関係ないけど、メラルーは嫌い。
抜刀と同時に左下に切り払う。寸前でゴーヤが止まりヒットしない。目に向けての突きは、華麗としか言いようのないステップでかわされる。最後に切り下がりで間隔を取りつつ、攻撃をしかけるが失敗に終わった。この間約3秒、ダメージ無しで意味ねぇじゃんと思うだろうが、時間を稼ぐというのが今回の目的だった。
「もう大丈夫よ」
耳を塞いでふらふらしていたギルドナイト様(笑)の回復時間を稼いでいただけなのだから。
「なら、とっとと抜刀してくれ」
「わかってるわよ!いちいちうるさいわね!」
理不尽だ。
「グオオオオオオオオォォォ!」
刹那、ゴーヤが肩から突っ込んできた。俺は素早く頭と地面の隙間に転がり込む。一方、アリスは腰の剣を抜きつつガードする。が、勢いは完全には殺しきれず後ろに吹っ飛ばされる。
「らぁ!」
素早く反転し、ゴーヤの首の側面を思いっきり切りつける。
「!?」
驚いたことに、しなやか且つ強靱な筋肉に受け流されている。次は、俺の番だというが如く尻尾を振ってくる。が、右にローリングしてギリギリしっぽは当たらない。もうひと回転してくるが、今度は完璧に範囲外に出る。
「グオ!?」
ゴーヤが驚いたように前のめりになる。それもそのはず、アリスが尻尾に深い斬撃を叩き込んだのだ。俺はローリングして距離を詰めて、脚を全力で斬りつける。
「グガ!!」
距離は詰めたが、不十分だったらしい。だが、ゴーヤもステップの生命線である脚をやられたとなると、少々動きが
「グオオオオオオオオォォォ!!!」(怒)
遅くなったらいいな〜。
ゴーヤ第二形態は過酷なものだった。
「はぁ!」
え?もちろんゴーヤの方が劣勢ですよ?
「閃光、いくわよ!」
「はいよ〜」
閃光玉、蛍蟲という虫が絶命時に発生させる光を利用して、モンスターの視界を一定時間奪うというものだ。だいたいどんなモンスターにも効く、闘いの生命線になるものだからほとんどのハンターが持ち歩いていると思う。
「さてと、コンボ稼がないとな!」
俺が今使っている太刀という武器には、特殊な能力が備わっている。練気というモンスターを斬ると溜まるものがあり、それが溜まることで肉体機能と太刀自体の斬れ味が少し上がるのだ。
「グオオオオオオオオ!」
いきなり視界を奪われたことと連続攻撃によって並行間隔を失ったゴーヤは、その大きな体を横倒しにした。ダウンだ。
「気刃斬り!」
右上から左下へ、左上から右下切り下がり、左右二回ずつのコンビネーションから縦斬り。
「らあああああああ!」
気刃斬り最後の一撃、気刃大回転斬り。右手で太刀を持ち、右回転しながら前に踏み出し、右手一本で思いっきり切り抜く。
「グガ!!」
腹の部分を斬り裂いたことにより、大量の体液が噴出し、イビルジョーは絶命した。
結局、ユクモ村についたのは、真夜中のことだった。
泣いていい?
次回は、温泉に入ります。ついでに新キャラも登場する予定。