では、全否七話ご覧ください。
「そういえば、天城君学校はどう?」
どうって言われてもな……。決闘しか記憶に残ってねぇや。
「そうだなぁ、やっぱり平民の烙印はきついかもしれない」
「そういえば、それのせいで決闘を申し込まれたんだよね」
「ああ、軽くあしらってやったがな」
「ファンセブ?」
「ああ、元帥が3秒以内と仰っていたからな」
「そうなんだ……。そういえば、友達はできた?」
「友達ねぇ、1人ぐらいはいるかな」
カラン、カラン……
杏が持っていたフォークを落とした。
「えっ……」
「おい、えってなんだ」
「あっ、ごめん。天城君に友達ってちょっと驚いちゃって」
「まあ、確かにそうかもな。1週間で友達ができるなんて思ってもなかったからな」
「天城君が心を許した方は、女の子?」
「……ああ、そうだが?」
「ほぉ、そうなの。あの天城君が1週間で心を許す、と……」
急に声のトーンが下がった気がする。
「あの……怒ってる?」
「ううん、興味があっただけだよ。友達ができでよかったね、天城君」
ここは話を切り上げたほうがいいな。
「ああ、うん。じゃあ混んできたし、でようか」
「うん」
俺たちは店を出ていろいろと回った。
途中から杏は優しい子に戻ってくれました。
「天城君、今日は楽しかったよ!」
「ああ、それは良かった」
「じゃあ、また一緒に出かけようね」
「ああ、楽しみにしてるよ」
そう言うと、彼女は家の中に入っていった。
家まで送ったことに関しては、誰も何も聞くな。
IN AMAGI`S HOUSE
「今日は、杏とデートをしてきました」
いやもう、自分でデートとか言っちゃったし。
「ああ、日本支部長ちゃんか。楽しかったかい?」
「はい、とても」
「2人は付き合っちゃったりするのかな?」
「……それはないでしょう。自分に課せられているのは
「……って言っても、もう1人まだ見つかってないんだけど」
「いずれ終わると分かっているのに交際するのは、相手に悪いので」
「そういうものかね。まあ、そこは君の自由だけどね」
「では、今日はこれで」
「ああ、じゃあね」
電話が切れる。
「自由な交際ねぇ」
んでもって月曜日
「そういえば天城さん、将来の夢ってありますか?」
「いや、特にないけど。君は?」
「はい、あのWN×WRに入りたいです!」
「ほお、なんでだ?」
「なんでって、天城さん知らないんですか?
この学校に入学してくる人なんて皆目指してますよ」
「……えっ? まじかよ」
(超マニアックな職場選んだんだな……)
「まっ、まあ頑張れ」
「でも憧れますよねぇ。
階級の高い兵隊さんの名前全部伏せられてるんですよ! いかにも秘密結社!」
「おっ、おお。そうか」
(まあ、そのお陰でばれずに済んでるんだがな)
「あっ、いけない。喋りすぎちゃった。では!」
そう言って彼女は走っていった。何度見た光景であろうか。
「将来の夢ねぇ。俺はこうじゃなかったら何になってたんだろうな?」
10年前
少年に親はいなかった。その時の少年はこう呼ばれていた。
当然、少年はその意味を理解できるわけがなかった。
5年前
少年は1本の剣を授かった。
刀身は銀色に輝き、どこまでも美しい剣であった。
[己身滅時 剣天切裂 主神力与]
それが剣の名前である。
少年には剣に対する不気味さだけが残った。
3年前
少年は死んだ、確かに死んだ。
だが死ぬ瞬間こう聞こえた。
[己身滅時 剣天切裂 主神力与]
昔聞いたことのある名前が無意識の空間に響いた。
少年は立っていた、確かに立っていた。
1年前
少年、否ここまで来ると青年であろうか。
青年は自分の存在を完全に理解した。
自分には全てを壊す力があると……
自分には全てを殺す力があると……
自分には全てを救う力があると……
自分は………………………………
[死ねない]
「……ぎ・ん、あ・ぎ・ん」
「天城君!!」
「はっ、はい!!」
「もう、授業中に寝ちゃだめですよ~」
「すみません」
すごく懐かしい夢を見ていた気がする……
ちなみに剣の意味は
[己の身が滅する時、剣は天を切り裂き、主に神の力を与える]です。
では、次回もよろしくお願いします。
※修正祭にて、修正完了。