更新停止にした後 幽閉サテライトさんのメドレーを聞いていたのですが、この曲が印象的でこの曲で書くことにしました。
注意
この曲は、幽閉サテライトさんのオリジナル曲です。
最後の方が、紙クオリティーです。
霊「はぁ、今年もこの季節が来たのね…」
博麗霊夢、博麗神社の巫女は境内の掃除を終えてから呟いた。
独り言のように聞こえたが、不意にどこからともなく一人の妖怪が現れた。
紫「まだ言っているの?異変でも起こらない限り、夏は無くならないわよ。それが、たとえ貴女の嫌いな季節でもね。」
八雲紫、幻想郷の管理者だ。おそらく、スキマを使ってきたのだろう。
博麗霊夢が信頼している、数少ない一人だ。
霊「あら紫、いらっしゃい。今日は何をしに来たの?」
霊夢は目を少し細めながら聞いた。なぜなら、紫は何かある時しか来ないからだ。
紫「あら、貴女の夏服を持ってきたのよ。長袖じゃあ暑いでしょう?」
胡散臭い笑みを浮かべながら、服を差し出した。
霊夢は、少し警戒はしたが何もないことがわかると警戒を解いた。
霊「ありがとうね、紫。」
霊夢は、夏服に着替えながら夏のことを考える。
今年も、半袖などの薄い服に着替え、日陰へ行き、かき氷を食べるのよね、と。
チ「霊夢、アタイと勝負しろ!」
霊「でも、まだ紫と話が!」
霊夢が振り返った時には、紫は消えていた。紫は、チルノと弾幕ごっこをしてあげて、と言っているようだった。
霊夢は、いつものようにチルノと弾幕ごっこを始めた。
チ「今回こそ、アタイが勝つんだからね!」
氷符「アイシクルフォール」
いつもと同じか、と霊夢がため息をついたその瞬間 ありえないことが起きたのだ。
霊「スペルの氷が溶けた⁉︎」
チ「嘘!アタイの最強のスペルが!」
スペルカードで出したものが変化するなどというのは、普通ではありえないことだ。
チ「こっちのスペルでも、どうだ!」
凍符「パーフェクトフリーズ」
もう一つの必殺技が出たが、こっちも溶けてしまう。
霊夢は博麗の感で何かを悟ったようだ。だが、すぐにそのことを忘れて、氷が溶けるのを見ていた。
氷が解けるところを見るのは、なぜか気持ちが良かったようだ。
◆◇◆
霊「はぁ、暇ねぇ。」
と言いながら、縁側でお茶を啜る
魔「そうだな。異変の一つでも起きてくれれば…」
この日、霧雨魔理沙が神社に遊びに来た。
彼女は、霊夢の戦友で努力家だ。
彼女たちの言動からわかるだろうが、ここ最近宴会の一つもないのだ。
なぜだろうか?彼女たちは考えていた。
少し考えていると、簡単に答えは出た。
こんなに暑いのに、誰も悪さをするはずないからだ。
宴会も、異変がないから怒らないからだ。
◆◇◆
霊「はぁ、暑いわ…」
霊夢は、汗だくになりながらうちわを扇いでいる。
どこか涼しいところがあるかと考えながら。
もしかしたら、地底は陽が当たらないから暑くならないかもしれない。
そう思った霊夢は、地底に向かった。
その頃、地底では…
空「いっくぜ〜」
爆符「メガフレア」
霊烏路空が、核融合を起こしていた。
このことを知らない霊夢は、地底に続く穴を降りて行った。
霊「あら、すごい暑いわね… しかも、騒がしい。ねぇ、そこの妖怪、何があったの?」
霊夢は、感想を言いながら、そこにいる妖怪に近づいて行った。
そして、そこにいた妖怪にさりげなく何があったのかを聞いた。
パ「私のことを知らないって言うの?妬ましい…」
彼女は、水橋パルスィ。地底に住む、橋姫だ。嫉妬心を操る程度の能力を持つためか、よく「妬ましい」と言う。
彼女が、パルスィだということに気づいた霊夢は、言葉を返した。
霊「あら、パルスィだったの。久しぶりね。ところで、何があったの?」
パルスィは少しツンデレなのか、そっぽを向きながら言った。
パ「本当に妬ましい… 質問への答えだけど、霊烏寺空が核融合を起こしたのよ。」
霊「あら、だから暑かったのね。涼みに来たのだけれど… 別のところに行くわね。」
背を向けて飛んで行った霊夢には、この言葉は聞こえなかった。
パ「外に出られるなんて… 妬ましいわね。」
◆◇◆
霊「地底は涼しいと思ったのに… 次会った時は、お空にスペルぶち込んであげようかしら。」
霊夢は、引きつった笑みを浮かべながらそう言った。それは、当然だ。涼しいと思っていた場所を、熱くされたのだから。
霊「それにしても、暑いわね… 他に涼しい場所はないのかしら?」
今までの異変などを思い出して、涼しい場所を探し出していく。
記憶を振り絞った結果、何個か候補が出たので、霊夢はその一つに向かうことにした。
行く場所は… 冥界だ。
霊夢の考えはこうだ。
幽霊は、涼しい雰囲気を纏っている。その幽霊たちが集う場所なら、涼しいだろうと思ったのだ、
霊「久しぶりに冥界に来たわね… 睨んだ通り、ここは涼しいわ。」
霊夢は辺りを見回した後、心の中でつぶやいた。
いい隠れスポットを見つけたわね、と。
その時、霊夢は視線を感じた。
慌てて辺りを見回すが、誰もいない。
霊「はぁ。やっぱり、冥界は不気味ね… 神社に戻りましょうか。」
◆◇◆
霊夢はあれから色々なところに行ってみた。が、どこに行っても居心地が悪かったので、神社に戻ってきたのだ。
だが、神社はやはり暑い。夏に死角はないのか?本当に暑すぎる。
春に戻らないのか?春雪異変がまた起きたら?
そんな考えが、霊夢の頭に浮かんでは消えた。
脳の片隅では、湖で水浴びとかもいいだろうかと思った。だが、考えている間にも夏の暑さは思考を途切れさせていく。頑張って考えを再開するのだが、もう限界だ。
考えるのをやめて、台所に向かった。
◆◇◆
何日も、風鈴の音を聞きながら過ごしていたが、それにももう飽きてしまった。
冷えた床探しを怠けてやっていた日々。
ここまで来たし、夏が終わるのを待ち続けてやる!
と思ったが、やっぱり待ちきれない。
久しぶりに飛んで河童に会いに行ったが、この夏を乗り切るためのものは発明されていない。
河童よ、なぜ暑さを乗り切るための発明をしないのか?
それにしても、ことしの夏は長い。この夏は、後に夏季異変として知られることになる。
幽閉サテライトさんの曲で物語を書くと、改めて音楽の凄さが伝わりました。
やはり、音楽というのはすごいものなのですね。
※是非、元の曲を聞いてみてください!
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※NGワード : 恋, 愛, 貴方, 君,