を庇ったあなたはヒーローじゃない……。 頑張りなさいよ!! 立ち上がって!!」

 

みんなからの声援を受けたババリューはギュッと拳を握りしめる。

 

『そうだ、お前等の言う通りだ……。 こんなところで……!! 諦めてたまるかああああああ!!!!!』

 

ババリューはそう言い放ちながら自分を踏みつけるアパテーを押し退かして立ち上がり、「よぉーし!!」と気合いを入れ直す。

 

挿入歌「コドクの回廊」

 

ババリューはアパテーの方へと振り返り、アパテーに向かって駈け出すとアパテーの顔面に向かって右拳を突き出し、殴りつける。

 

当然、金属で出来たアパテーを殴ったため、かなりの激痛が拳に走ったが……それでもババリューはもう1度今度はさらに力を込めて右拳でアパテーを殴りつけ、それを喰らったアパテーは軽く吹き飛ばされる。

 

さらにババリューはジャンプして跳び蹴りをアパテーに繰り出し、アパテーは両腕を交差してガードし、それによってババリューは地面に落下して背中を強く打ち付け、アパテーは倒れているババリューに向かって拳を振り下ろすがババリューはそれをどうにかかわす。

 

どうにか立ち上がったババリューはアパテーに向かってタックルを繰り出すがアパテーは右腕の剣を元の右手に戻して両手でそれを真正面から受け止め、膝蹴りをババリューの腹部に叩き込み、ババリューの頭の髪を掴みあげてババリューの顔を殴りつける。

 

『ぐああああ!!!?』

『クオオオオ!!!』

 

アパテーは再び右腕を剣に変化させ、膝を突くババリューに向かって容赦なく剣を振り下ろし……それを見たババリューは「これで一貫の終わりか……」と呟き、自分の死を覚悟し、子供達や花陽や凛が悲鳴をあげるその時……。

 

既にこっそりと真姫から離れた場所に移動していた紅葉がオーブリングと「ウルトラマン」のウルトラフュージョンカード1枚を取り出し、それをオーブリングにリードさせる。

 

「ウルトラマンさん!!」

『ウルトラマン!』

 

続いてさらに「ウルトラマンティガ」のカードを紅葉オーブリングにリードさせる。

 

「ティガさん!!」

『ウルトラマンティガ!』

 

その後、紅葉はオーブリングを天高く掲げるとカードによって出現したウルトラマンとウルトラマンティガの姿が重なり合い、ウルトラマンとティガの姿を合わせたような「ウルトラマンオーブ スペシウムゼペリオン」へと紅葉は変身する。

 

「光の力、お借りします!!」

『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ! スペシウムゼペリオン!』

 

光の中から現れたオーブはアパテーの振り下ろした剣を両手を交差して受け止め、身体の赤い部分を発光させて「ティガ パワータイプ」の力を一時的に引き出して押し返し、そのままパワータイプの力を使った拳を何発もアパテーに叩き込んでアパテーを後退させる。

 

『クオオオ!!?』

『闇を照らして、悪を討つ!!』

 

オーブはババリューに振り返り、「後は任せろ」と言うように首を縦に振るとババリューも「任せたぜ」と言いながら頷き、オーブはアパテーに向かって行く。

 

挿入歌「オーブの祈り」

 

アパテーは向かって来たオーブに剣を振るって攻撃するが今度は「ティガ スカイタイプ」の力を使って素早く回避し、続いてパワータイプの力を使った強力なパンチを顔面にアパテーは喰らう。

 

『新しい力を見せてやる!!』

 

すると紅葉は新たに手に入れたカードである「ウルトラマンジャック」のカードを取り出し、それをオーブリングにリードさせる。

 

『ジャックさん!!』

『ウルトラマンジャック!』

 

さらにそれに続いて「ウルトラマンゼロ」のカードをオーブリングにリードさせる。

 

『ゼロさん!!』

『ウルトラマンゼロ!』

 

そしてオーブリングを天高く掲げる。

 

『キレの良いやつ、頼みます!!』

『フュージョンアップ! ウルトラマンオーブ! ハリケーンスラッシュ!』

 

カードによって出現した「ウルトラマンジャック」と「ウルトラマンゼロ」の姿が重なり合い、ジャックとゼロの姿を合わせたような「ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ」へとオーブは姿を変える。

 

『光を超えて……闇を斬る!!』

 

アパテーはオーブに向かって剣を振るうがオーブは回し蹴りでそれを弾き、さらに連続で風を纏わせた鋭い蹴りをアパテーに喰らわせる。

 

するとアパテーは身体を4つの槍に分裂し、オーブの周りを取り囲もうとするがオーブは頭部から光の刃「オーブスラッガーショット」を放って4つの槍を全て撃ち落とし、撃ち落とされたアパテーは再び人型に戻ってしまう。

 

「クオオオオオオ!!!!」

『オーブスラッガーランス!!』

 

さらにオーブはオーブスラッガーショットを合体させて三又の槍の武器「オーブスラッガーランス」を取り出し、アパテーは剣、オーブはオーブスラッガーランスを振るい、2体の武器は激しくぶつかり合う。

 

だがオーブはテレポートしてアパテーの背後に回り込み、オーブスラッガーランスを振るってアパテーの背中を斬りつける。

 

『シュアアア!!!!』

 

それにたじろくアパテーだったが今度は6本の槍に変化して真っ直ぐオーブに向かって行くのだが……オーブはオーブスラッガーランスを高速回転させて竜巻を起こし……槍を全て吹き飛ばしてしまったのだ。

 

しかしアパテーは空中で元の姿に戻り、急降下して剣をオーブは振りかざすのだが……オーブはオーブスラッガーランスでそれを受け止め、オーブスラッガーランスのレバーを1回動かし赤いボタンを押すと槍の先端から光線を発射する「オーブランサーシュート」が放たれ、アパテーの右腕の剣を破壊する。

 

『オーブランサーシュート!!』

「クオオオオオオ!!!!?」

 

そしてオーブスラッガーランスを続けざまにアパテーの胸部に突き刺し、オーブスラッガーランスのレバーを2回動かし赤いボタンを押すと高エネルギーを送りこんで内側から爆破する「ビッグバンスラスト」をアパテーに放つ。

 

『ビッグバンスラスト!!』

「クオオオオオオオン!!!!?」

 

それを喰らったアパテーは内側から爆発し、オーブがアパテーを倒したところを見ていたババリューは安心したように溜め息を吐き、彼は地面へと倒れ込んだのだ。

 

『はぁ……。 ハハハハ、やっぱ、本物はスゲーや』

 

するとババリューの身体が光輝くと彼はそこから姿を消し、それを見ていた凛と花陽は急いでババリューの元へと向かったのだった。

 

そしてババリューは……今は等身大となってフラフラと歩いていたのだが……そこに子供達を何人か引き連れた凛と花陽が「待って!!」と彼の元へと駆けつけたのだ。

 

「ありがとうババリューさん!」

「ありがとー!!」

『へへ……』

 

ババリューはそんな子供達を見てどこか満足そうにしており、彼は子供達に向かってガッツポーズをしたのだ。

 

『花陽……』

「は、はい!」

『勇気出して夢を叶えろ……。 夢を見る勇気をな……。 それから凛、お前はきっと女の子らしいぜ? だから、花陽の側にいても……大丈夫だ……』

 

ババリューはそれだけを言い残すと顎に手を当てた後、花陽達の目の前から薄らと姿を消してしまい、凛と花陽は「馬場先輩/馬場さん!!」と彼を追いかけようとしたがそれを紅葉が引き止める。

 

「行かせてやれよ。 ヒーローってのは、風のように去って行く……もんだろ……?」

「高坂先輩……」

 

 

一方、ノストラ達のいる宇宙船では……。

 

「ドン・ノストラ。 あなたのやり方は、人間の心の善悪を問う昔ながらのやり方です。 時代はもっと進んでるんですよ」

「なんだと!?」

 

そんなラグナの言い方にイラッと来るナグスだったが、そんなナグスをノストラは落ち着かせる。

 

『では、君のやり方というやつを今度は見せて貰おうか?』

「仰せの通りに……。 しかし、それにはまだ少し時間がかかります。 今しばらくお待ちを……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、花陽は教室で国語の授業を受けながらこの前穂乃果達と話した時のことや馬場に言われた時のことを考えていた。

 

(やりたいって思ったらやってみる……。 そうだよね……)

 

すると国語の教師に「次、小泉さん読んで見て」と当てられ、花陽は「は、はい!」と立ち上がり、教科書に書かれてあることを読み始める。

 

だが、今回は以前のような小声では無く、なるべく大きく喋ろうとしていたのだが……途中で彼女は噛んでしまい周りの生徒から笑われてしまった。

 

その後の放課後にて……花陽は中庭のベンチに座って先ほどのことを思い出し、「はぁ」と溜め息を吐いていた。

 

するとそこへ「なにしてるの?」と真姫が花陽の元へと現れた。

 

「あなた、声綺麗なんだからちゃんと練習すればいいだけでしょ?」

 

真姫にそう言われるが花陽は「でも……」と呟く。

 

「ふぅー。 あー、あー、あー、あー、あー♪ はい、やってみて?」

「ふえ? えっと……。 あー、あー、あー、あー、あー♪」

 

花陽は真姫の真似をしてみるが真姫からは「もっと大きく!」と注意され、立つように真姫に言われて彼女は言われた通り立ってもっと大きく声を出す。

 

「一緒に!」

「「あー、あー、あー、あー、あー♪」」

 

すると思ったよりもちゃんと声を大きくしっかり出せたためか、花陽は驚いたような顔を見せ、そんな花陽を見て真姫は「ねっ? 気持ちいいでしょ?」と笑みを浮かべるとそれに釣られるように花陽も「うん、楽しい」と笑みを浮かべる。

 

するとそこへ「かーよーちーん~!」と凛が花陽を呼びながら駆けつけるのだが……凛は真姫の姿を見て「西木野さん? どうしてここに?」と尋ねると花陽が「励まして貰ってたんだ」と答える。

 

「わ、私は別に!」

「それより今日こそ先輩のところに行ってアイドルになりますって言わなきゃ!」

 

凛は花陽の手を引き、彼女も「う、うん」と頷くが真姫は「そんなせかさない方が良いわ!」ともう少し自信をつけてからでも良いのではないかと主張するが凛は「なんで西木野さんが凛とかよちんの話に入ってくるの!?」と言われ、真姫はムッとした顔になる。

 

「別に! 歌うならそっちの方が良いって言っただけ!!」

「かよちんは何時も迷ってばっかりだからパッと決めてあげた方が良いの!! 馬場先輩にも言われたでしょかよちん!!」

「そう? この前話した感じじゃそうは思えなかったけど?」

 

そんな風に会話をする凛と真姫を見て花陽は「あのぉ~、喧嘩は……」と2人の喧嘩を止めようとするのだが凛は「かよちん行こう! 先輩達帰っちゃうよ!」と強引に腕を引っ張り連れて行こうとするが真姫は「待って!」と花陽の反対の腕を掴んで引き止める。

 

「どうしてもって言うなら私が連れて行くわ! 音楽に関しては私の方がアドバイスできるし、μ’sの曲は私が作ったんだから!!」

 

真姫のその言葉に花陽は「えっ!? そうなの!?」と驚きの声をあげる。

 

「あっ、いや、その……! 兎に角、行くわよ!」

「待って! 連れて行くなら凛が!」

「私が!」

「凛が!」

 

真姫と凛はそう口喧嘩しながら花陽を引っ張り、涙目になった花陽は「ダレカタスケテエエエエエ!!!!」と叫ぶのだった。

 

「つまり、メンバーになりたいってこと?」

 

それから屋上で練習していた穂乃果達の元まで行くと凛と真姫から花陽をメンバーに入れて欲しいと頼み、ことりの言葉に凛は「はい!」と勢いよく答え、花陽はずっとずっと前からアイドルやってみたいと思っていたんだと説明する。

 

「ってそんなことはどうでもよくて! この娘は結構歌唱力あるんです!」

「どうでもいいってどういうこと!?」

「言葉通りの意味よ!」

 

そんな風に喧嘩する2人に「お前等、喧嘩すんな。 花陽ちゃんもグッタリしてるんだから気を使えよ」と紅葉が注意され、2人は反省の色を見せる。

 

「わ、私はまだ……! なんていうか……」

「もう、何時まで迷ってるの!? 絶対やった方が良いの!」

「それには賛成! やってみたい気持ちがあるならやって見た方が良いわ!」

 

それでも花陽は「でも……」と言うが真姫は「さっきも言ったでしょ!? 声出すなんて簡単!」と花陽の両肩を掴む。

 

「あなたなら出来るわ!」

「凛知ってるよ! かよちんがずっとずっとアイドルになりたいって思ってたこと! それに、馬場先輩も言ってたでしょ? 夢を見る勇気を持てって……!」

 

真姫と凛に言われ、花陽は凛と真姫の顔を交互に見る。

 

「頑張って! 凛がずっとついててあげるから!」

「私も少しは応援してあげるって言ったでしょ?」

 

するとそこで紅葉からも……。

 

「なぁ、俺は君には凄く感謝してるんだ。 あの時、君がファーストライブに来てくれなかったら……って。 穂乃果達を救ってくれたのは君だ。 だから俺や穂乃果達にとっては……君は、ヒーローなんだよ」

 

紅葉にそう言われ、花陽は「わ、私がヒーローなんて……」と言うが紅葉は「ヒーローだよ」ともう1度そう言い放つ。

 

「だから自信を持て、絶対にスクールアイドルをやれる」

 

すると花陽は穂乃果達に顔を向け、「え、えっと……私は、小泉……」とぎこちない様子で何かを言おうとするのだが……その時、凛と真姫が花陽の後ろに立ち、彼女の背中をそっと押したのだ。

 

「あっ……」

 

花陽が後ろを振り返るとそこには凛と真姫が笑顔を浮かべて見守っており、その際、凛と真姫の後ろの方でババリューが自分に向けてガッツポーズをしている様子が見えたのだが……ババリューの姿はすぐに消えてしまった。

 

凛と真姫、ババリューの姿を見た花陽は涙を浮かべるが……彼女はそれを払い、穂乃果達の方へと身体を振り向かせる。

 

『勇気出して夢を叶えろ……。 夢を見る勇気をな……』

 

ババリューに言われた言葉を花陽は思い出し、強くなにかを決意したような表情を見せる花陽。

 

「夢みる……勇気……」

 

花陽がそう小さく呟く。

 

「私、小泉 花陽と言います! 1年生で背も低くて声も小さくて人見知りで得意なものも何も無くて……。 でも! アイドルへの想いは誰にも負けないつもりです!!  だから、μ'sのメンバーにしてください!!」

 

花陽は頭を下げ、穂乃果達に頼むと……穂乃果は「こちらこそ」と言いながら花陽に手を差しのばし、花陽は頭をあげる。

 

「よろしく!」

「っ……」

 

花陽は一粒の涙を流した後、その差し伸べられた手を握り、それを見た凛は「かよちん、良かったよ~!」と自分のことのよう嬉しく泣き出してしまう。

 

「なに泣いてるのよ?」

「だってぇ~! って西木野さんも泣いてる!?」

「だ、誰が! 泣いてなんかないわよ!!」

 

するとその時、ことりが「それで、2人は?」と言われ、「2人はどうするの?」とことりに問いかけられ、凛と真姫は「えっ? どうするって?」と互いに顔を見合わせる。

 

「まだまだメンバーは募集中ですよ!」

 

今度は海未とことりが真姫と凛に手を差し伸べ、2人はまた顔を見合わせると……2人は嬉しそうに笑顔を見せるのだった。

 

つまりその笑顔は……要約すると「よろしくお願いします」ということである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、凛と真姫は朝練をするために神田明神の階段を上っており、凛は「朝練ってこんなに早く毎日やらないといけないの~?」と言いながら欠伸をしており、そんな凛に対し真姫は「このくらい当然よ!」と言い放つ。

 

階段をあがるとそこでは既に来て花陽が準備体操を行っており、凛が「かよちーん!」と花陽の名を呼び、彼女は振り返ると……花陽は眼鏡を外しており、それを見て凛は「アレー!?」と驚く。

 

「かよちん眼鏡は?」

「コンタクトにしてみたの。 変……かな?」

「ううん、全然可愛いよ! すっごく!!」

 

凛はそう言って花陽の両手を握りしめ、真姫も「へー、良いじゃ無い」と凛に続いてそう言うのだが……その際、花陽に「西木野さん」と言われ、真姫は不満そうな顔を一瞬浮かべた後、今度は顔を赤くしつつ花陽と凛にあることを頼む。

 

「ねえ、眼鏡取ったついでに、名前で呼んでよ……。 私も、名前で呼ぶから。 花陽、凛!」

 

恥ずかしそうに真姫がそう言うと花陽は嬉しそうな顔を見せ、「真姫ちゃん!」とちゃんと彼女の名前を呼び、凛も花陽と同じように嬉しそうにして彼女の名前を呼ぶのだった。

 

「えへへ、真姫ちゃーん! 真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーん!」

「な、なによ~」

 

するとその時、遊んでいたと思われる数人の子供達が階段を駆け上がってきたのだが……その中の1人がつまずいて転んでしまい、花陽がその子供の元に駆けつけようとしたのだが……それよりも早く清掃員の格好をした1人の男性が現れて「大丈夫か?」と言いながら子供を立ち上がらせたのだ。

 

「怪我、ないか?」

「大丈夫!」

「おぉ~、強い子だな。 また転ばないように気をつけるんだぞ」

 

男性の言葉に子供は「うん! ありがと~」とお礼を言って他の子供達と同じようにどこかへと去って行き、男性も立ち上がってどこかに行こうとするのだが……その際、偶然にも花陽と視線があった。

 

すると男性は顎に手を当て、ペコリと軽く頭を下げた後、そのままどこかへと走り去って行くのだった。

 

(えっ……!? 今のって……馬場さんがやってた……。 そっか、馬場さんも……頑張ってるんだ……。 私も、負けないように頑張らないと!)

 

花陽は一度先ほどの男性の顎に手を当てる動作を見て驚き、彼の正体に何となく気づいたが……彼は今でもどこかで頑張っているのだなと思うと花陽はついつい嬉しくなり、笑みを浮かべるのだった。

 

 




紅葉
「『サブタイを探せ!』のコーナー!!」

穂乃果
「イェーイ!」

にこ
「なんかワンパターンよね、このコーナー」

紅葉
「だったらなんか意見とかあります? にこ先輩?」

にこ
「いや、私達以外にも誰か出すとかしなさいよ。 勿論私はレギュラーだけど!」

紅葉
「流石にこ先輩、その辺は譲りませんか」

にこ
「当然でしょ! だってにこにーは~、み~んなのにこにーなんだからぁ~♪ 毎回出さないと勿体ないじゃない♪」

紅葉
「えーっと、それで今回のサブタイは……」

にこ
「ってちゃんと聞きなさいよぉ!」

穂乃果
「だってもう時間ないし……」

にこ
「くっ、時間がないなら仕方ないわね……! でもあとで覚えてなさいよアンタ……!」

紅葉
「お手柔らかに……(苦笑) それで今回のサブタイはウルトラマンコスモス第29話『夢みる勇気』だ!!」

穂乃果
「花陽ちゃんが決意を固める辺りのシーンで花陽ちゃんが言った台詞だよ!」


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