では、お楽しみください。
そして翌日、やはり天城は注目されていた。
「ねえ、あの人よ!」「あいつが、兼孝を3秒で倒した奴か」「へぇー、すげぇな」「平民や平民。まじかよ」
いろいろな評価が飛び交っていた。
「朝から元気だな、こいつら」
IN1A
「あの、おめでとうございます!」
「ああ、鏡月だったかな? ありがとう」
ああ、あのときの平和な女の子か。
「でも、3秒って凄いですよね。先生方も何が何だかわからないそうです。どんな術式だったんですか?」
「悪いが、それは教えられないんだ」
「そうなんですか……なら仕方ないですっ! では、お疲れ様でした!」
「ああ、すまんな。ありがとう」
そういって、彼女は戻っていった。
やっぱり、あの子は純粋な子だ。
「なんか、朝から癒された」
1限目は[歴史]だ。
「俺が歴史を担当する
なんだか、冷静そうな先生だった。
「ではまず、魔道師の歴史について振り返ろう。
まず、魔道師が生まれたのは魔法のもととなる[亜素]の発見が原因だ。
だが、みなが魔道師になれるわけではない。何故だ、朝田」
「はい。亜素というのは、先天的なものであるからです。そうですね……世間一般的に言えば、才能というものです。あるものを伸ばすことはできますが、ない袖を振ることはできないのです」
「うむ、そうだ。ではなぜ日本は魔道師が生まれなかったのだ? 天城」
「はい、それは日本人特有の[対素]という遺伝子が原因です。よって日本国は海外から有能な人材を集めましたが、失敗に終わりました」
「うむ、完璧だ。これ以上は生物関連の授業になってしまうな。では次に、解放術の誕生についてだ。鏡月」
「はっ、はい! えと、解放術は、植民地時代にアルファレム・オーディンにより完成させられました。植民地時代に何故日本に味方したのかは、知られていません」
「ああ、その通りだ。きっと私達にとっての英雄は彼なんだろうな」
英雄ねぇ。良かったですね、元帥。
そこで、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。
「おお、もう終わりか。ではまた」
めぐりめぐってlunch time
「あの、今日も一緒にご飯食べていいですか?」
「ああ、いいよ」
「ありがとうございます!」
俺の彼女に対する警戒心は0になっていた。
「そういえば、天城さん
「
「ええ、都市伝説なんですけどね。魔術と解術のどちらも使えるとか」
「どちらも? はは、無理に決まってるだろ」
「ですよね、やっぱり都市伝説は都市伝説ですよね」
「まあ、実際にいるなら会ってみたいものだな。きっと戦ったらボロ負けするんだろうな。魔術と解放術を併用されちゃな」
俺がそう言うと、なぜか鏡月は苦笑いし、視線をそらしてしまった。
……俺なんか変なこと言ったっけか?
「ほ、ほら。もう昼食時間終わるぞ」
「あっ、もうこんな時間ですか! 今日も楽しかったです!」
「おう、俺もだ。じゃあな」
「はいっ!!」
やっぱりいつも元気だな。癒される。
そして普段通り授業を受けて、一日を終えた。
IN AMAGI`S HOUSE
「わぁ、天城様!! 今日はいかがされました?」
「はは、様はやめてくれ、杏」
「いえ、そういうわけにはいきません。天城様はWN×WRの最高兵士様なんですから」
俺が今話しているのは、WN×WR日本支部長【有里美 杏】だ。
「まあいいや。でさ、土曜日にそっちに行くからその日いてくれない?」
「まさかデートとか!」
「いや、ちょっと久しぶりに戦いたくなってね」
残念。そのご期待には沿えそうにないな、杏。
「もう、久しぶりに女の子に電話をかけて決闘ですか?」
「はは、じゃあ決闘が終わったら一緒にどこかに出かけようか」
「ほっ、本当ですか? すっごく楽しみです!」
「じゃあ、よろしくね」
「はいっ!」
そういって通信を切った。
「よかった、楽しみにしてくれて」
あと2日、がんばるか。
今日若干授業態度良かった気がする……。
今回もありがとうございました。
次回の全否も、よろしくお願いします。
※修正祭にて、修正完了。