東方音楽伝   作:MK0612

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こんにちは、久しぶりの投稿となってしまいました。
更新停止にした後 幽閉サテライトさんのメドレーを聞いていたのですが、この曲が印象的でこの曲で書くことにしました。

注意
この曲は、幽閉サテライトさんのオリジナル曲です。
最後の方が、紙クオリティーです。




夏季異変

 

 

霊「はぁ、今年もこの季節が来たのね…」

 

博麗霊夢、博麗神社の巫女は境内の掃除を終えてから呟いた。

独り言のように聞こえたが、不意にどこからともなく一人の妖怪が現れた。

 

紫「まだ言っているの?異変でも起こらない限り、夏は無くならないわよ。それが、たとえ貴女の嫌いな季節でもね。」

 

八雲紫、幻想郷の管理者だ。おそらく、スキマを使ってきたのだろう。

博麗霊夢が信頼している、数少ない一人だ。

 

霊「あら紫、いらっしゃい。今日は何をしに来たの?」

 

霊夢は目を少し細めながら聞いた。なぜなら、紫は何かある時しか来ないからだ。

 

紫「あら、貴女の夏服を持ってきたのよ。長袖じゃあ暑いでしょう?」

 

胡散臭い笑みを浮かべながら、服を差し出した。

霊夢は、少し警戒はしたが何もないことがわかると警戒を解いた。

 

霊「ありがとうね、紫。」

 

霊夢は、夏服に着替えながら夏のことを考える。

 

今年も、半袖などの薄い服に着替え、日陰へ行き、かき氷を食べるのよね、と。

 

チ「霊夢、アタイと勝負しろ!」

 

霊「でも、まだ紫と話が!」

 

霊夢が振り返った時には、紫は消えていた。紫は、チルノと弾幕ごっこをしてあげて、と言っているようだった。

 

霊夢は、いつものようにチルノと弾幕ごっこを始めた。

 

チ「今回こそ、アタイが勝つんだからね!」

 

氷符「アイシクルフォール」

 

いつもと同じか、と霊夢がため息をついたその瞬間 ありえないことが起きたのだ。

 

霊「スペルの氷が溶けた⁉︎」

 

チ「嘘!アタイの最強のスペルが!」

 

スペルカードで出したものが変化するなどというのは、普通ではありえないことだ。

 

チ「こっちのスペルでも、どうだ!」

 

凍符「パーフェクトフリーズ」

 

もう一つの必殺技が出たが、こっちも溶けてしまう。

 

霊夢は博麗の感で何かを悟ったようだ。だが、すぐにそのことを忘れて、氷が溶けるのを見ていた。

氷が解けるところを見るのは、なぜか気持ちが良かったようだ。

 

◆◇◆

 

霊「はぁ、暇ねぇ。」

 

と言いながら、縁側でお茶を啜る

 

魔「そうだな。異変の一つでも起きてくれれば…」

 

この日、霧雨魔理沙が神社に遊びに来た。

彼女は、霊夢の戦友で努力家だ。

 

彼女たちの言動からわかるだろうが、ここ最近宴会の一つもないのだ。

 

なぜだろうか?彼女たちは考えていた。

少し考えていると、簡単に答えは出た。

 

こんなに暑いのに、誰も悪さをするはずないからだ。

宴会も、異変がないから怒らないからだ。

 

◆◇◆

 

霊「はぁ、暑いわ…」

 

霊夢は、汗だくになりながらうちわを扇いでいる。

どこか涼しいところがあるかと考えながら。

 

もしかしたら、地底は陽が当たらないから暑くならないかもしれない。

そう思った霊夢は、地底に向かった。

 

 

その頃、地底では…

 

空「いっくぜ〜」

爆符「メガフレア」

 

霊烏路空が、核融合を起こしていた。

 

 

このことを知らない霊夢は、地底に続く穴を降りて行った。

 

霊「あら、すごい暑いわね… しかも、騒がしい。ねぇ、そこの妖怪、何があったの?」

 

霊夢は、感想を言いながら、そこにいる妖怪に近づいて行った。

そして、そこにいた妖怪にさりげなく何があったのかを聞いた。

 

パ「私のことを知らないって言うの?妬ましい…」

 

彼女は、水橋パルスィ。地底に住む、橋姫だ。嫉妬心を操る程度の能力を持つためか、よく「妬ましい」と言う。

 

彼女が、パルスィだということに気づいた霊夢は、言葉を返した。

 

霊「あら、パルスィだったの。久しぶりね。ところで、何があったの?」

 

パルスィは少しツンデレなのか、そっぽを向きながら言った。

 

パ「本当に妬ましい… 質問への答えだけど、霊烏寺空が核融合を起こしたのよ。」

 

霊「あら、だから暑かったのね。涼みに来たのだけれど… 別のところに行くわね。」

 

背を向けて飛んで行った霊夢には、この言葉は聞こえなかった。

 

パ「外に出られるなんて… 妬ましいわね。」

 

◆◇◆

 

霊「地底は涼しいと思ったのに… 次会った時は、お空にスペルぶち込んであげようかしら。」

 

霊夢は、引きつった笑みを浮かべながらそう言った。それは、当然だ。涼しいと思っていた場所を、熱くされたのだから。

 

霊「それにしても、暑いわね… 他に涼しい場所はないのかしら?」

 

今までの異変などを思い出して、涼しい場所を探し出していく。

記憶を振り絞った結果、何個か候補が出たので、霊夢はその一つに向かうことにした。

 

行く場所は… 冥界だ。

 

霊夢の考えはこうだ。

幽霊は、涼しい雰囲気を纏っている。その幽霊たちが集う場所なら、涼しいだろうと思ったのだ、

 

霊「久しぶりに冥界に来たわね… 睨んだ通り、ここは涼しいわ。」

 

霊夢は辺りを見回した後、心の中でつぶやいた。

いい隠れスポットを見つけたわね、と。

 

その時、霊夢は視線を感じた。

慌てて辺りを見回すが、誰もいない。

 

霊「はぁ。やっぱり、冥界は不気味ね… 神社に戻りましょうか。」

 

◆◇◆

 

霊夢はあれから色々なところに行ってみた。が、どこに行っても居心地が悪かったので、神社に戻ってきたのだ。

 

だが、神社はやはり暑い。夏に死角はないのか?本当に暑すぎる。

春に戻らないのか?春雪異変がまた起きたら?

 

そんな考えが、霊夢の頭に浮かんでは消えた。

 

脳の片隅では、湖で水浴びとかもいいだろうかと思った。だが、考えている間にも夏の暑さは思考を途切れさせていく。頑張って考えを再開するのだが、もう限界だ。

 

考えるのをやめて、台所に向かった。

 

◆◇◆

 

何日も、風鈴の音を聞きながら過ごしていたが、それにももう飽きてしまった。

冷えた床探しを怠けてやっていた日々。

 

ここまで来たし、夏が終わるのを待ち続けてやる!

と思ったが、やっぱり待ちきれない。

 

久しぶりに飛んで河童に会いに行ったが、この夏を乗り切るためのものは発明されていない。

河童よ、なぜ暑さを乗り切るための発明をしないのか?

 

 

それにしても、ことしの夏は長い。この夏は、後に夏季異変として知られることになる。




幽閉サテライトさんの曲で物語を書くと、改めて音楽の凄さが伝わりました。
やはり、音楽というのはすごいものなのですね。

※是非、元の曲を聞いてみてください!



リクエストについて

この東方音楽伝では、ストーリー性のある幽閉サテライトさんの曲を探しています。
もし曲がありましたら、感想またはメッセージまでお願いします。
※NGワード : 恋, 愛, 貴方, 君,
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