たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

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仕方ないんです…仕方ないんですよ。

1ヶ月出さなかったことへの言い訳はありません。

ま、受験生だし、是非も無いよn(殴

本当に申し訳ありませんでした!

そして、前話思いっきり修正したので、今一度読み直していただければ。


Ⅵ・第八話

 WN×WRで、最も厳かな雰囲気を醸し出すその部屋【元帥室】

 

 その部屋に入ることが出来るのは、組織内の重役のみだ。

 

 

 そんな部屋に、木の扉を叩く音が3回ほど響いた。

 

「元帥、失礼致します」

 

 その声は、まだ若い男性のものだった。

 

 その者の名は、ザーフ・スノードロップ。

 

「ええ、どうぞ」

 

 聞こえてきた声は、元帥その人ではなく、若い女の声であった。

 

 

 どうやら、扉が開けられたのはランズの仕業だったようだ。

 

 補足説明として。ランズ・アプロディーテーは、元帥の秘書も勤めている。

 

 

「…珍しいですね。まさかこの部屋にいらっしゃるとは」

 

「いや、あの部屋は防音設備が整っていなくてね。今は大事だから、元帥としてここに居ないとね。それに、天城及び杏から連絡が途絶えたのが気になってね」

 

 支部長全員を招集しているわけではないため、比較的柔らかな口調だった。

 

 今回の報告の内容が、また険しい内容のため、深刻な雰囲気になるのは容易に予想できる。

 

「大体想像できるけど…2人から報告が途絶えたことについて……だよね」

 

「ええ、その通りです」

 

 そう聞いた途端、元帥の顔色が変わった。

 

「では改めて…報告を、ザーフ」

 

「了解しました。まず、天城外務総統ですが、TATユナイテッドワークス本部に連れ去られたものと思われます」

 

 事実を淡々と告げるが、それに元帥は驚きを隠せずにいた。

 

「外務総統…が?」

 

「ええ。どうやら杏支部長を人質にとられ、やむを得ず連行されたそうです」

 

 その報告にも、元帥は引っかかるところがあるようで。

 

「人質に…?ということは、杏はTATユナイテッドワークスに圧倒されたと?」

 

 ザーフは、俯き気味に淡々と告げる。

 

「その通りです。同時に、天城氏も圧倒されたようで、杏支部長を救出して撤退するということが出来なかったようです」

 

 WN×WRが圧倒された事実を、包み隠さずに告げる。

 

 オブラートに包まず、都合の悪いことを淡々と告げるということは、そこまで簡単なことではない。

 

「調査隊によると、TATユナイテッドワークスの隊員は既に全員撤退。杏支部長は五箇所を刀で切り裂かれる重傷を負っていました。止血は既に済んでおりましたが」

 

 天城が着いてきたら、杏に治療を施す。そして、WN×WRに返す。

 

 大方、そんな契約だったんだろうと、思いを巡らせる。

 

「元帥、質問なのですが…」

 

「なんだ、言ってみろ」

 

 考え込むような姿勢を解き、聞き入る姿勢に入った。

 

「妙なのです。天城氏と杏支部長は、あんなにも苦戦したのに、私達は一切苦戦を強いられなかったのです。あんな者達にやられるとは、流石に考えにくいのですが…」

 

 確かに…と、元帥はまた考え込む姿勢に入る。

 

 そして幾秒経ったか、何かを思いついたように、淡々と話し始める。

 

「恐らく…いや勝手な想像に過ぎないが、他の支部は力を分散させるための囮だったのではないか?これも勝手な想像に過ぎないが、恐らく敵は杏と天城にほとんどの戦力を投下したんだろう」

 

 そこで、元帥を制止する声がかかった。ザーフである。

 

「元帥!お言葉ながら、流石に私もそこまで考えは及びました!」

 

 ならば何を…と、元帥は投げかけようとする。が、それより先に彼の言葉は紡がれた。

 

「杏支部長を、天城氏に全戦力を投下した…ならば敵は、()()()()()()()()()()()()()()()()即ち、こちらの情報が完全に漏れていたことになります!」

 

 

 

 

 

 

 

 …確かに。

 

 

 いや!本当にその通りだ!

 

 

 

 2人が向かった先に、丁度敵の本隊がいた。

 そして、それ以外は囮。有象無象ばかりであった。

 

 

 ということは、敵は完全にこちらの動きを知っていたということになる。

 

 

 

 偶然なんかじゃない。出来すぎている…!

 

 

 

 

「ザーフ!杏と天城が向かった先に、調査隊は送ったか!?」

 

「ええ、既に。そして元帥、冷静に」

 

 焦りが見える元帥を、ザーフが咎める。

 

「おっと、すまない…。ランズ、至急情報部へ連絡を回し、ハックの形跡が無いか探れ。ザーフは、情報が入り次第、すぐに回すように」

 

『了解!』

 

 

 2人は、ドアを壊す勢いで出て行った。

 

 

 

 

(まだ準備段階……想像以上に早いが…まあ、

 

 

 

 

 既にこちらは準備が出来ている。精々足掻けよ?TATだかなんだか。

 

 

 

 唯の有象無象が足掻く様、楽しませて貰おうか!!)

 

 

 

 

 

 

 




ネタ切れェ…

冒頭にも書いたとおり、受験生なので、一応。

1ヶ月1話ぐらいになるかもしれません…

本当に申し訳ありません…

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