破天荒警察官と復讐少女(休載中)   作:獄華

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サンシャイン!!のメンバー達の出会いはこの小説独自設定です。


第4話 十千万へようこそ!

午後5時……白咲町某所……

 

薄暗い廃ビルの中で壊れてボロボロになった事務机の上に一人腰掛け、ボロボロの地べたに命乞いをするかのような格好でひざま付いている二人の同級生の話を聞いている少年がいた。

その手には煙草が持たれている。

 

「それでお前ら……のこのこと逃げ回って来たってわけか……」

 

フー、と煙を吐き出した。

少年が発する言葉に二人の少年はびくりと肩を震わせる。

 

「す、すまねぇ!蓮!……結構上玉な女だったから……ツレをボコって動けなくさせた後に……ヤろうと……」

 

「一真……おめぇよぉ」

 

バギィ!

 

「う、ぁ……」

 

「ひ、ひぃぃぃぃぃ!」

 

蓮と言う少年の腹部への強打により……一真は前方からバタリと床に倒れ込んだ。

大輔は止めようと思っても身体の震えを止める事が出来なかった。

 

「一真、気は失ってねぇんだから聞こえる筈だな」

 

「俺に無断で余計な事をするな」

「今度余計な真似したら……」

 

 

『お前でも容赦しねぇ』

 

 

蓮は倒れた一真とびびってる大輔に目もくれず、廃ビルを後にした。

 

 

----

 

十千万へ向かう道中……

 

「それでね~」

 

「うむ」

 

5人は話をして盛り上がっていた。

内容は英治と善子の馴れ初めについてだ。

 

「ほう、お前達はガキの頃からの仲なのか」

 

「そうっす。ちょうど俺と善子ん家は近かったんで飯事やら鬼ごっこやら色々遊びましたね。な、善子」

 

「当時は近場の遊び相手があんたくらいしかいなかったからね……あの時はただ延々と闇雲に走り回ってた記憶しかないわ」

 

「結構今時の子供も小さい時は外遊びするんだな両津」

 

「ふ、ワシが子供の時はベイゴマや月光仮面の真似をして楽しんだもんだがな」

 

ベイゴマと言う言葉に英治は興味を示した。

 

「ベイゴマ!?……ベイゴマってあの鉛で作ったコマ?……」

 

「そうだよそのベイゴマ地元の奴等や他の区の奴等ともよく遊んだもんだ」

 

「じゃあ両津さんベイゴマの回しかたとか分かるんですね?」

 

「あたぼうよ!そんなに興味が有るなら今度回しかたを教えてやっても良いぜ」

 

やった!やった!と英治は10年前に戻ったかのように大はしゃぎだ。

彼はベイゴマ自体は知っていたが実物に触れた事は一度も無かったのだ。

ベイゴマが流行っていた年代と彼が産まれた年代の差を考えれば無理もないことである。

津島善子は彼のそんな姿を見て

 

「ほんと……遊ぶ事には目が無いんだから」

 

と、呆れたような笑みを浮かべながら口にした。

それから数分後。

 

「あ、着いたわよ」

 

5人は旅館に到着する。

 

「おぉ……中々風格が有るところじゃないか」

 

「うむ、立派だ」

 

「へー、白咲のこんなところに旅館があったんだな……地元なのに全く分からんかった」

 

「全くあんたは……両津さん彼処がこの旅館の入り口です。あの表口から入ると受付口が有るから其処で予約の確認とかをすれば良いと思うわ」

 

「じゃ、両津さん俺はここで。今日は本当にありがとうございました!」

 

「おう!当分ここに滞在してるから困ったらいつでも来いよー!」

 

残念とボルボも「君は一人じゃ有りませんよ」 「無理せずに俺達に頼れよ!」と労いと勇気を与える言葉を掛けた。

 

「あ、善子ちゃんだ!」

 

善子の説明を聞いていた一行の目線が一気に十千万の方へと振り向かれる。

 

ガラガラ!

 

「おーい!善子ちゃ~ん!」

 

「ちょうど良いわね。あの人がこの旅館の娘の千歌さんよ。中学の時は同じ演劇部に入っていて千歌さんは私に色々教えてくれたの……実家の旅館を貸し切って練習させてくれたりね」

 

「後輩思いの良い先輩ってわけか……何処ぞのチョビヒゲ親父に聞かせてやりたいよ」

 

「激しく同意するぜ両津」

 

千歌は善子に近付き手を取り合って久しぶり!今日はどうしたの?と訪ねてきた。

 

「この人達が今日十千万に泊まる予定みたいなのよ」

 

「あー、お客さんね。お名前は?」

 

「両津だ」

 

「両津さんですね!じゃあ今宿泊予約名簿を確認致しますのでどうぞ旅館の中にお入り下さい!」

 

 

----

 

 

「はい!確かに!此方の旅館への御宿泊予定を承ってます」

 

「そうか良かった、ところであんたまだ若いのにしっかりしとるな」

 

「ありがとうございます!でもそんな事は有りませんよ……さっきも美渡姉に怒られちゃって……」

 

「千歌さんは意外とドジなところがあるのよね」

 

「ははは!失敗なんて何歳でもするもんだ」

 

「事実お前がそうだしな……今までどれだけ迷惑を掛けてきたか……」

 

「うるせぇ!ほっとけ!こちとらこれが性分でぇい!」

 

「これですからね……先輩は……」

 

千歌は三人のやりとりを見て笑いを溢した。

 

「うふふ!両津さん達面白~い!」

 

「実は私助けてもらったの、両津さん達に」

 

「本当に?……」

 

「うん、ちょっと白咲中の生徒に絡まれた……って言うか……」

 

「その話ちょっと詳しく聞かせてもらえる?……両津さん達も良いですか?」

 

「あぁ」

 

「志満姉~!少し受付御願~い!」

 

「は~い」

 

…………

 

……両津らが宿泊する部屋

 

「そんな事が……」

 

「事実なの……千歌さん」

 

「間違いない。わしらが証人だ」

 

「ありがとうございます。善子ちゃん達を助けてくれて……その、強いんですねボルボさん」

 

「こいつは元軍人だからな、ガキとの喧嘩なんざ屁でもねぇってわけよ」

 

「それに俺達の仕事はこの白咲の犯罪抑制だからな。未然に大事に到る前に止めるのも立派な仕事だ」

「警察官よ。両津さん達」

 

「嘘!?……すごい方達だったんですね……」

 

「はは。まぁこっちもこっちで色々あってな。とりあえず今日はわしらも休みたいからここら辺にしようか」

 

「分かりました。お疲れでしょうからゆっくり身体を休めて下さいね!夕食の時間にまた御呼びします」

 

襖を開け彼女は去って行った。

「私も帰るわね」

 

「おう!また会おうぜ!」

 

「勿論よ。素敵なリトルデーモンもといおじさま達」

 

「ふふ、またリトルデーモンですか」

 

「良く良く聞いたら軍隊のチーム名みたいで格好いいかもしれんな」

 

「もう!からかわないで!またね!」

 

プンスカ!と善子も去って行った。

「よし、後は明日に備えて飯食って風呂入って寝るぞ!お前ら!」

 

「だな!」

 

「お供させて頂きます」

 

意気揚々と彼等は風呂場へ向かった。

 

 

 

 

 





この小説の両さんの性格は、こち亀初期、中期、末期と様々な性格の両さんを登場させる予定でいます。
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