双子の姉と友達を守るためだったら無機物だって殺して見せる!   作:ねふてぃー

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 この話必要あったかなと疑問に思うねふてぃーです。今日、明日とテストがあるにも関わらず更新をしていきます。…英語?工作?そんなもの、現実から無くなればいいのに!!そんなことを思っていたら自然と、この話を書いていました。
…あ、課題をやらないと。それでは、、ゆっくりとみて行ってください。


魔眼持ちの二人

 本音姉さんを宥め続けること数分、落ち着いたのか眠り始めた。起こさないように気を付けながらも抱っこし、部屋に寝かせるととあることに気が付く。本音姉さんの姉が誰かを看病していた。確か、クラスメイトの織斑一夏だったかな。でも、大体のことを察することが出来る。初めて会った頃と比べると、やつれてしまっている。世界最強の姉とゴミの兄に疲れて家出をしたのだろう。…こんなにやつれているところを見ると、まともに食事をとることもできていないんだろうね。

 

「おかえりなさいませ、刈夜様」

「……うん、こいつはボクに任せて。ゆっくりと休んでていいよ」

「…はい、失礼します」

 

 引き下がる虚を横目に、横になる織斑一夏の額に左手を乗せる。

 

「清姫、ISのエネルギーを少しだけ分けてあげて」

『はい、分かりましたわ』

 

 半透明の左腕を通して、織斑にわずかばかりのISのエネルギーを分け与える。人間に与えても大丈夫なのかというあれはあるだろうが、エネルギーを人間でも摂取出来る形に変えてから送っているため、問題はない。

 数分もする頃には、やつれた顔も前のように戻り目を覚ました。

 

「あれ、俺はなんでここにいるんだ?」

「……気が付いたんだね、織斑一夏」

「あぁ、更識刈夜か。悪いな、倒れたりなんかして」

「……気にしなくてもいい。そんなに食事をしていなければ倒れるのも無理はない。それに家出をしたそうじゃないか。折角だし、暫くの間、うちにいるといいよ」

 

 ありがとう。そう礼を言う織斑一夏をおぶり風呂に入れる。さすがに汚かったので何も言わずに突っ込んだ。唐突に行ったため、変な顔をしたまま水に沈む。

 

「ブハッ…いきなり何をするんだよ!」

「……臭かったから、つい」

「ついじゃねえ!鼻に水が入って痛いじゃないか‼」

「……ザマア」

「学校とキャラが違いすぎるだろ!」

 

 ごちゃごちゃと何かを言う織斑はびしょびしょになった服を脱ぎ、ゆっくりと風呂につかる。…って、ボクは一体何を見せられているのだろう。そんなことを考えていると、浴室の扉の方から簪姉さんと本音姉さんの声が聞こえてくる。

 

「…刈夜、一緒にお風呂に入ってもいい?」

「私もいるよ!」

 

 ちらりと織斑の方を見ると、顔を真っ赤にして俯いている。…同学年の女性に耐性がないのか?そんな織斑の様子を見て、一言呟く。

 

「……ボク以外にも織斑がいるけど、気にしないなら一緒に入ってもいいよ」

「私は気にしないよ!」

「…刈夜も一緒だから、気にしない」

「ちょっとくらいは気にしろよ!」

 

 叫ぶ織斑の声は届くことがなく、浴室の扉は開く。そこには眼鏡をはずし、体をバスタオルで隠す簪姉さんと狐のマスコットのような形の水着をきた本音姉さんがそこにはいた。さて、ここで現在の浴室の状況を確認してみよう。

 織斑…全裸。浴槽に入っているため、首から上しか見えない。頭の上にはタオルが載っている。

 簪姉さん…バスタオルで体を隠すも、裸体。顔を赤らめながらも、楽しそうにしている。

 本音姉さん…狐のマスコットのような水着の着用。

 ボク…ダボダボの長袖に制服のズボン。浴槽の縁に腰を掛け、織斑と会話中。

 

「「…裏切られた!」」

「仲いいな、オイ」

「……ま、これが二人だからね。ボクの大好きな二人だよ」

「まさかのシスコンか。いや、意外でもないか。三人以外全員が知っていることだしな」

 

 地面に蹲る二人の姉。…一体何がそんなことをさせる原因になったのだろうか。両義に聞いても分からないといい、清姫はふてくされているため話を聞くことが出来ない。左肩に埋め込まれているコアを撫でると、満面の笑みに変わる。

 

「……織斑、なんで二人は落ち込んでいるの?」

「きっと、更識が風呂に入っていないからじゃないか。あと、俺のことは一夏って呼んでくれ。もう一人織斑はいるからな」

「……そう。それじゃあ、ボクのことも刈夜で構わない。簪姉さんも更識だからね」

 

 今思えば、家族以外を名前で呼ぶなんて初めてかもしれない。…あれ?ボクってまともに友達って言える存在がいない…。あれ、おかしいな。そう考えると、目から水分があふれ出すような気がするよ。でも、簪姉さんたちがいればほかに何もいらないような気もするし…気にする必要はないね。

 

「……簪、ボクも一緒にお風呂に入ってほしい?」

「…うん」

「……それじゃあ、ボクにお願いをしてみてよ。お風呂に入ってほしいって」

「…え……」

 

 きっと今のボクは意地の悪そうな顔をしているんだろうね。わずかに引いたような顔をしている本音姉さんと一夏。反対にわずかに顔を赤らめる簪姉さん。…うん、可愛すぎる。思わず抱きしめたくなっちゃうくらい可愛い。やっぱり簪姉さん、大好きだな。

 

「なあ、布仏。あいつって、ドSだったのか?」

「刈夜君が好意を持っている人に対してはドSなときはあるよ~。でも、かんちゃんには一番多いね。私に二日に一度あるとするのであれば、かんちゃんには一日に半日に一度くらいだね」

「あぁ、それで好意の度合いがわかるんだな。やっぱり双子の姉の方がいいんだな」

「それに、ドSの時は私達のことも呼び捨てにしてくれるからうれしいんだよね~」

 

 本音と一夏は今のボクについて話しているようだった。顔をにへらとゆがめて嬉しそうに話すのは本音。わずかに口元を引きつらせ、ボクを見るのは一夏。

 

「……さて、簪。どうする?ボクは別にこの格好のまま話し続けるのもいいとは思うんだけどね。簪は嫌でしょう?」

「…うん。だからね、一緒にお風呂に入ってください///」

「……しょうがないな。それじゃあ、少し目を瞑っていてね」

「…うん!」

 

 目を瞑る簪姉さん。本音姉さんはそのまま一夏と話し続けているようなので気にせずに服を脱ぐ。…あ、そういえば左肩を切断して初めてのお風呂だったね。そもそも腕を斬ったのは今日の話だったし、初めてなのは当たり前か。

 

「……清姫、腕、お願い」

『分かりましたわ、旦那様ぁ』

 

 半透明の腕を人工皮膚で覆う。腕の感覚を確かめる。うん、今まで通りの腕だ。ISのエネルギーで作った腕には思えない。服を脱ぎ終え、浴槽につかる。…相変わらず筋肉が付きにくいな。

 

「……簪姉さん、目を開けてもいいよ」

「…うん、久しぶりに刈夜とのお風呂だー!」

「なんか、キャラ崩壊してないか?」

「デフォだよ」

 

 抱き着く簪姉さんの頭を膝に乗せ、頭をなでる。気持ちよさそうに目を細める簪姉さんはまるで猫のようだった。しばらく撫でていると簪姉さんは眠り始めた。

 

「気持ちよさそうに寝ているな」

「……本音姉さんも一夏の膝で気持ちよさそうに寝てるじゃん。一日で相当仲良くなれたんだね」

「ま、名前で呼ぶくらいには仲良くなったよ」

 

 一夏の膝の上でスヤスヤと眠る本音姉さん。ふと、思い出したかのように一夏に質問する。

 

「……ねぇ、一夏。キミの眼を見せてくれないかな?ボクもキミと同じように眼を持っているんだ。…わかるだろう?」

「まあな。本音が気絶していた公園で刈夜の眼を見た時、なんかがピーンと来たんだよな。同じように眼を持っていることを感じただけなんだけどさ。…で、俺の眼なんだが、制御が苦手でな。一度解放すると手当たり次第に石化させていくんだよ」

「……石化の魔眼か。すごいものを持っているんだな。それで、どうやって普段は隠しているんだ?」

「普段は視界のチャンネルを変えているんだ。だから、激怒しない限り勝手に発動することはないんだ。ま、ふとした拍子に出てくる時があるから困るんだけどな」

「…そんなキミにこれをあげるよ」

 

 紅い色をしたバイザーを一夏に投げ渡す。

 

「これは?」

「……それは一夏の石化の魔眼を封じ込める『自己封印・暗黒神殿(ブレイカー・ゴルゴーン)』だよ。ある程度の視界は確保してあるから、日常生活に支障は起きないと思うよ」

「お、早速つけてみるよ。…うん、見えるね」

「……それはよかったよ。それじゃ、もうそろそろ上がろうか。このままここで寝かせるのも悪いしね」

「それもそうだな」

 

 簪姉さんをタオルに包みお姫様抱っこをする。きちんと体をふき、服を着せると再びお姫様抱っこをして運ぶ。…浴室に一夏を放置して。

 

 数分後、恥ずかしそうに顔を赤らめる一夏の姿があった。…なぜか、今後の生活が楽しくなるような感覚に襲われた。

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