最終話 ある物語のプロローグ
フェアリーゾーン
未来「みんなこっちよ」
未来が手招きする先には、四人の人影があった。
心美「未来! 久しぶりね。大分ここも復興したじゃない」
未来「まあね。最初は廃墟みたいだったけどお兄ちゃんが率先して自分たちの国は自分たちで復興させるって張り切ったから」
恵「なるほどね、いい事だわ。やっぱり自分の事は自分でやらないとね。私も美化委員長として、一人一人が学校を奇麗にしようっていう校内クリーン運動を押し進めてるしね」
晶「私も生徒会長として、自分の事を自分でやることで初めてお互いを認め合えるようになるってみんなに伝えてるわ。はじめから誰かが助けてくれるなんて甘えちゃいけないってね」
心美「そうそう。みんな自分で頑張るから、私も負けないでおこうって気持ちになれる。そのおかげで柔道部もインターハイで勝てたんだから」
聖歌「聞きました。あれすごかったですね」
心美「アンタもすごいじゃない。応募した小説が、いきなり賞をもらったって有名だよ」
聖歌「まぐれですって。実際次の作品に悩んでるんですから」
未来「でも、貴方のやりたい事なんでしょ」
聖歌「はい、これからも辛い事があるでしょうけど続けていこうと思ってます。私のやりたい事を」
恵「私達も負けてられないわね」
晶「そうね」
心美「ここで頑張ってるやつもいる訳だしね。未来、明日香はどこ」
未来「王宮の方よ。一番頑張ってるわ。そのおかげで仲間達も一生懸命になってる」
王宮
私は、色んな妖精達が資材を一生懸命運んでいるのを誘導していた。
明日香「よーし、後ろに気をつけて。そのままそのまま、はーいOK」
無事に運び終えると私は一息ついていた。
グルト「明日香、ありがとうグル。明日香が率先してやってくれるおかげでみんなも頑張れるグル」
明日香「グルトもすごいよ。自分がゴッデスプリキュアを見捨てた事を隠さず話して、みんなに自分たちで頑張ろうって言えるなんて」
グルト「言わなくちゃいけないって思ったグル。ひかるや翼に対してグルトが出来るたった一つのおわびグル」
明日香「そっか。そうそう、ひかるさんもすごいんだよ。こないだレーサーとしてデビューして新人とは思えない好成績出して、期待の新人って持ち上げられてた」
私はこないだ何となく立ち読みした雑誌の記事を思い出していた。
グルト「そうか、じゃあグルトも負けてられないグル」
明日香「よーし、じゃあ続きを頑張ろう!!」
張り切って立ち上がった時、心美ちゃんの声が聞こえた。
心美「おーい、明日香〜」
明日香「あ、みんな〜」
私達の物語はまだまだこれからも続いていく。
この先に何が起きるかは、わからない。
でも、自分で決めた道を自分の力で進んでいく。
たとえ、選んだ道で何度もつまずく事があっても
たとえ、信じていた事に裏切られる事があっても
たとえ、巨大な絶望が迫ってきたとしても
私達は一人じゃない。
心でつながった仲間がいるから、絶対に切れない絆があるから。
私達は止まる事無く進んでいける。
明日香「よ〜し、みんなで頑張ろう!!」
「おー!!!」
その光景を遠くから見つめる人影があった。
「やれやれ、妖精どももちったあ自分たちでやる気出したみたいだな。少しぐらいなら手伝ってやるか」
微笑みながら呟くと、その栗色の髪の女性はゆっくりと王宮へと近づいていった。
エンジェルプリキュア 終
あとがき
これで、エンジェルプリキュアの物語は完結とさせていただきます。
わたしがプリキュアシリーズを見ていて、一番不自然に思った事。
それは、妖精達がなぜ本来無関係の世界の人間に戦わせておいて自分で戦わないのか、もし彼女達に何かあったらどうするつもりなのか。
と言ったことでした。
それに私の好きな特撮の悪役がもし本当は味方だったら、という妄想も含めて書き上げたのがこの作品です。
極めてつたない駄文でしたが、最後までお付き合いしていただいた皆様には誠にありがとうございました。