城下町のダンデライオン 長男のドタバタ生活   作:てこの原理こそ最強

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スカーレッドブルームが出ます



第11話

「これだわ!」

 

オレは栞と輝、光に誘われてテレビでアニメを見ていたんだが、さっきまでなにか悩んでいた葵がなにかを思いついたのかいきなり立ち上がった。すると葵はオレの腕を掴み葵の部屋に連行した。その後一旦出て言って今度は奏を連れてきた

 

「人聞きの悪いこと言わないで」

「心を読むなよ…」

「なにか御用でしょうか?お兄様♪」

「いやオレじゃなくて葵な。それと離れなさい」

「嫌です♪」

 

部屋に入ってきた瞬間右腕をホールドされてしまった。葵も気にしないで話し始めた

 

「茜を覆面ヒーローに?」

「そう。素性を隠せば茜も積極的に人助けができるし、その上で選挙前に正体を明かすことで人気も急上昇するはず。それに…」

「それに?」

「茜の演説見て思ったんだけど、王族とか関係なくあの性格をなんとかしないと…このままじゃこの先大変じゃないかって心配なの。茜は茜なりに必死に変わろうとしてるのはわかるんだけど…曲がりなりにも人前で何かをしたっていう実績があれば少しずつ自信になると思うんだ」

 

奏はそれを聞き少し考えて立ち上がった

 

「ちょっと待ってて」

「ありがとう!」

 

少しして戻ってきた

 

「奏?」

「はい」

「え、メガネ?」

「ジャミンググラス。かけると周りから個人を特定できなくするメガネよ。覆面ヒーローのときこれを変装道具にするといいわ」

「奏ありがとう。わざわざ生成してくれた…んだね…」

 

葵めっちゃ疑ってんだろうな。そりゃそうだろ、生成するならわざわざ出て行く必要ないもんな

 

「ただし生成コスト削減のために効果は茜が装着したときのみ発動。さらにこのメガネの性能を知ってる人には効き目が薄いわ…」

 

葵は黙ってメガネを見ている

 

「別にいいのよ?無理に使わなくったって」

「あー、大切に使わせていただきます!」

 

葵が疑ったからなのか奏の機嫌が少し悪くなったようだ。葵がこっちを見てくる。

 

「奏、ちょっとそれかけてみてくれないか?」

「え、でも知ってる人には効き目が…」

「いいからいいから」

 

奏は恐る恐るメガネをかけた

 

「どうですか?」

「やっぱり…」

「やっぱり?」

「奏、メガネも似合うな。かわいいぞ(ニコッ)」

「なっ!///なに言ってるんですか!!!///」

 

そうは言ってるが顔はめっちゃニヤけている。機嫌は治ったようだ

 

 

 

その後茜の部屋に行って事情を話した。さっそくメガネをかけ始めた

 

「どうかな?」

「うん…」

「いつもと雰囲気違うかな?」

「うん…」

 

オレと葵は苦笑い

 

 

メガネをかけた茜がバレないか確認するためみんなに聞いて回る

 

ー修の部屋ー

 

「この子だーれだ」

「誰ってあか…あ……知らない女ですね」

「やったー、バレてない」

「今あって言ったよな…」

「そんなことより、なかなかかわいいですね」

「お邪魔しましたー」

 

そう言えば修も茜ファンクラブの会員だったな

 

 

ーリビングー

 

「この人だーれだ」

「あ…」

「う…」

「だーれだ」

「知らない人です…」

「知らない人…」

「ほんと!?」

 

あー、奏になにか吹き込まれたな。小さい子達に気を使わせるなよ。と栞が泣き出した

 

「し、栞!?」

「栞どうしたの!?」

「おーよしよし、おそらく知らない人がいて怖がってるんじゃないか?」

「栞私だよー」

 

茜がメガネをはずすと栞は抱きついた

 

そして茜の覆面ヒーロー計画は指導された

その後茜はバリバリと人助けをしていった。絶対バレてんだろ。親衛隊いるし

ニュースでも

 

『今回もあか、スカーレッドブルームのおかげで尊い命が救われました』

『彼女の正体は一体誰なんでしょうね』

 

正体絶対知ってんだろ。茜って言いかけてたし

その後の世論調査では茜はオレ、葵、奏に次ぐ4位となっていた。正体さらさなくても上がってるってことはバレてるってことだ。なぜ気づかない…

 

「絶好調じゃないか、茜」

「うん!スカーレッドブルームになってから支持率上がってるんだよね…あれ?なんで正体隠してるのに支持率が」

「それはきっと演説の効果が出てきたんだよ」

「んーそうかな?」

 

バレそうになったのを必死にごまかす葵。あいつも大変だな

 

「ケーキあるんだけど食べる?」

「食べる」

「食べるー!」

 

光はどっから出てきた!

 

「そう言えば小さい頃の茜はやんちゃだったなー。この町の平和は私が守る!とか言ってたっけな」

「本当ですか?姉上!かっこいいです!」

「む、昔のことだから」

「城下に舞うは単衣の仮面!」

 

修がスカーレッドブルームの真似をして茜を茶化す

 

「うわー!やめてー!」

「なんで今更恥ずかしがるんだよ」

「スカーレッドブルームと櫻田茜は別なの!もう!家族だからって正体明かすんじゃなかったー」

「えー、何言ってんの。私の友達だってもうみんな…」

「光ー…ちょっとあっちでお話ししようか…?」

「ふぁい」

光が言おうとしたことに葵が笑顔で口を手で塞いだ。あの笑顔の葵はヤバいときの葵だ…

あ、帰ってきた

 

「葵お姉ちゃんとなに話してたの?」

「いえ、別に…」

「どうしたの?食べないの?」

「あ、はい…もう食欲ないんでよかったらどうぞ、ブルームさん」

 

おバカ…

 

「光ー…もう一回お話ししようか…」

「…はい」

 

ほっとこ

 

「栞、ゆっくり食べな」

「うん」

「オレのいちご食べるか?」

「いいの?♪」

「いいぞ、ほれ」

「あーむ♪兄様ありがと♪」

「いいえ(ニコッ)」

 

 




ー余談ー

その夜

「神ちゃーん、花蓮が話したいことがあるって」
「んー、オレにか?」

茜から携帯をもらいベランダに出る

「もしもし」
「もしもし神兄?」
「おう花蓮、どした?」
「ん?ただ神兄の声が聞きたかっただけ♪私神兄の携帯番号もメアドも持ってないんだもん」
「おバカなこと言ってないで用件を言いなさい」
「ぶー、神兄のいけず」
「はいはい」
「もー!用件は茜の覆面ヒーローのことで…」
「あぁ、やっぱバレてたか」
「すぐわかるよあれ!まんま茜じゃん」
「まぁ茜のためだと思ってあたたかく見守っててくれ」
「わかってるよ。これでも親友だからね♪」
「助かる」
「あ、でもそのうち茜は義妹になるんだ」ボソッ
「は?なんだって?」
「なななななんでもない!///」

明らかに動揺してるが聞かないでおこう

「じゃあ茜のことよろしくな」
「お任せ♪」

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