CrackleCradle 4人目の冒険家   作:光陽@海神

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前回のあらすじ
最深部でドス丸さんの触手に捕まった奈々。そのまま胸を貫かれるかと思われたが、ギリギリのところで荒士が触手を弾き、なんとか助かった。
荒士は自ら囮を買って出る。迫り来る触手を大剣でなぎ払うも、触手は何度も再生を繰り返す。それで時間を稼ごうと試みたが、一本のみ再生を早め荒士を拘束し、窮地へと落とし入れる。が、荒士は病の力を解放し、なんとか抜け出した。そして、なんとかドス丸を倒した奈々と荒士だったが問題はここからどのようにして抜け出すかだった。その結果出た結論は巨大生物の肛門から出ることに…
体内を数分間も彷徨った荒士と奈々。そこで見たのは謎の黒い塊。それを見てこれはもしかしたら糞かもしれないと言うことに気がつく。そしてその先をさらに進むとついに、外へ出ることに成功した。
いよいよ荒士達もラストステージ、果たして無事に最深部へたどり着くのか?


十二話 ステージ5

 休憩を終えた奈々と荒士は再び先へ進むことにした。ゲートが開かれる。先へと進むと上には飛行する小型機械が数機存在していた。

「奈々ちゃん、機械を頼む!」

「はい!」

 そういい荒士は上へと足場を駆けていく。その荒士を爆殺しようと小型機械は荒士へ近づく。しかし、そんな事はさせない。奈々は素早くハンドガンを構えて、撃ち抜く。その精密さと速さは最初の時よりも遥かに上回るほど成長していた。

 荒士が上へと登っていくと、途中にガトリングガンが待ち構える。

「またお前か!」

 そういい荒士は腰あたりからグレネードを取り出し、ピンを引き抜き、ガトリングへ投げつける。しかし、ガトリングは容赦無く荒士を襲った。

「荒士さん!」

 荒士は上へと飛び上がった。その瞬間。

 ドォォォォン!

 グレネードがなんとか間に合い爆発する。その爆発でガトリング他先の足場にいた二足歩行機械の破壊に成功した。

 そのまま荒士も爆風に巻き込まれるが、傷だらけの左腕でなんとか足場を掴み、落下を阻止する。

「ふう…」

 そのまま、上へと這い上がる。

「奈々ちゃん、無事だよ!」

 荒士は無事を伝えると奈々は頬を膨らませて言った。

「もう!怪我したらどうするつもりですか⁉︎」

「ご、ごめんなさい…。」

 気を取り直して更に先へと進む事にした。

 

 次のエリアへと移動する。前には早速歩行機械が二機存在し、上には蜂が飛んでいた。

「ま た お 前 か」

 荒士はそういいマグナムで蜂を吹き飛ばす。奈々はサブマシンガン乱射で歩行機械を破壊する。少し先はどうやら進めないらしい。

「降りるしかなさそうだね。」

「大丈夫でしょうか?」

 下を見下ろす。割と高い位置にあるのだとお互い改めて思う。

「俺から行くよ。」

 そういい荒士は下へと飛び降りた。

 バシャンッ!

 無事に着地する。床には水が膝下あたりまで溜まっていた。

「奈々ちゃ〜ん!大丈夫〜?」

 大きな声で奈々に聞く。

「大丈夫です。」

 その後に奈々の声が返ってきた。大丈夫そうだと前をみたその途端だった。

「おっと!」

 突如蜂が荒士を襲って来たのだった。荒士はスレスレで回避して、マグナムを撃ち込んだ。二匹とも蜂はバラバラになり、消し飛んだ。

 バシャン!

 奈々も地面に着いたようだった。

(おのれ蜂、もう少しで奈々ちゃんのパンt)

「何か変な事考えてませんか?」

「え?」

 バレていたようだ。すぐに表情に出るのだろう。

「ナ、ナニモカンガエテナイヨー」

「ふぅ〜ん…」

 暫く機嫌の方は悪そうだ。

 しかし、そんな会話をしていると奈々と荒士の元へウニックスが近寄ってきた。

「あれは!」

「あのときの体内にいた奴ですね!」

 奈々は即座にハンドガンでウニックスを倒す。しかし、まだ先の方に2〜3個も転がっていた。

「こいつとは戦いたく無いんだよ…。」

 包帯をぐるぐる巻きにした左腕を見る。止血はしたがまだ傷だらけで、少し痛い。それでもそんなことは言ってられなかった。

「やるか!」

「はい!」

 2人は銃を構えて、次々とウニックスを殲滅していった。

 

 さらに先のエリアに進んだ荒士と奈々の目の前には大量のプレス機があった。

「殺意丸出しだな…」

 荒士は先の方まで見渡す。一番奥のものは3つのプレス機が連なっている。間に合わなかったら死亡確定だ。

「俺から行くよ、もし何かあったら言うね。」

「わかりました。」

 そういい荒士は1つ目のプレス機が上がった途端に走り、1つ目を抜け、2つ目を抜けた。その途端だった。

「わわっ!」

「荒士さん⁉︎」

 その瞬間バンッ!とプレス機が降りる音がした。

「大丈夫!上から何か出てきたからびっくりしただけ!」

「はあ…。やられたりはしてませんか?」

「ああ、仕留めてやったさ!奈々ちゃんもタイミングを見てここまで来てくれ!」

「わかりました!」

 そういい奈々はプレス機が上がるのを待つ、そしてプレス機が上がった瞬間に、奈々も走り出した。姉よりも運動は出来ないが、並よりは断然出来る方だ。1つ目を通過したところで、一旦停止して、降りるのを待つ。

 バンッ!重たい音とともにプレス機が降ろされる。そしてまた、ゆっくりと上昇を始めた。

「慎重に…。」

 そしてまた上がったところで奈々は2つ目のプレス機へと走って行った。2つ目を潜り抜け、荒士と合流する。

「よし、なんとかここまで来たか。」

 荒士は先を見ると、もう1つプレス機と三連プレス機がまだあった。

「じゃあ先に行くね。」

 そういいプレス機が上がったところで3つ目のプレス機を潜る。そして、一旦停止した。

 三連プレス機のタイミングをしっかり確認してから、荒士は構える。そしてプレス機が上がり始めて、人1人が通れるほどになった瞬間だった。

「今だ!」

 荒士は全速力で走る。そして難なく三連プレス機を潜り抜けた。通過して少ししてからバンッ!と重たい音が後ろから聞こえた。

 しかし、荒士の目の前には敵がかなりの数いた。

「ちっ…奈々ちゃん!タイミングには気をつけて来てね!」

「はい!」

 奈々が待ってる場所より向こう側から銃声が響く。

(早く荒士さんのところへ行かないと…。)

 奈々は深呼吸をして、先へ進む。3つ目のプレス機を通り抜け、いよいよ三連プレス機へと差し掛かる。

(タイミングをよく見なきゃ….)

 奈々は静かにタイミングを見計らう。そして、プレス機が上がったところで奈々は走り出した。

(間に合って!)

 三連のうち、1つ目を潜り抜け、そのまま走り抜け、2つ目を潜り抜ける。しかし、3つ目のところでそろそろプレス機が降りようとしていた。

(もう少し…)

 プレス機がそろそろ無慈悲な鉄槌を下そうとした、その時だった。

「奈々ちゃん!」

 荒士が奈々の手を引き、物凄い速度で走る。

 そして、無事に三連プレス機を潜り抜け、ギリギリのところで、バンッ!と重たい音が聞こえた。

「ごめんなさい、助かります。」

「奈々ちゃんが無事でよかったよ。」

 奈々と荒士は呼吸を整え立ち上がる。

「敵は?」

「見える範囲内は殲滅しておいたから。よし、行こうか!」

 2人はさらに先へと向かうことにした。

 

 よくやくこのエリアを突破し、次のドアの前へと差し掛かった。

「よし、ここのエリアをなんとか潜り抜けたか…。」

「そうですね、ですが油断は出来ませんね。」

 そういい荒士は先を警戒しつつ、ドアを開けた。すると前の方に白い四足歩行の奇妙な生物がいた。

「⁉︎」

 するとその白い生物はこっちへ向かう。荒士は慌ててドアを閉めた。するとドアを物凄い勢いで叩き出した。

「何があったんですか⁉︎」

「なんかいた!白いやつ!」

 そういい荒士は少しドアを開ける。もちろんそれ以上ドアが開かないように。そして、懐からグレネードを取り出した。

「こいつでも、喰らえ!」

 そういいグレネードのピンを抜き、ドアの向こう側へと投げつけた。

「奈々ちゃん!一応少し離れてて!」

「は、はい!」

 そういい奈々は少し後ろに下がって行った。そして奈々がある程度離れた瞬間にグレネードが爆発した。

 ドォォォン!

 かなりの爆音がしたが、ドアはよほど頑丈な作りになっていたのか壊れてはいなかった。

 そして、音の鳴り終えたとともにドアを叩く感覚はなくなった。ドアを少し開けて確認すると、どうやら白い生物は死んだようだ。

「よし!行けそう!」

 そういい奈々にサインを送ると奈々はこっちに戻って来て、2人でドアの先へと突入した。

 ドアの先には広い空間に上からクーレンが三本ほどぶら下がっており、さらにかなりの生物兵器や殺戮機械が置かれていた。

「うはあ…。」

 かなりの数に荒士は圧倒される。

「流石にこれは…部が悪いですね…。」

「それなら…」

 荒士は何かのパーツを取り出して、組み立てた。

「荒士さん?それは?」

「まあ見てて…ここをこれで…」

 するとそれはどんどん形になって来た。

「あ」

 奈々は思わず声を漏らした。それはAK-47アサルトライフルだった。

「カスタムはしてあるから少し軽いよ。あとはAK-47は本来弾が詰まりやすいけど、その辺も改良してあるから。これを奈々ちゃんにあげるね。」

「ありがとうございます。しかし良いのですか…?」

「AK-47は比較的安価で手に入るし、改良なら自分でいつでも出来るから。」

 荒士はマグナムをリロードし、下を見下ろす。

「俺から先陣を切る。そのあとに続いてくれ。」

「はい。」

 荒士はそう良い下に飛び降りた。それに続き、奈々が飛び降りた。

「行くよ!」

「はい!」

 荒士は背負った大剣を右手で構え、左手にマグナムを持ち、走り出した。奈々はそれに続き、後ろからアサルトライフルを掃射する。

 次々に倒れる兵器達、奈々の元へクレーンが迫る。

「!」

 しかし、クレーンの先端を荒士が叩き斬った。

「奈々ちゃん!走って!」

「はい!」

 クレーンの先端の残骸が降って来た。奈々は前へと走る。奈々の後方で残骸は落ちた。

「ふう…。」

 安堵のため息をついていると前から火炎放射器を乗せた機械が迫って来た。そしてその火を吹こうとしていた。

「⁉︎」

 奈々は即座にハンドガンを取り出し、機械に風穴を開けた。すると機械は動きを止めて、破壊された。しかし、その先からゴリラ型のクリーチャーが飛び越えて、奈々を襲いかかる。咄嗟に奈々はハンドガンを構えたが弾が出ない。弾切れだった。

「きゃっ!」

 そのまま奈々はクリーチャーに拘束される。そしてクリーチャーがそのまま腕を上げた。狙う場所は案の定奈々の首元。そして、いま狙いを定め、腕を振り下ろそうとしていた。

「助けて…荒士さ…。」

 

「ちっ!しぶとい!」

 次々に敵を殲滅して行く荒士。その手は止むことなく、無慈悲に切り裂き続ける。

「これでどうだ!」

 荒士はグレネードを投げ込み、クレーンの残骸に身を隠す。

 後方から爆音とともに機械の残骸が飛んで来た。破壊が完了した。

「よし…次は…⁉︎」

 荒士の視界には奈々に飛びかかろうとするクリーチャーが写った。声を上げようとしたが間に合わず、奈々は拘束される。

「奈々ちゃん!」

 荒士は慌てて走り出す。しかし、大剣の重量もあってかここからの距離だと間に合わない。

 どうする?

 荒士は迷う。

(大剣を投げるにはかなりの力が入る上にスイングしてる間に奈々ちゃんが殺される。何かないのか…)

 ナイフは大抵のことで折れたり、使いきってしまった。

 荒士は大剣を鞘ごと外す。そして全速力で走る。クリーチャーの腕が振り上げられる。

(間に合え!間に合え!何か良いものは…っ⁉︎)

 そういえばまだ1つだけ、隠し持っていた武器があった。いや、大剣の鞘の裏で背負っていたので、大剣の重さで気がつかなかっただけだった。

(これがあった!よし、間に合えェェェェ!)

 荒士は背負っていたものを一か八か投げつけた。

 

 無慈悲に腕が奈々へと振り下ろされる。

「助けて…荒士さ…」

 グチャッ!

 肉を刺すようなしかし、奈々は目を開ける。自分の体に異変はない。そしてクリーチャーの方を見ると、そこは

「!」

 首元に何かが刺さっていた。それは、銃剣付きのショットガンだった。

「奈々ちゃん!」

 そして荒士はそのクリーチャーに刺さったショットガンを持ち、超至近距離で弾丸を撃ち込んだ。至近距離での散弾が暴挙を振るい、クリーチャーの頭は跡形もなく吹き飛んだ。

 そして、ショットガンを下に力強く揺さぶり、リロードした。

「ありがとございます、助かりました…。それは…?」

「ああこれ?これはね、幽紀と同じショットガンだよ。俺の本当の得意な武器なんだ。

 最初の頃は俺もこれを使ってたんだけど、あの大剣は兄さんの形見なんだ。だから、この大剣だけはどうしても使いたい。だから使う事にしてたんだ。

 でも、一番慣れてるのはこっちだったりするんだよね。」

 そう言い荒士はショットガンを撫でていた。その後にまた背中に括り付ける。

「さて、ここの敵も殲滅したし、先に行こう。」

「そうですね、行きましょう!」

 そして2人はいよいよ最終エリアへと足を踏み入れるのであった。

 




今回も読んでいただき誠にありがとうございます!光陽です!
今回はあらすじを少し長めに書いてみました。
個人的には短い方が楽ですが、長い方がなんだかあらすじらしいと思いました。
次はいよいよステージ5のボス戦です。荒士と奈々がその先で見たものとは…
それでは次回もお楽しみに!
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