たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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すみません、入学式、手を抜きました。
では、全否(ぜんひて)第一話。ご覧ください。



Ⅰ・第一話

「これより、日本国立高等学校レベルⅢ入学式を執り行う」

 

 俺はあの後、体育館へ入場し、無事に遅れることなく、入学式に参加した。

 決して叶わぬ願いだが、心の中で「眠りませんように」と呟いた。

 

「学校長、挨拶」

 

「皆さん、おはようございます。

さて、あなた方は今どんな気持ちでしょうか? これからの学校生活に期待を抱いている方。貴族という優越感に浸っている方。あなた達が何を 考えようか思おうかは自由ですが、私からはこれだけ伝えておきます。自分の実力や家柄に傲慢になる者は、出ていってどうぞ。成りたいものがあるなら、自分の力で成り上がってみなさい」

 

 まあ、あれだろ。金やコネも学園の生徒になったら、使えないっていう話だろ。知らんけど。

 

「続いて、生徒会長挨拶。清輝 壬(せいき じん) 」

 

「皆さん、ご入学おめでとうございます。生憎、辛口なのは学校長の仕事のため、私からは素直な祝辞を述べさせていただきます。我々生徒会は、皆様の有意義な学校生活を全力で補助致します。先頭ではなく、中心となれるような生徒会にしていきますので、新入生の皆様も自由で意義のある学校生活を送っていただきたい。おっと、私もそこまで時間を頂いているわけではございませんので、この辺りで失礼させていただきます。我々生徒会は、あなた方が素晴らしい学校生活を送れるよう、活発な生徒会にしていきたいと考えております。皆様、有意義な学校生活を」

 

 ……長っ! 良い話っぽいけど長いわ!!

 

「続いて、新入生代表挨拶。清輝 美麗(せいき みれい)

 

はぁ、帰りたい(2回目)というか、生徒会長も清輝だよな。……その家は安泰だな。

 

「うららかな春の日差しが、私達新入生を歓迎しているように感じます。

 さて、私達新入生は学校長、生徒会長からの祝辞を頂き、大変嬉しく存じ上げております。私達もレベルⅢの生徒として恥じない学校生活を送りたいと考えております。そのためには、日々の学業などに手を抜かずに常に向上心をもって取り組みたいと考えております。仲人と高めあって常に上を目指していけるような良きライバルとして、有意義な学校生活を送りたいと考えております。私達の入学を祝してくださる皆様に最大の感謝を込め、新入生代表挨拶とさせていただきます。ご静聴、感謝申し上げます」

 

 会場は拍手や歓声に包まれた。きっと素晴らしい挨拶だったんだろうな。うん。……知らんけど。

 

「これにて日本国立高等学校レベルⅢの入学式、全行程を終了する」

 

 え? これだけなんすね。そういや、ここ入学式が恐ろしく短い学校として有名だったんだ。政府の肥えてるおじ様が、長居が嫌だとかなんとか。

 

「全校生徒は直ちに、学生証に記されているクラスの教室に向かうように」

 

 えーと、俺は1年の……A か。

 

 IN 1A

「やっぱりこうなるのかよ。知ってたけど」

 

 もちろん大量の視線が俺に注がれた。

 そういえば、何故あった瞬間に平民と分かったのか? 疑問に思った人がいるだろう。

 その答えは、[烙印]である。この時代の身分は、

 1、超名家共の集まり  [貴族]

 2、1の分家である   [華族] 

 3、軍事兵士      [武族]←この中でも最高職等に就く者は貴族に分類される。

 4、普通の国民     [平民]

 である。

 それぞれを分類されるために使われるのが、[烙印]である。

 1は無印

 2は鳥

 3は剣

 4は花

 である。

 天城には、首に花の烙印が押されている。

 

「はぁ、ここは関わらないのが一番だな」

 

 ちなみに、今朝喧嘩を吹っ掛けてきた奴はここにはいなかった。やったぜ!

 そんな馬鹿なことを思いながら、俺は席についた。

 

「うん、暇だ。……本でも読むか」

 

 そう言って俺は鞄の中から、[デート・ア・リブ]と書かれた本を取り出した。

 本を読み始めてから数分たったところで担任であろう教師が教室に入ってきた。

 

「は~い、みんなせきについてぇ」

 

 なんというか、やわらかい先生だった。

 

「今日から貴方達の担任になる比木 知美(ひき ともみ)で~す。よろしくぅ」

 

 やる気出して、先生。あ、俺が言えたことでもないか。

 

「さて、皆待ってたでしょ~。お待ちかねのじこしょ~かい!!」

 

 待ってない待ってない。少なくとも俺は待ってない。

 

「じゃあ、出席番号順に行こうか。まず一番は……」

 

 やばっ、俺初めの文字[あ]じゃん!

 

朝田 康(あさだ けい)くん!」

 

 よかった。ありがとう、朝田

 

「はい、僕の名前は朝田康といいます。得意戦法は、中距離狙撃から速度解放を使って一気に接近して、ダガ―で攻撃することです。よろしくお願いします」

 

「は~いよろしくお願いします。では次に……天城翔くん!」

 

 はぁ、ついに来てしまった。俺は仕方なく席を立った。

 

「はい、自分は天城翔と申します。見ての通り平民。特筆すべき点はないと思われますので、生活していく中でいろいろと観察しといてください。以上です」

 

 俺は、最低限のことだけ話して、席に着いた。

 

「あら~得意武器とかはないんですか~?」

 

「そうですね、やはり片手剣が一番つかいやすいですね」

 

「得意な解術はなんですかぁ~?」

 

 長いよ、知さん。

 

「強いて言えば、ちょっと反射神経が良くなるくらいですかね」

 

「は~い、ありがとうございましたぁ~」

 

 はあ、疲れた。

 このあとも、知さんによる公開処k……もとい、自己紹介がつづいた。

 

「はい、みなさんこれから仲良くしてくださいねぇ~」

 

 やっと終わった。まあ俺は半分くらい聞いてなかったけど。

 

「では次に、校内での禁止事項をお話ししますねぇ~。

 まず一つ目は……

 学校内において、許可を得ない争いを禁ずる!

 んでもって二つ目は~

 いかなる目的であろうと、許可を得ない解放術、武器の使用を禁ずる!

 そして三つ目は~

 家の権力などで、他人を誹謗・中傷したり、差別したりしない!

 この三つは最低限守らなきゃいけないことですよ~」

 

 先生、残念ながら今朝、校則違反者を一名発見しました。天城さん悲しい。この学校腐ってんのか? ……偏見かな?

 

「あら、もうこんな時間でしたかぁ~。それではみなさん、明日から一緒にがんばりましょう!」

 

 こうして、俺の学校生活一日目は、幕を閉じた。

    

     

 




ありがとうございました。
次回も是非ご覧ください。

※修正祭にて修正完了。
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