レミリア と ボボボーボ・ボーボボ   作:にゃもし。

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ルールを学ぼう

 

 

ボーボボの超絶奥義・ワンダフル鼻毛 7DAYS

その奥義の最後を締め括るのは『ジャンケン』だった。

 

しかしフランはこれに「ジャンケンって、なーに?」と質問。

これにはボーボボたちも困ってうんうん唸らせて考えた結果、ボーボボが教えることに...

 

 

   少女に説明中 NowLoading...

 

 

「──というわけで勝ったヤツは負けたヤツをぶん殴っていいんだよ?」

 

「なにさらっと最後にウソを教えてんのよ!?

 フランも「うん。わかった♪」って返事しない!! 

 これウソだからね!? ジャンケンにはそんな物騒なルールはないからね!?」

 

 

笑顔で教えるボーボボの間違いを訂正していると、今度は天の助が自分の腕をもう片方の腕で指しつつ尋ねてきた。

 

 

「俺の腕じゃあ「ジャンケン」なんてできないんだが...」

 

「ああ、そっか。それじゃあ、これを使おう」

 

 

ボーボボが懐から取り出したのは... ジャンケンの手が描かれた札(アニメの最後にやるアレ)────それを三つ一組で全員に手渡していく。

 

 

「...って、俺の札が全部『パー』なんだが...?」

 

「ワガママ言うな天の助。俺の札なんて『チョキ』しかないんだぞ?」

 

「これじゃあ俺ボーボボに勝てないんですけど!?」

 

「フランのは『グー』だけだから取り換えっこしよう?」

 

札の配り方おかしくない!? 明らかに偏っているんですけど!?

 

 

フランの発案に交換し合う三名。なぜかそこに首領パッチは入っていなかった。

彼だけはマトモに配られたのかと思いきや...

 

 

「ちょっと待てよ。お前ら。

 俺の札『 キツネ 』なんだけど!? これどういう意味なんだよ!?」

 

 

札の表側を見せる首領パッチ。

彼が持っている三つの札。その全てには三本の指で頭を作って象る影絵のキツネが描かれていた。

 

 

「「 ジャーン、ケーン... 」」

 

「ちょ!? おい!?」

 

 

そんな彼の抗議など何処吹く風とジャンケンを始めてしまう三名。

「ちきしょう!」と小汚い言葉を吐きつつもキツネの札を出して参加する。

『ポン』と一斉に場に出された四つの札はものの見事に四種類とキレイに分かれたが...

 

 

「「 はい、首領パッチの負け~♪ 」」

 

なんでだよ!?

 

 

さも当然のように首領パッチの負けを告げる三人。

彼じゃなくても疑問をぶつけたことだろう。

 

 

「これより勝者は敗者をピコピコハンマーで頭を叩く!

 敗者はピコピコハンマーで叩かれる前に急いでヘルメットを被って防いでみせろ!!」

 

 

いきなりのルールの追加。

確か「たたいて・かぶって・ジャンケンポン」というやつだったか?

 

だが首領パッチに迫るボーボボが両手で持っているのは大きな木槌。

天の助とフランも木槌を持ってボーボボの跡を追っている。

 

 

どう見てもピコピコハンマーに見えないんですけど!?

 

 

それでもルールに従って憤慨(キレ)気味に「おらよ!これでいいんだろ!?」と工事現場で使われているヘルメットを頭に被る首領パッチ。

従来のルールならセーフなんでしょうけど.....ボーボボが持っているのは木槌だし、ヘルメットを被った程度で防げるとは到底思えない。

 

 

「そんな装備でこの『 ゴルデオン・ハンマー 』を防げるものかァァァ~~~っ!!!!

 

 

黄金色に輝く巨大な金属製のハンマーを片腕だけで持ち上げ... 喚き散らす首領パッチの頭上にゆっくりと時間をかけて振り下ろす。

 

 

光になれぇぇぇぇぇっ!!!!

 

 

ハンマーに触れた部分から光の粒子と化していく首領パッチ。

細かな光の粒の群れでできた二つの螺旋が、絡み合うようにして天へと昇って......消えていく。

 

 

「まずは一人脱落だな...」

 

 

光に照らされたボーボボの顔はやけに神々しいかった。でも...

 

 

首領パッチは味方だったよね!?

 

 

そして二戦目。掛け声とともに出された三つの札。次に負けたのは天の助だった。

舌打ちを一つ鳴らすと直ぐに攻撃を防ぐために備える。

 

 

「精神コマンド発動!! 『不屈』! 『鉄壁』! 『ひらめき』! 『集中』!

 ついでに『ド根性』でHP回復!

 防御・回避系のコマンドを発動した今の俺に耐えられない攻撃など無い!!」

 

 

薄く青い四角錐の結界。その中で腕を組んで仁王立ちする天の助。

よほど自信があるのか不敵な笑みを浮かべている。

 

 

必殺マジシリーズマジ殴り 』」

 

 

────だが、突然現れた黄色のコスチュームに白いマントを羽織ったハゲがバリアを殴って破壊。

さらに殴った時に発生した衝撃波で足場になっている小銀河が半分ほどが吹っ飛ぶ。

 

衝撃波がおさまった後には... 大きく抉られ、かじられたリンゴのように欠けた小銀河。その縁に辛うじて頭部と胴体を残した天の助が... 光を無くした濁った瞳で虚空を見つめていた。

 

 

「サイタマは反則だろ...」

 

 

それだけ言うと血の混じった嘔吐物を口から吐き出して... 沈黙。これで場にいるのは──

 

 

「これで残すは俺とフランだけになった。

 もはや、これは必要ないな」

 

 

ジャンケンの札を背中越しに後ろへ投げ捨てるボーボボ。

フランもまた頷いて、札を地面に落とし────その札が地面に触れる間際。誰からともなく同時に駆け出す二人。

 

お互いの腕が届く距離まで接近すると...

 

 

「「 ポン 」」

 

 

揃って『パー』を出す。

 

引き分けとなると否や、今度は別の腕を突き出して『ジャンケン』を行う。

...だがこれもまた両者が同じ『グー』を出して勝負が着かない。

 

出した腕を引いては、別の腕で『ジャンケン』を行い... 両者が同じ手を出して引き分ける────これを残像を残すほどの高速で、両腕を使って行い続ける。

 

端から見れば────寸止めの乱打による打ち合い────をボーボボとフランが行っている。

 

数えるのも億劫になるくらいの引き分けの数の後。

フランの『グー』で漸く勝負が着いた。

 

そして、この後に名ばかしのピコピコハンマーとヘルメットによる攻防が始まるのだが... 

やはしというか案の定、フランは柄がぐねぐねと曲がった槍を携え、羽ばたき一つして天を突く勢いで急上昇。地上から目視するのが困難になるまで離れると、今度は槍を尖端にして急降下してきた。

 

フランの頭上からの攻撃に対してボーボボは────伸ばした鼻毛で私の帽子を奪い、帽子の縁を握ったまま頭に被ってその場でしゃがみこむ。

 

 

「 レミリア直伝!! カリスマガード!! 」──と、

 

 

人の帽子で何やってんの!? それにそんな技、教えた覚え無いよ!?

 

 

耳障りな爆音と共に私の帽子とフランの槍が接触

触れた部分から放電が発生、周囲に電撃を撒き散らす。

 

 

私の帽子がフランの槍と拮抗しているんですけど!?

 

 

やがてフランの持っている槍、その穂先から亀裂が入り、ピシピシッ...と小さな音を立てて全体に広がっていく。

槍全体に亀裂が入る前に慌てて身を引くフラン。

槍での攻撃をやめて空いている手をボーボボに向かって翳すも掌から弾が出る気配はない。

 

 

「どうやらさっきの槍での攻撃が『一回』と見なされたようだな。

 もう一度この俺に攻撃したい場合はもう一度ジャンケンに勝たなければならない。

 これが ルール というやつだ」

 

 

右腕を隠すように背中の後ろへと持っていき──ジャンケンの構えを見せるボーボボ。

先ほどの槍による渾身の一撃を、何の変哲もない帽子で塞がれた件でフランは未だ戸惑っているようだが... それでもボーボボに合わせて準備を整える。

 

 

ジャン! 」「 ケン! 」「 ポン!

 

 

──しかし、そういった精神面が勝負の行方に作用したのか... 今度はフランが『チョキ』で負けてしまった。

自身の負けが信じられないのか、チョキを出したままの手をボーッと見つめる。

 

 

「何をぼさっとしているフラン!? 勝負はまだ着いていないんだぞ!?」

 

 

ボーボボから叱咤されて我に返るフラン。

すぐさま近くにあったヘルメットに手を伸ばすも、ボーボボが伸ばした鼻毛で銀河の外へと弾かせてしまう。

 

 

「え、えーっと... レミリア直伝! カリスマガード!!

 

 

ヘルメットを、身を守る術を失ったフランは何を思ったのか、ボーボボと同じように帽子の縁を握ってその場でしゃがみこむ。

 

無言で近づくボーボボ。

フランの帽子をぺしっと軽くはたいて地面に落とすと、無防備になったフランの頭部にピコピコハンマーで「 ピコッ♪ 」と優しく叩く。

 

 

「はい♪ フランちゃんの負け~♪」

 

 

陽気な声でそう伝える。

さすがのフランもこれは予想外か、ポカンとした表情でボーボボを見ていた。

 

 

「不思議そうな顔をしているが、これは遊びだ。殺し合いではない」

 

 

至極、真面目な顔で答える。

首領パッチと天の助は酷い目に遭ったんだけど、言うだけムダか... それに今は(フラン)の方が大事だし...

 

そのフランから赤黒い靄がぶわっと噴出、霧のようにフランの周りに漂う。フランはそれの放つ空気にあてられたのか、同じ言葉を何度も繰り返しぶつぶつと小さく言い始め──狂った。

 

 

「「 やだ何あれ、怖ーい 」」

 

 

ジャンケンで敗れて退場していたハズの首領パッチと天の助。彼らの背後には守護霊の如く仮面を被った宇宙の狩人が狩った獲物の首を片手に佇んでいた。

 

 

あんたらの方が怖いよ!?

 

 

今もなお狂ったように同じ言葉を吐き続けるフラン。

その様子からボーボボが憶測を立てて述べる。

 

 

「おそらく俺の『ワンダフル鼻毛 7DAYS』で平凡な日常を体験したことで狂気がそれを受け入れられず... 結果、ああいう形で外に漏れ出したんだろう...」

 

平凡な日常なんて一個もなかったよね!?

 

「だが安心しろ。これも想定内だ!」

 

貴方の言う安心が一番安心できないんですけど!?

 

 

アフロが上下に開いて、そこから飛び出したのは人形サイズの小さな咲夜。なぜかメイド服姿で犬耳と尻尾が生えている。

ボーボボがそれを両手で掴むと吼えた。

 

 

犬咲夜フラッシュ!!!!

 

 

犬咲夜と命名されたそれから光が溢れ──フランの赤黒い影を打ち消し、ゴミで汚れたドブ川がみるみるうちに魚が泳ぐキレイな川へと変化させた。

 

 

変な咲夜が活躍しとる!?...っていうか何でドブ川がここにあるの!? 」

 

 

意識を失い、瞳を閉じ、糸の切れた人形のように前に倒れかけるフラン。

気がつけば私は彼女を体で受け止めていた。

 

  




(´・ω・)にゃもし。

ジャンケン。知っている人は知っている。
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