第9話 出現!! 妖しい魔獣
明日香「今日は日曜日、天気もいいしお出かけ日和」
心美「あんまりはしゃぐなって、恥ずかしい」
恵「いいじゃない、これだけ雲一つないいい天気だし。気分がいいのも無理ないわ」
聖歌「でも、また友達と一緒に日曜日に遊びにくるなんて思いませんでした」
晶「明日香さんのおかげね、私たちが友達になれたのも、世界が平和になったのも」
私たち五人は今、隣町に遊びに来ていた。
ブラックムーンをやっつけて、世界も平和になったことだし、じっくり楽しんじゃおうということである。
グルト「グル、トリムグル」
明日香「えっ隣町にまで?」
心美「いろんなところに居るねっと」
聖歌「心美さん、ナイスキャッチです」
私たちは平和に浮かれていた。
だから、オーロラビジョンのニュースなどほとんど聞いていなかった。
ニュースキャスター「臨時ニュースを申し上げます。人気アイドルグループの「V7」がテレビ収録の最中突然行方不明になりました。このほかプロゴルファーやプロ野球選手などスポーツ選手や、有名な文化人、政治家まで、国民的な存在がここ数日で相次いで行方不明になっています。そして、現場には泥のような人の形をしたシミがあり、警察は関連性を調べています」
恵「えーっと、目的のお店はこの道をまっすぐね」
晶「初めての町だし、迷わないようにしましょう」
???「うわーっ!!」
もうすぐ目的の店に着くというときに、悲鳴が聞こえた。
心美「今のは?!」
聖歌「あっちです」
明日香「行ってみよう」
悲鳴が聞こえたところに行ってみると、緑色の液体をかけられ苦しんでいる男の人が居た。
恵「どうしたんですか!?」
晶「しっかりしてください」
聖歌「あれ、この人」
心美「聖歌、知ってるの?」
聖歌「はい、有名な小説家の亞意 鵜江夫さんです。写真で見たことがあります。たしか今日はこの辺でサイン会をしていて」
亞意 鵜江夫「ツ、ツチノコの化物が…」
心美「ツチノコ?」
その次の瞬間、亞意 鵜江夫さんは溶け出して、地面に吸い込まれていってしまった。
その後には人の形をしたシミが残っただけだった。
明日香「な、なにこれ!?」
その光景に私たちは背筋が凍った。
恵「ね、ねえ周り見て」
恵さんが震えながら周りを見るように促して来た。
見たくなかった。嫌な予感がしたからだ。
でも勇気を振り絞ってみてみると、周りにも同じようなシミがいくつもあった。
明日香「まっまさかこれ全部…」
聖歌「一体、何がどうなっているんでしょう?」
グルト「まっ、まさか、あいつらが…」
グルトが何かにおびえているように見えた。
明日香「あいつらって、グルト何か知ってるの?」
私がグルトに尋ねたその時。
???「ギャー!!」
心美「また悲鳴!?」
聖歌「あっちです」
聖歌ちゃんが声のした方を指差す。
晶「嫌な予感がするわ。皆ここは」
恵「うん、それがいいわね」
私たちはキュアブレスを構えた。
明日香・心美・聖歌・恵・晶「「「「「プリキュアバワー、サモンアップ!!」」」」」
『サモン、ゴールドパワー』
『サモン、フレイムパワー』
『サモン、ウッドパワー』
『サモン、ラウンドパワー』
『サモン、ウォーターパワー』
私たちはオレンジ、赤、緑、黄色、青の五色の光に包まれて変身した。
ゴールド「金に輝く明日への希望 キュア・ゴールド!!」
フレイム「真っ赤に燃える心の炎 キュア・フレイム!!」
ウッド「新緑の映える聖なる木々 キュア・ウッド!!」
ラウンド「黄色に染まった恵みの大地 キュア・ラウンド!!」
ウォーター「命育む青き結晶 キュア・ウォーター!!」
「「「「「絆の生んだ奇跡の力!! エンジェルプリキュア!!」」」」」
ゴールド「みんな行こう」
「ヒトなどヘドロになってしまうがいい」
謎のツチノコの怪物は緑の液体を通行人に吹きかけていた。
それを浴びた人たちはドロドロに溶け出して、地面に吸い込まれていってしまった。
その後には人の形をしたシミが残っただけだった。
ゴールド「見つけたよ!!」
私たちは悲鳴がしたところに駆けつけたが、そこには巨大な蛇そのものといった怪物が居た。
フレイム「ツチノコの怪物って言ってたけどまんまでっかい蛇じゃん」
すると蛇の化け物が私たちを見てしゃべった
「ん、その姿は。貴様らまさか」
ウッド「ここの地面もシミでいっぱいです」
ウッドがあたりを見回して言った。
ラウンド「あんたが人をこんなにしてたのね」
ウォーター「一体何者なの、あなたは?」
すると蛇の化け物はしゃべった。
「俺様は、地球嗜虐集団が一員。妖魔獣 ツチノコの泥ンボウだ!!」
フレイム「地球嗜虐集団?」
ゴールド「妖魔獣?」
何のことか分からなかった。
でもただ一つ分かったことがあった。
こいつは「敵」だと。
そう思った時、笑い声が響いてきた。
すると地面にできた穴のような黒い部分から何かが出て来た。
「フォッフオッフオッ、せっかくだから我が輩たちも」
「挨拶…する…」
それはゲームに出てくるようなスライムとゴーレムのような姿をしていた。
スライムのような方が名乗った。
「我が輩は、スライムの汁ベエ」
つづいて、ゴーレムのような方が名乗った。
「俺…ゴーレムの筋タロウ…」
汁ベエ「覚えておきたまえ、我が輩たちが妖魔獣のお偉いさんだ。我が輩たちはお前さんたちヒトがこの星を汚したから生まれた生き物でねぇ、いつかこの星を毒で満たされた我が輩たちが住みやすい星にするのが夢なのさぁ~」
スライムの汁ベエがそう言って笑った。
ゴーレム「その夢…もうすぐ叶う…」
ゴールド「それで、人をドロドロにしていたの!?」
妖魔獣の話を聞いて、私は怒りが込み上げてくるのを感じていた。
汁ベエ「そうさヒトというのは、本質的に弱いからねぇ。たった一握りのリーダー的存在が消えただけで、希望を失い、悲しみに暮れ、妖魔獣に抵抗する力もなくなってしまう」
ウォーター「人はそんなものではありません!!」
ラウンド「地球を汚くしようとする奴らなんか、私たちが、プリキュアが絶っ対許さない!!」
ウォーターもラウンドもかなり怒っているようだった。
すると汁ベエが笑いながら言った。
汁ベエ「面白い、今度のプリキュアの力の程を見てやるかい」
その言葉が引っかかった。
フレイム「えっ、今度の?」
ウッド「わたしたちの前にプリキュアが居たんですか?」
泥ンボウ「行くぞ、プリキュア!!」
ラウンド「泥ンボウは私が!」
ラウンドが泥ンボウに向かっていった。
フレイム「じゃあ私は筋タロウだ」
ウォーター「私も行くわ」
フレイムとウォーターは筋タロウに飛びかかった。
ゴールド「それじゃあ私たちは汁ベエと戦おう」
ウッド「はい」
私たちは汁ベエに向かっていった。
泥ンボウと戦っていたラウンドは大苦戦していた。
泥ンボウ「どうした、プリキュア」
ラウンド「くっこいつ早い」
ラウンドが攻撃を仕掛けるも、泥ンボウは地中に潜りラウンドの攻撃を躱した。
と思えばすぐに背後から出現して尻尾ではねとばす。
攻撃をする以前に、泥ンボウのスピードにラウンドはついていけていなかった。
泥ンボウ「お前が遅いんだよ、ノロマ」
そう罵ると泥ンボウはラウンドを尻尾で撥ね飛ばした。
ラウンド「うあーっ!!」
フレイム「はぁぁ!」
フレイムは筋タロウに右手でパンチを放つ。が、筋タロウはそのパンチをアッサリ止めてしまう。
フレイム「な?」
フレイムのパワーはブリキュアの中でも一番強い。そのパンチが軽く受け止められたことにフレイムは驚愕した。
筋タロウ「これが…なんだ…」
筋タロウはフレイムのパンチをつかんだまま、フレイムを持ち上げて投げ飛ばした。
フレイム「うわー!!」
ウォーター「フレイム!!」
ウォーターはフレイムを受け止めにいったが凄まじい勢いで投げ飛ばされたフレイムを受け止めきれず、二人ともその勢いで飛んでいってしまった。
ウォーター「キャアアア!!」
汁ベエ「さっきから一体、お前さん達は何をしてるんだい」
ゴールド「何なのこいつ!?」
ウッド「まるで効いていません!!」
私とウッドは汁ベエに対してパンチやキックを浴びせて居るのだが、まるで手応えがない。
まるでゼリーでも殴っているようだった。
汁ベエ「我が輩に物理的な攻撃は通じな〜いよ」
そのまま、汁ベエは水みたいになったと思うと、私たちの周りを飛び回った。
ゴールド「な、なんなの一体」
混乱していると、その水の塊が私たちを締め付けてきた。
ウッド「く、苦しい」
ゴールド「動けない」
汁ベエ「じゃあ動かしてやろうかいプリキュア」
拘束を解いた水の塊が体当たりをしてきて、私たちは吹き飛ばされた。
ゴールド・ウッド「「キャアアア!!」」
そうしてみんな一カ所に吹き飛ばされて来た。
すでにみんな傷だらけだ。
フレイム「こいつら、強い」
ウォーター「ブラックムーンと同じぐらい、いえそれ以上に」
私たちが妖魔獣の強さに驚いていると
筋タロウ「今度の…プリキュア…弱すぎ…」
筋タロウは嘲笑うように言った。
私たちはそれを悔しさとともに聞いた。
すると、汁ベエが呆れたように言った。
汁ベエ「ま〜ったく。頭数は倍以上いるくせに、アイツらと比べて実力は半分もないんじゃな〜いかい。もういいや、泥ンボウやっちゃいな」
泥ンボウ「へぁっ!!」
言うや否や緑の液体を私たちに吹きかけてきた。
ラウンド「こ、これって! まさか!?」
ウォーター「人に吹きかけていた液体!?」
汁ベエ「ドロドロのヘドロになっちゃいな。ヘドロ化したヒトは、大地にしみ込んで、地球を汚す毒になる。このままヒトをヘドロにして、我が輩たちが住みやすい星にしてやるよ」
ウッド「うあ〜」
ラウンド「く、苦しい」
ウォーター「目、目が霞んできて…」
フレイム「熱も出てる、駄目立てない」
私たちは浴びせられた毒液の所為で地獄の苦しみを味わっていた。
泥ンボウ「へっ、俺の毒液は俺が死なない限り消えない。そしてもう俺を倒す力もあるまい」
ゴールド「くっそ〜」
私はふらふらながらもなんとか立ち上がった。
そのままパンチを繰り出すも、もうヘロヘロだった。
泥ンボウ「ふん、根性だけは認めてやるが、な!」
あっさり泥ンボウの尻尾に撥ね飛ばされた。
ゴールド「もうだめ、力が入んない…」
完全に私たちはグロッキーだった。
だから物陰からグルトが見ていたことも、呟いていたことにも、まったく気づかなかった。
グルト「や、やっぱり妖魔獣グル…。このままじゃまたアイツらにプリキュアが…」
その時だった。
空から何枚もの光の羽が舞い落ちてきた。
フレイム「え?」
ウッド「光の羽…?」
重い頭を動かして、上の方をやっとの思いで見てみると近くの建物の屋上に一人の女の子がいた。
ただの女の子じゃなかった。
白を基調にしたゴスロリ衣装。背中には小さな銀色の羽根。胸元には金色のヒマワリのような大きなブローチ。
長いウェーブのかかった髪は、真ん中で金色と銀色の二色に塗り分けられていた。
そう、まるでプリキュアのようだった。
ウォーター「あ、あれは…?」
ラウンド「プリ…キュア…?」
筋タロウ「お前…誰だ…」
筋タロウが尋ねた。
そしてそれは私たちも知りたいことだった。
その女の子は気高さをこめた声で名乗った。
「清らかな光溢れる正義の翼 ライト・ウイング」
そう名乗ると、彼女ライト・ウイングは私たちの前に降り立った。
汁ベエ「まだ仲間がいたのかい、泥ンボウ!!」
汁ベエが促すと、泥ンボウがライト・ウイングに向かっていった。
ラウンド「危ない!!」
ラウンドが必死に声を張り上げた。
あのままでは、泥ンボウに撥ね飛ばされる。私たちの誰もがそう思った。が
泥ンボウ「何ぃ?!」
なんと、彼女ライト・ウイングはその体当たりを片手で受け止めた。
ライト・ウイング「なんで…なんであんたたちがいるのよ。妖魔獣ども!!」
そして、ライト・ウイングは泥ンボウに怒声とともに力任せに蹴り飛ばした。
泥ンボウ「グ、グエ… ゲボ…」
その威力は強烈で一撃で泥ンボウは大きく吹き飛んでしまい、その先で痛みのあまりのたうち回っていた。
フレイム「す、すごい力」
フレイムがライト・ウイングの力に素直に感心していた。
泥ンボウ「おのれ〜、食らえ」
なんとか起き上がった泥ンボウは緑の液体をライト・ウイングに浴びせた。
泥ンボウ「貴様もヘドロになれ」
泥ンボウは勝ち誇ったように言った。
でもライト・ウイングは余裕を崩さなかった。
そして私たちの方をチラッと見ると、小さくため息をついた。
ライト・ウイング「情けない人たち。まあいいか、もののついでよ」
そしてライト・ウイングは私たちの方に大きくジャンプしてきた。
私たちの前に着地したかと思うと、全身に力を込めて光を発した。
ライト・ウイング「はぁっ」
次の瞬間、私たちに浴びせられていた毒は、ライト・ウイングにかけられたもの共々消えていた。
ゴールド「毒が!?」
フレイム「消えた!?」
泥ンボウ「馬鹿な! 貴様には通じないのか!?」
ライト・ウイング「当たり前だ。妖魔獣ごときの力が私に通じるか」
ライト・ウイングは自信たっぷりにそう言い放った。
そして何はともあれ回復した私たちは妖魔獣に向かっていった。
ラウンド「私たちも負けてられないよ」
フレイム「なめられっぱなしで終わってたまるか!!」
そう言うと、ラウンドとフレイムは必殺技の構えに入った。
フレイム「プリキュア・フレア・ボンバー!」
ラウンド「プリキュア・サンド・ソーサー!」
火の玉と砂の丸鋸が汁ベエと筋タロウに向かって飛んでいった。
汁ベエ「うおっ」
筋タロウ「ぐっ…」
直撃をくらって汁ベエと筋タロウは体勢を崩した。
ウォーター「続けて行きます、プリキュア・ウォーター・バレット!!」
その隙をねらって、ウォーターが攻撃した。
汁ベエ「ぬぅっ」
水の弾丸でさらにダメージになった。
さらにそこへ
ウッド「プリキュア・アイビィ・チェーン!」
ウッドの鎖が汁ベエと筋タロウを拘束した。
ゴールド「チャンスだ!! プリキュア・ゴールド・ブレイカー!!」
私は大ジャンプして、オレンジのオーラとともに突撃した。
必殺技の五連発に、汁ベエと筋タロウも大きく吹き飛んだ。
でも、あまりダメージにはなってないようだった。
筋タロウ「お前たちも…それなりには…やる…」
汁ベエ「お〜もしろいねぇ。じゃあもうちょっと面白くしてやろうか」
と言い残すと、そのまま消えてしまった。
ライト・ウイングと泥ンボウの戦いも決着がつこうとしていた。
ツチノコの泥ンボウがボールのように丸まって、空中で回転して体当たりを仕掛けた。
しかし、ライト・ウイングもそれをアッサリと受け止めた。
ライト・ウイング「無駄だと言うことがまだ分からないのかしら」
ライト・ウイングは泥ンボウを見下すように鼻で笑いながらそう言うと、右手で拳を作った。
そして力を込めていくと拳が輝きだした。
ライト・ウイング「受けなさい、シャイニング・ナックル!!」
泥ンボウ「ギャー!!」
光る拳で泥ンボウを殴りつけると、泥ンボウは悲鳴とともに大きく吹き飛んで大爆発した。
ラウンド「あいつを、あぁもあっさり倒すなんて」
ウッド「すごく、強いです」
私たちはライト・ウイングの強さに驚いていた。
助けてもらったお礼を言おうと私はライト・ウイングに駆け寄った。
ゴールド「助けてくれてありがとう。ねぇあなたは一体…」
そのときだった。
泥ンボウ「大復活!!」
泥ンボウが突然7、8メートルぐらいに巨大化してきた。
フレイム「え、なんで?」
泥ンボウ「何がなんだか分からんが、好都合だ。貴様ら全員叩き潰してやる」
突然大きくなった泥ンボウに私たちは慌てた。
しかし、ライト・ウイングは冷静だった。
ライト・ウイング「ふん、悪あがきを。 シャイニング・パレット」
そう言うとライト・ウイングは絵の具のパレットのようなものを取り出した。
そして、そのパレットを持つ右手から、パレットに力を込めだした。
ライト・ウイング「汚れた魂を浄化する正しき光を受けなさい!! ライト・ウイング・サンシャインフラッシャー!!」
パレットを一振りすると、大きな光のヒマワリがライト・ウイングの前に現れ、すごくまぶしい光が泥ンボウにむけて照射された。
泥ンボウ「うわーっ!!」
その光をまともに浴びた泥ンボウはそのまま灰になって消えた。
そのおかげで、地面にあったシミからは毒液をかけられた人たちが次々に戻ってきた。
ニュースキャスター「ただいま入りました情報によりますと、行方不明になった各著名人が続々と帰ってきております。詳しい事情をこれから確認するとのことです」
ゴールド「ライト・ウイング、ありがとう」
そう言って私は握手を求めて手を差し出した。が
ライト・ウイング「ふん、役立たずどもが」
ゴールド「えっ?」
ライト・ウイングは冷たい見下すような目で私たちを一瞥すると、吐き捨てるようにそう言って、背中の羽を広げて飛んでいってしまった。
ゴールド「ちょっ、ちょっと〜」
フレイム「なによ、あいつ。いけすかないわね」
フレイムが不快感丸出しといった顔でそう言った。
どこかの洞穴
不思議な模様の刻まれた六角形の箱の上に、プリキュアと泥ンボウの戦いの映像が映し出されていた。
それを見ているのは汁ベエと筋タロウだった。
汁ベエ「ライト・ウイングか。まさかこんな奴がでてくるとはねぇ」
筋タロウ「泥ンボウも…もう少し…頭を…使うべき…」
筋タロウが泥ンボウの戦いを酷評していた。
そして汁ベエが不思議そうに言った。
汁ベエ「それよりさ〜あ筋タロウ、いつの間にあいつは巨大化なんか出来るようになったんだい。そんなことができるんなら我が輩にも教えといてくれよ」
それを聞いて筋タロウもまた不思議そうに言った。
筋タロウ「汁ベエ…お前が…なにかしたんじゃ…ないのか…?」
汁ベエ「何、お前も知らない? じゃあどういうことだい?」
「こいつの力ですよ。すいませんねえ、驚かせちまったみたいで」
突然どこからか柄の悪そうな女の声がした。
筋タロウ・汁ベエ「「ん?」」
そしてつむじ風が起きたかと思うとかぎ爪を持ったイタチのような怪物が現れ、その怪物は手の平で種のようなものを転がしていた。
汁ベエ「な〜んだ、急にいなくなったと思っていたらお前さんの仕業かい。カマイタチの
風ライシア「まあ、そういうこって」
続く