レミリア と ボボボーボ・ボーボボ   作:にゃもし。

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かりそめの宿

 

 

 途中、首領パッチが通りすがりのジャスティスマンに葬られるというアクシデントに見舞われたが、私たちは弁護士=カラサワを下して「紅魔館の卵」を取り戻すことに成功した。

 

 だが、彼が間際に言い遺した「欲しい知識」とやらが頭にこびりつく。尋問しようにも等の本人は自身の能力の反作用で檻の向こう。事の真相を聞き出すためだけに、あの刑務所に行きたいとは思わないし、どこにあるのかも分からない。それに…

 

 

「トモヒロ! 無事か!?」

 

 

 人質になるぐらいならと、隠し持った短刀で自分の腹を刺したトモヒロ。ボーボボは倒れたままの彼の元へと急いで駆け寄る。

 

 

「痛いの痛いの飛んで行け~♪」

 

 

 到着するや否や、頭を撫でながらそう唱える──小さい子どもが転んだときに母親がやるおまじないを笑顔でトモヒロに施すボーボボ。

 

 

天の助とこに!!

 

 

 唐突に怒り顔でトモヒロにビンタをかますと、巨大な空気の塊がトモヒロから放出、天の助に向かって勢いよく飛んでいく!

 

 

ひぃぃぃっ! なんか飛んできた!!

 

 

 突然の出来事に避けることままならず、真正面から攻撃を喰らってしまった天の助。体が風船のように徐々に膨らんでいき、最後には耐えきれずに爆発四散! 水色のゼリー状の物体が辺りに飛び散る。絶命した天の助に対してトモヒロの傷は消えていき、最後には完全に消失した。そんな様子をボーボボはこともなげに言う。

 

 

よし、一命は取り留めた

 

約1名、爆発四散しましたけど!?

 

 

ボーボボさん、ありがとうございます。これでバイトが続けられます

 

まだ働くつもりなの!?

 

 

 傷が癒えたらしく、トモヒロは直立不動の姿勢でそう言うと売店へとそそくさと入っていく。待ち構えていた店長らしきモヒカンがニコニコ笑顔で「君、クビね」と言い渡され「んだと、こらぁ!」と殴りかかる彼の姿を目撃するが…

 

 

「お嬢様、私たちも帰りましょう」

 

「首領パッチと天の助はバラバラになったまんまだけど?」

 

「そのうち復活して勝手に戻ってきますよ」

 

「それもそうね」

 

 

 ──と結論づけて、バラバラに飛び散った首領パッチと天の助をその場に置き去りにして私たちは帰路に着く。

 

 

 

 

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 かりそめの宿として使っている森の中の一軒家。その周辺にはモヒカンの群れが倒れ伏せていた。どうやら私たちが出ていったのを見計らってから襲撃した模様である。もっともそんなことは予想済み。パチェにフランがいるのだ。彼らにどうこうできる相手ではない。もっとも私たちと合流させないための足止め要員という可能性もあったが…… むしろ、そっちの方の可能性が高いのではなかろうか?

 

 

「ヒャッハー! 今日はこんぐらいで勘弁してやるZE!」

「ヒャッハー! 命拾いしたなジジイ!」

 

 

 そんな捨て台詞を残し這う這うの体でモヒカンたちは去っていく。あとに残ったのはモヒカンたちを撃退したであろう白髪、白い髭、鍛えられ引き締まった肉体に鋭い眼光を持った──格闘家とおぼしき一人の老人。知り合いなのか、ボーボボはその老人に警戒することなく近づき、がっちりと固い握手を交わす。

 

 

「助かったぜ マヒャドじいさん

 

マヒャドじいさん!?

 

「この地にムキムキマッチョの老人が現れたと聞いての、もしや メラゾーマじいさん では? と思ってやって来たのだが……」

 

メラゾーマじいさん!?

 

 

 「どうやら別人だったようだ…」と太極拳を嗜む人たちが好んで着そうなカンフースーツを羽織ると、背中をこちらに向けて立ち去った。彼との距離がだいぶ離れたところでボーボボは言った。

 

 

「マヒャドじいさん。いったい何者なんだ」

 

「知り合いじゃないの!?」

 

「今日、初めて会った」

 

「そのわりには親しげでしたけど!?」 

 

「そんなことよりも早く家に入るぞー」

 

「マヒャドじいさんは放っておいていいの!?」

 

 

 

 

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 場所は変わって家の中のリビングにて、そのリビングに設けられているテーブルの上にはちょこんと卵形の紅い物体──紅魔館の卵が鎮座している。その卵に手を翳して調べているパチェ。しばらくしてから調べ終えたのか、手を引っ込めると彼女は語り出す。

 

 

「ダウンロード履歴を確認してみたけど」

 

「ダウンロード履歴って」

 

「ゴーレム作成と死霊魔術に関する知識を調べてたみたいね」

 

 

 「大方、兵士に変わる兵力を模索してたんじゃないかしら?」と開閉部分にギザギザの牙がついて、さらにはでっかいベロのようなものが中から飛び出している宝箱──どう見てもミミックという危険物にしか見えない物に卵をしまおうとする。

 

 

「なんか 死の呪文(ザラキ) を唱えてきそうなんだけど、大丈夫なの? それ?」

 

「攻撃力、防御力が高いから防犯にうってつけなのよ」

 

「いや、そういうことを聞きたいわけじゃなくて……」

 

「それよりも連中にここの拠点を知られた以上、早めに移動することを薦めるわ」

 

 

 ──と出発の準備でもするのか、パチェは彼女が使っている部屋へと移動。そして、入れ替わるようにしてボーボボが現れる。ただし格好は麦わら帽子にアロハシャツ。足下にはビーチサンダルを履いており、ゆっくりの形をした浮き輪を片手で抱えている。

 

 

「俺はいつでも行けるぞ」

 

「その格好でどこへ行くつもりなの?」

 

「明日へ、その先にある世界へ……」

 

 

 明後日の方向を見ながら真顔でそんなことを宣う。ちなみに彼の視線の先にはゆっくりたちが「きゅーきゅー」鳴きながらたむろしていた。そんなゆっくりたちを見守るボーボボに私は告げる。

 

 

 

 

「日本へ、幻想郷のある地に行くわよ」

 

 

 

  




( ´・ω・)にゃもし。

◆地道に投稿。

◆やっとこさ、日本へ


-追記-
 
◆マヒャドじいさんはどこぞのドラクエの4コマに出てたキャラ。
 
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