前回の戦闘パートの続きです。
今回の戦闘パートは、ブレイブルー寄りの容赦のない感じの戦闘描写ですので、苦手な方は気を付けて閲覧してください。
では、本編をお楽しみください。
「コイツハオレガコロス!ウデノレイモカネテヤツザキニシテヤル!」
咆哮しながら爪や牙を剥き出しにして、ショウを殺そうと向かってくる一匹の魔物。
他の二匹はニヤニヤした顔で様子を見ていたが、次の瞬間、その顔は驚愕に染まることとなった。
「遅いんだよ!」
ドライブ能力により、支配下に置いた魔素によって身体能力にブーストがかかり、極限まで研ぎ澄まされた身体能力を得たショウの前には、目の前の魔物の動きはまさにスローモーションといって差し支えなかった。
向かってきた魔物の攻撃に合わせ、すれ違い様に剣を振り抜く。
その一振りは、向かってきた魔物の肩口から脇腹の辺りにかけて魔物の体を真っ二つに両断し、一撃のもとに絶命させた。
「ガハッ!?」
短い断末魔を上げ、倒れる魔物。
その様子を見ていた残りの二匹は、驚きの表情を見せる。
しかし、その二匹はすぐに意識を戻し、ショウから距離を取る様に走りつつ、手のひらを此方に向けた。
「クライヤガレ!」
向けられた手のひらから、魔理沙達が使っていたような鮮やかな色の弾が放たれる。
だが、魔理沙達が使っていた物と同じとは思えないほど乱雑に放たれており、スピードも大したことはない。
それに加え、ブーストされた身体能力なら、攻撃を回避しつつ接近することも容易だとショウは判断した。
(この程度なら抜けられる・・・それなら!)
判断した後のショウの行動は早かった。
すぐに接近を開始し弾幕の中に飛び込む。
密度の薄い場所を選びつつ、接触しそうな弾は、剣を使い切り払って進む。
瞬く間に魔物達との距離を詰めていくショウに、魔物達は焦燥し、狂った様に弾を放つが、焦りから余計に弾が乱れ、接近してくる速度が上がる。
正に悪循環だった。
「この距離なら、行ける!」
射程距離まで近づいたところで、ショウは敵に向かって全力で跳躍し、一瞬で懐に入った。
「ナ、ナンダト!!」
ショウの動きについていけず接近を許した魔物達は虚をつかれてしまい反応しきれていない。
それを見逃す筈もなかった。
「そこだ!!」
一瞬の硬直を見逃さず剣を振る。
その切っ先は、二匹の魔物の内の片方の首を切り飛ばした。
ゴトリと音をたて魔物の首が地面に落ちる。
「コイツ!?クソ!バケモノガ!」
最後の一匹が背を向け、悔しさを滲ませる捨て台詞を吐きながら逃げていく。
既に運命は決しているとも知らずに・・・
「お前に言われちゃおしまいだ・・・」
既に逃げる方向に先回りしていたショウが皮肉を言いつつ剣を構えて佇んでいた。
体から大量の魔素を放出させながら剣を振りかぶる。
その動きに合わせ、更に莫大な魔素が放たれる。
「ヤ、ヤメロ!?」
命乞いをする魔物の言葉に対し、静かな怒りを込めて返答した。
「なら、彼女に対してお前達は同じように見逃したか?寝言は寝てから言うんだな。さて、覚悟はいいか?」
「ヤメ!?」
魔物が言葉を言い終わる前に、全力で剣を真横に振り抜く。
体に一文字の傷がつき、魔物は苦悶の表情を浮かべているが、関係無いといった顔で返しの手を上段に振り上げる。
『ブラッディ・・・クロス!!』
上段から渾身の力を込めて放たれた斬撃を受け、魔物はその場に膝をつく。
「終わりだ・・・」
ショウは、魔物に背を向け、言葉を静かに呟いた。
次の瞬間、斬撃を受けた魔物の十字形の傷から大量の魔素が吹き出した。
そのままうつぶせに倒れる魔物。
もうピクリとも動かない。
魔物達全てを倒したことを確認した後自身のドライブを使い、周りに広がった魔素を自身の中に戻す。
本来なら魔素が持つ毒性に蝕まれる所だが、ドライブ能力により支配下に置いているため、自身及び周囲に悪影響を与えないようコントロールすることで防いでいる。
しかし、コントロールには自身の血を用いる為、長時間行うと血を流しすぎてしまい、制御が出来なくなるといったデメリットもあるので、この様に回収し自身の体で蓋をする。
体から発生している魔素の勢いが弱まり、完全に消えたのを確認した後、ドライブ発動を止め、襲われていた少女に話しかける。
「間に合ってよかった。ケガはないか?」
???
「あ、はい。大丈夫です。危ない所を助けていただいて有難うございました。」
「それはよかった。後、確認させて欲しいんだけど、君はチルノっていう妖精の友達の大妖精で間違いない?」
大妖精
「え?・・・確かに私は大妖精ですけど、お会いするのははじめてですよね?誰から聞いたんですか?」
「魔理沙っていう魔法使いから聞いたんだ。魔理沙と君の友達のチルノが戦って、チルノが気絶しちゃってね。介抱してくれる友達である君を探してたんだ。悪いんだけど一緒に来て欲しい。」
目の前の少女が大妖精であることがわかり、これまでの経緯を説明した後、一緒に来て欲しい旨を伝える。
大妖精
「やっぱりチルノちゃん負けちゃったんだ。魔理沙さんは流石に相手が悪いよ。いい加減覚えて欲しいんだけどな・・・。わかりました。すみませんがチルノちゃんの所まで案内をお願いします。えっと・・・」
「ああ、すまない。まだ自己紹介してなかったな。俺はショウ、ショウ・ウィンガードだ。じゃあ案内するから、よろしく頼むよ。」
大妖精
「はい。よろしくお願いします、ショウさん。」
ショウは大妖精を連れ、魔理沙達がいる湖の方へ歩いていった。
(しかし、戦う前に感じたあの違和感・・・なんだったんだ?前にも体験したような感覚だった・・・俺は、過去に何をしていたんだ・・・?)
自身が感じた違和感の正体を考えるが、その答えである記憶がない。
(まったく・・・何がどうなってるんだか・・・)
自身の身に何が起きたのか、その答えは出ない・・・
to be continue
仕事の影響で更新遅れました。
休日出勤土日共には勘弁してくれ・・・
次回は、主人公が楽園の素敵な巫女と邂逅し、そこから本格的に幻想郷を探索します。
一応予定としては過去探し、異変パート、日常パート、過去探しpart2(途中ギャグシナリオ)、異変パート、ブレイブルーパートとなります。
そこからの構想はまだ未定です。
尚、何時になるかはわかりませんが、CFパートが入ります。オリ主については話の中盤から介入します。
では、次回執筆完了までお待ちください。
有難うございました。