私は天使なんかじゃない   作:月詠ウサギ

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ビッグタウン

 

  一昔前、道草は禁止されていたらしい。

  何故?

  要は余計な時間を食うからだ。そして本来関係ない問題にまで関わってしまう可能性があるからだ。

 

  私は道草の天才らしい。

  まあ、誉められる事ではない。厄介な事に首を突っ込んでいるんだからね。

  だけどこうも言えるだろう。

 

  私の行動が世界に影響を与える。

  様々な善悪としてそれは波紋として広がっていく。

 

  私の行動の果てにあるのは……。

 

 

 

 

 

  アンデールの一件、完了。

  食人の街は完全に沈黙した。生き残ったのは老人ハリスと数人の子供達のみ。

  別に私達が全部粛清したわけではない。

  何だか知らないけど2人のグールがフェラルの軍勢を引き連れて襲撃したのだ。

  目的不明。

  ただそいつらはあの時路上にいた住民全てを食い尽くした。

  つまり。

  つまりMrスミスが率いたあの街の大人達全てだ。

  人食い達が人食いに殺される。

  まさに皮肉な結末だ。

  その結果全滅。

 

  私達は戦った。

  突如襲ってきたフェラル・グールの大軍とね。

  その最中に、余計な流れで介入してきた奴隷商人のシスター達との戦いも加わるは一度は退いたグールの2人が戻って来たりと面倒な展開、面倒な夜。

  激しい戦いの末、長い夜は終わりを告げた。

 

  あのままいなくなるのもどうかと思い、もう一夜過ごしたもののフェラル達は戻って来なかった。

  勝った、のかな。

  アンデールに用があったグール達ではなく何らかの理由で私達を襲撃して来たのはおそらく疑いようがないだろうと思う。

  ともかく。

  ともかく私達はそれを乗り越えた。

  余計な道草にはなったものの私達は再び旅を続行する。

  パパの足跡を辿って西に。

  西に。

 

 

 

 

 

  「そこで止まれっ! お前らは何者だっ!」

  「観光客」

  警告の声。

  私達は止まった。こういう展開は慣れている。もちろん怪しまれるのに慣れているという以前にこの世界は基本物騒。こういう誰何は普通だろう。

  その街は吊橋が唯一の入り口のようだ。

  何故?

  確かめたもの。

  ぐるーっと街の周りはバリケードで覆われていた。

  吊橋が唯一の出入り口だ。

  その吊橋の向うに武装した奴が2人私達に銃火器を向けている。私は仲間達に目配せ、仲間達は手向かいしないかのように手を挙げた。

  銃を向けている2人は防弾ヘルメットに防弾アーマー。そしてハンティングライフルで装備。

  どうやらこの街のセキュリティなのだろう。

  まあ、見た感じ素人だ。

  ごっついのは装備だけらしい。

  まあいいけどさ。

  「この街に何の用だ? 略奪か?」

  「略奪って……一泊したいだけよ」

  既に夕刻。

  野宿は物騒だ。

  ……。

  ……まあ、アンデールのような街もあるから必ずしも集落が安全とは言わないけどさ。

  ここはどうだろ?

  もちろん不意打ちされない限りは展開を引っくり返す事は出来るけどさ。

  さて。

  「宿泊だけか?」

  「出来たら物資の補給もしたいかな」

  アンデールでは何の補給も出来なかったし。

  街に備蓄されていた肉?

  あれはいらんなー。

  もっとも全部焼却処分したけどさ、老人ハリスが。

  残しておくといつか食べてしまいそうで怖いらしい。その理屈はよく分かる。

  「物資の補給か。ここにあったものは全部壊されるか持って行かれたかのどっちかさ。ウェイストランドで死体漁りをした方が効率的だぞ?」

  「持って行かれた?」

  何か面倒な展開が勃発中らしい。

  あまり関らないようにしよう。

  あまりねー。

  「それで? 入っていいのか駄目なのか、はっきりせよっ!」

  クリスが叫ぶ。

  短気なお人ですなー。

  セキュリティの2人は顔を見合わせる。それから頷き合い、1人が銃を元に戻した。

  「いいだろう。俺の名はダスティ」

  「よろしくねダスティ」

  ギシ、ギシ、ギシ。

  私達は吊橋を一列に渡る。幅が狭い。

  もちろんそれも誰かが乗り込んできた場合の対処だろう。攻め込んでくるのが大軍だろうと侵入する際には一列になるわけだから防御的にはし易いだろう。

  てか敵が誰かは知らんけど。

  橋を渡りきるとダスティは一応は笑顔を見せた。

  愛想笑い?

  まあ、そうね。愛想笑いだ。

  それに恐怖にも顔が歪んでいた。何に対しての恐怖だろう?

  「ここはビッグタウンだ」

  「ビッグタウン?」

  「そうだ」

  うーん。

  エバーグリーン・ミルズではないようだ。

  PIPBOYは衛星から今の地表のデータを簡易的に表示するけど当然ながら地名までは表記されない。衛星は地名までは分からないからだ。

  だから。

  だから私達はジェファーソン記念館から見て北西の位置にある場所を徹底的に探していた。

  まずかったかなぁ。

  これなら一度リベットに戻って聞くべきだったかも。

  アンデールでは大した情報はなかったし。

  聞いてみる。

  「エバーグリーン・ミルズって遠いんですか?」

  「エバー……あのな、まったくデタラメな場所に君達はいるぞ? エバーグリーン・ミルズはここから南西だ」

  「南西」

  なるほど。

  北上しすぎたらしい。

  ただ目的はそこではない。ガレージに偽装されたボルト112の入り口だ。

  それも聞いてみる。

  「ガレージは知りません? エバーグリーン・ミルズの西にあるそうなんですけど」

  「ガレージ。……ああ。スミス・ケーシーのガレージだな。確かにあるよ」

  「マジでっ!」

  「ああ。PIPBOYに地図を出してくれ。……そう、えっと、ここだ」

  指差すセキュリティの1人ダスティ。

  よしっ!

  私はその位置をマーキングして保存。

  これで行き先は見つかった。

  もっともまだ先は長い。

  出来るのであればここで物資を補給して置きたいところだ。

  アンデールでは結局何も補給出来なかったしね。

  ただ何もない街らしいしあまり期待も出来ない。屋根があるところで寝れるだけよしとするかな。

  そけにしても。

  「ダスティ。それで何でこんな物々しい……というか……痛手を受けてるわけ、この街?」

  「最近スーパーミュータントの襲撃があってね。奴らの数は底なしだ。いつ首を噛み切られるのか分かったもんじゃないよ」

  「あいつらか」

  この世界の事はよく知らない。

  だけど、どうやらスーパーミュータントはDC以外では絶賛活動中らしい。

  ダスティは続ける。

  「それから奴隷商人も襲撃してくる。スーパーミュータントの襲撃の後に死体を漁りに来る。死体が息を吹き返したらそのままパラダイス・フォールズ

  に強制連行だ。だから俺達は死に損なわないように祈って戦う事にしてるよ」

  「奴隷商人ねぇ」

  何でもありな展開らしい。

  まずいなぁ。

  このままここにいたら巻き込まれる可能性が大だ。

  もしかしたら既にフラグ立ってる?

  まずいなぁ。

  「ここにあるのは死の臭いだけだ。夕暮れになったらそれに襲撃の不安がプラスされる」

  「そうなの?」

  「ああ」

  日暮れと同時に攻めてくるわけか。

  なるほど。

  それでこんなにピリピリしているのか。

  だけど戦闘の専門家はいなさそうだ。少なくともダスティともう1人のセキュリティは戦闘は得意そうではない。

  おそらく襲撃されるたびに何名かずつ確実に命を落としているだろう。

  「この街の住人には共通の恐怖が2つあるのさ」

  「2つ?」

  「1つはのっしのっしと動くでかくて強そうな奴と、ちょこまか動く落ち着きのない奴。どっちも俺達を殺しにやってくる」

  スーパーミュータントと奴隷商人。

  どっちも厄介。

  「地平線におっかない奴じゃなくて、のろのろと動く小さな点が見える時がある。それがランプライトから来る連中さ。……可哀想に」

  「ランプライト?」

  「正確にはリトル・ランプライト。俺達の大半はそこの出身さ。……グレス、この人達を宿舎に案内してやってくれ」

  「了解」

  話は打ち切りらしい。

  ダスティは終始怯えていた。

  意味は分かる。

  スーパーミュータントと奴隷商人、この街には2つの天敵がいるのだ。私達としてもフレンドリーな住人は実は全部『食人です☆』なアンデールほどの危機感

  を感じなくても済むけど、ここはここで立て込んでいる模様。

  そう考えるとメガトンは平和だったんだなぁ。

  アレフもリベットもさ。

  「こっちだ」

  吊橋で街の外を監視していたセキリュティの1人が私達を宿舎に案内してくれるらしい。

  もちろん格好はセキリュティでも中身は素人だろう。

  歩き方が素人。

  うーん。

  どうやらこの街は襲撃され続けているものの戦闘慣れした者は誰もいないわけか。宿舎に先導されながら私はそう思った。

  街の中にしてもそうだ。

  住人もそう。

  誰もが疲れ誰もが戦闘になれていない。

  士気がまるでない。

  これじゃあ奴隷商人の部隊だろうがスーパーミュータントの部隊だろうが次の攻撃でこの街は壊滅するだろう。

  そしてそれはこの街の人々も知っている。

  だからこそ投げやりな空気があるのだろう。私達はその雰囲気を感じ取っていた。

  逃げる事すら出来ない状況なわけか。

  ……。

  ……いや。逃げたくないわけではないのだろうけど、ほとんどの物資が襲撃で略奪されたのだ。

  つまり身動き取れない状況。

  一瞬私達の身ぐるみ剥ぐ魂胆かとも思ったけど……そんな気力もなさそうだ。

  だって投げやりだもん、住民。

  もちろんアンデールのようにテンション高い街も困りものだけどさ。

  「ちょっと見学する」

  私は断って別の方向を歩く。

  「待て一兵卒。私も付き合おう」

  「そう?」

  アンデールの例があるから心配してくれているのだろう。クリスも私に同行して街を見て歩く事になった。

  その際にクリスは耳元で囁く。

  「……これって逢引の為の口実よね?」

  「絶対に違うっ!」

  こいつはー……。

 

 

  街は荒れ果てていた。

  なるほど。

  最近スーパーミュータントの襲撃があったのは疑いようがないだろう。

  「クリス。スーパーミュータントに詳しい?」

  「いや」

  「そう」

  「……まさかミスティ。ああいうごつい体格なのが、好みなの……?」

  「はっ?」

  「……ボク、体鍛えてマッスルになるから……捨てないで……」

  「……」

  何なんだ。

  何なんだこいつはーっ!

  うがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ暑苦しくてもいいから正義感全開の奴を登場させてくれ神様ーっ!

  はあ。

  相変わらず疲れる展開だ。

  「どうした、一兵卒。何が気になる?」

  「うーん」

  「……?」

  「スーパーミュータントって組織的に動いているのかなぁって気になった」

  「ああ。なるほどな」

  「ジェネラルは私が倒した。頭をソードオブショットガンで吹っ飛ばした。生きてるはずがないわけよ。なのにこの街を組織的に攻撃している感じがする。指導者

  が既に死んでるのに統率が乱れていない感じがする。それが少し不思議に思ったわけですよ」

  「ふむ。確かにな」

  「でしょ?」

  クリスのキャラ性は結構意味不明(ある意味で雑とも言う☆)だけど軍人を自称するだけあって戦術眼は有してる。

  彼女は首を傾げた。

  「謎はある。だがこうは考えられないか? スーパーミュータント・ジェネラルという個体数は一体ではない、とかな」

  「それもあるかぁ」

  スーパーミユータント・ベヒモスは五体いるらしい。

  その流れでジェネラルが倒した奴とは別に何体かいてもおかしくはない。

  それとも別の奴が後を継いだ?

  それはそれであると思う。

  ジェファーソン記念館にいたアンクル・レオも普通のスーパーミュータントの比べて頭が良かったし口調も滑らかだった。そういう突然変異的な奴が他にいて

  もおかしくはないだろう。それに元々一枚岩でない可能性だってあるのだ。

  「一兵卒、それで?」

  「えっ?」

  「この街を救うつもりなのか?」

  「……」

  ビッグタウンは連続する厄介の結果、街の周りを高いバリケードで覆っている。入り口の吊橋以外からは侵入出来ないだろう。

  つまり。

  つまり防衛には適している。

  うーん。

  防御に適してるからアンデールのように周囲から敵に攻められる事はないだろう。そういう意味ではやり易い。

  だけど私達が口を挟む事?

  頼まれたわけではないのだ。

  うーん。

  どうすっかなぁ。

  「ちょっとあんたら」

  「ん?」

  このご時世なのに珍しく化粧している女性が声を掛けて来た。

  誰だろ?

  まあビッグタウンの住人なのは分かる。

  「あたしはビターカップ。……赤毛のあんた、憑かれてるわね」

  「はっ?」

  「ああ。ごめん。疲れてるわね。気にしないで。別に何も視えてないから」

  「……」

  すいませんなんか怖いんですけど。

  意味もなく怖いんですけどーっ!

  おおぅ。

  「食事の用意が出来たわ。商人もなければ商店もない。キャラバンも来ない。だから食料は厳しく制限されてるの。だけどいいわ、どうせいつかは皆死ぬん

  だから食べれる内に食べなきゃね。無料ってわけじゃないけど、格安にしておいてあげるわ。おいで」

  「ありがとう」

  好意に感謝。

  ご好意に甘えて食べるとしよう。

 

 

 

 

 

  ビッグタウンの夜。

  ……。

  ……とりあえずアンデールの夜のようなピリピリ感はない。とりあえず静かな夜だ。

  ただまあ、別の意味で怖かったりする。

  全員同じ部屋に寝てるからだ。

  それぞれに個室が与えられるほどの状況ではないらしい。

  何が怖いかって?

  それは……。

 

  「一兵卒、寝たか?」

  「……」

  「一兵卒」

  「……」

  「おーい」

  「……」

  「寝たか。……ハークネス、カロン、ミスティを縛り上げるのだ。後は上官である自分が賞味するっ!」

  『御意のままに』

 

  クリス、エロ過ぎで怖過ぎ☆

  ハークネスもカロンも妙に従順過ぎ☆

  うがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ男よりもクリスの方が怖いーっ!

  熟睡させてくれよー。

 

  バキ。バキ。バキ。

 

  部屋の中に三つの鈍い音が響く。

  途端静かになるエロ女とエロ従者達。

  「主。排除しました」

  「ご苦労様」

  これよ、これっ!

  これこそが真の従者よね。

  よかった私はグリン・フィスが従者で。やはり従者は物静かなのが一番だ。

  「ふぅ」

  これで安心して眠れる。

  色々な意味でな。

  ただ……。

  「うーん」

  「どうされました、主?」

  「ちょっとね」

  この街は安全ではない。

  それ以前に連続するスーパーミュータントの襲撃&奴隷商人達の襲撃で徹底的に追い詰められている。それなのに格安料金で少ない食料を私達に提供し、寝

  床まで貸し与えてくれている。アンデールとは異なり『来客=食料だぜ☆』という方程式はなさそうだし。

  つまり。

  つまり追い詰められながらも、もてなしてくれている。

  そこは評価出来るし感謝すべきだと思う。

  お陰で野宿は避けれたし。

  「……」

  私は善人ではない。

  前にスリードックが放送で言ってたけど『私は天使なんかじゃない』のだ。

  聖人君子として存在しているわけじゃあない。

  だけど。

  だけど見て見ぬするほど悪人でもない。

  要は中途半端なのだ。

  カルマは中立。

  「ふぅ」

  軽く溜息。

  まあ本当にさわりの部分とはいえこのイベントに関わってしまったのであれば。

  とことん付き合ってあげましょう。

  とことんねー。

  ……。

  ……何気にただのお人好し?

  そうかもしれない。

  私の心情として、救える術があるのに救わないのは好きではない。もちろん私が出張れば『何でも解決☆』とは言わない。そこまでは思い上がってない。

  だけど『きっかけ』にはなると思うのですよ、私は。

  少なくとも私達には戦うだけの力がある。

  それが誰かを救うという事になるかは分からないけど、立ち向かえるだけの力は保持している。

  ならば。

  ならば動くだけだ。

  それだけの話。

  「皆、この街を救わない?」

  「さすがは主。自分はどこまでも御供します。どうぞご随意に」

  「一兵卒がそういうのであれば、まあ、仕方あるまい。カロン准尉、ハークネス曹長、問題はないな? この街を防衛するぞ」

  『御意のままに』

  私を含めて5人は一宿一飯の恩義の為にビッグタウンを救う事に決定。

  決断早い?

  まあ、時は金なりですからねー。

  ウダウダと長引かせるほどの思惑は私達にはない。報酬とかはどうでもいいのだよ。

  それに。

  それにスーパーミュータントとは色々と因縁あるしね。

  連中の対処には慣れたものだ。

  「……だが、不服だな」

  「クリス?」

  不満そうな声のクリス。

  何だろう?

  まさかまた妙なエロエロネタを持ち出す気だろうか?

  既にそんなキャラ性固定のクリス嬢。

  おおぅ。

  「それで何なの、クリス。何が不服なのよ?」

  「人数だ」

  「人数?」

  「一兵卒はボルト出身だから知らんかもしれんが一昔の前のジャパニーズで流行った映画があるのだ」

  「映画?」

  「七人の侍が1つの集落を護るというストーリーだ。出来ればそれにちなんで七人が欲しかったのだが……」

  「はあ、そうですか」

  意外に幼稚っぽいクリス。

  「一兵卒、馬鹿にしているな?」

  「いえいえ」

  「罰として捕虜尋問訓練の捕虜役に任命するっ! じっくりネチネチと責めてあげるから覚悟するのねっ!」

  「……ただのエロじゃん」

  「ぷんぷんっ!」

  「……」

  煩わしい性格だ。

  てかただ面倒な性格なだけ?

  まあ、どっちにしても関る当人としては……あまりお近付きしたくない相手ではある。まあ、もう遅いけど。

  それにしても。

  「七人ねぇ」

  私達は5人。残りの人数はどこから連れてくりゃいいのやら。

  ビッグタウンの住人?

  うーん。

  それは無理だと思うなぁ。

  別にこの街の連中が腰抜けってわけじゃない。

  ……。

  ……まあ、もしかしたらそれもあるかもしれないけどさ。だけど一番の理由は街の人口が限界まで低下しているという事だ。

  戦うにしても行動するにはそもそもの人口が少ない。

  だから。

  だから結局戦闘経験がある私達が主導する必要性がある。

  どこから人数を工面する?

  まあ、もちろん七人の侍に拘る必要性はないんだけどさ。

  その時。

  「何だったら俺が手伝ってやってもいいぜ? ここのガラクタの山を漁るのに必要な料金を値切る為にも住人に恩を売る必要があるしな?」

  「聞いた事ある。このおっさんの声は……」

  「おっさんって……」

  「ケリィのおっさん生きてたのっ!」

  「おっさん言うな。てか勝手に殺すなーっ!」

  宿舎に犬を連れたメタボな親父登場。

  セクハラ親父だったからDCで気絶させたけど……おお、そういやあのまま忘れてたな。

  生きてたのかー。

  「何でここにあんたいるの?」

  「この街のゴミ山を漁りに来たのさ。結構使えるテクノロジーもあるしな」

  「あっそ」

  「盛り上げろよ頼むからさーっ!」

 

 

  アウトキャスト専属スカベンジャーのケリィ再登場。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  その頃。

  ジャーマンタウン警察署。スーパーミュータント達の会話。

 

  「ツギノコウゲキデビッグタウンハカイメツダナ」

  「ガッハッハッハッ。ソウダナ」

  「ソノツギハドコネラウンダ?」

  「サアナ」

  「マアイイサ。ニンゲンドモハドコニデモイル。ソレニキメルノハアノオカタダ」

  「ジェネラルガイルカギリ、オレタチノテンカダゼ。ガッハッハッハッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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