「クソが!」
叫びながら雷をかわす。もうこの攻防は30分程続いていた。相手の弱点である頭を狙っているが、早い動きと雷に阻まれ続けている。
(一撃必殺とまではいかなくとも、大ダメージを当たられるはず)
突進をギリギリで回避して、一気に抜刀するが、尻尾の毛を数本切るだけにとどまる。
「!?」
抜刀のディレイのタイミングで雷をまとった突進を受け、感電しつつ吹っ飛ぶ。
「っがは…」
血の塊を地面の氷に吐き出す。
(まずい。本気でまずいぞ!)
能力が使えればいいのだが、俺たちの能力には条件が存在する。その条件は人それぞれだが、俺の場合は『全身の9割が血で染まること』だが、装備の赤色で代用している。今回は『暁丸・極シリーズ』でほとんど青色である。このため能力が使えない。
「がお!」
バギィの野郎がよってきた。
(チャンスだ!」
バギィをギリギリまで引きつけて横になぐ。そして、大量の返り血を浴びる。次にジャンプしてきたやつを縦切りで潰す。
「さて、キリン。さっきまでの分、全部2割ましで返してやるよ!」
俺は人より運が無いのだろう。だって、
モンスターが乱入してくるんだもん!
たぶんおそらく、バギィを殺したのがまずかったのだろう。親玉だ。ドスバギィのあんちくしょうが出てきた。
「クソが!マジで鬼畜過ぎだろ!」
こっちの地方では目撃されていないモンスターと乱入モンスター、しかも両方とも厄介な能力を持っているとかマジ勘弁だ。
「っ!?」
バギィに後ろからタックルされていた。その衝撃でドスバギィの目の前に躍り出る。
「グオウ!」
もともと決まっていた動きなのだろう。見事に尻尾が命中する。
「クソ!」
さらに、横からキリンの突進が迫り来る。それをかろうじて右手一本で防ぐ。
「ゴギィッ!」
筋肉・骨・関節が悲鳴を上げる。しかし、モンスターの猛攻は続く。
あれからどのくらいたっただろうか…いや、ほんの2、3分だろう。そして、瑞樹の全身は血の色に染まった。
「はああああああああぁぁあぁあああああ!」
緋色の一閃が奔ったかと思うと、ドスバギィは切り伏せられ、キリンはかろうじて角で受けたが15mほど吹き飛ばされた。
「らああああああぁぁぁあああああぁぁぁぁああ!」
一寸も空けずもう一撃の閃光が奔る。すると、受け止めたキリンの角は無残に砕け散った。
「!」
なおも突っ込んでくるキリンを強3溜め斬りにて応じる。
「これで…終わりだあああああ!」
硬いキリンの皮膚に一閃入れて吹き飛ばし、絶命させた。
と、同時に瑞樹は倒れた。
キリンの超強い感じをだしてみたかったのです。
次回は後処理です。