コヨーテ・スターク、ワンピース世界を行くwithリリネット+花天狂骨 作:味付き海苔
まだワンピース世界はでてないです。
ーーー…き…!お…起き…って、
…声が、聞こえる。
その声は、もう聞くことの出来ないはずの声で。
どうしようもなく、心揺さぶられる声だった。
ーーーだから、起きろってんだろが、バカスターク!!
飛び起きる。
「…リリ、ネット?」
けれど、望んだ姿はどこにもなく。周りには、自然が視界に入るだけで誰もいる気配がない。
「どこだ!リリネット!」
『何だよスターク、いきなり大声出すからびっくりしただろ?』
けれどやはり、姿は見えず。そしてスタークは気付く。リリネットが、今、自分の”中”にいることに。
『リリネット、お前ーー』
『落ち着けよスターク。今はアタシがどうとかはどうでもいいだろ?それより、早くここがどこなのか調べよーぜ。』
…確かに、自分が今いる場所は、先程、気に食わねえ隊長達と戦っていた場所ではない。
『…ああ、そうだな。取り敢えず、リリネット、お前どこまで状況把握してる?』
『っていっても、アタシが把握してるモンなんて、ここが違う世界ってこと位だけどな。』
何いってんだ、コイツ。
『何いってんだお前。遂に頭でも可笑しくなったか?』
『遂にって何だよ遂にって!』
『…ん、お前の頭が可笑しいのは元からか。』
『よしスターク、その喧嘩買った。』
『その前に、ここが異世界だって?何でだよ。』
『…話題変えたな、スターク。』
『まあいいじゃねぇか。』
『…ハァ。…まだ気付いてねぇのかスターク。』
『だから、何が。』
『強い奴の気配は感じるけど、アタシ達の霊圧以外が、全然感じられねぇんだよ。それに、アタシ達の霊圧も前の10倍か?位にはなってる。』
『は?どうなってんだよ。』
起きたら知らない場所、周りの霊圧は感じられない、自分達の霊圧は10倍だと!?
『だから、それがアタシにもあんま分かってねぇっつてんだろ?』
『…まあ、その話は置いといて、お前、外に出られねーの?少し話しづれぇんだが。』
『それが、出来ねぇんだ。その代わり、ウルキオラみてーに刀剣解放第二階層
『卍解だと!?それは死神の隊長のモンじゃねぇのか!?それにその卍解の能力は!?』
『取り敢えず、刀剣解放第二階層
……自然と頭に言葉が浮かぶ。そういうことかよッ!
コルミージョで刀を二本にし、唱える。
「花風乱れて花神鳴き、天風乱れて天馬笑う。ーー花天狂骨
見れば、自身の両手には、左右で大きさが違うものの、似たような見た目をした刀が二つ。
「俺にこれを持たせた奴は趣味が悪い…」
自分の受けた技が、鮮明に思い出される。
刀を少し回転させ、
「不精独楽
現れる風の独楽。
「マジ、かよ…つまり、これの卍解がもし、使えるとしたら…?」
『とんでもなく強くなれる。』
…ああ、そんなの、使えるようになるしかねえじゃねえか。
「≪聞こえるか、花天狂骨。…俺に、お前の卍解を教えろ。俺に、力を寄越せ!≫」
”何のため、あなたは私の力を求めるのですか?”
「≪仲間を守るため、今度こそ、リリネットだけでも、失わないようにするためだッ!≫」
”そうですか…いいでしょう、あなたに私の卍解を預けます。但し、あなたが道を外れた場合、私の卍解はおろか、始解でさえ使えなくなると、覚えておいて下さい”
「≪ああ、悪りィな。≫」
…ふう、これで卍解を使えるようになったが、どんな能力か分かんねえな。
”それはあなたが見つけるものですよ?…でも、少し教えましょう。私の卍解は、卍解してからも四段階あります。第一段階が出来ても、それで終わり、なんてことはありません。精々頑張って下さいな。”
…こっからは自力ってことか。これは先が長そうだ。…で、さっきから喋んねえコイツはどうしたんだ?
『リリネット?』
『な、何だよ。』
『急に喋んなくなったからよ、どうしたのかと思って、な。』
『おおお、お前があんなこというからだろーが!バカスターク!!』
…ん?…ああ、あれか。
『何だお前。たかが失わないようにっていわれただけで照れたのか?』
『そそそそ、そんな訳ねえだろ!』
『ホントかよ?』
『あったりまえだ!!』
『まあいいさ。ところでこれ、刀剣解放第二階層
『…そもそも、ここ、死神なんているのか?いたらどうすんだよ?』
『霊圧感じねぇんだろ?ならいねえんじゃねえの。…いたとしても、向かってこないならほっといていいだろ。藍染様だっているか分かんねえんだし。』
『ふーん。スタークがいいなら別にいいけど。』
…はあ、わりかしどうでもいいが、ハリベルあたりはいい奴だったしな、生きてればいいんだが。
…………………………
…………………………
…また、一人ぼっちだ。
『違うだろ、スターク。二人ぼっちだ。下手したら三人だけど。』
フッ、それもそうか。…じゃあ聞いときますかね。
『リリネット、まだ俺に、付いてきてくれるか?』
『お前と一緒なら、どこへでも。』
…すまねぇ、リリネット。生きるぞ、どれだけ泥臭くても、生きてやる。
『おう!』
次回は悪魔の実か海賊との絡み予定(もしくは両方)