たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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本っっ当にすみませんでしたっ!!

最終更新の日を見て、かなり焦りました。

気付けば1ヶ月さぼってる…

こんな小説を見にきてくれる、聖人君子のような読者様…おりますかねぇ

次からはなるべく早く投稿します。


Ⅵ・第七話

「はいはーい!兄さん、ここで待機しててね」

 

 もっと監獄のような場所に入れられるかと思ったが、どうやら良い待遇だそうだ。

 

 なかなか、清潔感が漂う普通の部屋だった。

 

「待機…まさか一年も待たせるつもりじゃないだろうな」

 

「まさか。何事も起こらなければ、1ヶ月位でいいのよ」

 

 1ヶ月位……なかなかの待遇とはいえ、ここにそんなにいたら気がおかしくなりそうだ。

 

「この事態はどこに向かってんだよ」

 

「どこ…でしょうね。だけど、まさかここまで私達の思惑通りに行くとは思わなかったわ」

 

 手のひらの上で踊らされていたというのは、なかなか癪に障る。

 

「一体、お前達はどこを目指してんだ」

 

「あなたが知る必要は無い…というか、近いうちに知ることになるわ」

 

 

 ほう、なかなか説明になってない。

 

 

 

 俺は、去る際に手紙を残してきた。

 

 そこには「敵の情報持ち、帰らん」と短く書いてある。

 

 ようするに、相手に妥協して捕まって、情報を内部から得て帰るという事だ。

 

「そういえば兄さん…」

 

「ん、どうした」

 

 思い出すような仕草をした後、悪い笑みを浮かべた。

 

 そして、顔を耳元に近づけてきて…

 

「お、おい!」

 

 

 

 

 

「ばれてないとでも…思った?」

 

 

 

 …は?

 

 一瞬、思考が停止した。

 

 

「いや、手紙の事よ。ばれないようにしてたみたいだけど、誤魔化そうなんていかないわ」

 

 そう彼女は言って、懐に手を入れた。

 

 そして、1枚の紙切れのようなものを取り出した。

 

「ま、まさか!」

 

「ふふふ…ウチの捨て駒がお手柄でねぇ」

 

 彼女の手には、杏に向けて落とした筈の手紙が握られていた。

 

 まるで、身の毛もよだつ感覚だった。

 

「生憎、面倒くさいことになるところだったわ」

 

 最早、最後に蒔いた種すら、彼女に摘まれていた。

 

 俺は、口を開くことさえ出来なかった。

 

「大丈夫よ、兄さん。これからは私達が、あんな組織のことなんて忘れさせてあげるわ」

 

 彼女は妖艶な笑みを浮かべつつ、悪魔の誘惑を囁いた。

 

 俺はただ、やせ我慢で強気に答えるしかなかった。

 

「はっ!やれるもんなら…やってみろよ」

 

「ええ。好きにさせてもらうわ。あなたの精神が崩壊しても…

 

 

 ちょーっと記憶がなくなってもね」

 

 

 どうやら、あちらは本格的に洗脳工作をしてくるらしい。

 

 ならば、WN×WRの救援を待ち、耐えるしかなかろう。

 

 

 

「あ、兄さん。今、救援を待つ~とか思ったわよね?」

 

「なっ!?」

 

 心まで読まれているというのか。

 

 なんだか、この先やっていけないような気がしてきた。

 

 いや、駄目だな。弱気になっては。

 

「いや、伝えておくべきことかは分からないのだけれどね。救援なんて、多分なかなか来ないわよ。だって、あちらもかなり慎重になる筈だもの」

 

「慎重に…?」

 

 どうにも、彼女が言う根拠が見つからない。

 

「なんで私達が『杏』だけ残してきたと思う?」

 

「なんで…か。そもそも回収対象だったのかさえ把握してないんだが」

 

 あちらの目的が分からない以上、そんな質問答えられるわけが無い。

 

「ああ、ごめんなさいね。彼女も回収対象だったのよ。でもあえて残した理由」

 

「あえて。ふむ…全面戦争の回避、か?」

 

 あくまで、予想の中の最有力候補だ。

 

 しかし、彼女の反応から察するに、正解だったのだろう。

 

「多分、かなりの戦力を俺と杏に投入したんだろ。何故って、支部長全員に対応できるほどの人材が居なかったから。そんな戦力に差がある状態で、地球最後の兵器に…容認体はよく分からんが、多分重要なんだろ、回収対象なんだし。そこで2人を同時に攫ってしまうと、全面戦争まったなしだ。地球最後の兵器を2人も使うなんて、きっと恐ろしく、想像するのも難しい位の、大事をやらかそうとしてるんだろ。…でも、TATユナイテッドワークスにその準備が整っていない。だから、2人も攫う必要が無かった…それ以前に、攫ってはいけなかった。準備が整っても居ない状態で、戦争が始まってしまって、壊滅待ったなしだ。あくまで全部想像で、証拠の一つもない。そして、何故このタイミングだったか?大方、情報でも漏れたんだろう?内部構成とか、な?だから、1人を攫って牽制しておくのが得策だと考えたのか」

 

 とりあえず、思いつく限りの説明をしてみた。

 

 多分、50点程度貰えるだろう回答だと思う。

 

「流石…最近、頭の出来を疑ってたけど、ある程度聡明なのね」

 

 うわ酷ぇ。口が悪いぜ、妹さんよ。

 

「満点回答ってことでいいのか?」

 

「まあ、よくやった方なんじゃない?」

 

 一番腹の立つ答えだった。

 

 結局、どの程度当たっているのか。

 

「あと、容認体の需要を理解できれば、満点回答に近づくわ」

 

「結局そこじゃねぇか。…まあ、情報を得ようとしてんのがバレてんのなら仕方ねぇ、精々足掻かせてもらうぜ」

 

「ここで待機って言ってるでしょ」

 

 だが残念。昔と違って、おとなしく監禁されておく性質でもない。

 

 まあ、目処はまだ立っていないのだが。

 

「ちなみに、貴方の予想したとおり、私達は貴方と杏にだけ大半の戦力を投下したわ」

 

「やはり、な。全ての支部長を圧倒できるなら、直接本部に攻めてきた方が頭がいい」

 

 もし仮に、その力を持っていたとしたら、ここまで世間にバレなかったのが凄い。

 

 何故そこまで隠れようとするのか、意図も見えないが。

 

「じゃ、私はもう行くわね。そうね…」

 

 彼女は、またしても悪い笑みを浮かべた。

 

 もう、本当にやめて欲しい。こいつの将来が心配だ。

 

「暇つぶしに、ウチの捨て駒2人を送ってあげるわ。良い暇つぶしになると思うわよ?」

 

 さっきから…捨て駒って何なんだ。

 

 というか、ここの施設の人知らないし。

 

 知らない人と密室で2人きりとか…男でも女でも嫌だな…

 

「じゃあね、兄さん…

 

 

 

 必ず、あんな組織のことなんて忘れさせてあげるわ」

 

「はっ!そう簡単にいくと思うなよ?」

 

 

 正直言って、全くプランは立っていないが、今はそう言うしかない。

 

 

 まあでも…

 

 

 次の来訪者があいつらなんて、その頃は知る由も無かったんだが。

 

 




遅れた理由…


OSUやってましt(殴

【Laziness1108】で、OSUに出没してます。

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