たとえ、全てに否定されようとも   作:Laziness

7 / 59
UA数、100超えました。
では、お楽しみください。


Ⅰ・第五話

 そして翌日、やはり天城は注目されていた。

 「ねえ、あの人よ!」「あいつが、兼孝を3秒で倒した奴か」「へぇー、すげぇな」「平民や平民。まじかよ」

 いろいろな評価が飛び交っていた。

 

「朝から元気だな、こいつら」

 

IN1A

「あの、おめでとうございます!」

 

「ああ、鏡月だったかな? ありがとう」

 

 ああ、あのときの平和な女の子か。

 

「でも、3秒って凄いですよね。先生方も何が何だかわからないそうです。どんな術式だったんですか?」

 

「悪いが、それは教えられないんだ」

 

「そうなんですか……なら仕方ないですっ! では、お疲れ様でした!」

 

「ああ、すまんな。ありがとう」

 

 そういって、彼女は戻っていった。

 やっぱり、あの子は純粋な子だ。

 

「なんか、朝から癒された」

 

 1限目は[歴史]だ。

 

「俺が歴史を担当する朝仁 江(あさひと こう)だ」

 

 なんだか、冷静そうな先生だった。

 

「ではまず、魔道師の歴史について振り返ろう。

 まず、魔道師が生まれたのは魔法のもととなる[亜素]の発見が原因だ。

 だが、みなが魔道師になれるわけではない。何故だ、朝田」

 

「はい。亜素というのは、先天的なものであるからです。そうですね……世間一般的に言えば、才能というものです。あるものを伸ばすことはできますが、ない袖を振ることはできないのです」

 

「うむ、そうだ。ではなぜ日本は魔道師が生まれなかったのだ? 天城」

 

「はい、それは日本人特有の[対素]という遺伝子が原因です。よって日本国は海外から有能な人材を集めましたが、失敗に終わりました」

 

「うむ、完璧だ。これ以上は生物関連の授業になってしまうな。では次に、解放術の誕生についてだ。鏡月」

 

「はっ、はい! えと、解放術は、植民地時代にアルファレム・オーディンにより完成させられました。植民地時代に何故日本に味方したのかは、知られていません」

 

「ああ、その通りだ。きっと私達にとっての英雄は彼なんだろうな」

 

 英雄ねぇ。良かったですね、元帥。

 そこで、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

 

「おお、もう終わりか。ではまた」

 

 めぐりめぐってlunch time

 

「あの、今日も一緒にご飯食べていいですか?」

 

「ああ、いいよ」

 

「ありがとうございます!」

 

 俺の彼女に対する警戒心は0になっていた。

 

「そういえば、天城さん地球最後の兵器(ディザスター)って知ってます?」

 

地球最後の兵器(ディザスター)? 噂ぐらいは」

 

「ええ、都市伝説なんですけどね。魔術と解術のどちらも使えるとか」

 

「どちらも? はは、無理に決まってるだろ」

 

「ですよね、やっぱり都市伝説は都市伝説ですよね」

 

「まあ、実際にいるなら会ってみたいものだな。きっと戦ったらボロ負けするんだろうな。魔術と解放術を併用されちゃな」

 

 俺がそう言うと、なぜか鏡月は苦笑いし、視線をそらしてしまった。

 

 ……俺なんか変なこと言ったっけか?

 

「ほ、ほら。もう昼食時間終わるぞ」

 

「あっ、もうこんな時間ですか! 今日も楽しかったです!」

 

「おう、俺もだ。じゃあな」

 

「はいっ!!」

 

 やっぱりいつも元気だな。癒される。

 そして普段通り授業を受けて、一日を終えた。

 

IN AMAGI`S HOUSE

 

「わぁ、天城様!! 今日はいかがされました?」

 

「はは、様はやめてくれ、杏」

 

「いえ、そういうわけにはいきません。天城様はWN×WRの最高兵士様なんですから」

 

 俺が今話しているのは、WN×WR日本支部長【有里美 杏】だ。

 

「まあいいや。でさ、土曜日にそっちに行くからその日いてくれない?」

 

「まさかデートとか!」

 

「いや、ちょっと久しぶりに戦いたくなってね」

 

 残念。そのご期待には沿えそうにないな、杏。

 

「もう、久しぶりに女の子に電話をかけて決闘ですか?」

 

「はは、じゃあ決闘が終わったら一緒にどこかに出かけようか」

 

「ほっ、本当ですか? すっごく楽しみです!」

 

「じゃあ、よろしくね」

 

「はいっ!」

 

 そういって通信を切った。

 

「よかった、楽しみにしてくれて」

 

 あと2日、がんばるか。

 

 今日若干授業態度良かった気がする……。

 

 

 




今回もありがとうございました。
次回の全否も、よろしくお願いします。

※修正祭にて、修正完了。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。