それから三日間、私たちは自分達のスキルの確認をしたり、襲ってきた魔物を撃退したりしながら移動していた。
因みに、リムルは倒した魔物を捕食してスキル等を獲得していた。
リムルと一緒にいろいろと試した結果、私は今のところ次のようなスキルを持っているようだ。
ユニークスキル「豪運」
凄まじい運を以て自分に対する災厄を自動回避するスキル。遠距離攻撃や遠距離魔法にも適応されるが、それらを回避する代わりに周囲にいる動植物にランダムで自分が受けるはずだった物以上の災厄を与える。
...いいスキルと言うべきか、迷惑と言うべきか........
ユニークスキル「奇策士」
思考加速:通常の千倍に知覚速度を上昇させる。
解析鑑定:解析したい事象を思考と切り離して演算を行う。
森羅万象:この世界の隠蔽されていない事象の全てを網羅する。
作戦提案:得た情報等を利用してその場で最も効果的な策を作り出す。
思考読破:相手の思考を読み取る。格上でも通用するが妨害されやすい。任意発動が可能。
なかなか便利なスキルだった。
森羅万象については、自分が触れた情報に対して知り得る事柄のみ情報開示が可能らしい。
エクストラスキル「魔力感知」
周囲に存在する魔素の流れを感知して、自身の周囲を網羅することができる。
本当に便利なので重宝する。
コモンスキル「自己再生」
文字通り自分の肉体を再生する。
リムルに名前をつけてもらった時に得たスキルらしい。
試してみるとかすり傷程度は一瞬でなおってしまった。
ユニークスキル「反転者」
指向反転:あらゆる物の方向を逆にすることができる。魔法や物理法則等にも適応される。
効果反転:あらゆる物の効果を反転させる。例としては回復魔法を攻撃魔法にする、何でも切れる武器を全く切れない武器にする等。
幻想反転:自分の妄想と現実を入れ替えて妄想したものを具現化させる。ただし、具現化したものは条件をつけない限り一部を除き何らかの制限がある。
座標反転:自分の座標と相手の座標を入れ換えることができる。物でも可能だが、その場合は一度触れた状態で目視できる範囲内でなければならない。
おそらく鬼人正邪の能力、「なんでもひっくり返す程度の能力」をモデルにしたスキルだろう。
自分達のスキルを確認したあとは、お互いに自分のスキルとその効力を教えあった。
...それにしてもリムルのスキルはスライムの体にしては過剰戦力過ぎやしないだろうか。
何でスライムとして生まれてきたのか、わりと真剣に考えていた。
それはそうとして......
「ところでリムル、かれこれ三日間歩いてるわけだけど...ひょっとして道に迷った?」
そう、この三日間歩き続けているのだが一向に出口を見つけることはできなかった。
それどころか同じところをぐるぐる回っているような気がするのだ。
私の質問に、リムルは明らかにビクッとしながら
[い、いや~........ほ、ほら!同じところも何度も来れば新しい発見が.........]
「迷ったんだよね?」
[い、いやだから.......]
「迷ったんだよね?」 ニッコリ
[いや...その.....]
「マヨッタンダヨネ?」 ニッコリ(^_^)
[はい迷ってました本当にすみませんでした‼]
やっと正直になってくれたようだ。
...少し顔が怖すぎたか。
「はあー、やっぱり迷ってたのか...。リムル、オートマッピングみたいなスキル持ってなかったっけ?」
[いや、持ってないけど......あ、できるみたい。]
「じゃあ今すぐ使ってとっとと脱出しようよ。そろそろこの景色に飽きたし、本格的におなかがすいてきた...。」
...数時間後、私たちはやっと洞窟から脱出したのであった。
to be continued...