境界線上の飛翼恋離 作:クーゲルシュライバー中尉
決着した相対。中継で届く映像を、静かに見詰める姿がある。
鳥居形の表示枠を展開する人影。武者風の極東制服に身を包み、長髪を一房に高く結んだ侍の少女だ。
その舌上で囁かれたひとつの名は、しかし音として現れない。
……伊吹殿。
相対戦。聖連側として出場した少年の言葉──動機は、納得に足るものだった。
彼女自身が昨夜、極東の不利を避けるため、聖連の手先としてP-01s──ホライゾン・アリアダストの確保に助成した警護隊の長である以上、尚更に。
最善の選択であったのかは、解らない。
ただ、聖連に渡った嫡子ホライゾンが、地脈炉ごと消失した元信公と入れ替わるように君主に据えられ、君主としての責として自害が決定したのは事実で。
国家の危機にあって、君主がその生命を以って総てを救うというのは、珍しいことではない。だが、
自分たちは未だ、なにもしていないではないか、と。
そういった、抗いに似た感情がある
そうする以外、どうしようもないと──そのような諦めを抱ける程、極東は、自分たちは全てを出し切っていない。
ゆえに先刻、極東が状況に流されるままになることを危ぶみ、昨夜の帰結のひとつ──"蜻蛉切"の返還の際、それを自らの手で得るべくして少女は動いた。非武装が基本の極東でも数少ない"力"を持てる立ち場として、"
視線の先、武蔵の淫乱な踊り子相手に敗北をし、破廉恥極まる有様の──今顔面にモザイクが入った──少年は武蔵側の戦列へと加わり、そして勝つ気でいる。相対前と比べ、気配の変質は明瞭だ。表示枠越しでも、それが解る程度の付き合いは得ているがゆえに。
彼や、教導院で立ち、意志を示した連中。彼らが中継でこちらの立ち回りを視ていたか、こちらの伝えようとしたものが届いたのかは不明だが、確かなことはある。聖連との戦争となった場合、まず間違いなくあの西国無双との相対は避けられないという事実。
その相手に、しかし、
……拙者の速度は、通じなかったので御座るな。
どうなのだろうか。
仮に自分や警護隊が戦力として加わったとしても、届かぬかもしれぬ相手。
盃から溢れる水の如く、己を晒した彼は、知っていて尚、挑む心を決めたのか。
「伊吹殿……」
再度抱いた内心が今度は、声として外に漏れた。
呟きが宙に踊る。
「貴殿らの立つ
語彙は表に出て来なかった。
そのまま暫く、具体的にはトランプのキング的なコスプレ男に声を掛けられるまで。少女──本多・二代はむむむと唸り、ひたすら首を捻らせ続ける。
+++
武蔵の都市部──そこを舞台に、武神と商人の応撃が行われていた。
先の相対において、意志は通された。
ゆえに続けて求められるのは、抗うための純粋な力の証明。宣告通りに出場した直政が、重量級の武神である地摺朱雀を持ち出し、トーリの私怨もとい指名によってシロジロが相対している。
出力対財力。
言語化するにあたり、脳の異常を疑いたくなるような相対カード。とはいえシロジロがネシンバラと共に交渉で引き入れ、金銭を介して借り受けた副隊長以下、三河警護隊の"労働力"。その力は現実として重力級の武神を相手に対等の威力を見せている。
──表示枠越しに趨勢を見守る皆のもと、喜美を背に貼り付けた伊吹がノコノコと、ようやく姿を見せた。
相対で根性使い果たした喜美が、もう歩きたくないだのと駄々を捏ねたせいだ。
世界規模で早漏疑惑とアヘ顔を晒した哀れな少年に、実は大体全部馬鹿のせいなのではという酷いオチを隠蔽しつつ。それはそれとしてこの『格好付けて裏切った割に普通に負けて帰ってきた』──つまりは無様な負け犬をどう煽ってやろうかと、皆が割と真剣に熟考していたところ。まず先手で伊吹が内股でぺたりと座り込み、俯き気味に、
「フッ、穢されちゃったぜ……」
「「女座りすんなぁ──!!」」
よよよ、と余り気味の袖で目元を覆い俯く様は、どこか薄幸の未亡人じみて無駄に一部女衆の官能を刺激したが、顔はともかくムーブがキメェと切って捨てられた。そんな伊吹に対し、背をシャカシャカとよじ登った喜美が覆い被さるように、耳元でそっと囁く。
「大丈夫、アンタは何も悪くないわ。この賢嫁が言うんだから間違いないの。クク、そう……私はアンタを解ってあげられる。アンタを導いてあげられるのはこの私だけ。つまりこの私の言うことは全て正しいの……! いいわね!?」
「……喜美の言うことは、疑いようもなく、完璧で、幸福……」
「こらこら、なにを勝手に洗脳始めているんですか喜美は。とりあえず伊吹君はこっち、こっちです! ほーらもう大丈夫ですよーぅ」
「浅間は言った。──それじゃあ今から私が上書きしてあげますね。でもこれはキスじゃなくて、あくまで禊ぎなんですから……と。くっ、これじゃあ次ページで触手に繋げられないじゃない! どうするの!?」
「訊かれましてもー」
広義の糖分過剰摂取につき鼻から鉄分垂れ流しの魔女に半目を向けつつ、しかし手段として結構アリでは? とか一瞬思ったのは、浅間としては秘密にしておきたい。最後のは知らん。
邪悪なクッションから綺麗なクッション(当社比)へと人権の移行が平然と行われたのはともかくとして。伊吹としてはこの場は、戻ったと言うべきか、合流したとするべきか。
自然と彼に集まった視線が、なにかいい感じのことを言えと、場の圧力を加えてくる。
ふむとひとつ頷いた伊吹が、いいか? と前置き、
「おい貴様ら──これで後になってからおっ死んだりしたらどうなるか解ってんだろうな? まず俺がスーパー鬱って、次に"武蔵"がウルトラストライキして、結果武蔵がミラクル沈むからな? ……おい待てパーフェクト可愛い武蔵が沈むだと? どういうことだ一体。紙屑同然のペラい価値しかない外道共とじゃまるでレートが釣り合ってねぇ……騙しやがったな!? チッ……ともあれ解ったら、以後なにがあろうともゲロ撒き散らしながら無様に這いずり回って絶対に生き延びろよオラ。──俺はそれを肴に艦首の高みで一杯やるから」
「オーイ、のっけから脳が遠くに行ってる行ってる」
「さてはコイツ、全世界にキス顔(広義)晒されて不定の狂気入ったわね……」
いや普段とあんま変わらねぇよ……、とか皆の呟きが来たが、大半が権力を持たない底辺だったので伊吹は無視した。
そんな風に巫女にホールドされたままぶら下がる伊吹の眼前。突っ込み入れたナイトとナルゼが屈んで視線を合わせ、指爪やペン先で地味にチクチクとやりつつ、
「ってかブッキーさ、ちょっとナイちゃんのこと好き過ぎだよね。ダイジョーブ? おっぱい揉む? アサマチの」
「そうよねマルゴット。こいつ私のこと好き過ぎてちょっとキモいわ」
「お前らここに至って新しい芸風開拓するの止めろよ……。あとマルガはいい加減鼻血を拭け──んン? おいおいなぜ袖を掴む。あ、待てお願い待って下さいア──マルガ貴様、ア──!?」
豪快にちーんした白いけど黒い方が余韻で鼻をズビりつつ、「むしろ吹いたのよ」とか良い感じの笑顔を作るあたり、向こう暫くは先の吸引案件をネタにされるのが確定していた。
ともあれ黒いけど黒くない方から許可が来たため、未来の憂鬱を払うためにもここはひと揉みと伊吹が動いたが、察した巫女の膝がカウンターで背骨に入った。ホールド状態でクッションに埋まるのはセーフ、お触りアウトの巫女ルールは横暴だった。
「つーか金マル。そこは普通オメェが行くところじゃね? 流れ的に」
「アンタ殺すわよ」
減った血の気を物ともせずにナルゼがキレたが、ナイトの方は、いやー、と掌を軽く振り、
「や、ナイちゃんヨゴレ系じゃないからカラダネタとかはちょっと……」
「あれあれあれ? なんだか私がヨゴレであるかのように聞こえて来ましたよ?」
背後でハナミが必死に隠しているヨゴレメーターが既に相当な量を蓄えていた気がしたが、本人が気付かないのでノーカウント。
走狗が健気だったので、皆は取り敢えず見ないフリを決め込んだ。
「……というか胸揉んで精神分析とかちょっと新しいよね。それも他人の」
「いやまぁ、伊吹殿の場合それでマジに正気度回復しそうで御座るからなぁ……」
「しかし相手を選ぶ治癒法であるな。御広敷などは逆にSANチェック入るのではないか?」
「そ、想像するだけでも恐ろしいことを、ウッキー君! 醜く肥え膨らんだ年増の脂肪塊とか、端的に言って悍ましさの極みじゃないですか!?」
「「お前鏡見ろよ!」」
──笑顔で拳を振り上げた浅間に、外野連中が慌てて身を隠した。
+++
外野の雑音は聞き流すとして、ともあれ此度の相対も大分イケイケな空気になっている。武神で大型レンチを振り回す直政も、屋根上を飛び跳ね、各所に展開した鳥居形紋章に纏った風でそれを弾き、拳打や蹴撃を叩き込むシロジロもだ。テンション上がりすぎて既に景気良く暴れることが目的になっているフシがある。
とはいえ武神乗りは派手にバコンしつつも、ノリを弁えた女であるゆえ、商人の言葉を確かに引き出す。
『聞かせなジロジロ! 商人であるアンタが、今苦境にある武蔵において、あえて聖連に敵対する理由ってやつをさ!!』
いいだろう、というシロジロの声。聞こえて来る口上は、彼ならば当然の如く金の話だ。極東が聖連に完全支配された際に起こる、借金の踏み倒し。現実の流れとして既にある、極東各地の金融凍結。しかしその状況でこそ、自治領であるために独立性を保つ武蔵の金融に向け、人々は神社への奉納を行い、その代演を外燃拝気として預ける流れが生じている、と。
極東最大の燃料庫と成りつつある武蔵は、しかし、
『ホライゾン・アリアダストが失われ、そして武蔵の移譲が成されれば──全ては終わりだ!』
「おいマジかよ、俺と"武蔵"の金だぞ。来月発売のエロゲ買えっかな……」
「いやいや、私とシロ君が牛耳るお金だかんね? 今後の野望的に」
どっちも違ぇよ、という周囲の白い目は「「おのれ聖連め……!」」という絶妙なハモりで無視された。
当の二名。伊吹と、シロジロのバックアップをしてるハイディは、共に隅の方でひそひそと如何にも悪い会話に移行しており、
「……って感じでね、こんなもんでおひとつ。ね?」
笑みを向けたハイディが、指先で金のマークを作って見せる。
「おいおい、ハイディ。え、これっぽっち? マジで? お前やる気あるのかよ……」
「ぐ……こ、このくらいでどうかな?」
やや頬を引き攣らせて上乗せを提示する仕草に、伊吹が露骨に溜息を吐いて見せ、
「お前さぁ……ここはガツンと行くべきとこじゃねぇの? ここで今、シロジロの奴がマサに勝つとする。武神相手に生身でな。そりゃあお前……アイツやるじゃねぇか、ってなるだろ。○べ屋侮れねぇな、って」
そんな人物の店なら一寸見てみよう、なんて気になるのではないだろうか。そしたら後は商人の腕次第。手練手管で財布を開けさせ不良在庫を押し付けるのだ。金に汚い会計コンビならばきっと出来ると信頼している。信用はしていない。
「やだ急に褒めないでよぉ! いやでも、信頼とか元手タダの超プライスレスじゃん。ね、お互い痛み分けってことで手打ちにしない? だからこっちが九でそっちが一でどうかな!?」
「ははは論外だ馬鹿め。さてはまだ安く買い叩こうとしているな? いいか、勘違いするなよ。俺は別に、私腹を肥やすなと言っているんじゃない。──俺から搾取するのは間違っていると言っているんだ。それは俺以外の誰かの役目だ」
ほーらもう時間がないぞー、とハイディの周囲を海老反りで跳ね回る伊吹。姿勢は背骨のせいだが、実際にシロジロの旗色はやや悪い。重量換算で上回っているものの、戦闘系として身体の使い方を理解している直政に対し、商人はあくまでパワーだけ。
状況を覆す一手を差し込む誰かがいるとすれば、それこそ会計
「そう……これは損ではなく……投資と考えて頂きたい……。それも、すぐに回収出来る……勝ちが決まった類の……。ハイディ、つまり本気だ。お前の本気はそんなもんじゃない筈だろ。それを今ここで見せてみろっていうんだよ……!」
「ぐぬぬぬぬぬ……!」
そんな風に、傍から見ても真っ黒な会話が展開されている光景があった。それを半目で眺める正純が、近くのネイトに対し、
「……おい、いいのか。アレ放置したままで」
「ま、まだ大丈夫。多分恐らくきっと今のところはまだセーフ判定ですのよ……!」
もう大分アウト寄りだろう、と彼女は内心を得つつも。そっかぁ……、と頷き、相対の推移に再び意識を向けた。
武神相手に力を叩きつけ、世界に向けて宣言するよう。強い声と共に届くのは、
『武蔵は戦える! 武蔵が飛び続け、その存在に金と力が集まり続ける限りはな──!!』
その言葉が微妙に胡散臭く場に響くのは、一体誰のせいだろうかこれ。
+++
──直政は、理解の外の敗北を得ていた。
シロジロに対し、上から平手で押し潰すように仕掛け、相手はなぜか構造材を抜いて地面の下に回避され。
喰らった反撃に後退した際、機体を寄せた家屋が呆気なく崩壊。バランスを乱し、そのまま尻から落ちた朱雀が、先と同じく不自然に抜かれた構造材にすっぽりと嵌まる事態に陥った。そのまま崩れた瓦礫に押し潰され、身動きが取れなくなり──つまりは敗北だ。
何故だ、と疑問が起きる。
この戦闘において、朱雀は周囲を気にせず暴れられる筈だろう、と。曰く、機関部との交渉で地摺朱雀の"労働"が建物に及ばないようにした、と相対の開始時に他ならぬハイディが告げ、実際にその通りだった。
「答えは簡単だ。──つい先程、この一帯を私が買い取った」
所有権はシロジロにあり、どう扱うも自由。こちらが被害の外にあると思い込んでいた家屋を相対の最中に買い取り、商人の道具として被害の内に組み込まれた。
おびき寄せられ、罠に掛かった形であると理解が追いつけど、しかし、
「ここは人口密集地だぞ!? アンタがどんだけ蓄えているかは知らんが、無茶が過ぎるだろう!?」
「生憎とそれは既に過去の不動産情報だ。……武蔵移譲の噂で、帰化していない人々の幾らかは、既に武蔵から退避している。つまり、ここは空き家だ」
とはいえ、それなりに高く付いたが、と。その上で、
「勝利によって機関部の信頼も買えるとなれば、予定よりは遥かに安い買い物だ。派手に立ち回って、金の力をアピールすることも出来たしな」
言いながら差し伸べられた手に、
「はぁ……で、機関部にどうして欲しいんさ」
「無論、仕事だ。既に言ったが、武蔵が飛び続けることで金が集まる。そのためには機関部の存在は必要不可欠だ。──先の相対で馬鹿が馬鹿に言っていたが、つまりはお前たちがいなければ、そもそも話にならんということだ」
──だからお前は私たちの仲間だ、と。
言葉に、肩を竦めてその手を取る。するとシロジロが良い笑顔で、
「いや、それにしてもいい買い物をした。武蔵の危機につき期間限定大特価まとめ売り! 余分な物件も買わされたが、まぁそれも今後の転がし方でどうとでもなる」
随分と都合のいい話に、あ? と疑問し、直政が商人の傍らに浮かぶ表示枠に視線をやると、
『──あ、やべ』
目が合ったのは、不自然な量の札束を
『うぅ、シロ君。お金に汚い権力者には勝てなかったよ……』
お前が言うのか、というのはさておき。予定より安く済もうと、もっと搾り取れた筈と臆面もなくほざくのが商売人の性だ。
「なに、奴に
気付きを得た直政が思わず、おい、と半目になる。
こいつら、
……癒着してんじゃないよ……!!
伊吹の奴には先程の諸々も含め、後で焼き肉奢らせるべきだな、と直政は強く誓う。無論、機関部総出で。
しかし、そうだな、と内心を作って、
「……よりにもよって
だから、と。自身の表示枠越しに、機関部の面々に向け、
「世界で一番上手く武蔵を飛ばせてやれるのが一体誰なのか、伊吹の馬鹿に実地で教えてやろうじゃないか! そうだろう!?」
言って、即座に声と笑みが来た。
『世界に武蔵の性能を証明するってか。そんなの──俺たちだってやりたくて仕方ねぇに決まってんだろうが! そんな面白いこと、小僧に独り占めされてたまるものかよ!!』
なぁ、という問いには、応、と。
相対終了に沸く周囲の歓声に負けない程、それらは強く響いた。
+++
「では、次は私ですわね──」
オリオトライによって、勝敗の判定が下った教導院前。役目を己に任じた少女が前に出た。
「総長連合や生徒会の権限は預かりのまま。報償の提示も望むべくもない。さて──そんな状況で教導院側は一体、なにを以って騎士を従えるつもりですの?」
傍らには銀鎖を格納した、オベリスク入りの双のケース。音を立てて橋上に置かれたそれに、銀の髪が僅かに揺れる。
騎士の乙女が、薄い胸を張り、しかし堂々と。
「……と、相対戦にてそれを問う心算だったのですけれど。──気が変わった……否。私、少々自分の愚かさを自覚させられましたわ」
気風すら漂わせ、静かに瞑目したネイト・ミトツダイラ──彼女は瞼を開くと同時、爽やかな笑みを作って見せる。
言葉が来た。
「相対云々はともかく……。そこの伊吹、ちょっと一発だけシバかせて下さいませんこと?」
──ボディで勘弁して差し上げますわ、と。
祝・原作完結&まだまだ続くよホラ時空&EDGE時代決定!
そんなもんで、とにかく存在を忘れられないうちになんとか更新をと思いましてね。
だってほら……完結の勢いでホラ二次も今日からどんどん増えるわけじゃないですか(預言者)
増えるんだろうなぁ(願望)
増えるよね(確認)
増えろ(切実)
ともあれ本当は年内に1巻範囲は終わらせたかったんですが。なんとか臨時生徒総会が終わればいいな、っていう次元でしてこれ。年内にもう何度か更新できるよう前向きに善処していく所存であります。
まぁなんというか、ブッキーのアホが普通に負けやがったので。しわ寄せというか。キリが悪いかもしれませんが今回は軽いジャブ。