山なし落ちなし意味なし。
大学生になり1人暮らしを始めた。
最初のうちは色々と手こずるものばかりだったが最近はその問題は解消しつつもある。
なぜかというと…。
「比企谷くん、おかえりなさい」
「ひゃっはろー!お邪魔してるよ」
と何故か俺の城に完璧超人2人が通っているから。
いやほんとなんで?
あなた達仲悪くなかった?
☆☆☆
事の始まりは雪ノ下さんだった。
何処から嗅ぎつけたのか俺が1人暮らしを始めたという情報を持って電話がかかってきた。
「比企谷君1人暮らし始めたんだって?色々と慣れなくて大変でしょ?手伝うよー」
と半ば無理矢理我が家に来た。
色々と口実をつけては遊びに来るようになり意外と悪くないかもと思った矢先、雪ノ下が小町から俺の現状を聞いて駆けつけて来たのだった。
「…姉さん。私の、ゆ、友人に迷惑をかけないで頂戴」
「えー比企谷君は私がここに来てると迷惑?」
「い、いえ別にそんなことは…」
「はぁ。比企谷くんも姉さんを甘やかさないで。さぁ帰るわよ姉さん」
「あっわかった、雪乃ちゃん羨ましいんだー」
「そんなこと…ないわ」
「んー?今間があったよ?比企谷君、雪乃ちゃんもここにいちゃ駄目?」
「いやまぁいいですけど…」
と、雪ノ下さんの一声で我が家は雪ノ下ハーレム(仮)が遊びに来るようになった。
最近では予定を合わせるのが面倒なので合鍵を置いておくことにしてるくらいよく来る。
☆☆☆
「あっ雪ノ下また料理作ってくれたのか悪いな。材料費は後で請求してくれ」
「いえ、いいのよ。お邪魔させてもらってるし姉と私のぶんの食事でもあるから」
「そうそう、遠慮しなさんな」
ってあんたは何もしてないだろ。
とは口が裂けても言えない。
「んじゃまぁ遠慮なく。いただきます」
「えぇ、どうぞ」
「んー雪乃ちゃんまた料理上手くなった?」
「自分ではわからないのだけれど…」
「あっわかった、愛情こもってるからだー」
「ね、姉さん!…やめて頂戴」
「ごめんごめん。でも本当のことだもんね」
そういう会話は俺がいないところでしてほしい…。
「あっ比企谷君お風呂借りるね。別に覗いてもいいからねー」
「ごめんなさい姉さんが…」
「あ?あいやべつに。お前も後で入るんだろ?」
最近ではお風呂場に自分用のシャンプーまで置いている雪ノ下さん。
こんな小さいアパートの一室のお風呂でいいんですかね…。
唯一部屋決めるのにユニットバスではなく風呂トイレ別の部屋がいいと希望を出しただけあって1人暮らしの部屋にしてはまぁまぁだと思うが。
しばらく雪ノ下と会話を続けていると雪ノ下さんが風呂から出てくる。
湯上りの雪ノ下さんは色気ありすぎて男子大学生には毒なんだよなぁ。
「さぁ雪乃ちゃんも入ってきなよ」
「全く、姉さんたら。比企谷くんごめんなさいお風呂借りるわね」
「あぁ」
「さてさてー雪乃ちゃんと何を話してたのかな?」
「いや特には…」
「ふーん。あっそうだ比企谷君。特別にお姉さんの髪を乾かしていいよ」
「え?いいですよ別に」
「いいからいいから。はい、ドライヤー」
無心でドライヤーをかける。
良い匂いとかちょっと谷間見えてるとかそんなことはない。ほんとだよ?
むふーっといった感じで目を閉じマッタリしている雪ノ下さん。
なんだかこの人もちょっと猫みたいだ。
ガラッ
「比企谷くん?なにしているのかしら?」
「いやまて誤解だ。だからその携帯をしまえ」
「そうだよ雪乃ちゃん。比企谷君はお姉ちゃんのお願い聞いてくれてるだけなんだから」
「はぁ。勘弁して欲しいわねこの2人は…」
「雪乃ちゃんもやってもらえばー?なかなか気持ちいいよ比企谷君にしてもらうの」
その言い方が違う意味に聞こえてしまうのは仕方ないと思うんですよええ。
「わ、私は別に」
「じゃあお姉ちゃんがやってあげるからこっち来なさい」
と手を引っ張って無理矢理座らせる。
この姉妹実は結構仲良いよな。
「こうやってると昔を思い出すねぇ。雪乃ちゃん昔から髪長かったから大変そうでね。よく乾かしてあげたっけ」
「…懐かしいわね」
「たまにはいいねこういうのも」
「悪い気はしないわ」
「さぁ遅くなっちゃったからもう帰るよ雪乃ちゃん」
「ええ。わかっているわ」
「あっ、そこまで送りますよ」
「んーんいいっていいって。都築よんであるし」
「じゃあ比企谷くん、また。あまり夜更かしばかりしてはダメよ」
「ばいばーい!またそのうち遊び来るね」
「はいはい。じゃあ気をつけてください」
そうして帰っていった雪ノ下姉妹。
こういう大学生活も悪くはないと思ってしまっている。
いつまで続くかわからないがこの生活が続けばいいなと思っている自分もいた。