「ギギネブラ亜種の討伐?」
「はい、そうです。おそらく、かなり強力な個体かと」
「はんっ、所詮はギギネブラであろう?余裕も余裕だ」
ホワイトは多少どころとなく焦っていた。それは『自分がこの村を護っている』という誇りがあったからだ。しかし、ここのところは新参者である少年と連れのネコミミ少女が依頼をかっさらって行ってしまう。こうなれば、誇りなど今にも無くなってしまいそうだ。
「ホワイトさん、お供しますよ」(キリ
「頼むぞ、ショーン」
この紳士的な若者は相棒と呼べるほどの信頼関係にあるハンターだ。
「それでは、15分後にここで」
「はい」
さて、仕事の時間だ。
ー時同じくして、凍土
「寒いです〜」
「寒いですね」
シルビアと楠葉はアグナコトル亜種の討伐に来ていた。主の瑞樹は違う方向から索敵を行うとのことだった。
「…はあ」
せっかく作ってみたウルクスス装備を見せたかったのにとため息が出る。幸いにも楠葉には聞こえなかったようだ。
「シルビアちゃん、高周波お願い」
「了解です」
高周波を吹き、アグナコトルをあぶり出す。すると、前方よりアグナコトル亜種の上半身が出てきた。
「「!?」」
だが、アグナコトル亜種だけではなかった。
「「ぐおおおおおおおお!」」
ギギネブラまでいたのだ。
「…!あっちか」
遠くからモンスター2匹の叫び声が聞こえてきた。正直、あの2人なら大丈夫だと思うが、何故か不安になっていた。
「ちょっとだけ、ちょっとだけ見にいくか…」
この判断がよかったと思う日がきっと来る判断だった。
2人は動かずにいた。いや、物理的要因で動けないのであって、びっくりして腰を抜かしたのではない。ギギネブラとアグナコトル亜種にはやや押しぎみであった。が、突如降りそそいだ雷によって体が麻痺してしまっているのだ。
(ま、ずい…このままじゃ…)
朦朧とする意識の中で、シルビア索敵をした。が、見えるのはアグナコトル亜種とギギネブラの死骸だけだった。
「!?」
そして、その後ろには
キリンがいた。
俺の嫌な予感は制度がかなりの高さだ。その不幸センサーがビンビンに反応している。
「シルビア…春野さん」
全力で走り目的地につく。そこで見たものは、
雷によって吹き飛ばされるシルビアと楠葉だった。
「シルビア!春野!」
夢中で背負っていた大剣を振り下ろす。しかし、刃は空を斬る。
「!?」
あまりにも素早く滑らかなカウンターに反応できずに瑞樹は吹き飛ばされる。
「っぐ!」
そこに雷が落とされる。
「ちぃ!」
左に転がりその勢いで立ち上がる。
「来いよ、馬面やろう…どっちが上か白黒つけてやる!」
幻と呼ばれる龍との対決が始まった。
vsキリン、勝てるかなってところです。
次回はキリンとタイマンです。