もっと上手くなりたいものです(^_^;)
では第2話始まります!!
アレットラ王国へ向かう雅はスピカリオンからこの世界について話を聞いていた。
「なあ、この世界はどうなってるんだ?」
「そうね、まあザックリと説明すると、この世界はは四つの大陸があってそれぞれにたくさんの国があるわ。まず、1番大きい大陸がガルジンオ大陸、次にクローエンス大陸、ヌイトラ大陸、そしてここ、ユーフィリア大陸です。ま、ユーフィリアは1番小さい大陸で、ガルジンオ以外の2つは大差ないけど、まあこれは頭の片隅にでも留めて置いてちょうだい。
ここで重要になってくるのが、各大陸の勢力よ。各々の大陸はお互い対立しあってるわ。今は休戦協定を結んでいるけど、しょっちゅう小競り合いが起きてる。まあユーフィリアは1番勢力が小さくて比較的温厚な位置関係ね。ここまでは大丈夫かしら?」
「ああ。(スケールがなんかでかいな。アメリカと中国とロシアとヨーロッパ諸国みたいな感じか?)」
詳しいとは言えないがザックリとした説明でも今現在ここはどういう状況にあるのかある程度は把握した。
その上である質問を投げかける。
「オイ、お前はさっき初等魔法使いとか名乗ったな。この世界はひょっとして魔法があんのか?」
「当然。この世界には魔法は無くてはならないものだもの。生活にも使われるし、戦いにも使われるわ。」
「じゃあよ、魔法なんて便利なもんあんのになんで馬鹿でかい剣背負ってんだ?」
当然の疑問。
魔法なんてものがあったら戦いに魔法を使えば良い。恐らく想像上の魔法ならば遠距離からの攻撃も可能な筈だろう。
「ああ、これね。魔獣用よ。魔獣用。」
「魔獣?」
「そ、魔獣には魔法、効かないのよ。」
その通り。
この世界には魔獣なる存在が居る。
ただの化け物ではない。魔獣は魔法の耐性が
高く、並の魔法は通用しない。
国の外にはうようよ魔獣が居る。
通常、外で魔獣と遭遇した場合は手持ちの武器による物理攻撃で対処するのがセオリー。
なので、外に出る者は常に武器を携帯しているのだ。
それは聞いた雅は、ほーん。とか、ほうほう。とかあまり興味のない様子で聞いていたが、反応とは裏腹にやたらニヤニヤした様子。どうしたのだろうか。
「あんたなんでそんなニヤニヤしてんのよ」
「いや、なんでもねぇ」
スピカリオンは気になるが、追求する程でもないと結論づけた。
そういえば。と話を切り替える。
「こっちの世界の話よりあんたの世界の話を聞かせなさいよ」
「俺の世界だ?俺の世界は説明するまでもねぇつまんねぇ世界だよ」
先ほどとは打って変わってなんの感情もこもってない無表情を浮かべる。
その時。ボコォと大きな音を立てて地面が盛り上がった。
「止まって!!」
土煙が辺りに舞う。スピカリオンは雅に静止を促す。2人はそれぞれ違う反応をしている。スピカリオンはギリっと険しい表情に。
雅はポカーンと何が起きたかわからない様子。
土煙が晴れるとそこには大きな百足とカマキリを足して割ったような不思議な生物が居た。
生き物は2人を認識すると前足の鎌で攻撃してきた。
その攻撃を背中の大剣を盾のようにして鎌を防ぐスピカリオン。
だが衝撃を殺しきれずに数メートル後退する。
「グッ…!!こいつは《ハンドレグルス》!?なんで対処ランクBの魔獣がこんなところに!?」
考える暇を与えないためか、キシャァァァと雄叫びのようなものをあげ、反対の鎌で切りつけてくる。
それをサッとバックステップして避ける。
武器を持たない雅に向けて言う。
「あんたは逃げなさい!!武器を持たない丸腰のあんたじゃ足で纏いよ!その辺に逃げてなさい!!ちょっと、聞いてん…の?あれ?アイツどこいっった!?」
鎌の連続で飛んでくる攻撃をすんでのところで躱しつつも消えた雅を探す。
生物の後ろあたりからハーイいーち、にーい!さーん!よーん!と。声がする。
「ちょっと何してんの!?」
雅がどこから出したかも分からないバットで生物の背中あたりの甲殻にバットを何度も振り下ろす。すると見るからに硬そうな甲羅にはピシりと音を立てて筋の様なヒビが入っていた。
固まるスピカリオン。
「あ?何って見りゃわかんだろけつバットだよけつバット。でもこれケツないよなじゃあ背中バット?」
「何わけのわからないこと言ってんのよ!?マジで早く逃げなって!!?」
訳が分からない。意味がわからない。誰だって今みたいなことをされればそうなるのは必然だ。
甲羅を破られた事に怒ったのか生物は口から赤白い息を荒く吐きながら2人に向かって突進してくる。
「おいちょっとそれ借りんぞ」
スルリとスピカリオンの手から大剣が消えた。否、大剣は雅が持っていった。
そして、突進してくる鎌をサッと避け鮮やかなステップで回転を加えて生物の真横に移動する。
「けつバットくらいで怒ってんじゃあねェよォォォォ!!ケツも背中も全部くっついてるじゃあねぇかァァァァ!!!
オルァ!!!!!くたばれ糞虫がァ!!!」
一閃。真横からの斬撃は見事なまでに生物の胴を両断した。
断面から青紫色の血のような汁の様な体液が噴き出し雨のように降り雅の白い髪を染める。
「うわっ、脆いなぁ根性ナシかよ」
ゲシゲシと両断され、既に絶命している生物を足蹴にする。
その様を口をあんぐり開けてただただ見るスピカリオン。
「あんた一体何者よ…」
「あぁ?なんか言ったか??」
「…なんでもないわよ。てかそれの血早く落としなさいよ。乾くとクッッッッサイわよ?」
「まじ?」
既に乾き始めている腕を己の鼻に近づけていく。すると、みるみる顔が歪んでいく。
「くっっっっっっっっっせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
心の底からの咆哮。
恐らくほんとにとんでもなく臭かったのだろう。
既に物言わぬ死体と化している生物の亡骸を八つ当たりするかのように再度足蹴にしスピカリオンが止めに入るまでずっと蹴っていたのは完全なる余談だ。
小さなトラブルを無事?乗り越え2人は王国へ向かって更に歩を進める。
果たしていつになったら王国につくのだろうか?
心配になってきたところである。
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