「南…起……南!」
「うるさいなー比企谷、起きるって」
「ちがーう!!起きなさい南!!」
「はっ!違う。違うからねママ」
比企谷に起こされる夢とかどんだけ頭の中お花畑なのよウチ…。
「はいはいパパには内緒にしとくわ」
「全然わかってなーい!」
そんなやり取りをしつつ朝の準備を始める。
今日も学校かー。めんどくさい行きたくない。
そんな気分のまま家を出る。
まだ少し眠くて頭がふわふわする。
学校までもう少しというところで頭にアホ毛を跳ねさせてる男子がいた。というか比企谷だった。
「おっはよー!」
あっ!?またやってしまった。
普段見かけても挨拶なんてしないのに。
あいつもビックリした顔で
「お、おう」
なんて言ってるし、もーー!!
嬉しいけど帰りたいーー。
思わず走り去ってしまった…。
朝からそんなやらかしをしつつも学校が始まった。
うわー今日最悪体育あるじゃん。
それも持久走。
今日はついてないらしい。
お昼休み前の体育の授業。
女子と男子で別で走るらしい。
なんだか朝からから身体が重たい気がする。端的に言って体調が悪い。
1000mを意地で走り抜けると日陰でグッタリしてしまう。
そこに比企谷が近づいてくる。
「なに?」
また可愛くない言い方をしてしまう。
「お前体調悪いんだろ。保健室行くぞ」
「は?え?…なんで」
「先生にはもう言ってきたから。ほら行くぞ」
「…うん。ありがと」
「別に。サボれる口実見つけただけだ」
こんな嘘バレバレなこと言わなくてもいいのに。
そしてこんなことされたらある意味もっと体調悪くなりそうなウチの身体自重しろ…。
「じゃ。後は寝てればいいだろ」
「あんたどこ行くわけ?」
「どこって、女の子が寝てる空間に入れるわけねーだろ」
「…いいから」
「は?」
「別に居ていいって言ってんの!」
ウガー!!ムカつく!!
居ていいって言ってんだから居なさいよね!!
「お、おう悪いな」
そうしてウチが寝ているベットの横の椅子に座る比企谷。
なんだかこれだけ見ると凄い怪しい…。ウヘヘヘヘ。おっと。
外から聞こえる体育の声。ウチ達が居る保健室がまるで違う世界のように感じる。
あー幸せだなぁ。とウトウトしてしまう。
起きると比企谷は居なかった。
は?って思ったが比企谷が座っていたベンチには代わりにスポーツドリンクが置いてあった。
ほーんと不器用なやつ。
☆☆☆
あー学校嫌だよう。帰りたいよう。
などと考えながら登校していると後ろから声がかかる。はいはい友達がいたのはわかるけどもっと小さい声で頼む。
その声が足音と共に近づいてくる。
そして背中を叩かれた。俺に挨拶してくるとは、もしや戸塚か!?
振り向いた先には相模がいた。
は?なんで?
ビックリしすぎて思わず俺も挨拶しちゃったわ。
さらに挨拶したかと思ったら顔真っ赤にして走り去って行った相模。
なにあいつ体調でも悪いの?
授業が始まる。持久走だ。
持久走は割と嫌いじゃない。
1人で走っても怒られないしこの自分との戦い!って感じが結構好きだった。
最初は女子が走るらしい。
それをぼーっと眺めているとふらふら走る赤い髪の女子がいた。というか相模だ。
なんとか走り終えたらしい相模は日陰で1人休んでいた。
はぁ。仕方ねーな。
「先生、女子の1人が体調悪そうなんで保健室連れて行っていいですか?」
そう言って相模に近づいて行った。
「なに?」
なんだこいつ。近付いただけでこの言いようだぞ。触るもの傷つけるとか抜き身のナイフかお前は。
「お前体調悪いんだろ。保健室行くぞ」
ごちゃごちゃ言ってるがサボれるからと理由をつけて連れて行く。
保健室に着いたし、戻るか。
「あんたどこ行くわけ?」
「どこって、女の子が寝てる空間に入れるわけねーだろ」
こんなとこ見られたら大騒ぎされるに決まってる。
なのにこいつはここにいろと言ってくる。
そんなに犯罪者にしたいんですかねぇ。もしくはビッチなの?
まぁ面倒だからここに居てやるか。
しばらくするとスーっと静かな寝息が聞こえてくる。
こいつ…即寝てんじゃねーか。
まぁいい。立ち去るとしますか。
さて、自販機でも寄って行くか。
プロポーズ大作戦の方の文章が重すぎて軽いもの書いた弊害がこれです…。