古龍の強さをアピールしたかったという感じです。
索敵のために一旦バラバラになって行動することになった俺たち。まず俺は弾薬などの補充のためにベースキャンプに向かった。
(にしても、オオナズチが何でこんなところに…)
考えても無駄だとわかってはいても、どうしても考えてしまうこの疑問。なぜ考えるか?
オオナズチはこっちの地方での目撃例が0だと聞いたからだ。
目当ての弾薬とアイテムを回収し、索敵に向かう。
「うわあああああぁぁぁぁ…」
「!?」
さっき上から目線で話してきたギルドナイトの声だ。
「こっちか…!」
急いできてみれば、そこにいたのはアリス一人だけだった。
「…!遅いわよ!」
「もう一人は!?」
「…」
「な!?」
アリスの目線の先を見ると、
胴体のない右足が落ちていた。
シルビアは急いでいた。いくら主の強さを知っているといっても、フル装備でない状態で戦うなんて死にに行くようなものだと知っていたからだ。
「瑞樹様、どうか、どうかご無事で…!」
眼に涙を浮かべ、ただひたすらに走っていた。
アリスも俺もかなり消耗してきた。
「…らあ!」
オオナズチの舌をぎりぎりのタイミングでよけ、得意のクイックドローをする。
「っぐ!」(ズキッ
クイックドローの弱点、それは身体への負担だ。高速で引き金を引くことで指にかかる負荷、込めた弾薬を一気に打つためにかかる反動、全て痛みに変わりつつある。
「瑞樹!」
オオナズチの舌攻撃だ。ぎりぎり回避に失敗して左肩にかする。
「あぐ…!」
かすっただけでも、かなりのダメージだ。距離をとって回復薬を飲み干す。
「リロードだ!」
「了解!」
アリスがオオナズチの気を引く、その隙に弾薬を込める。弾はこれで打ち止めだ。あとは、シルビアの持ってくる装備一式を待つほかない。
「くらっとけよ!」
クイックドローを頭めがけて放つ。
「ぐがっ!」
一瞬、隙ができた。アイコンタクトでアリスがペイントボールを投げつけ、一旦その場を離れる。
「ご主人!」
近くのエリアにシルビアがいた。装備一式を抱えている。
「でかした!」
俺はアイドルの早着替えのごとく、装備一式を身につける。正直、もうフラフラだ。
「さて、ラウンド2だぜ」
俺は前いた戦場に向き直す。その瞬間---
シルビアとアリスが吹き飛んだ。
「!?」
「がう!」
右からきた不意打ちを何とかよける。
「シルビア!アリス!」
俺は大声で仲間の名前を叫ぶ。
「ご、しゅじん…」
「ぐ、みずき…」
受け身さえ取れなかった2人がノロノロと起き上がる。そして、オオナズチがその方向を向いた。
「クソッタレがああああぁぁぁぁ!」
俺はオオナズチと2人の間に躍り出た。
次回もオオナズチ戦です。
遂に瑞樹の二つ名の由来がわかります。