古龍、強いっすね。
人は死の直前に走馬灯なるものを見るという。
「綺麗な蒼い太刀だったのに、真紅になっちゃたね」
「御主に二つ名として【緋色の閃光】を授ける!」
「貴方が【緋色の閃光】さん?」
「い、嫌だ!寄るな、化け物おおぉぉぉ!」
「あ、あんなの人間じゃないわ…」
「うわああああぁぁぁ!りゅ、龍があああぁぁあああぁ!」
「お母さん、おかぁさん」
「闘え」
「「闘え」」
「「「闘え!」」」
「お前は生きろ!」
わかってるよ、俺は死なない。
あいつを狩るまで!
「あああああぁあぁぁああああ!」
抜き放つ真紅の太刀、「龍刀【却火】」が度重なる死闘の血で紅く染まったものだ。
「死ねええええぇぇぇ!」
練気など溜まっていない。だが、こいつはそんなものなくても使える。
最高の一発を。
「気刃・大回転斬り!」
ボウガンの弾と片手剣の攻撃で弱った皮を刃が無理やり断ち切る。深々と。
「ガアアアアアアアア!」
オオナズチが悲鳴を上げる。が、こんなもんでは終わらせない。
「はああああぁぁぁ!」
刀を引き戻し、軽い錐揉み回転をしながら縦斬りをかます。
「気刃・回転十文字斬り!」
斬撃は首から胸のラインを捉えて鮮血を撒き散らす。
「が、がごぎ…」
オオナズチはその場に崩れ去った。
あの後、ギルドの後処理班がきて俺たちはユクモ村に帰ることになった。俺たちは疲労で寝てしまい、詳しいことも聞かされずに通常のクエスト業務に戻った。アリスも報告書をまとめつつ、本部の方へと行ってしまった。
ー1週間後
「ご主人様、ギルド本部からお手紙が来てるにゃ〜」
「は?ギルド本部の奴らが?」
手紙をエドガーから受け取り、読み始める。
『拝啓、緋色の閃光へ
オオナズチ戦でギルドナイトが1人死んじゃったから、人員補充したいの。
だから、ギルドナイトになってくんない?
ていうかなれ。なるしかないでしょw
近日中に使い送るね〜。
ps.
お風呂の後に耳掃除をすると湿っている。』
「ちっがうニャー!」
「手紙なんてアバウトでいいんだよ。第一、絶対お断りだしな」
「それでもこの要約は酷すぎますよ」
「じゃあ、真面目に要約するし…」
『前略
貴様はオオナズチ戦で良い働きをしたため、褒美としてギルドナイトにしてやろう。
当然拒否権は無い。すぐに使いを送る。心して待つが良い。
ps.お風呂の後に耳掃除をすると湿っている。』
「「さいごーーーー!」」
「?どうした?」
「最後が1番ダメにゃ!」
「そこ絶対後付けでしょ!」
「むしゃくしゃしてやった。反省はしていない」(ドヤぁ
((こ、こいつ…))
そんな時、玄関の扉を叩く音がした。
次回はおっさんに必要以上にせまられましゅ。
お楽しみにw