文法も書き方も良くないところだらけですがゆるーく評価していただければ幸いです。
では、どうぞ。
Setting the name of prologue
入学式とは、桜舞い散る校門をくぐり、新たな学校生活に思いを馳せるものではなかったか?
この少年はそれとは異なっていた。
「相変わらずだな、この視線は」
四月一日 日本国立高等学校レベルⅢ
2065年現在では、最高位の高校だ。
そこに入学した俺、
「はぁ、何故俺がこんなところに……」
答えは返ってこないと分かっていながら、彼はそんな愚痴をこぼした。
彼に向けられている視線は、好意でもなければ興味でもない。
自分たちとは、異なる生物を見るような目だ。
……少し語弊があった。興味は少しだけあるかもしれない。
「まあ、原因は家柄だろうな」
大抵、レベルⅢとなると貴族の家の者たちが入る学校だ。
ならばこの人間はどうだろう。
そう、天城翔は一般人なのである。
父親と母親は、いない。どちらも彼が物心ついたときには、この世を離れていた。
よって、家族構成は……構成なんてあったもんじゃない。
1人なんだから。
「このご時勢、家柄だとかなんだとか。本当、煩いったらありゃしない」
何故このような格差が生まれたのか?
原因はこの国、日本国の歴史にある。
2010年9月、第一次魔道大戦勃発
2005年より世界各国で、魔道師育成が開始された。
魔道師が生まれたのは【亜素】というものが原因なのだが……
詳しくは、今の説明で省かせてもらおう。
その育成で真っ先に活躍したのは、過去に欧米列強に分類された国である。やはり欧米列強は科学の力も凄いのだ。
その育成に日本は……失敗した。
それにより、一時は世界に注目された島国は徐々に活気を失っていった。
そこへ2008年、米国が日本との同盟関係を断ち切った。
用心棒も力も失った日本に、さらなる悲劇が訪れた。
世界は明治維新前のように、欧米列強と植民地という構造に戻ってしまっていた。
当然のごとく、日本もその標的にされた。
同盟関係を断ち切った米国
……その名を変え、NSA(NeoStrongAggregation)が、戦争を仕掛けてくる。それが先ほど記した、第一次魔道大戦である。
当然、魔道師という名の兵器を持たない日本は惨敗した。
そしてこの世から、日本という名は消え、NSAとなった。
植民地生活は、それから2018年まで続いた。
日本の植民地生活が終了したのは、2020年のことである。
もはや魔道師育成は不可能だ。そう悲観し、全てを失った日本のもとに、一筋の光が見えた。
そこで生まれたのが、解放術である。
解放術を編み出したのは、とある1人の男であった。
だが、今は彼のことは話に出さないでおこう。
そしてその力をものにした日本。当然このような戦争が起きた。
2020年 日本国独立戦争
日本はこの戦争に勝利し、再び活気を取り戻した。
そしてその後の日本は、金銭や食料が不足した。
故に、貧富の差が大きくなってしまった。
家柄が大きな影響力を持つようになったのはこのころからだと言える。
今では、政権を名家に委ねられているのである。
勘違いしないでほしいが、名家はそれだけではない。
大企業なども名家と認定される。
「はぁ、帰りたい」
そう呟いたとき、彼に声が掛けられた。声のするほうへ振り返ると……
「おい、そこの平民。ここはお前みたいな野蛮人が足を踏み入れていい場所じゃねぇ。帰りたいなら帰りやがれ」
いかにもモブって感じの男がいた。
……初対面でそれは酷いな。自分でもそう思うわ。
「ほら、やっぱりいるんだよ。こういうの」
彼はだれにも聞こえないような声でそう呟いた。
「そうか、あんたにはそんな校則が書かれた学生証が渡ったんだな」
俺は皮肉交じりにそう言ってやった。だがしかし……
「ふん、何が校則だ! 貴族は貴族の在るべき場所に!
平民はおとなしく貴族の支配下に置かれる! この世の常識だろ」
え? あ、そう返してくるのね。天城さん予想外。
「この世ね。あんた、世界を見たことあんの?」
ムキになる気はないが、こう返すのが妥当なんじゃないか?
これで舌打ち一発かまして帰ってくれればいんだが……。
「仕方ねぇ、てめぇに平民と貴族の違いを見せつけてやるよ」
あれ? まって聞こえてなかった? ちょ、ちょっと逃げよう。
「おい、とりあえず時間を見ろ。遅れるぞ」
気づけば、入学式に遅れるぐらいの時間になっていた。
好都合じゃん。流石俺、幸運だ。どこぞの不幸な主人公とは違うな!
「くそっ、おいお前、後で話がある」
そう言うと、彼は走り去って行った。
「朝から面倒くさい奴に絡まれたな……やばっ! 俺まで遅れる!」
俺も学校を目指して走っていった。
うわー、後で話って……。絶対面倒くさい事案じゃん!
俺の15年間で培った勘がそう言ってる。
地の文ばかりでした。
これから、魔道師誕生の原因等を消化していきます。
ありがとうございました。
※2017年,6月9日修正完了【修正祭】