破天荒警察官と復讐少女(休載中)   作:獄華

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こち亀キャラオンリーの回です。
この回の両さんは初期を意識しましたw


第7話 ドッペルゲンガー!?

 

「それでは葛飾署の皆様のご案内をさせていただきます誤道一直(ごどう いっちょく)と申します!以後お見知りおきを」

 

案内を任された警察官はまだ配属されて1年か2年程ぐらいしか経って居ないような若手の警官だった。

 

「うむ、苦しゅうないそれでは早速案内を頼むよ」

 

両津の物言いにボルボと残念は顔に手を当てるがいつもの事だと割り切った。

 

何より……両津は先ほど白咲署の警察官に挑発的な言葉を吐かれたばかりだ。

 

「はい、どうぞ此方へ」

 

三人は誤道の後を着いていく……

 

「畜生~……しかしさっきの野郎は何処に居るんだか……あの野郎今度あったらたたじゃおかんぞ……あいつの家の前に画鋲でもばら蒔いてやろうか……」

 

「全くお前はいつも通りだな……」

 

「ですが先輩。今トラブルを犯すのだけはやめた方が良いですよ。まだ日が経ってないここで東京(葛飾署)に返されたら……上は全国からの派遣を見送るか最悪派遣を中止にするリスクすら考えられます」

 

「うむ、そうか……わしとしてもあのマイホーム主義のチョビヒゲの顔は見たくないしなぁ……」

 

東京に帰ったら帰ったでまた口うるさい上司が居る事を考える両津だが、今一番に気にしていた事はつい数十分前まで行動を共にした藤沢彩菜の事だった。

 

(わしが質問した時のあの反応……そしてその時嫌味な警官が中に割って入ってきやがった……)

 

「中々面倒臭そうな仕事になりそうだ」

 

「どうした?今日のお前変だぞ?」

 

「だから言っとるだろう!仕事の意欲が湧いた!と」

 

「え~皆様ご熱心に会話している中申し訳ありませんが早速地域課へ着いたのでまず此処からご案内を」

 

「成る程、最初は地域課か……」

 

丁度、何の課か表す為の表紙が両津達の方から見ると真っ黒い為向かい側に何課か書いてあるのだろう。

 

トン、トン

 

誤道は地域課の扉を2回ノックした。

 

「失礼します!誤道一直です!ただいま葛飾署の皆さま方に我が署の経路案内をしていまして」

 

「おぉ、今日だったか。それで一番最初に我が課を見せるのだね?」

 

中から課長と思わしき男性が聞き返した。

 

「はい、やはり最初は市民との触れ合いや治安維持を第一に掲げて任務する地域課が良いかと思いまして……!」

 

「その治安維持が出来て無いからわしらが来たんだがなぁ……」

 

「先輩…しっ!…聞こえますよ」

 

幸いにも両津と残念のやり取りが誤道の耳に入る事は無かった……

誤耳の言葉を聞いた室内の課長が困惑の声を出したからだ。

 

「うむ?……ち、いき……か?……君ぃ。中に入らんで良いからその場で立ったまま今から私の言葉を聞いてくれたまえ……」

 

「はっ!」

 

何の迷いもなく堂々と誤道巡査は返事した。

 

「なんだ説教か?」

 

「……まさか」

 

何かを感じた残念は看板の表側が見えるところに足を進めた。

 

「なんだ残念の奴、わしらを置いて向かい側になんて行きやがって」

 

「彼なりに何か考えでも浮かんだじゃ無いのか?」

両津とボルボは何故残念が向かいに移動したのか分からなかった。

気になったのでその動向を二人は見ていたら突如残念が手招きしだし二人は残念の方に向かう。

 

「なんだ山岳救助隊でも有るまいし、100円玉でも見つけたか?」

 

「違いますよ!上のあれを見て下さい」

 

「ん?」

 

残念の指が指す物は課を表す看板だ。

 

「これは……」

 

ボルボは気付いたようだ。

 

「あれがどうしたと言うんだ?何の変哲も面白味もねぇ看板じゃねぇか?」

 

「気が付かんのか両津!さっき誤道巡査はこの課を地域課だと言っていた……」

 

「むっ、確かに……あの看板に書かれて居るのは……交通課だとっ!?あの野郎もさっきの奴の仲間か!わしらを騙しやがって!」

 

「ばかもーん!お前の頭はプラスチックか!」

 

「うぉ!?部長!?」

 

「すみません!」

 

両津は一瞬身構えたが視界に部長の顔はなかった。

 

「なんだ今のは……部長の声が聞こえたような気がしたが……」

 

「大体何故目的地に辿り着くのに10回は迷うお前に指示を出したのだ!?出した奴は誰だ!?」

 

「やっぱり部長の声だ……どういう事だ部長が居ないのに部長の怒鳴り声が聞こえるぞ……固体から気体になって空気中にでも漂ってるのか……?」

 

ボルボは両津の言葉に何故かランプの魔神を浮かべた。

なんともアラビアンである。

 

「この声大原部長では無くてこの交通課の課長なのでは?」

 

「なに!?」

 

確かに残念の言う通り声は部長にそっくりまたは瓜二つだがその声の怒っている先は両津ではなく誤道巡査である。

 

「……確かにさっきからあの誤道とか言うのが怒られてるからな」

 

「可能性は高いな……」

 

相変わらず部長似の怒鳴り声がとんでいる。

 

「お前は自分が所属している課の位置すら覚えられぬとはどういう事だ!」

 

「す、すみません!……昔からかくれんぼすると鬼役の子じゃ無くて地域の自治体のおじさんやお巡りさんに見つけて貰うのが定番で……」

 

「ええい!取り敢えずお前には後できっちり説教してやる!とにかく葛飾署の方々を中に入れて差し上げろ客人に対する無礼だ!」

 

「は、はい!それでは皆様どうぞ此方へ」

 

ガラガラガラ……

 

「う~む、何処にでも似たようなのは居るもんだな……」

 

「だな」

 

ガラガラガラ……

 

扉が閉まった。

 

誤道を怒っていた課長と思わしき人物が窓のディフェンダー越しに外を見つめている。

 

(うぅ……このどっかで見たような後ろ姿……)

 

両津は妙に嫌な既視感を覚えていた……この部長とは今日会うのが初めての筈なのだがどうも身近に居た気がしてならない。

 

クルリと課長は両津らの方を振り向いた。

 

「どうも初めまして、白咲署交通課の大ヶ原太二郎(だいがはら たいじろう)です」

 

この後一人の警官が「ぎゃあああ!ドッペルゲンガー!!!」と驚いたのは想像に容易い事だろう。





早く白咲中と外白咲中の生徒達の日常の過ごし方等も書いて行けたらと思っています。
絡ませたいですからねぇw
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