レミリア と ボボボーボ・ボーボボ   作:にゃもし。

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夢の終わり

 

 

 片方の口角を上げて笑うモヒカン。その彼の左手のひらの上に煙とともに一つのぬいぐるみが現れた。咲夜を小さくデフォルメした例のぬいぐるみ──通称いぬさくや──だ。

 

 

「こいつには人の持つ視覚、聴覚、ありとあらゆる感覚に働きかけて人を眠らせる能力が備わっている。こいつでおたくらを含めた乗客を全員、眠らせた後……」

 

 

 次に現れたのは無骨で飾り気のない灰色のサークレット。モヒカンは空いた右手でそれを指に引っかけてぐるぐると回しながら説明してきた。

 

 

「こいつを眠っているおたくらの頭に嵌めて、俺の夢の中にある領域(テリトリー)『いつもの採掘場』に引き摺り込んだ。……ってわけさ」

 

 

 そう得意気に語るモヒカン。

 

 そして、ここから少し離れた場所には現状を打開するため、行動を起こしたものの、失敗したためにジャッジから罰を受けて幻影を見せられているボーボボがいる。

 

 

『人気投票1位おめでとうございます! ボーボボさん!』

『やったね! ボーボボ! 念願の1位だよ!』

 

『みんな、ありがとう』

 

 

 ボーボボに賛辞の言葉を送っている少年少女はボーボボの知人だろうか、その周囲では人だかりができていて実に賑やかである。こちらの姿が見えていないのか、気に留める素振りを一切見せない。

 

 

『さあ、ボーボボさん、これから皆で 首領パッチぶっ殺すゲーム をやりましょう!』

トゲ付き鉄球 とか持ってきたよ!』

 

 

なんか凄い物騒なことを笑顔で仰っている!!

 

 

 物騒な名前のゲームを行うためだろう、少年がボーボボの手を引き、少女がボーボボの背を押して何処かへと連れていこうとするが……

 

 

「いや、俺は友と帰るよ」

 

 

 どこか寂しげな表情でボーボボがそう言った途端、彼の周辺の空間が音を立てて軋み、次に幾筋もの亀裂が走る。

 

 そして最後には割れたガラスのように複数の破片を撒き散らして砕け散った。

 

 

「ば、ばかな。あの空間から自力で抜け出したというのか……」

 

 

 ジャッジが見せる幻影に絶大の信頼をしていたのか、幻から覚めたボーボボに恐れおののくモヒカン。ボーボボはそこから脱出したわけを話す。

 

 

「当然だ。 俺が人気投票で1位を取れるわけないだろ

 

「認めて受け入れてるし! それでいいの!?」

 

「ああ、世の中には順位よりも の方が大事だということに気づかされた」

 

「リアル過ぎるよ! こういう場面って普通、ためになることを言わない!?」

 

「………夢を見ることは悪いことじゃない。だが…相応に現実を見なくてはな少年」

 

「少年じゃないわよ! 私は! それにそれ、オールマイトがデクに言ったときのセリフだよね!?」

 

 

「どうでもいいがお前ら一応ここは敵の陣地だということ忘れてないよな?」

 

 

 堪え性がないのか横から私とボーボボの会話に口を挟んでくるモヒカン。

 

 

「ジャッジの罰が効かなくともキサマらにここを脱出する術がないことに変わりはない!」

 

 

 そう啖呵を切るも……

 

 

「ドラえもんのどこでもドア~」

「ドアドアの実の空気開扉(エアドア)♪」

「黒霧のワープゲート?」

 

 

 場違いな三つの女性の声音。両手をメガホンの形にして、美鈴、フラン、咲夜が声を発したものだ。彼女たちの声がモヒカンの領域(テリトリー)内で響き渡り、ほどなくして彼女たちが口にした物体が具現化した。

 

 

「さすが貴方の夢の中の世界ね。ちょっと単語を口にしただけで勝手に想像して形にしてくれる」

 

 

 モヒカンはパチェに対して舌打ちをするも、具現化したものはそう簡単には消せないのか、その場に留まり続ける。そして、私たちを逃がさないために両手の指の間にカードを挟んで扉の前に立ちはだかる。

 

 

「立ちはだかるならば退かせるだけだ! 想像しろ!」

 

 

 ボーボボが片膝立ちで地面に片手を置いて叫ぶ。

 

 

ときめき☆女子高生300人大行進!

 

 

 学生服を着たさまざまな髪の色をした女子学生が出現、あっという間に人で溢れかえり……

 

 

「ただし首から上が 世紀末モヒカン!!

 

 

 続いて言った言葉で見目麗しい女子学生の顔がゴツい顔をしたモヒカンに早変わり。これにはさすがのデュエリスト・モヒカンも絶句。怒涛のように押し寄せるモヒカン頭の女子学生の群れにモヒカンは為す術もなく埋もれてしまう。

 

 

「おめでとう。これで君も ハーレム主人公 だ」

 

「いやだぁぁぁ!! こんな ハーレム主人公 はイヤじゃあぁぁぁ~~~!!!!」

 

「ああ、そうか。水着やハロウィンとかのコスプレがないからイヤがっているのか」

 

 

 なるほど、と手を叩くボーボボ。それを合図にモヒカン女子高生の格好が制服から水着、はたまたハロウィンで見かけるコスプレへ変貌。 首から下は美少女の肢体なのに、頭部だけが厳つい男 というそれが与える衝撃は凄まじく……

 

 

「@#÷ちょ、%$※○おま?!〒♭♪◇♡&¥!!??」

 

 

 声にならない悲鳴を上げるモヒカン。天に向けて両腕を上げるその様は、底無しの沼から這い出るため、もがいているように見えなくもない。

 

 やがて、抗う体力が尽きて諦めたのか、モヒカンは親指を立てながらモヒカンの海へと沈んでいき、ほどなくして完全に没した。

 

 

 

 

 

 

 

 




( ´・ω・)にゃもし。

◆ここまで読んでくれてありがとう。
 キャラクター増えると難しい。
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