レミリア と ボボボーボ・ボーボボ   作:にゃもし。

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紅魔館にいる妹様が暴れ始めて...
フランドール・スカーレット


 

 

不老不死を目論むマッチョ老人を撃退したものの、その時に発生した戦闘の余波で紅魔館は崩壊。私達は住む場所を失ってしまった。

もっともその要因となったのは味方の攻撃なのだが...

 

だが幸いにも地下にある図書館は無事だったため、もはや錬金術の域に達しているボーボボが調理した料理を平らげたあと私達は今夜の寝床を求めて図書館へと移動していた。

 

 

「あの司教が持ってきた十字架の効果は地下にいる妹様にも届いていたでしょうね。

 派手な戦闘もあったことだし、血の匂いにつられて狂ってなければいいんだけど...」

 

 

紅魔館(だったもの)の敷地内を移動する傍ら、パチェと件の妹──フランのことについて会話をしていると──

 

 

   コ" コ" コ" コ" コ"  コ" コ" コ" コ" コ" ... 

 

 

地鳴りを伴った大きな縦揺れ

ウワサをすれば影というやつか...

 

 

「あなたの妹様は今すぐにでも遊びたいみたいね?」

 

 

「どうするの?」と尋ねてくる友人。

味方の大半は先の戦闘で疲弊していて、マトモな戦闘が出来るのはボーボボ達三人ぐらいだろう。

 

 

「美鈴は襲撃に備えて周囲の警戒を...

 パチェは咲夜の体を診ててちょうだい。あの爺さんがいるような組織よ。体を弄られてる可能性が高いわ」

 

 

私を除いた女性組が私の指示に従い行動を開始する。そして...

 

 

「残った連中は、私と一緒に癇癪を起こして騒ぐ子供を鎮めに行くわよ」

 

 

ボーボボ達三人は心底イヤそうな顔をしていた。

 

 

 

 

   少女移動中 NowLoading...

 

 

 

 

「────私の妹は生まれてきた時から発狂気味で情緒不安定。

 危険な能力もあるせいで地下に幽閉されたのよ」

 

 

円柱に掘られた巨大な縦穴。

壁に沿って作られた螺旋状の階段を私を先頭にして地下へと降りていく。

 

 

「随分と深い縦穴だな... 何か理由でもあるのか?」

 

「空を飛べる人のための利便性と、万が一のために水で満たして外に出さないようにするためよ」

 

 

疑問に思ったボーボボの問いに返答を返しつつ...

 

 

「結構、深く掘ったから落ちないように気を付けなさい」

 

 

──と、注意を促したのも束の間。案の定...

 

 

「「 うわぁぁぁ~~~~~っ!!!? 」」

 

 

足を踏み外して落ちる三人。

 

 

「言ったそばから落ちるなアホ─────っ!!」

 

 

そこは歴戦の勇者、すぐに階段の足場に手をかけて這い上がろうとする。

 

 

「「 キラキラ☆プリキュアアラモードを見ずに死ねるか~~~~~!!!! 」」

 

 

そんな理由で火事場のくそ力を発揮すな!!

 

 

そういった紆余曲折を経て最下層に辿り着いた私達一行。

扉は既に開け放たれていて、その奥で私の妹であるフランが待ち構えていた。

 

 

「ズルい...

 愉しそうなことがあったのに、フランを仲間外れにするなんて...」

 

 

深紅を基調とした服装に白いナイトキャップ

私と同じぐらいの背丈の金髪の少女

 

しかし彼女の背中からには...

木の枝に七色の結晶がぶら下がった奇妙な物体が一対────翼のように生えていた。

 

その彼女が光を失った瞳でこちらを見つめていた。

 

彼女の放つ雰囲気に圧されて首領パッチが危機感を募らせる。

 

 

「おいおい、あれがお前の妹か? 何かヤバかねーか?」

 

「さっきも言ったけど、うちの妹は発狂気味で情緒不安定。

 普段からあんな感じなのよ」

 

 

 

 ゆるさんぞ虫ケラどもめ、じわじわとなぶり殺しにしてやる...

 

 

 

「「 めちゃくちゃ怒ってらっしゃる!? 」」

 

 

「どう見てもダメじゃねぇーか!? 

 何か宇宙の帝王みたいなこと言ってんぞ!? お前の妹様はよ~~~!?」

 

「んなこと気にしてる場合じゃないでしょ!?

 それよりも早く迎え撃つ体勢を整いなさいっ!!」

 

 

フランを目の前にしてギャーギャー喚きながら掴み合いをする私と首領パッチ。

そんな私達二人を前におろおろする天の助。

我関せずと言わんばかりに明後日の方向を向いてボーッと突っ立っているボーボボ。

 

私達の態度に我慢が出来なくなったのだろう。

床を思いっきり足で踏み抜いて陥没させた。

 

部屋内に響く轟音に一同が静まり返り、それを行った人物に視線が集中する。

 

 

 

 

    フランと   いっしょに   あそぼ

 

 

 

 

    あなたが   こわれて   くるって   うごかなくなるまで...  

 

 

 

 

    

 

 

 

 

小さく、だがよく通る声で呟いた瞬間

ぐねぐねと柄の曲がった槍を手に滑空する。

 

ボーボボが「先手必勝!」と首領パッチを思いっきり投げるが────フランは飛んでくる首領パッチを左手で顔面を掴んで受け止める。

さらに首領パッチを掴んだまま体を捻って勢いをつけて────床に投げて叩きつけた。

 

速度を落とすことなく槍が届く間合い──二人の目の前にまで飛んで近付くと両足で床を削りながら着地。

 

 

「天の助! お前の出番だ!」

 

「ちきしょう! そう来ると思ってたよ!」

 

 

ボーボボに背中を押されて前面に出された天の助。

彼はぬの形を模した物体を四つ取り出し、それを頭上に放り投げてジャグリングを始めた。

 

ジャグリングしつつ、うち二つをフランに向けて投げるも彼女はこれを跳んで躱し、避けたところを狙って残りの二つを投げる。

フランは時間差で飛んできたそれを槍を回転させて弾かせて防いでみせた。

 

最初に避けられた二つの武器は曲線を描いて投げた本人の手元に戻り...

 

 

ぬーメラン 無限四刀流!!

 

 

もう一度標的に向けて投げる。

そして入れ替わるようにして槍で弾かれた二つも天の助の手に戻り、やはし同じように投げる。

 

繰り返される投擲術に最初は避けられたその攻撃も、幾度となく繰り返される上下左右背後死角から飛来してくる刃にフランは徐々に避けきれず......首と胴に次々と傷をつけられた。

 

それを好機と見て攻撃の手を緩めず続ける天の助。

幾多の攻防の途中、フランは何を思ったのか持っていた槍を手放して床に落として無防備となる。

 

 

「確かに避けるのは難しそう♠

 なら止めちゃえばいいんだよね♥」

 

 

迫りくる二つのぬーメランをあろうことか

素手で受け止め......腕力に任せて粉砕してみせた。

 

残った二つも同様にフランの手に収まり...

 

 

「バ...カな

 俺は飛んでくる曲刀(ぬーメラン)を受け止めるのに半年以上かかったんだぞ!?」

 

「無駄な努力、御苦労様♠」

 

「ぐっ... くそォオ━━━━━ォ━━━!!

 

 

天の助が悔しそうに叫び

それを両目を細めて見て、口を弧の形にして歪んだ笑顔を作るフラン

両手にあるぬーメランを指先で回転させながら天の助に近づいていく。

 

その妹の背後に首領パッチが音もなく忍び込む

 

フランの頭部を両手の指先で挟もうとするが────気付いたフランがしゃがんで躱し、ほぼ同時に後にいる首領パッチの顔面に腕を伸ばして────掴み...

 

 

爆破した。

 

 

小さな爆煙を顔に纏わせて、背中から床に倒れる首領パッチ。

顔の皮が爆破によって焼け爛れ、空気が抜けていくような呻き声を漏らす。

 

 

「幽閉されているわりには戦闘慣れしているな?」

 

 

冷や汗を足らしながら指摘するボーボボ。

その一言が彼女を機嫌良くさせたのだろう。

虚空から姿形が一緒のフランを三体顕現させて...

 

 

「「 スゴいでしょ? 私はこうやって分身(ダブル)をいっぱい作って一人で遊んでるの♪ 」」

 

 

自分が作った分身を見せて自慢し

何がたのしいのか邪気の無い笑顔で「アハハ♪」と笑い声を上げる。

 

 

「「 面白いこと見せてくれたお礼にフランが得意なことを見せてあげるよ 」」

 

 

四人のフランが一ヶ所に集まり右手親指を触れ合わせる。

今更ながらフランの能力を思い出し逃げるよう警告を発する前には時は既に遅く──

 

 

「「 解放(リリース) 」」

 

 

────フランが唱えた瞬間。

 

 

天の助と首領パッチが破裂し、私は寸前に全身を紅い霧と化して回避する。

唯一、ボーボボだけがフランの能力から逃れた。

 

 

「あれ? 何であなただけ無事なの?」

 

 

フランが不思議そうに質問すると、ボーボボの胸がシャッターが開くように開閉

中からお腹を上にしてぐったりとした様子のネズミが顔を出す。

 

 

「フランが破壊したのはこの俺じゃなく、この木下さんだったんだろう」

 

 

木下さん!?

 

 

「死ぬかと思いました...」

 

 

喋れるんかい!? しかも生きとるし!!

 

 

「フラン。お前の境遇には同情するが、だからといって俺の仲間をこんな目に遭わすのは許せることではない」

 

 

ボーボボのその言葉に当然のように復活した首領パッチと天の助が瞳を潤わせる。

 

 

「木下さんが味わった苦しみをお前にも与えてやろう」

 

 

二人がそれを聞いた瞬間、肩を落として明らかに落胆する。

身構え殺気を放つボーボボとフランに、開きっぱなし胸の中のネズミが声をかける。

 

 

「ボーボボさん、私は大丈夫です。

 彼女はここに幽閉されたせいで外の世界を知りません。

 ただただ、危険だからという理由で幼子を閉じ込めるのは間違っています」

 

 

木下さん!?

 

 

「そうだな... 木下さんがそう言うなら仕方がない。

 ならば俺は平凡な日常というのを味わせてやろう!!」

 

 

満足そうに頷く木下さん。

ボーボボの両隣には首領パッチと天の助が立つ。

 

 

「行くぞフラン! ここを出る前に俺達の協力奥義で外の世界を体験させてやる!」

 

 

石で敷き詰められただけの巨大な牢獄がボーボボ達を中心に変化していく。

それは人間の子供達が通う教育機関である学校。その校舎の一室。

 

 

「「 超絶奥義・ワンダフル鼻毛 7DAYS!!!! 」」

 

 

「平凡な日常を教えてやるぜ...」

 

 

何故か自信満々に言うボーボボ。お前が言うなと言いたくなるもあえて耐える。

正直、不安しか感じないが...... フランがコイツらを知るいい機会なのかもしれない。

 

 




 

(´・ω・)にゃもし。

後書き忘れてた。
今回は勢いで書いたよ。
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