今回はいつもより早く仕上がりました。
探索先は紅魔館に決定です。
今回は道中話で、東方キャラとの邂逅です。
次回は戦闘パートになる予定になります。
では、本編をお楽しみください。
ようやく自分が向かうべき場所がハッキリし、決意を新たにしたショウ。
しかし、その足どりは軽くなかった。
「やはり、自分の記憶を求めるんだから、地霊殿か三途の川なんだが・・・場所がな・・・」
御覧の通りおもいっきり悩んでいた。
目的地自体に問題があったのだ。
「地霊殿は旧地獄跡地で今は地底と呼ばれる地下世界にあるらしいが、地上とは比べ物にならない位強く気性の荒い妖怪が多く、喧騒が絶えない場所だったか・・・正直弾幕ごっこについてまったく経験がない状態じゃ流石に無謀か・・・勝敗条件に命が指定されたらたまったものじゃない。」
地霊殿攻略には単純に経験が足りない。
地上と比べても意味がないくらい強い妖怪がひしめいているらしく、今のままでは自殺志願者と変わらない。
「もうひとつの三途の川は大前提、生者では渡れないとかどうしようもないしな・・・これについては始めから選択の余地なしだ。」
三途の川攻略は現在では不可能だった。
生きている人間では渡ることはできず手の打ちようがない。
「となると、選択肢は2つ。紅魔館か永遠亭のどちらかだが・・・」
地霊殿と三途の川が不可能な以上選択肢は紅魔館か永遠亭のどちらかになる。
現在地から近いのは紅魔館だが、人里での物資補給を考えれば永遠亭の方が近くなる。
どちらにするか決めかねていた時だった・・・
???
「おーい!ショウー!」
「ん?誰だ?俺の名前を知ってる人物は限られるが・・・」
不意に誰かに名前を呼ばれた。
現在自分の名前を知っているのは数人しかいないが・・・
魔理沙
「やっと追い付いたぜ・・・案外歩くの早いな。」
「魔理沙?どうしたんだ?」
声をかけたのは魔理沙だった。
魔理沙
「確か記憶探しの候補に紅魔館があったよな?私も其処に用があるから一緒にいこうぜ?」
魔理沙は紅魔館に用があるから一緒にいこうと言ってきた。
此方としては非常に嬉しい申し出なのだが・・・
「そりゃ此方としては嬉しい申し出なんだが、この世界を見て回りたいから歩きで行くつもりだったんだ。そうなると到着が遅くなる。流石にそれは迷惑だろ?」
この世界について知る必要があり、ゆっくり歩いて目的地を目指すつもりだった為、用事があるなら迷惑を掛けることになる。
魔理沙には世話になったし迷惑は掛けられない為断るつもりで返答した。
魔理沙
「確かにショウは幻想郷についてなにも知らないからなー。なら付き合うぜ。」
その返答に対し、魔理沙から返ってきた言葉は意外なものだった。
「え!?いいのか?時間かかると思うけど・・・」
魔理沙
「私の用は急ぎじゃないからな。別に構わないぜ。それとも、一人の方が動きやすいか?」
「いや、魔理沙が大丈夫なら断る理由はない。助かるよ。ありがとう魔理沙。」
魔理沙はこちらの勝手な都合も気にせず快く承諾してくれた。
魔理沙
「そうと決まれば早速いこうぜ!時間はあるけど、無駄に使う必要はないだろ?」
「そうだな。行こう。よろしく頼むよ、魔理沙。」
魔理沙
「オッケー!まかされたぜ!」
ショウと魔理沙は並んで紅魔館へ向けて歩いて行った。
???
「・・・(ギリッ)」
その様子を見ていた何者かに気づかないまま・・・
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魔理沙と二人で森の中を進んでいく。
道中魔理沙に幻想郷についていろいろと教えて貰った。
特に興味を引かれたのは、この世界で起こるトラブル
『異変』についての話だった。
魔理沙
「起こした奴それぞれ大小いろんな理由があるけど、大体は自分のために起こしてたな。それを私や霊夢、時々は他の奴と一緒に解決して、終わったら異変の首謀者主催で宴会って流れだな。」
「え、宴会?また変わった風習だな。さっきまで敵同士だった奴なんだろ?」
魔理沙
「そこまで拗れるような関係になる奴なんてこの幻想郷にはいないさ。『ごっこ』で決闘する奴らがいる場所だぜ?ケリがついたらそんなもんだよ。」
「お気楽と言うか、平和的と言うか・・・まあ、もしそうなら楽しそうだな。殺伐とした世界と比べたらまさに『楽園』だ。」
この世界のあり方に呆れつつもどこか羨ましいと思っている自分がいることに、かつての自分は殺伐とした世界にいたのではないかと考えながら、自分の感想を口にした。
魔理沙
「ただ能天気なだけだって。さて、もうそろそろ開けた場所に出る。そしたら悪趣味な赤色の館が見えるはずだぜ。そこが目的地だ。」
「そうか。しかし、赤色の館か・・・確かに悪趣味だな・・・ー」
???
「あら、魔理沙じゃない?奇遇ね。」
魔理沙からもうすぐ目的地付近であるとの話を聞いた丁度その時、背後から誰かに声をかけられた。
「ん?誰だ?」
魔理沙
「あれ?アリスじゃないか。めずらしいな。どうしたんだこんな場所で?」
アリス
「あら、私だってたまには外に出るわよ。人を引きこもりみたいに言わないでちょうだい。ところで・・・そちらの人は?」
魔理沙
「ああ、こいつはショウ、ショウ・ウィンガードって名前だ。ここ最近知り合ったんだが、ショウは記憶喪失なんだ。だから、知り合った縁で色々教えてるんだぜ。」
アリス
「へー・・・そう。なんかかわいそうね。自分自身が何者かわからないなんて・・・」
「・・・」
魔理沙
「じゃ、次はアリスの紹介な。ショウ、こいつはアリス、アリス・マーガトロイド。私と違って純粋の魔法使いだぜ。主に人形を使った魔法が得意なんだ。私の友達なんだが、ちょっとばかし引きこもり気味でな。あと、さっき話した異変についても何回か一緒に解決したことがあるぜ。」
アリス
「だから、引きこもりみたいに言わないでって言ったじゃない!」
魔理沙
「事実だろ?1日の殆どを家のなかで過ごすくせに。」
アリス
「それは人形作りが忙しいからで・・・あー、もう!まあいいわ。とりあえずよろしく、ショウ。」
「ああ、よろしくな、アリス・・・」
このショートカットの金髪の少女はアリスと言うらしい。
魔理沙の言う通り、隣にはアリスと同じ金髪の可愛らしい人形が浮かんでいる。
人形に関する魔法が得意なのは間違いないようだ。
彼女について一通り分かった。
しかし、こちらには真っ先に確認すべきことがある・・・
(恐らく、そろそろ彼女から行動を起こす頃だが・・・)
アリス
「ところで魔理沙?あなた確か、珍しいキノコ探してたわよね?実は、さっき森の奥の洞窟で見たことがないキノコを見かけたのよ。毒があるかもしれないから触ってはいないけど、確認してみたら?」
(やはり・・・か・・・)
魔理沙
「ほんとかアリス!?どっちだ!?」
アリス
「北の方よ。大きい花が目印だからすぐにわかると思うわよ?」
魔理沙
「マジかよ・・・調べたいがなー。今はショウを紅魔館に連れていかないと・・・」
アリス
「なら私が案内するわよ。それなら調べられるでしょ?私に任せて行ってきたら?」
魔理沙
「いいのか!?なら任せたぜ!悪いなショウ。まあ、目的地は目の前だし大丈夫だろ?じゃ、ショウのこと任せたぜアリス。」
「大丈夫だ。助かったよ。ありがとう魔理沙。」
アリス
「任されたわ。見つかるといいわね。行ってらっしゃい。」
魔理沙
「おう!またな、二人とも!」
そう言って魔理沙は箒に跨がり猛スピードで飛んでいった。
「じゃあ、すぐ近くだけど頼む、アリス。」
アリス
「ええ・・・任せて・・・」
ショウはアリスに背を向け歩き始めた。
アリスは少し後ろからショウの後を追う。
アリスはショウの背中を見据えながら、おもむろに人形を呼び出した。
呼び出された人形の手には、人形の大きさに不釣り合いな大きな槍が握られている。
アリス
(あの世への案内をね!)
アリスは人形に命令し、ショウの背中に向けて人形を飛ばす。
人形の槍が今にもショウの背中を捉えようとしていた。
「・・・そう言えば、忘れてたな・・・」
ショウが何かを喋ろうとしたと同時に、人形の槍が背中を貫いた。
誰が見ても明らかな致命の一撃だった。
但し、当たっていればの話だが・・・
「さて、アリス・・・」
当たったはずの槍はショウの背中を通り抜け、対象を失った人形は困惑したような動きを見せる。
それを見たアリスは動揺したが、直ぐに立て直した。
正しくは、立て直さなければいけない状況に追い込まれていた。
アリスの首元には、背後から伸びてきた、鋭い光を放つ刃が突きつけられていたのだから・・・
「・・・一体、何が目的だ・・・!」
to be continue
第2話パート2終了です。
邂逅キャラはアリスになります。
この出会いも後に影響を与えますが、上手くまとめる自信はないので、期待せずに見ていただけたら幸いです。
次回は戦闘パート、弾幕ごっこ初体験になる予定です。
では、お付き合い頂きありがとうございました。