「ホントに・・・・・・数が多い、わね!」
「全くだね。倒しても倒しても切りが無いこの物量に、ちょっとイライラしてきた・・・・よっ!」
押し寄せる
「せっかくみんなが今回の為に準備してたんだから、そんなこと言わないでもっと遊んであげてよー」
部屋に響くルゥの声はどこまでも明るかった。だからこそ解った。この子には罪悪感なんて無いのだと。数多の
次から次へと押し寄せる
「流石にこれは・・・・・しんどい、ね!」
迫りくる爪を避けながら
「ホントよね。ちょっと誰よ、多く倒したほうが次の目的地まで楽できるとか言い出したヤツ」
・・・・・・随分とまぁ、都合のいい性格していらっしゃることで。いいよね言い出しっぺは、どんな発言しても自分にとってどうとでも解釈出来るんだから。
「・・・・・ッ!?」
「何か言いたそうな顔してるわね」
あっぶな!?目の前の
「まだ何も言ってないじゃないですか!?それよりも、せめて投擲するなら一言くらい言って欲しかったですよ。こっちに突き刺ささるかと思いましたよ!」
「フン・・・・・結局言うつもりだったんじゃない」
「もっと他に言うことありますよね!?あとこっちの言い分をスルーすんの止めて下さいよっ!仮に焦って追い詰められたらどうするつもりだったんですか!」
「とか言いながら、簡単そうに対処出来てるじゃない」
「それは勿論ですともえぇ、なにせどっかの誰かさんよりも操縦上手いですから・・・・・・・ッ!?だから、狙わないで下さいよっ!せ、せめて
「・・・・・・ちょっとは当たりなさいよ」
どこに文句言ってんだこの人!?
「つまんなーい。ホントはもうとっくにバテてもおかしくないんじゃないのー?」
流石にそろそろ飽きてきたのだろう、ルゥは足をバタバタさせながらそんなことを言っている。
「・・・・・・・安心しなさい、今度はちゃんと狙ってあげるわ。数にも困らなそうだしね」
「いえあの、そろそろホントに自分の方に専念してもらっていいですか?助けてもらえるのはありがたいですけど、それで
未だに切りが無いこの状況。それどころかさっきの倍近くの数が今にも向かってきそうだ。ただ、さっきと違うのはガーゴイルタイプが見当たらず、キマイラの
キマイラの数を確認していると
「・・・・・どう思う?」
「ガーゴイルがいなくなったのは大分ありがたいね」
「本音は?」
「・・・・・・・頭数が増えただけで、大して楽になってないどころか余計面倒になってるね、誰か助けて」
「・・・・・・ハッ」
ねぇちょっと何この人。急に静かになった思ったら鼻で笑ってきたんですけど。
「ちなみに、確認のために聞くけど、あれだけの数を前にしたとき、どんな気分だったのさ?」
「あんたと同じに決まってるじゃない。なんだったら初めて見たわよあんな数。さっさとどうにかしましょ」
「・・・・・・ハッ」
「人の不幸笑ってんじゃないわよ。口動かす暇あんなら、あの数減らすくらいの働きしなさいよ」
・・・・・・言い返されると怒るとか、どんだけ情緒不安定なのさこの人。ひょっとして自分が何やってるか自覚ないのか?今だって結構働いてるでしょうに。
「で、実際どうするのこの数?無理矢理逃げる?それともどっちかが囮になる?」
とは言えないのが辛いところ。言えたらどれだけ楽だろう。
「どっちも却下よ。そろそろネガティブ思考はその辺にして、いい加減現実見なさいよ」
それでいて、二人とも生き残る選択肢を捨てないあたり、ただ自分勝手な訳でもない。相変わらず人の為となると優しいね。
「・・・・・・・
だったら、こんな
「・・・・っ、ちょっと!?」
突然神装を発動させれば、流石に気づくよね。でも仕方ないじゃん。だって、先に伝えたら絶対止めるでしょう。
出た色は薄い紫、変わったのは武装の数・・・・・厳密に言うなら
最初に
煙が舞い、視界が塞がるが構わない。ワイヤーが巻き付いている方の
「・・・・・・・ッ!?」
だけど、相手だって単純じゃない。単体ならどうとでもなるけど、今回のように統率者がいるのなら状況は変わってくる。今だって、倒し築いたキマイラの山に隠れていた個体が攻撃してきたところだ。
「こ・・・・・のっ!」
直接持っている方の
「それじゃワンパターンだってー」
「・・・・・・知ってるよ」
笛の音による指示の下、キマイラの群れはそれを避ける。避けられた
ルゥの言葉に言い返すと、今度はその
だけどそれは、使用目的が武器という位置付けだった場合の話だ。今回は多少異なる。確かに狙うは狙ったが、”当たればいいや”程度であって、あくまでも目的はその先・・・・・足場にすることだ。
アイツと違って神装を発動することはできるが、それは扱いきれるかという問題とはまた別の話だ。オリジナルの一部に過ぎない欠陥品にとっては発動すること自体、負荷が大きい。
「まぁ、いいけどね」
遅かれ早かれどうせ消える立場。ならせめて、この
久しぶり過ぎる投稿なのに戦闘から書き出してしまう、自業自得な展開に落ち込みつつありますが、この戦闘シーン実はあともう一回ほど続きます・・・・・・・多分。
それではまた次回。