やっとこさネタが浮かんできましたが、多分わんわんお以上の不定期更新になると思うんで、そこんとこご理解頂ければと思います。
それでは、(っ´∀`)っドゾー
妹紅と旅を初めてから、4年ほどたったある日。私たちは、ある妖怪に出会った。
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畑。yes。畑。
畑と言っても農作物が植わっている訳では無いらしく、あたり1面の花畑が広がっている。ここで隠れんぼしたら楽しそうだけど凄い見つけるのに時間かかりそうだな...。
それにしても綺麗な花だ。高さは私たちの身長の数倍はあるのではないかと言うほどで、そんな自然のトンネルを絶賛通過中なのです。いやー、トンネルってテンション上がるよね。こう、秘密の探検をしてるみたいな。
「綺麗な花だね〜。」
「そうかな。私は...ちょっと怖いかな。」
「そりゃまた何でよ?可愛らしいじゃん。」
「なんて言うかこう、見られてる?みたいな感じがするんだよ。」
「見られてる感じ、ねぇ...?」
何という名前の花かは分からないが、黄色に染まった花が、日をもっともっと浴びたい、と言わんばかりに上を向いている。
だが、ここはそんな綺麗な場所に似合わず、凶悪な妖怪が住み着いているそうだ。里の人たちはみんな口を揃えて言うから多分間違いない。多分。
いや、ね?どんな妖怪かは聞いてないけどさ、強面の恐ろしそうな妖怪が笑顔で鼻歌でも歌いながら花に水をやっている様子を想像しただけで、もうそれはそれはシュールなもんで。会ってみたいような会ってみたくないような。まあ半々ってところ。
んで、その妖怪。こっちから何もしなけりゃ特に何も無いらしいけど、花を折られたり盗られたりした時はもうそれは凄いらしい。1度目を閉じ、次に目を開けた時にはもう相手は消し炭で灰になっているそうだ。いやー、恐ろしい恐ろしい。
まあそれだけなら凶悪な妖怪とか言われないんだろうけど、何しろ妖怪なんだから人も食べる訳で。しかもなんとその妖怪の家。この畑の出口に構えているらしい。つまり、運が悪く妖怪が家にいれば捕まり、喰われるか消し炭になるかのどちらかだそうだ。また、逃げることも叶わないらしい。曰く、気付けば目の前に居るそうな。
ちなみに、丁寧に育てられた花を持っていると、生存率が少し上昇するらしい。眉唾ではあるが、実際にその人が花妖怪と対峙して生きていたのだから信じるしかない。今では標準装備のようなものらしい。だが、手入れがされていなければ問答無用でやられるらしいので、そこの所は注意が必要である。
しかし残念なことに、私たちは花を持っていない。お金が無いのだ。私は鬼である以上あまりお腹は空かないし、妹紅も不老不死が故、食事を必要としない。なので、あまりお金を持っていても意味が無いのだ。
っと、話が逸れた。
とにかく、私たちは純粋な運で行くしかないのだ。正直、そんなリスキーなことはしたくないし、出来ることなら迂回していきたいが、生憎迂回しようとすればそこは到底泳いで渡れるほどの広さではない巨大な湖であり、迂回は出来ない。したがって、ここを通っていくしか無いのだ。悲しいね。諸行無常だね。
と、家が見えてきた。一か八かの大博打である。
「妹紅、覚悟はいい?」
「あんまり。でもいくしかないでしょ。実際しぬのは優だけだし。」
「ああ、そうか。んじゃあ覚悟しなきゃいけないのは私か。」
「ーーー覚悟って、何の覚悟をするの?命を捨てる覚悟かしら。それなら重要ね。」
直感的に振り向く前に妹紅を抱え、声と反対方向に跳ぶ。次の瞬間、今まで居た場所から煙が上がる。
噂の花妖怪と対峙する。
うーん...。何と言うか、想像していたのと違った。もっとムキムキな感じの妖怪を想像してたんたけどなぁ。
真紅のーーー血に染まった訳では無いことを祈りたいーーースカートに、それと対照的でよく映えている緑の綺麗な髪。今まで何人何匹もの人間や妖怪を葬ってきたであろう銃のようになっている日傘。それだけ見れば普通に人間に見えるだろうが、妖怪である事を決定付けるような冷酷な目付き。
うん。普通に怖い。相手は阿呆みたいな量の殺気バンバンに出してるし。しかも笑顔で。そのギャップが真剣に体を震わせる。まあ、取り敢えずは交渉ですよね。
「えーと、花妖怪さん。ここは音便に済んだり...」
「済むわけ無いじゃない。私の攻撃が避けられたなんて何年ぶりかしら。私ね、あなたという人間に興味が湧いたの。」
「つまり、今日が私の命日と言いたい訳ですか?」
「さあ、どうかしら。それはあなた次第じゃない。勝てば生きる。負ければ死ぬ。ただそれだけの簡単な話じゃない。」
「ああ、ごもっともで。」
はい、交渉失敗。まあ分かりきってたけど。
あー、駄目だ。勝てる気がしない。と言うかもうこれあれでしょ。勝率0.1%未満でしょ。
相手が事故れば勝機はある。だけどその相手が簡単に事故るような相手じゃあない。ならばどうやって勝つのか。そんなもの私が聞きたい。(真顔)
最悪妹紅に
あーやだやだ。死にたくなーい死にたくなーい。
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「...あなた、武器は持ってないの?」
「生憎、武器は両手両足の4つだけなんで。」
「ふうん。かと言ってこちらが武器を捨てるわけじゃ無いけどね。」
(๑•ㅂ•` ๑)デスヨネ。
あんまり期待してなかったけど。
「それじゃあルールを確認します。制限時間は10分。私が戦闘不能と判断すれば決着とします。いいですね?」
「ええ。」
「はい。」
「それじゃあ健闘を祈って。...ファィッ!」
レフェリー妹紅の声によって、戦いの火蓋が切って落とされる。
花妖怪は小手調べとでも言わんばかりに妖力弾を放ってくる。こちらも放って相殺したいところだが、残念なことに私には妖力の欠けらも無い。軽いフットワークで避け、最後の1球を力を込めて蹴り返す。だが、蹴り返した球は花妖怪の目前で砕け散る。どうやら魔力だか妖力だかは分からないが、防御壁のようなものを張っているようだ。仕方ない、接近戦に持ち込むしかないか。
間が目算20メートルほどあった状態から一気に5メートル程まで詰める。だが花妖怪は動じない。それどころか『かかってこい』という風なポーズさえとっている。良いだろう。その挑発、のってやる。
そこから跳躍し、体重に重力を上乗せした拳をお見舞いしてやる。だがまあ予想どうりと言えば予想どうりと言うべきか、止められた。それどころかその瞬間、手首までだけを掴まれただけの状態で背負投を喰らう。予想外の事に対応が遅れ、無様に地面に打ちつけられる。グフッ、と苦悶の声を漏らす。
花妖怪は殺す目的ではなく、愉しむのが目的で戦っているらしく、地面に打ちつけられた俺に止めは刺さず、蹴り飛ばす。メキメキッ、と嫌な音が鳴り、吹き飛ばされる。大木に直撃し、3分の1ほど体がめり込む。花妖怪は余裕の表情で悠々と歩いてくる。
で、出れない...。気付くと花妖怪は目の前に居る。
「私の攻撃をもろに喰らって生きてるなんて頑丈なのね。まあこれから死ぬから関係ないか。」
そう言って、拳を振り上げる。
「さようなら、お強い人間さん。」
...なんて言うか、私ってよく嘘をつくなぁ、と思った。
私はさっき、『武器は両手両足の4つだけなんで。』と言ったが、あれは嘘だ。(イケボ)
もう一つ、強力な武器を持っているのだ。今こそその武器を用いて花妖怪に反撃してやるのだ。
全身に力を込め、大木から抜け出す。そして、よくその武器を振りかぶって...ぶつける!
ーーーゴィィーーン...。
鈍い音が響く。
花妖怪は後ろに跳んで、驚いた顔をしている。手に力が入っていないあたり、どうやら折れたようだ。
「...あなたって、結構凄いわね。色んな意味で。」
そう言えば、、その武器の事をまだ言ってなかった。
私の最後の武器。それはーーー
ーーーhead。つまり、『頭』である。