城下町のダンデライオン 長男のドタバタ生活 作:てこの原理こそ最強
「ギックリ腰!?」
葵が父さんが…なんて深刻そうな顔して言ってきたから何事かと思って急いで王宮にきたけど、ただのギックリ腰かよ。あービックリした
「なんでまた?」
「調子に乗って私をお姫様抱っこしようとしてね」
「申し訳ありません!私共がお止めする間もありませんでした」
どうやら父さんが母さんをお姫様抱っこしようとしてギックリ腰になったみたいだ
「はぁ、でもよかった。動けなくなったって聞いたから…」
「動けなくなったわよ。私を抱き上げたまま中腰状態で」
「…ショックだ」
「私もショックなんですけど!いろんな意味で!」
そりゃそうでしょ。間接的に母さんがおも…やめておこう
「お父様大丈夫?」
「あぁ、心配ない」
「ギックリ腰じゃおとなしく寝てるしか」
「冗談じゃない!寝てる暇なんて…あがっ!」
「いけません陛下!ご無理をなさっては」
「公務が立て込んでるんだ」
「総ちゃんがここで無理して長引いたらどうするの!」
「そうよパパ。それこそ取り返しがつかなくなるわ」
「私が休めば国民の生活に支障が出る。自分の体のことで寝ていられん!」
「楠野さん、そんなに公務が立て込んでるのか?」
「はぁ、間の悪いことですが明日は海外からのお客様を招いての食事会。他にも年度末の予算の書類整理、報道陣へのインタビュー。それと明日からお見舞いのご訪問の予定がありまして…」
結構あるなー
「お見舞い?」
「はい。前日の大雨による土砂崩れで道が塞がれて孤立している村がありまして…」
「よりによってそんなときにギックリ腰?」
「だから寝ている場合では…うぉっ!」
「あー!ダメだってば」
起き上がろうとした父さんは腰に痛みが走ったのか倒れた
「ねぇみんな、櫻田家の一員としてお父さんの代わりに私達にできることがあるんじゃないかな?」
「私達ができること?」
「そうだな。ここは櫻田兄妹ががんばりますか」
「海外のお客様の接待には私が出る」
と葵
「じゃあ私は書類関係の方を」
「手伝うよ」
と奏と遥
「インタビューはあたしに任せて!」
と岬
「じゃあ私は栞と一緒にお留守番してる!家のことは任せて!」
「私も家のお手伝いする」
と光と栞
みんなそれぞれ自分ができることをやってくれる
「訪問にはオレが行こう。それが筋だろ」
「兄さん、俺も行かせてくれ」
「兄上!僕も連れて行ってください。何か、何かせずにはいられないんです!」
とオレが言ったことに修と輝が言ってきた。輝の目はまっすぐだ
「じゃあ行くか」
「はい!」
「葵お姉ちゃん、私は?」
「お前もオレ達と一緒にこい」
「えー!だ、だって人を励ますなんて私…!」
「じゃあたくさんの海外の客人の相手できるか?」
「できません!」
「100人近い記者のインタビュー受けられるか?」
「受けられません!」
「決まりだな」
「うぅ…」
「茜ならきっと被害地の人達の力になれるよ」
「力に…私が…」
ー次の日ー
オレは修、輝、茜と一緒に車に乗って被害地に向かっていたが、途中で道が土砂に覆われていた
「なるほど。これじゃなかなか道が通らないわけだ」
「兄上、ここは僕に任せてください」
「危ないよ、輝」
「大丈夫です!葵姉様言ってました。自分達のできることをやろうって」
「輝…」
「ならオレも残ろう。修と茜は先に行っててくれ。なーに、オレと輝がいればあっという間に片付くさ」
「わかった」
そう返事して修は茜の方に手を乗せ瞬間移動した
「よし輝。やるか!」
「はい!」
輝は能力で瓦礫をどかしていく。オレは能力で岩を土に戻していく
その結果30分もしないうちに片付いた
「輝、よくやったな」
「はい兄上!」
そしてオレと輝は車に乗って被害地へ向かった
到着すると
「兄上ー!」
「土砂の方はどうなった?」
「あぁ、もう大丈夫だ」
「いやー神様と輝様すげーぞ!あっちゅう間に土砂のどかしちまった!」
それを聞いた村民方々が続々と出てきた
「ありがとうごぜーます。本当に感謝します!」
「いえ、当たり前のことをしたまでです」
「みなさま、今回のこと心よりお悔やみ申し上げます!しかしながらもうご安心を。遮断されていた道は回復し、今物資やら何やらが運び込まれてきます!」
『本当にありがとうございます!』
とりあえず村民の方々が元気なってよかった
その後は手分けして道の整備や家の中の片付けなどをした。茜はスカーレットブルームになり手伝いをしていたが、その中でメガネを落としてしまったらしいが自分では気づいてなかったようだ
「ありがとう、茜様!」
「え、うん」
「えへへ」
茜はようやく櫻田茜として役に立てるとわかったみたいだ。だが…
ベシッ
「ゴミを捨てない」
「はい…」
メガネを放り投げたから一応注意した
家に帰り、みんなそれぞれ役目は果たせたようだった。みんなお疲れさん
ー余談ー
テレビでは世論調査の結果を発表していた
『茜様、修様が得票数を伸ばし現在神様、葵様、奏様、茜様、修様の混戦状態です』
「輝、先週より12ポイント上がってるよ」
「はい!ここから大逆転ですね」
「輝は大活躍だったもんな」
「えへへ」
さて誰が王様になるんでしょうねー