Fate/どうでしょう?   作:頭が米騒動

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注意、皆、無糖コーヒーを飲もう


カルデア日常編
腹を割って話そう!


 ━━━How do you like fate?━━━

 

 

 

藤丸立香が風邪をひいた。

その噂はカルデア中に広まり、彼を慕うサーヴァントはてんやわんやしていた。

 

 

藤丸の部屋では頭に冷えピタを装着し、寝間着姿の藤丸がベットで横になっている。

 

 

「……なのに、何でモーさんはオレの部屋でゲームをしてるかなぁっ!!」

 

 

そこにモーさんこと、叛逆の騎士モードレットが強襲していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

モードレットは露出の高いボーイッシュな服装で藤丸の部屋でゲームをしている。

テレビの画面では玉葱のような騎士が巨大な樹木の化け物を滅多うちにしていた。

 

「え~?いーじゃんかよー。マスター動けねーし、種火狩りに行けないから暇なんだよー」

 

「………またナイチンゲール女史にオキシドールざぶざぶされても知らないぞ……」

 

「へへーん、そんなこともあろうかと、ちゃんとうがい手洗いはちゃんとしてきたぜ!!」

 

「そうじゃないんだよなぁ……」

 

ナイチンゲールは病気、怪我といったものに敏感で、あらゆるものを消毒し、対象を看護しようとする。もちろん対象を殺してでも。

病原菌なんぞもってのほか。うがい手洗いを忘れようものなら彼女のピストルが火を噴く。

彼女の剣幕にバーサーカーのクラスの面々さえ、うがい手洗いエアシャワーと律儀に守るほど。

風邪をひいた藤丸はナイチンゲールから隔離対象とされているのに、そんなところに来れば……哀れ、モー孩児。

 

 

「そう言えば、マシュの奴はどうしたんだ?マスターが風邪ならいると思ったけど」

 

「んー……オレが食欲ないって言ったら、慌ててエミヤのところ行って料理を作ってるみたい」

 

もぞもぞとベットから上半身を起こして、テーブルの上の飲料水を飲む。親切にもポ〇リとア〇エリアスが両方揃っている。

 

「へぇー……って、何でマスターが知ってんだよ?部屋から出れないだろ?」

 

「呪腕さんに聞いた」

 

百貌のハサンなら、百貌。呪腕のハサンなら呪腕と藤丸はハサンの呼び方を決めている。

 

「あー、成る程。それでか、なんかキッチン騒がしかったの」

 

「なんか今、戦争みたくなってるって聞いたわ……」

 

「確かに……オレが見た感じだと…………」

 

モーさんはその時の様子を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこは厨房。料理というはてなき道を進む者たちが集う場所。

 

そこにはマシュ、牛若丸、静謐のハサンとマスター大好きサーヴァントがエミヤを中心に円陣を組んでいた。

 

「いまこの時をもって、貴様らはウジ虫を卒業する。貴様らは料理人だ」

 

「「「サー、イエッサーっ!!」」」

 

「さて……貴様らはこれから、最大の試練と戦う。もちろん逃げ場はない。すべてを得るか、地獄に落ちるかの瀬戸際だ。どうだ、楽しいか?」

 

「「「サー、イエッサーっ!!」」」

 

「いい声だ。では……」

 

エミヤが声を張り上げる。

 

 

「野郎ども! 俺たちの特技はなんだっ!?」

 

 

「「「殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!!」」」

 

 

「この料理の目的はなんだっ!?」

 

 

「「「殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!!」」」

 

 

「俺たちはカルデアを愛しているか!!マスターを愛しているかっ!? クソ野郎ども!!」

 

 

「「「ガンホー!! ガンホー!! ガンホー!!」」」

 

 

「OK! 行くぞっ!!」

 

 

四人は料理器具片手に歩き出す。

彼女らはようやく登り始めたばかり、この果てしない料理坂をよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て待て待て待て、少し待て。ホントにアイツら料理作ってんの?後、最後打ちきりだろうが、それぇっ!!」

 

「いや、マジでそんなんだった」

 

「マジか…………」

 

藤丸は呆然とする。料理ってなんだっけと自問自答してしまう。

 

「まぁ、いつかは出来んじゃね?」

 

「モーさんも軽いなぁ………ズズッ」

 

ポ〇リを啜りながらモードレットのゲームプレイを見る藤丸。

飽きたのか、今はモードレットは別のゲームをやっている。極道のゲームをしながら、「行けっ、このっ」と身体を揺らしているのをボーッと藤丸は見ていた。

 

「そーいや、マスター。今度はアメリカ大陸に金時とバイクで横断すんだろ?オレも連れてけよー」

 

「あー、そうだったわ。ゴールデンとバイクでツーリングの約束してたんだわ。モーさん来るのはいいけどバイクは?」

 

「バベッジとテスラに任せた。って言うかマスター、免許持ってんのなー」

 

「誕生日の時に取ったんだよ。ただゴールデンとバイクの好み違うんだよなー。ゴールデンはハーレーとかああいうタイプだけど。オレ、オフロード派なんだよね」

 

「金時の奴はは確かにハーレーだなー。オレはこう、暴れるようなヤツが好きだなっ」

 

「排気量でっかいヤツかな?あー、マシュもスーパーカブで参戦するし」

 

「スーパーカブって排気は?」

 

「50㏄」

 

「マスターは?」

 

「125㏄のオフロード」

 

「大丈夫か?それ。オレ、てっきり750から1000㏄とか思ってたけど」

 

「大型二輪は持ってないし。まぁ、なんとかなるんじゃない?ダヴィンチちゃんが後ろからバンで追っかけて来るみたいだし。ゲオルギウス先生は後ろでカメラ回すんだと」

 

「マジか………」

 

二人でバイク談義とアメリカ大陸横断について話を咲かせながら、刻々と時間は過ぎていく。

 

 

 

 

 

 

時間が過ぎても、一向にご飯が来る様子がない。二人もおかしいなと首を傾げていると。

 

「失礼しますぞ、主殿」

 

呪腕のハサンがやって来た。

 

「あれ、呪腕さんどうしたの?」

 

「いや、主殿に軽い軽食をと思いましてな。今や厨房は主殿の食事どころではなくなっておりまして……」

 

「え゙、何かあったの?」

 

藤丸の反応にハサンは眉をしかめた後、モードレットの方を見る。

 

「モードレット殿、あの事を主殿に伝えてないのか?」

 

「あー、いや、伝えなくていいかなぁって……ぶっちゃけ、どうしようもないじゃん」

 

「まぁ、確かにその通りなのだが…………ふぅ」

 

溜め息をしながら、呪腕のハサンは経緯を詳細に伝えてくれる。

どうやら、厨房の藤丸の為の料理教室は様子が変わったようだ。

話を聞くと、四人の元に玉藻の前、清姫が現れて、藤丸の料理を誰が作るかと料理対決が始まったとのこと。

悪ノリした他のサーヴァント連中が我も我もと駆け付けたらしい。

ネロが会場を作り、騎士王、英雄王、征服王、ファラオが判定役。

 

「何、その豪華すぎる料理対決」

 

「今から、カルデア放送でやるとのことです」

 

モードレットがやってたゲームを消して、藤丸はチャンネルを変える。

モードレットは後ろで「あーっ!」と叫ぶが無視する。

 

 

 

 

暗転しているスタジオ。

壮大な音楽が流れ、舞台の中心には一人の男。

黒いマントを着けたウィリアム・シェイクスピアがそこには立っていた。

シェイクスピアは舞台の中心には山積みになった野菜の一つを取る。それはパプリカ。朝取れ立ての新鮮なパプリカ。

シェイクスピアはそれをかじる。かじればパプリカの断面からは野菜の汁が溢れ出す。

彼の背後からは四枚の写真が現れる。この四人が今宵の決闘者たち。愛するものの為に作られる料理は素晴らしいのだと彼は歌いあげる。

 

さぁ、マスターの寵愛を受けるのは誰なのかっ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………料理の〇人かよ………ちゃっかり、マシュ入ってるし……」

 

「既に熱狂が酷くてですな、止められませんでした………特に円卓の騎士等、総出で出ておりましてな」

 

藤丸に謝ってくる呪腕のハサン。だが、藤丸は手を振って「大丈夫」と答える。

 

「まぁ、皆もフラストレーションが溜まっていたんでしょ。しゃーないしゃーない」

 

 

 

 

 

 

藤丸の言葉に呪腕のハサンは頭を下げて、藤丸の為の軽食を置いて出ていく。

藤丸はふと疑問に思ったことがあった。

 

「なあ、円卓の騎士は総出なんだろ。モーさんは呼ばれてないん?」

 

すると何故かビクッとしたモードレットは慌てて弁解する。

 

「は、はぁっ?!ち、違ぇし、オレの方から断ったんだよっ!!」

 

「何で?」

 

顔を赤くしてうつむいてしまう。

 

「……そ、それは…その……マスターが一人でつまんなくしてないかな、と……」

 

 

 

 

 

 

二人の間に暫しの無言が流れる。

 

 

 

 

「え?……………あ……はい?」

 

「い、いやっ、変な風に取るなよ?!ほ、ほらっ、オレが父上の事で悩んでた時に相談乗ってくれただろ?!そのお返しって言うかさっ?!」

 

顔を赤くしながら、両手を前に出してブンブンと手を振るモードレット。藤丸に至っては思考が停止してしまっていた。

 

「………その、あー………心配してくれたの?」

 

「ば、ばかっ、そんなわけ…ないだろ……」

 

 

また二人の間に無言の時間が流れる。

 

 

藤丸の背中は、風邪とは違った冷や汗が流れる。

今の状態、部屋に男女二人っきり。藤丸は焦った。意識はしてこなかったが、モードレットも女性。

 

(何で今、可愛く見えるかなぁっ?!)

 

そんな藤丸を我慢出来なくなったのか押し倒すようにモードレットがのし掛かってくる。

 

少し息をあらがせ、顔を赤くして藤丸の上に寄りかかっているモードレット。

 

そんなサーヴァントの力に抵抗できる筈もなく藤丸はなすすべもなかった。

 

モードレットの顔が藤丸の顔に近づく。二人の息遣いが既に間近に聞こえる。藤丸の息が荒いのは風邪のせいだけではない。

 

 

 

 

 

 

「……なぁ、マスター……その、もしも………もしも、オレが王様になったらさ、お前はオレに仕えてくれるか?」

 

 

 

 

 

顔を赤くした二人の唇がだんだんと近づく。

 

 

 

 

二人の唇がもう少しで触れあう………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━ガチャリ━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴女は一体何をしてるのですか?」

 

 

 

 

 

 

撃鉄を上げる音がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あれ?ギャグを書いてた………あれ?すいません、コーヒーくださーい
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