「世間はそんなに甘くない」とは言うけれど、甘い部分もあるものだ。
抹茶アイスのように、苦い部分もあって、でもその中に混ざっている甘さもあるのだ。
ちなみに、私は抹茶アイスは苦手だ。(関係ないけど)
「ねえユキ?抹茶アイス買ってきて良い?」
「…良いけど? 私はいらないからね?」
「いい加減に克服したらどうなの?」
サクラは苦笑いでこちらを見つめてくる。
…いや、いらないからね???!
でも、今日はなんだか克服できそうなきがする…
「…じ、じゃあ私もタベテミヨウカナ????!」
つい口に出してしまった!
やべぇ、サクラは抹茶アイスを食べる時は必ずカップ三個買って来るから、もしかしたら私の分もサクラに頼んだら三個…いやいやいやいや、前まで私が拒否していた事は気づいているから三個ずつ買って来るほどのバカじゃないだろう…。いや、もしかしたら…
…三個ずつ買って来ない事を願おう…
…数分後
「買ってきたよーー!!」
おおーーーっと!!!いつもよりも明らかに二倍くらいの大きさの袋を持った少女がこちらへ歩いてきている!!!
これは…ユキ選手大ピーーーンチ!!!!
うっすらと緑色が見える部分はいつもの約二倍!!
だんだんサクラ選手が近づいてくるとともに、いつもの約二倍くらいの抹茶の苦いにおいがしてきた!!
これは先ほど予想していた通りの「三個ずつ買う」の確立が高いっっ!!!
ユキ選手、大大大ピーーーーーーンチ!!!!!!!!!!
ここを乗り切れるのか??!
「…何個買って来たの…?」
とてつもなく嫌な予感がよぎる。。
「え?四個。」
っっっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!(喜び)
そこまでバカじゃない事を信じてt…
「と、ユキの分の、三個。」
っっっえええええええええええええええ????????!!!!!
まてまてまてまて!!!!!ちょっと反則じゃねーか??!
ユキ選手、ここで膝からガックリと崩れ落ちたーーっ!!
ユキ選手の予想を上回る、サクラの頭の悪さ!!!
WINNER サクラ!
「…いや、ちょっと待って?克服するとは言ったけれども、三個はさすがに無理な事は分かるでしょ??」
「え?ユキが言った克服は三個食べを克服することじゃなかったの??!」
サクラは物凄く心配そうな顔でこちらを見ている。
…サクラは本当にわかってないなあ…まず、常識考えたらあり得ないでしょ?!
…いや、そうか、サクラはTHE天然バカ女王なのか!!
なら仕方がない!!抹茶アイスも食べてやろうか!!
謎すぎるほどポジティブな私。。。
…数分後
私の目の前には、空のカップが六つ。
そう、私の目の前には「抹茶アイス」という名のモンスターと、「抹茶アイスを六個も余裕で食べてしまったサクラ」という怪物がいる。
ちなみに、私の抹茶アイスはというと、まだ半分位残っている。
「…ねえ、これ、残り食べてくれない…?」
…さすがに「抹茶アイス」という名のモンスターを倒すことができなかった私は、ものすごく申し訳ないと思いながら「抹茶アイスの怪物サクラ」に渋々頼んでみる。
すると、
「え、じゃあ食べる!」
と、超嬉しそうに私の残りのモンスターをすぐに倒す。
サクラ…六個と半分
ユキ…半分のみ
WINNER サクラ!
…またしても負けてしまった私。。。
サクラはお腹が痛くならないのか??
いくら夏でもこれだけ食べたら私は死に近くなるほどお腹が痛くなる。
…今冬だぞ???!
サクラは大丈夫なのだろうか…??
「…っっっ!!…」
「どどどどどうした???!」
「…と…トイレ行ってきて良い??」
「早く行け!!!!!!!(泣)」
予想はバッチリ合っていた。。。
サクラが アイス六個食べるー! なんて言ったからだ。
本当にバカだな…でも、平和だなーと思った。