夢園中学校 職員室
晶「先生、先ほどの授業の提出物はこちらにおいておきます。クラス全員分間違いなくありますので」
私、水野 晶は今日も今日とてクラス委員としての仕事を行っていた。
男性教師「おお、すまんな水野。やっぱりお前は頼りになる」
女性教師「成績も優秀ですし、まじめで学生の鏡ですよ」
先生が私を信頼してくれている。
うれしい反面、何か息苦しさを感じる。
晶「いえ、当然のことをしただけです。それでは」
私は一礼をして、職員室を出て行った。
男性教師「しかし、あいつももう少し自己主張があってもいいんだがな。なんでもかんでもやってるような気がするんですよ、ノーと言えないようでね」
女性教師「そういえば、昔居ましたね。今の水野さんより成績優秀で、ノーと言っていた生徒」
男性教師「ああ、彼女ですか。いや、あれは行き過ぎですよ。社交性がほぼゼロの問題児でしたからね」
女性教師「でも、最後の方はとにもかくにも友達が居たようですよ」
男性教師「えぇ、最後の方は…ね」
女性教師「あぁ、そうでした…ね」
二人の教師はどこか暗い顔とため息で会話を終えた。
晶(私はみんなから信頼されている、それを裏切りたくない。なのに)
私は先日のことを思い出していた。
金城さんたちがプリキュアと言う存在であること、怪物たちと戦っていること、私にもプリキュアになってほしいと頼んできたこと、そして期待に応えられなかったことを。
晶「木戸さんは同じクラス。あんなことをクラス中に言いふらすとは思えないけど、私が彼女たちの信頼を裏切ったのは事実…」
私は、あの日以来彼女たちの顔をまともに見ていない。
同じクラスの木戸さんでさえ少し距離を置いている。
先ほどの提出物だって人づてに提出を頼んだのだ。
彼女たちが自分を軽蔑しているのではと思うと怖くて仕方がなかった。
私は周りから嫌われることが怖かった。
私は子供の頃からわりと何でもできた。
その度に、親はほめてくれた。
友達も賞賛してくれた。
しかし積み重なると、いつの間にかできて当たり前になってしまった。
確かにすごいと言ってくれる人はいる。
しかし同時にあの人ならできる、任せられるといったことも言われる。
時には、私にも困難だろうと思うときもある。
しかしそれでも引き受けてしまう。
怖いのだ。できないと言うことが、できなかったときのことが。
今の自分の立場が、居場所が何もかもなくなってしまうようで。
そのため、無理な努力を重ねたりもした。
そして、その結果困難なことができてしまうと、さらに信頼されてしまう。
そのためさらに…。
完全に悪循環だった。いや悪循環ではないだろう、いいことづくしであるのだから。
私の信頼は高まるばかり。学校の内申点も相当な物だろうから。
でも、このところため息が増えたと自分でも思う。
自分でも原因はわかっている。
しかし、それを解決すれば私は何もかもをなくしてしまうだろう。
晶「昼休みは生徒会室にいかないと…」
そうつぶやくと、私はまた大きくため息をついた。
昼休み
明日香「水野さんをプリキュアにするにはどうするべきか、みんなの意見をお願いします」
食事の最中、突然明日香が言い出した。
心美「あんた、いきなり何をカッコつけてるのよ」
恵「あまり似合わないわよ」
聖歌「私は、ノーコメントで」
三人の評価は辛辣だった。
明日香「ひど〜い、みんな。でもさ、水野さんにプリキュアになってもらいたいんだ」
心美「というより、あんたが友達になりたいんでしょ」
明日香「う、するどい」
恵「まったく、でも彼女ならプリキュアの光に拒絶されたじゃない」
聖歌「その理由がわからないと、無理じゃないでしょうか」
たしかにそうだった。
あの日、明日香たちがプリキュアになったときのようにプリキュアの光が彼女に近づいたと思ったら、別の方へ飛んでいってしまった。
心美「もしかしたら、別の人がプリキュアになった可能性もあるんでしょ」
明日香「う〜ん。グルト、どうなの?」
明日香が腕組みをして考えるが、答えが出るはずもなくグルトに尋ねる。
グルト「明日香たちが認めてるのに、プリキュアの光が拒絶するなんてよっぽどのことグル」
恵「よっぽどというと?」
グルト「完全に自分のことしか考えてなかったとか、本人が本気でなりたくなかったかグル」
聖歌「前の方は考えにくいですから…、水野さんがなりたくなかったんでしょうか?」
心美「まぁ、なんやかや忙しいだろうし。よけいな仕事増やしたくないってとこかしら」
明日香「う〜ん。よし決めた!!」
明日香が突然立ち上がって言った。
明日香「水野さんの仕事を手伝う。仕事が減ればプリキュアやってくれるよ!」
恵「やめなさい、何も知らない人間が生徒会の仕事に手を出すと…」
弁当に手を出しながら恵が明日香を止めようとした。が
聖歌「あの、恵さん」
心美「もう遅い」
既に明日香は居なかった。
生徒会室
晶「これは会計と相談ね、こっちは会長のサインをもらって…、これはさっきのと合わせて元一度検討を…」
私は食事もそこそこに仕事に没頭していた。いや没頭しようとしていた。
生徒会に入って以来、ゆっくり食事をしていない。
それどころか、考えてみれば自分のことを他人に話したこともほとんどないような気がする。
信頼はされているが、それだけだ。
しかし、それすらもなくしてしまえば、私には本当になにもない。
ならば、せめて信頼だけはなくさないようにしなければ。
明日香「水野さん居ますか〜」
晶「き、金城さん!? 入るならノックぐらいしなさい」
私は、いきなりの訪問者に慌てた。
特にあまり顔を合わせたくない人だったからなおさらだ。
晶「何の用かしら、ここは関係者以外立ち入り禁止よ」
一体何をしにきたのか。
先日のことを責めに来たのかと思うと私は彼女に少しおびえていた。しかし
明日香「水野さんのお手伝いをしようかなって思って」
晶「何ですって!?」
彼女の言葉は予想の斜め上をいった。
明日香「ほら、こないだは水野さんの都合も考えずプリキュアになって〜なんて言いましたけど、水野さんはやっぱり忙しいじゃないですか。だから私が水野さんを手伝って、負担が減れば、一緒にプリキュアを…」
彼女の台詞が言い終わる前に私は怒鳴っていた。
晶「ふざけないで!! これは、私がまかされている仕事なの。生徒会の仕事なんてあなたは何も知らないでしょう。思いつきでいい加減なことを言わないで!!」
そうだ、この仕事は私の信頼の証だ。
それを他人に任せることなどできない。
明日香「う、わ、わかりました」
晶「あぁ、ごめんなさい。つい大きな声を出してしまったわ。ただ役員でもないあなたに手伝ってはもらえないわ、分かってもらえるかしら。気持ちだけ受け取っておくわ」
放課後
明日香「水野さん、おつかれさま。何か飲みますか?」
晶「あなた、いい加減にしてくれるかしら、一体どういうつもりなの」
金城さんは、昼休みからこっち私に話しかけてくる。
生徒会の仕事も終わって、校内にはもう誰もいないだろう時間にである。
何かに役に立てることはないかということらしい。
正直、ありがた迷惑である。
聖歌「明日香さん、私の時と考え方がほとんど同じです…」
心美「やめときなってあん時も言ったのに」
恵「ごめんなさい、水野さん。止められなかった私の責任だわ」
三人は申し訳なさ半分、呆れ半分と言った感じだった。
明日香「わたしはただ、水野さんと友達になって一緒にプリキュアやれたらなぁって思って」
晶「あなた、友達が毎日一人いるんでしょ。そっちに頼んでみたらどうなの? 少なくとも、私はそのプリキュアというのに関わりたくないわ。できなかったことをいつまでも考えたくないの」
レッドビー(人間体)「またおかしな考えをしますね、ヒューマンゾーンの方は。できなかったことは、自分を奮い立たせる力になるというのに」
突然した声に振り向くと、そこに居たのは、投書にもあった赤いスーツの男だった。
恵「あいつは!」
聖歌「ブラックムーンです!!」
心美「また性懲りもなく!!」
レッドビー(人間体)「安心したまえ、これで君たちと会うのも最後だ」
明日香「どういうことなの?」
そのスーツの男はどこか決意を固めたような顔だった。
レッドビー(人間体)「プリキュア! あなたたちのせいで私のモスブラック様からの信頼は地に落ちた」
よくよく見ると、肩が震えていた。
レッドビー(人間体)「絶対に許せん!! 貴様らを倒して、復権してやる!」
と怒鳴ったと思うと、蜂の怪物に変身した。
明日香「みんな!」
心美「おっしゃ!」
聖歌「はい!」
恵「いいわよ」
みなはブレスレットを構えて叫んだ。
明日香・心美・聖歌・恵「「「「プリキュアバワー、サモンアップ!!」」」」
『サモン、ゴールドパワー』
『サモン、フレイムパワー』
『サモン、ウッドパワー』
『サモン、ラウンドパワー』
私はオレンジ、赤、緑、黄色の光に思わず目をつぶってしまい、目を開けた時にそこに居たのはプリキュアだった。
ゴールド「金に輝く明日への希望 キュア・ゴールド!!」
フレイム「真っ赤に燃える心の炎 キュア・フレイム!!」
ウッド「新緑の映える聖なる木々 キュア・ウッド!!」
ラウンド「黄色に染まった恵みの大地 キュア・ラウンド!!」
晶「プリキュア…」
レッドビー「いくぞ、プリキュア!!」
ゴールド「水野さんは離れてて」
フレイム「口調からしてこりゃ本気だね、あいつ」
怪物の本気度は私にも分かった。ここがとても危ないということも。
私は慌ててグルトと一緒に近くの木の陰に隠れた。
レッドビー「食らえ、蜂爆弾」
レッドビーは赤黒い光弾を連射してきた。
ゴールド「わっわっわっ」
プリキュアは必死にそれをかわしていた。
ウッド「あの時の技です」
ラウンド「なら防御は私に任せて、みんなで攻撃して!」
そう言うと、ラウンドは一歩前に出た。
ラウンド「プリキュア・サンド・ソーサー!」
砂の盾を展開して、攻撃を防ごうとしたのだが、
レッドビー「同じ手が通用すると思うか」
光弾の軌道を変わり、四方八方からプリキュアに襲いかかった。
フレイム「キャアー!!」
ラウンド「これじゃ防ぎきれない!! ああーっ!」
変幻自在の攻撃に防御が追いつかず、ラウンドも吹き飛ばされた。
ウッド「なら動きをとめれば。プリキュア・アイビィ・チェーン!」
レッドビー「甘い!!」
光弾が、レッドビーに向かっていった鎖を弾き返す。
ウッド「そんな!!」
フレイム「なら、こいつは弾けないでしょ。プリキュア・フレア・ボンバー!」
火の玉がレッドビーに向けて発射された。が
レッドビー「ふふ、どこを狙っているのですか」
あっさりかわされる。
フレイム「く、くそ」
レッドビー「学習能力のない方たちですね、攻撃パターンぐらい研究していますよ。今度はこちらからいきますよ」
言うや否や、レッドビーはプリキュアの懐に飛び込んで彼女たちの腹や顔面にパンチを叩き込んで行った。
ウッド「キャアー!」
フレイム「ぐふっ」
ラウンド「あ、う、ぐ…」
あっという間に、三人は吹き飛ばされ地面に這いつくばってしまった。
ゴールド「みんな!!」
そんな仲間を見てゴールドは思わず声を上げたが
レッドビー「キュア・ゴールド。すべてはあなたから始まった私の失態。あなたを倒して、それを挽回してみせる」
その隙を見逃さずレッドビーがゴールドに向かって光弾を連射してきた。
ゴールドは必死にかわすも、回避パターンを読まれ、ひときわ大きな光弾が飛んできてついに直撃し、大きく吹き飛んだ。
グルト「プリキュア〜」
レッドビー「プリキュア。これでお別れです」
レッドビーがゆっくりと倒れ臥したプリキュアに近づいていった。しかし
ゴールド「私は負けられない、絶対に」
傷だらけになりながら、ゴールドは立ち上がった。
するとそれに続くように、フレイムたちも立ち上がった。
フレイム「そうよ、まだ技ありってとこなんだから」
ウッド「これからが本番です」
ラウンド「きちんときれいに最後までやらないと、気分が悪いのよ」
私は、この一連の会話を聞いて思った。
私は失敗を恐れていた。一度でも失敗すればもう取り返しがつかないと思っていた。
しかし、そんなことはない。
失敗しても諦めず立ち上がればいい。
倒れたらおしまいなのではない。
失敗したことも次に必ずという原動力になる。
なぜ、そんな簡単なことに気づかなかったのだろう。
事実、金城さんは諦めることなく私にプリキュアになるよう勧誘してきた。
そしてまた、諦めることなく立ち上がっている…
私は覚悟を決めた。
晶「グルトお願い。わたしをプリキュアにして!」
グルト「グル?!」
晶「私わかったの、この前は義務感や仕方なしにプリキュアになろうとしたの。私はただ、金城さんたちに失望されたくなかっただけだった。でも今は違う。彼女たちを助けてあげたい。だからお願い」
それは、私の本心だった。おそらく初めて本当にやりたいと思ったことかもしれない。
グルト「晶…。グル!あれは」
グルトが指差した先には、昨日の蛍が飛んでいた。
晶「お願いします。私に力を…。みんなを助けて上げられる力を…」
私は、心の底から祈った。
レッドビー「そんなボロボロで戦えますか? とどめです」
今まさにレッドビーが最後の攻撃をプリキュアに仕掛けようとしていた。
晶「待ちなさい!!」
私は、そこに割って入った。
レッドビー「どういうつもりですか? ヒューマンゾーンの民間人が」
ゴールド「水野さん!?」
ウッド「危ないです…」
プリキュアがそう言ったが、そんなことはないと分かっていた。
晶「あなたが言ったことよ。失敗してもやり直せると」
私は堂々と右手の青いブレスレットを見せた。
フレイム「それは!?」
ラウンド「まさか!?」
晶「プリキュアバワー、サモンアップ!!」
『サモン、ウォーターパワー』
かけ声とともに、ブレスレットから声と青い光が発せられた。
それが収まった時、私は決め台詞を叫んでいた。
ウォーター「命育む青き結晶 キュア・ウォーター!!」
ラウンド「キュア・ウォーター…」
フレイム「五人目のプリキュア…」
ウォーター「みんな、仕切り直しです。もう一度いきますよ」
私は、もう一度戦おうと皆を励ました。
ウッド「はい、もう一度。いえ、何度でも」
ゴールド「いっくぞ〜!!」
みんなは、怪物に立ち向かっていく。だが、ダメージは深刻なはずだ。
ウォーター「私が相手です」
ここは私が先陣を切るべきだ。私は一歩前に走り出た。
レッドビー「こしゃくな。蜂爆弾」
レッドビーは赤黒い光弾を発射してきた。
ウォーター「これでどうですか。プリキュア・ウォーター・バレット!!」
私は、左手から水の弾丸を発射し、攻撃を相殺した。
弾と弾がぶつかって弾け飛んだ。
レッドビー「生意気な!」
そう言うと怪物は、先ほどの軌道の変わる赤黒い光弾を連射してきた。
ウォーター「こちらも! はぁぁ」
私も負けじと、水の弾丸を大量に連射し攻撃を相殺し続けた。
しかし、私の弾丸は数こそ敵の物よりはるかに多いが、軌道を変えるといった器用なことができないらしく、何発か討ち漏らした。
すると、その討ち漏らしは当然ながら私たちに命中する。
ウォーター「うあっ! 」
ウッド「きゃあぁ!!」
ラウンド「ぐっ、盾が間に合わない」
みんなが攻撃に悲鳴を上げ、私も膝をついてしまった。
レッドビー「どうですか、所詮私の力にあなたたちは敵わないのです」
そう言うと、さらに大量の赤黒い光弾を連射してきた。
ウォーター「まだ、終わりじゃない。何度でもやる。諦めない。失敗しても、失敗しても!!」
私は力を入れて立ち上がり、水の弾丸をさらに大量に連射し、ついにすべての攻撃を相殺し、残りを怪物に向けて発射した。
レッドビー「何? ぐわぁぁ!!」
水の弾丸が何発も直撃し、ついに怪物が吹き飛ぶ。
ウォーター「今よ!!」
ウッド「ええい!」
ウッドが飛び込みパンチを食らわせる。
レッドビー「ぐっ!」
ラウンド「やぁぁ!!」
体勢の崩れたところにラウンドのキックが直撃する。
レッドビー「おのれぇ!!」
怪物はよろけながらも、体勢を立て直し飛びかかってきた。が
フレイム「もらったぁ!」
フレイムがそれをうまくいなし、一本背負いを決め大きく投げ飛ばした。
レッドビー「馬鹿な…、こんな…」
フレイム「よっしゃ!」
ウッド・ラウンド「「ゴールド!!」」
ゴールド「いっくぞ〜!! プリキュア・ゴールド・ブレイカー!!」
ゴールドはオレンジの光のオーラを纏い、必殺技をレッドビーに直撃させた。
レッドビー「ぐわぁぁぁぁ!!」
爆発とともに、レッドビーは大きく吹き飛んだ。
レッドビー「馬鹿な…、こんなことが…、あるはずが…。私は…、ブラックムーンの…、幹部…、十六夜のレッドビーだ…ぞ…」
その言葉を最後にレッドビーは地面に倒れ灰となって消えた。
ウッド「勝った…?」
フレイム「や、やったよ」
ラウンド「勝ったのね、私たち」
ゴールド「いやったー!!」
ゴールドたちは勝利に歓喜している。それを見て、私も本当にうれしかった。
ゴールド「ありがとう。ウォーターのおかげだよ」
ゴールドが私をほめてくれる。
ウォーター「いえ、たいしたことは…」
フレイム「何言ってるの、あなたが居なきゃやられてたんだから」
ウッド「はい、本当に助かりました」
ラウンド「これからもよろしく」
私はすごく気分が良かった。
皆と一緒に物事を成し遂げられたことが、これほどとは思わなかった。
一人で達成したときとは比べ物にならないぐらいである。
グルト「これでついにプリキュアが五人そろったグル」
ゴールド「エンジェルクリスタルを守る伝説の戦士か。そうだ! 私たち五人でエンジェルプリキュアっていうのどうかな」
フレイム「名前なんていいじゃない」
ラウンド「そうかしら、一体感を高めるのにいいかも」
ウッド「はい、何かカッコいいです」
ウォーター「仲間の証、ということでいいんじゃないでしょうか」
ゴールド「決まりだね!! エンジェルプリキュア。張り切っていこー!!」
私はうれしかった。本当の意味での仲間ができたことに。
次元撃滅軍団ブラックムーンアジト 次元戦艦ツキノワ内
この一部始終を見ていたモスブラックは怒りとともに立ち上がり指示を飛ばした。
モスブラック「レッドビーがやられるとはな。もはや手段は選ばん。次元戦艦ツキノワ発進。ヒューマンゾーンに総攻撃を開始する。そしてフライシア」
モスブラックはフライシアの方に向き直った。
フライシア「はぁい?」
モスブラック「貴様はプリキュアを押さえろ、邪魔をさせんようにな」
フライシア「了〜解、じゃあ作戦を考えてくるよ」
ぶっきらぼうにそれだけ言うとフライシアは奥へと消えていった。
フライシア「総攻撃、最終決戦って訳か。ここが正念場だな」
誰にも聞こえないようそんなことを呟きながら…
続く