仮面十二/五/二十一 三つの世界と九つの枢要大罪 聖と罪の戦い   作:lOOSPH

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王の間にて

・・・ ・・・・ ・・・・・

・・・・・・・ ・・・・・・・・・


17、奴隷反逆 ~Darknesscold Illusion

試練の迷宮、王の間

 

この場所にて繰り広げられる

王との決戦のちに集まっているのは

 

聖徒の少女、樋長 由奈と

自称特別捜査隊の面々だ

 

彼らは今目の前にて

三人の罪徒と対峙している

 

侯爵の爵位を持つ中で最高位の

大男爵の罪徒、それも二人

 

その奥にある玉座に控えているのは

この迷宮を支配する王の爵位を持つ

 

試練の王である

 

この三人と対峙する一同

 

数のみなら勝っている捜査隊だが

敵は罪徒で大きな爵位を持っている

 

唯一の救いは先ほど王が

主を破壊されたとつぶやいたことだ

 

すなわちいうなれば別動隊の面々が

迷宮の力の核といえる主の破壊に成功した

 

そういうことだと一同は確信する

 

だが敵はひるむどころか

より一層の力を高めているように見える

 

「貴様ら・・・・・・・

 

 我らに歯向かって生きて帰れると思うなよ!」

 

と無益の大侯爵は手に持った三又の剣をふるって

爪をふるったかのような斬撃を飛ばしていく

 

一同はそれを見て二手に分かれて飛ぶことでそれをかわす

 

「イザナギ!」

 

「ジライヤ!」

 

二体のペルソナが向かっていくが

それを無益の大侯爵はなんと向かっていき

 

剣を横なぎにふるって

二体のペルソナを退けていく

 

「まじ!?」

 

敵のすさまじい邪気が

目視できると思ってしまうほどに感じていく

 

敵は恐ろしく激高しているのがわかる

 

「ふん!」

 

すると敵はその二体を突っ切って

一同のほうに向かっていった

 

「トモエ!」

 

千枝は驚いて

思わずトモエを繰り出して

 

攻撃を仕掛けていく

 

だが無益の大侯爵はそのトモエが

持っている武器をつかむと

 

トモエごとふるって

一同に投げつけていく

 

「やっべ!

 

 タケミカヅチ!!」

 

完二はすかさずペルソナを出して

トモエを受け止め攻撃を防ぐ

 

だが敵はそこに詰め寄っていき

強いけりを食らわせていく

 

「ぐう!」

 

完二はそのけりで

顔を思いっきり蹴られる

 

「はああああ!!」

 

千枝もそれに気づき

大侯爵に蹴りを仕掛けていくが

 

敵の防御力は固く

蹴りをいくら食らわせても

 

ダメージもひるませることもできない

 

無益の大侯爵は

千枝をもう片方の足で払い

 

バランスを崩す

 

「ひぃ!」

 

そこに剣を突き立てていき

千枝はそれを置くに転がっていきつつかわしていく

 

するとそこに何かが

無益の大侯爵の頭部を切り裂く

 

「千枝、今のうちに!」

 

雪子は鉄扇を飛ばして

敵の気を自分にそらそうと考える

 

「小虫風情が

 

 消えろ!」

 

となんと剣から

爪のような斬撃を飛ばし

 

「きゃあああ!!!」

 

雪子はそれを受けて吹っ飛ばされて

地面に勢いよくたたきつけられる

 

「雪子!」

 

「ふん!」

 

千枝は立ち上がろうとしたが

無益の大侯爵に押さえつけられてしまう

 

「私たちに歯向かう愚かしさを

 その身にたっぷり刻み付けてあげる!」

 

「ぐう・・」

 

背中を踏みつけられて

苦しそうに声を漏らす千枝

 

「キントキドウジ!」

 

そこにクマが

ペルソナを呼び出して

 

無益の大侯爵に攻撃を仕掛けていく

 

「はあ!」

 

すると無益の大侯爵の掌から放たれた風が

キントキドウジに勢いよく放たれる

 

「クマァ!?」

 

クマは強い衝撃を受けて

大きく後ろに飛んだ

 

『ちょっとクマ大丈夫!?』

 

「ク、クマ・・

 

 なんだかいつも以上に効いたクマよ・・」

 

よろよろと立ち上がっていくクマ

 

「スクナヒコナ!」

 

直斗がそこにスクナヒコナを

呼び出して無益の大侯爵に攻撃をしかけていき

 

千枝を無益の大君主から救い出すのであった

 

「里中先輩!」

 

「た、助かった直斗君・・

 

 雪子は!?」

 

千枝は先ほど斬撃を受けて倒れた

雪子のほうに行く

 

雪子はやや体が汚れてしまっているが

それほど大きなダメージは受けていないようだ

 

「千枝・・・

 

 ごめんね・・・」

 

「雪子・・

 

 ありがとう

 私を助けようとしてくれて」

 

お互いの無事を確認する

 

「三文芝居はそこまでだ・・・・・・・」

 

と迫っていく無益の大侯爵

 

「みんな!

 

 ここはできるだけ

 敵の注意を引き付けるぞ!」

 

悠は一同に指示する

 

「そおらあああ!!!!!!!」

 

無益の大侯爵は

手に持っている三又の剣を

もう一度ふるって爪のような斬撃を放っていく

 

「おおりゃあああ!!!」

 

タケミカヅチがその一撃を

一手に受けるとその両側から

 

トモエとジライヤが飛び出し

無益の大侯爵に攻撃を仕掛けていく

 

だが無益の大侯爵はそれを

剣でいなして左手で受ける

 

「うおおお!!!!!!!」

 

瞬く間に攻撃を無効化してしまう

 

「コノハナサクヤ!」

 

「キントキドウジ!」

 

氷と炎が無益の大侯爵の両側に放たれていく

炎のほうは剣で払うが氷の方には突風を引き起こして

 

無力化してしまった

 

「どわああ!!」

 

ペルソナとともに

またも吹っ飛ばされるクマ

 

雪子のほうも攻撃が効かないと

判断したのだろうか中断する

 

「お前たち虫けらが

 我ら偉大なる試練の軍勢に

 歯向かおうなどという気が二度と起こらぬように

 

 徹底的に痛めつけてくれる!」

 

そこに由奈が風をまとった

聖槍をふるって無益の大侯爵に挑んでいく

 

「イザナギ!」

 

そこに悠もイザナギを召喚して

無益の大侯爵に攻撃を仕掛けていく

 

イザナギは手に持った武器を無益の大侯爵にふるう

 

「ふん!」

 

由奈に剣を繰り出しつつ

イザナギの攻撃を左手で受けてはいなし

受けてはいなしを繰り返していく

 

「やはりそういうことですね・・」

 

由奈は何かを理解したように口を開く

 

「無益の大侯爵・・

 

 貴方は風属性ですね」

 

「ん?」

 

由奈は言う

 

「クマさんがあなたの風を受けて

 異様にダメージが大きかったところに着目したんですよ

 

 クマさんは氷の力を使いますからね

 

 氷はここでは水属性に入ります

 

 水は風に弱いですからね」

 

「ふん・・・・・・・

 

 気づいたからと言って

 この私に勝てると思っているのか!?」

 

と風を引き起こし攻撃を仕掛ける

 

「だったらここは

 私の出るところです!

 

 なぜなら私も風の属性もちですからね!!」

 

由奈はそう言って槍を使って

無益の大侯爵の放った風を霧散する

 

「ふははは

 

 なめるなあああ!!!!!!!」

 

と剣をふるう無益の大侯爵

 

だが由奈はその一撃を

槍ではじいてそこから無益の大侯爵に一撃を突いた

 

大きく後ろに飛ばされる無益の大侯爵

 

「(とはいえ

 

  私の力ももう枯渇気味・・

 

  それはここにいる全員がそう・・)」

 

由奈はそう言って

また立ち上がっている捜査隊メンバーを見直す

 

確かにそこにいる全員が疲れを見せている

 

「(せめて私で

  ここにいる全員に休める時を

 

  与えられれば・・)」

 

槍を構えなおす由奈

 

「フフフ・・・・・・・」

 

由奈が不意に笑い声を聞く

 

「てこずるようなら

 手を貸してあげよっか?

 

 主が破壊された以上

 もう猶予はないし早めに決着をつけるべきだと思うけど?」

 

無価値の大侯爵が声をかけていく

 

「姉さん!

 

 姉さんはそこで見てなさい

 

 この程度の虫けら

 この私一人で十分よ

 

 その代わりこいつらの命と

 ラルヴァは姉さんと王に捧げてあげる」

 

だが無益の大侯爵はそれを拒否する

 

「(そうでした・・

 

  王ともう一人の大侯爵も

  控えていたんでした・・)」

 

「それならいいわ

 

 でもあまり時間はかけないでもらえる?

 

 こういうのはそのほうが効率もいいし・・・・・・」

 

「わかってるわ

 

 すぐにでも終わらせてあげる」

 

そういって無益の大侯爵は手に持った

三又の剣先から黒いオーラを伸ばしていく

 

「(この攻撃・・

 

  まずい!)」

 

「でやあああ!!!!!!!」

 

無益の大侯爵のふるった一撃は

由奈に向かって放たれるのだった

 

由奈は風で防御壁を作るものの

 

ダメージは大きい

 

「くそ・・・・

 

 このままだとまずい・・・・」

 

「このままでは気力が持たない・・・

 

 仮にこの戦いであの罪徒を倒しても

 向こうにはまだ王ともう一人の大侯爵が

 控えています・・・」

 

「これってまずいじゃん・・

 

 せめて少しでも休めれば・・」

 

一同が疲れを口にし始めていく

 

「(私もそろそろ・・

 

  しかし敵のほうも

  そう簡単には休ませてくれません・・

 

  いったいどうすれば・・)」

 

すると

 

「あの一撃を受けて

 まだ生きているとは・・・・・・・

 

 だったらこれはどう!」

 

と今度は刀身からオーラが

翼のように広がっていく

 

「あれって確か・・・

 

 偏福の大伯爵が使ってた・・・」

 

「あれって確かまずい攻撃じゃん!」

 

「くたばれ虫けら共があああ!!!!!!!」

 

剣をふるう無益の大侯爵

 

やがて刀身から伸びた翼が

一同に勢いよくふるわれていく

 

避けられないと息をのむ一同

 

とそこに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「オルフェウス!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

そこに二体のペルソナが

無益の大侯爵に向かって突撃し

 

彼女の攻撃を中断させる

 

「ぐう・・・・・・・」

 

攻撃を受けて後ろに下がっていく無益の大侯爵

 

「何!?」

 

「・・・・・・・・・」

 

突然現れた二体のペルソナに

無価値の大侯爵と試練の王は

 

驚いた様子を見た

 

「い、今のって・・・・」

 

一同は恐る恐る

オルフェウスが現れたほうを向く

 

そこにいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまん

 

 ここに来るのに

 ずいぶんと手間を食ってしまった・・・・

 

 だがもう大丈夫だ・・・・」

 

「君たちは少し休んでてくれ

 

 私たちも加勢する!」

 

SEESのメンバーはそう言って

償還期を構えて、自分たちに突きつける

 

「みんな・・・

 

 行くぞ!」

 

SEESの面々はそう言って

無益の大侯爵のほうに向かっていく

 

「虫けらがいくら増えようとも

 この私の敵ではない!」

 

そういって剣をまたも

ふるっていく無益の大侯爵

 

「はあああ!!!!」

 

そこに真田が華麗なフットワークで

無益の大侯爵に突っ込んでいく

 

真田は見事に無益の大侯爵の懐に潜り

攻撃を仕掛けていくが敵の反応も並ではなく

 

真田のこぶしを次々と剣で止めていく

 

「ほう

 

 やるじゃないか・・・・」

 

「下等生物は動きだけは早いからね!」

 

すると無益の大侯爵は

右手を突き出し突風を放つ

 

「ぬお!?」

 

それを受けて

後ろに飛ばされてしまう明彦

 

「たあああ!!!!!!!」

 

無益の大侯爵は

三又の剣から爪のような斬撃を放っていく

 

「カストール!」

 

するとそこに

一体のペルソナが現れて

 

斬撃から明彦をかばう

 

「ったく

 

 世話やかすな」

 

「す、すまん・・・・」

 

荒垣は明彦にあきれたように言いながらも

その安否を確認していく

 

「ペンテシレア!」

 

美鶴がさらにペンテシレアを呼び出し

無益の大侯爵に浴びせていく

 

「やった?」

 

「いいえ、ダメです!」

 

ゆかりの発言に

由奈は声を上げて言う

 

すると無益の大侯爵は

何事もなかったかのように

氷を破って出てきた

 

「氷などこの私には効かない!」

 

と体についた氷を

剣で払いながら言う無益の大侯爵

 

「どういうことだ・・・」

 

「相手は風の力を持っています・・

 

 美鶴さんやクマさんのように

 氷、水の力とは相性が悪いんです」

 

「だったらどうするの・・・」

 

ゆかりは由奈に尋ねる

 

「風をいなすことができるのは土の力のみですが・・

 

 貴方達にはもちろん、私たちの中にも

 土の力を持っている者はいません」

 

「つ、つまりそれって・・・・」

 

順平は恐る恐る訪ねていく

 

「属性による攻撃では

 決定打にはならない・・

 

 ということです」

 

「だったら

 

 物理攻撃でどうにかするしかないね!」

 

真琴はそう言って薙刀を後ろにやって

召喚器を自分のこめかみに当て、引き金を引く

 

オルフェウスは竪琴を

無益の大侯爵に向かってふるう

 

だが

 

「なるほど・・・・・・・

 

 物理攻撃ならば

 属性に縛られることはないが」

 

それをなんと

剣を逆手に持って

 

柄頭で祖の一撃を止めてしまった

 

「・・・それゆえに

 力の差が大きく左右される」

 

さらに

 

「せやあああ!!!!!!!」

 

そのまま剣をふるって

爪のような斬撃を真琴に向かってふるう

 

「きゃ!」

 

薙刀を前に出して

攻撃を受けようとするが

 

そこにポリデュークスが前に立ち斬撃から真琴をかばう

 

「結城!

 

 大丈夫か!?」

 

「は、はい・・・」

 

明彦は真琴の無事を確認すると

ポリデュークスを無益の大侯爵に向かわせる

 

無益の大侯爵はそれを見て

またも斬撃を放っていき

 

ポリデュークスに攻撃を仕掛けていく

 

「ぐう・・・・」

 

さらにそこに

 

ヘルメスが突撃していき

無益の大侯爵をさらに遠くに飛ばしていく

 

「真田さん!」

 

「すまん」

 

敵のほうは体を回転させ

着地を決めて見せた

 

「下等生物が

 

 どこまでもこの私・・・・・・・

 

 私たち試練の軍勢に

 逆らうつもりのようだな!」

 

とまたも剣を構える

 

そこに弾丸が無益の大侯爵の左半身に放たれていく

 

「うん?」

 

そこにはアイギスが

両腕の銃口を向けている

 

その銃口から

煙が出ていることから弾丸が放たれているのがわかる

 

「着弾を確認

 

 しかしダメージの様子が・・・・」

 

「この程度の弾丸

 

 私には紙を当てているようなものだ」

 

と剣で空を切りつつ言い放つ

 

「ネメシス!」

 

天田が自分のペルソナを呼び出し

コロマルもそれに合わせてケルベロスを呼ぶ

 

それぞれが攻撃を仕掛けていくのだが

 

突然彼女の背中から

巨大な天使の翼が一枚広がって

 

二つの攻撃を打ち払ってしまう

 

その背中には一対の天使のような翼が広げられており

 

さらに一本と負うべきか一枚というべきか

鳥の尾羽のような尾を背中に広げている

 

「どうやらもう遊びは

 終わりにしたほうがいいようね」

 

「まずい・・・

 

 翼と尾を展開してきたか・・・」

 

「それになんだか僕たちのほうも

 疲れてきたように感じてきたけど・・」

 

天田がつぶやく

 

「無理もないわ

 

 このラルヴァエネルギーに

 満たされているこの空間は奴らの領域・・・

 

 主が破壊されても

 迷宮そのものがなくなったわけじゃないしね」

 

「どうすれば・・・」

 

すると湊の隣に一人の人物が立つ

 

それは

 

「その答えはシンプルだ

 俺たちの力を一つにするんだ」

 

悠であった

 

「君たちには俺たちがいて

 俺たちには君たちがいる

 

 これだけの人数が一つになれば

 

 俺たちに怖いものなんてない!」

 

「そうだ・・・

 

 個の力が強力な

 罪徒とはまた別の力・・・

 

 それが力を合わせること・・・

 

 それが僕たちの・・・」

 

「私たち人間の力だ!」

 

その言葉にSEESのメンバーと捜査隊の面々は立ち上がる

 

「往生際の悪い下等生物が・・・・・・・

 

 だったら一気に叩き潰してくれる!」

 

と剣から黒いオーラを

翼を広げるように展開していく無益の大侯爵

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SEESと自称特別捜査隊

 

二つの力が一つになりて

決戦の時が来るのであった・・・ ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   




二人の大侯爵姉妹の妹との決戦、始動

・・・ ・・・・・・・・・

・・・・ ・・・・・・・・

・・・・・ ・・・・・・・・
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