CrackleCradle 4人目の冒険家   作:光陽@海神

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前回のあらすじ
襲いかかるドス機械に絶望的な局面に立たされた荒士達。そこへ助けに来たのは幽紀だった。幽紀が囮になっている間に荒士は性的興奮を元に能力を解放させる。そして、幽紀との連携でドス機械を破壊する。
しかし、その後奈々にパンツの件がバレてしまった…。


蜂話 ステージ4 その1 (生命の神秘先輩と掛け合わせたつもりです、ほんの出来心なんです。すみませんでしたお願いします許してくださいなんでもs)

 荒士の説得の末、ようやく機嫌を取り戻した(?)奈々。

「そーゆーわけだから…」

「わかりました。」

 そう言った後に小さく、

「欲しいのなら後でいくらでもあげますから…(ボソ」

「え?何か言った?」

 荒士は声が小さかったので聞いたが、奈々は

「なんでもないです!」

 少し怒り気味で言った。

「はい…。」

 そういい二人は下に降りることにした。

 下の階は暗くなっており、先がよく見えない状態だった。

「暗い、足元には気をつけないと…。」

「ん?何かいます。」

 そういい奈々はハンドガンを構えた。そして何か気配がする場所を探り、勘だけで引き金を引いた。

 解き放たれた弾丸は暗闇を突き進み浮遊する「何か」に直撃し、死滅した。

「当たった…?」

 荒士は驚いた。こんな暗闇の中で勘だけを頼りに目標を狙撃するなんて信じられなかった。

「死んだみたいですね。あと、少し遠くにとび降りましょう。歯車の音が聞こえるので何かあるのかもしれません。」

「わかった。」

 そういい二人は少し遠い場所にとび降りた。

 そして後ろを振り向き、ライトを当てるとそこに殺意の篭った鉄の歯車がグルグル回っており、そのまま下に降りると板によって飛ばされて歯車に巻き込まれる仕組みになっていた。

「奈々ちゃん?本当に勘なの…?」

「勘です。」

 奈々は少し自信満々に言った。

「では先を行きましょう。」

「お、おう。」

 そういい二人で先を進むことにした。

 少し先に明かりのついた部屋があった。

「明かりがついてるな…」

 中に入ると緑色のくねくねした四足歩行のリフォームの匠もどきに遭遇する。

「こいつ嫌いなんだよなぁ…。」

 そういい荒士は猛スピードで接近し、大剣で一刀両断する。

「やりましたか?」

 そういい奈々は荒士の元へ歩み寄る。すると

 バタン!

 何かが開いたような音が聞こえた。その方向に二人は振り向く。するとゴリラに爪を伸ばしたようなクリーチャーがそこにいた。そしてそのクリーチャーは速いスピードで奈々の元へ迫る。

「危ない!」

 奈々を後方にさげ自ら前に出る。するとそのまま荒士は押し倒され、倒れた荒士の上に跨る。

「ぐっ!」

 そして鋭い爪の生えた右腕を伸ばし、頸動脈に狙いを定める。

「荒士さん!」

 そういい奈々がハンドガンを構えるが間に合わない。そのまま腕は振り下ろされた。しかし

 ピタッ!

 その場で腕は止まった。

 何故止めたのか?

 奈々はそう思ったが、その回答はすぐわかった。止めたのではない、止められたのだ。

「危ねえ…」

 迫り来る右腕をを荒士の右手が抑えて止めていた。そして荒士の空いた左手でマグナムを握り、クリーチャーの頭めがけて撃ち放つ。するとクリーチャーの頭は吹き飛び、そのまま倒れた。

「死ぬかと思った…」

 そういい起き上がる。すると奈々は抱きつく。

「もう、心配させないでください!」

「あはは…ごめんご…あ…」

 荒士はあることに気がついた。そう奈々の目には涙が浮かんでいた。すると荒士はその手で涙をぬぐい、抱きしめる。

「大丈夫、俺は絶対に死なない。死ねないんだよ…何としても…。」

 あれ…?どこかでこの言葉を言ったような…?

 

 一年前

「うぅ…ここは…?」

 そういい目を覚ます。そこには見覚えのある白い天井があった。

「家…なんで…?」

 そういい横を見るとスヤスヤと気持ちよさそうに寝る幽紀の姿がある。幽紀の頬にも所々ガーゼをつけており、頭に包帯を巻いていた。

「そうか…」

 思い出した、少し前に宝探しに行った時に巨大な怪物を前に立ち向かったことを。そして自分は幽紀の盾になってそこから先が覚えてなかった。幽紀や爺やが運んでくれたのだろう。

「ありがとう、幽紀…。」

 そういい横でスヤスヤと寝る幽紀の頭を撫でる。すると「んん…」こ声を上げる。くすぐったいのだろう。少しして幽紀が目を覚ました。

「荒…士…?」

「おはよう幽紀。」

 すると幽紀は荒士を抱きしめた。とても強く、愛しい人を抱くかのように。

「よかった…本当によかった…。荒士、あなた3日間も寝てたのよ!」

 目から涙が溢れでていた。体に走る痛みと幽紀に対する感謝の気持ちで心は複雑だった。

「心配してくれたんだね、ありがとう。」

 そういい優しく頭を撫でた。

「…バカ…。」

「それと幽紀…痛い…。」

 はっ!となった幽紀は即座に荒士を離した。

「でも、本当によかったわ。あなたが死んだら辛いんだもの…。」

「大丈夫だよ、俺は死なない。死ねないんだよ。何としても。」

「どうして?」

 幽紀が聞く。

「だって、幽紀は危なっかしいんだもん。」

「ちょっと、心配してあげたのにからかわないでよ!」

 幽紀はプンプンと怒り出す。

「ははは、ごめんごめん。軽い冗談のつもりだよ。まあ、半分は本当かもしれないけど…。」

 そういい幽紀の頭を撫でた。

 

「はあ…」

 なんで急にこんなことを思い出したのだろう?幽紀は不思議でたまらなかった。

「だいたい、私の方が姉なのに…」

 一応従兄弟であり、年齢も変わらないが関係上では幽紀が姉のような感じになっている。

「荒士…。」

 少し恋しそうにその名をつぶやく。その名をつぶやくたびに胸が熱くなる。何故だろう?身内の名前にこんなに反応するなんて不思議でたまらなかった。

「はあ…何考えてるのかしら私…。」

 そういい先に進もうとしたが、何やら人影のようなものが見えた。しかもかなり速い速度で去って行った。

「…涼子?」

 そういい幽紀は追いかけることにした。かなり速いが涼子にしては遅いのと髪の長さから涼子ではないと判断した。

「捕らえてみようかしら。」

 そういい先回りしてショットガンを地面に突き刺してワイルドに登場。行く手を阻む。

「ごきげんよう、と言ったところかしら?」

 するとその人影、いや人間はフードを被っており顔が見えない。

 その人間が戦闘態勢に入る。武器は刀とリボルバー銃の二つだった。

「さあ、掛かってらっしゃい!」

 そういい幽紀は余裕の態度で構える。すると男はすぐさま速い速度で接近し、刀で斬りかかる。幽紀はそれを飛び上がり、回避し、ショットガンを撃つ。だが即座に男も回避した。

 ショットガンを撃った反動で飛び上がり、そのまま上にあるパイプを持ち、上からショットガンを連射する。しかし、どれも見事に避けられた。

「速い…。」

 そういいパイプから降りて、男めがけて急降下する。そして銃剣を突き出した。

(至近距離なら、問題はないわ!)

 そういい銃剣を突き刺そうとするが、やはりかわされる。

(すばしっこいわね!)

 すると向こうが銃を撃つ。幽紀は華麗な動きで回避する。しかし、そこには。

(⁉︎)

 そう、回避が終わった頃には目の前にまで迫っていた。刀を振るうが全てショットガンで受け止め、こっちも負けじとショットガンを構えるが、銃口を逸らされ、なかなか攻撃に転じることができない。

 そしてついに

 カーン!

 ショットガンが幽紀の手元から飛ばされた。

「しまっ」

 バンッ!

「がはっ!」

 そのまま腹パンを受け、その場でもがく。

「荒士…」

 最後にその名をつぶやき、気を失った。

 

 ダクトに入り、先へと進む奈々と荒士、下を見下ろすと人食い花(仮名)が真下にいた。その先は行き止まりだ。

「俺が奴を倒すから、先にいる敵を射撃して倒してくれ。」

「はい!」

 そういい荒士はとび降り、大剣を下にして急降下。花は一瞬にして切れて、虚しくも散った。それに続き奈々も降りて、降下中にサブマシンガンを乱射、ゴリラ(仮名)とクラゲを倒す。

 さてと、殲滅を確認かな。

 そういい先に進もうとすると、奥に何か潜んでいるのがわかった。

 バン!バン!

 荒士がマグナムを撃ち込むと奥にいたゴリラは倒れた。

「あそこで潜んで俺たちを殺そうとしたのか…」

 そういい弾丸をリロードする。先に進む道がないのでおそらく上に登らなければならない。

「足場を飛んで行くしかないのか。」

 そういい足場を登っていき、再びダクト内に入る。ダクトの中は暗い。

「暗いな…。」

「⁉︎何かいます!」

 奈々が言う。確かに何か歩いてくる音が聞こえる、しかし正体がわからない以上暗闇での戦闘は危険だ。

「奈々ちゃん、一旦出よう!」

「はい!っきゃっ!」

 荒士は奈々の手を引き走り出す。そしてダクトからとび降りるに見せかけ、ダクトの入り口に奈々を左手で抱き抱えしがみつく、これほどの重さを片手だけで支えているのだ、手が震えている。

 すると、ダクトから白い四足歩行で頭に拳を握る腕のついた奇妙なクリーチャーが姿をあらわす。するとこっちの存在に気がつき、突進しようと試みていた。

「奈々ちゃん!」

「任せてください!」

 そういい抱き抱えられている奈々は左手でサブマシンガンを構え、連射する。奈々の射撃は的確にクリーチャーを狙い、蜂の巣にした。

「奈々ちゃん、しっかり掴まってて。」

「はい。」

 そういい荒士は奈々の首筋に顔を近づける。

「ちょっ」

 そういい奈々の匂いを嗅ぎ始める。

「何を…んんっ…」

 鼻息が荒くなり、奈々の首筋に鼻息が当たり、ぴくぴくと震える。

(好きな人に….嗅がれてる…。)

 実は満更でもない奈々だった。

 ドクン…

 荒士の身体中を何かが走る。

 この感覚だ、よし、行こう。

 ドクンドクンドクン!

 そのまま手を離したと思いきや、奈々を抱えたまま壁を走り出したのだ。

 垂直の壁を登り終え、ダクト内に再び入る。

「よし!」

「よしじゃないです!」

 奈々はまた怒り出した。

「あーごめん…。」

「匂いを嗅ぐ前に一言ぐらいくださいよ!荒士さんの変態!ハレンチ!匂いフェチ!」

「……どれも否定できない…。」

 そういいうなだれる荒士だった。

 

 ダクトの外を覗くとそこには巨大な蜂に似たクリーチャーがこっちを見ていた。

「ひゃあああ、気持ちわりぃ…」

 それを見て嫌な顔をする荒士。奈々も以前涼子とトレジャーハントをした時にも見たことがあり、この虫の被害も他の探索者から聞いていた。

「女じゃなくて良かったですね、あの虫は男ならそのまま殺して食べますが、女なら子宮に卵を埋めつけます。」

「マジかよ…生命の神秘じゃねーか…。」

 だとしたらその探索者も気の毒だな、処女を奪われた挙句にこんなやつの子供を産み付けられ、最後には死ぬ運命なんだと。

「だったら奈々ちゃんはここから射撃して、他に蜂がいないか見てくるよ。」

 そういい荒士は降りた。こっちを見ていた蜂を奈々はハンドガンで射殺した。

 荒士が先に進むと、やはり、二匹ほど蜂が飛んでいた。

「奈々ちゃんの初めては渡さないよ!」

 そういい一匹をマグナムで射殺、二匹目を大剣を投げて、殺した。

「奈々ちゃん、大丈夫だ!蜂の気配はないよ。」

 それを聞き、奈々が降りてきた。

「心配し過ぎてますよ、私だってあの蜂と戦ったことありますし、あれに負けるわけにはいきません。それに…」

「それに?」

 荒士が聞く。

「は、初めては荒士さんのものですし……///(ボソッ」

 顔を赤くして、何か言った。

「何か言った?」

「い、いえ!なんでもないです!行きましょう!」

 そういい先に進もうとするとドアの前にまたあの白い四足歩行がいた。

 奈々と荒士は無言で銃を構えて、風穴を開けた。白い四足歩行は力なく倒れ、それを無視するかのように二人は先に進んだ。

 




今回も読んでいただき誠にありがとうございます!光陽です!
眠れないのでこ↑こ↓最近は夜に投稿してます。夜行性だからねっ!
近頃フレンズ人気ですね。みんなあの語録使ってますよ。
きっとみんなもフレンズなんだね!すごーい!
…ごめんなさい…。
では、次回もお楽しみに〜
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