この素晴らしい世界にオーブの祈りを!   作:波紋疾走(pixiv)

1 / 9
このすばが面白いのでつい書いちゃいました

この作品はこのすばとウルトラマンオーブのクロスになっています。また両作品の時間軸や設定は

・オーブはオーブファイト後。このすばはアニメ二期最終回後から
・ガイとカズマたちが出会って少し経っている

という感じになっております。また、キャラの口調などおかしい部分があればコメント等で指摘してください。お願いします


この怪しい目に鉄槌を!

 

 

 

 

 冒険者、サトウ・カズマは、アクア、めぐみん、ダクネスと共に毎日ぐうたらな生活を送っていた

 

 ある時、巨大モンスターに襲われていたところを、この世界にやって来たウルトラマンオーブに救われ、その変身者であるクレナイ・ガイと出会う。カズマ達は、助けられたお礼にこの世界案内すると言って、ガイをパーティーにスカウトする。(というのは建前上で、真の目的はオーブの力で難関クエストをクリアさせるためである)

 

 ガイがオーブに変身して巨大なモンスターを倒すおかげで、エリスがどんどん貯まっていき、ウハウハなカズマ達。そんなある日のこと。その日もガイのおかげで難関クエストをクリアしたカズマ達は、大金を手にした喜びを噛みしめながら床についた。しかし、その夜は何故かカズマだけは眠れずにいた。

 

 「⋯⋯寝れない」

 

 毛布を頭まで被っても寝れない。どんなに目を瞑っても寝れなかった。夜更かししすぎたとか、遊びすぎた。というわけでは無い。理由は他にあった。

 

 「み、見られてる気がする⋯⋯」

 

 そう、”見られている”のだ。しかも凝視されてるようにも感じる。妙に肌寒いしこれはまさか⋯⋯ そんな時、タイミング悪くトイレに行きたくなってしまう。普段なら、そのまま起きてトイレに行くのだが、今日は話が違う。”アレ”がいるため、ビビりのカズマは布団から出ることが出来ないのだ。かといってガイを起こしてついてきてくれとはいかないし、ここで漏らしてアクアにバレてしまえばバカにされ蔑称が増えてしまう。

 

 意を決したカズマは、一度深呼吸をして呼吸を整えると、猛烈ダッシュでトイレに向かった。扉を開け、ズボンを下げて用を足す。そしてまた深呼吸して、猛烈ダッシュで戻ろうと思ったその時だった。

 

 ”視線”を感じたのだ。しかも先程とは違い、かなり近くから見られているように感じる。

 恐る恐る振り向くカズマ。そこには青い手と、赤く充血した一つ目がカズマのことを凝視していた。

 

 「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

 

 天をも貫きそうな悲鳴を発するのだった。

 

 そして朝⋯⋯

 

 「おはよ~」

 「おっ、おはようアクア」

 

 眠たそうな顔をしてアクアが部屋に入って来た。

 

 「昨日のカズマの悲鳴で起こされてから、寝れなかったのよ~」

 「ははは、それはとんだ災難だったな」

 「笑わないでよ! その後も、誰かから見られてるようで怖かったんだから!」

 

 誰かに見られてる? アクアのその言葉にガイは反応する。

 

 「お前も見られている気がするのか?」

 「あれ? ガイもそうなの?」

 「ああ。ここ最近誰かに”見られている”気がするんだ。しかもそいつは俺の近くにいて、鼻息を荒くしながらな」

 「それって、私たちのパーティーにあなたを見てる人がいるってことになるじゃん。そんな人がいる訳ないよねぇ、めぐみん」

 

 めぐみんの方を振り向くと、なぜかそっぽを向いていた。図星だ。犯人はめぐみんのようだ。

 

 「あー 今日も朝ご飯がおいしいなー おっと、ちょっとトイレに行ってきまーす」

 

 バレたのが分かったのか、逃げるように部屋を出て、トイレに向かった。その背中を見ながらアクアはガイに、まあ、こういうこともあるよね。と、言葉をかけたのだった。

 

 それはそうと、カズマがまったく起きてこない。普段ならすでに起きているはずなのだ。心配するガイに絶叫して疲れて熟睡でもしてるんじゃないか? と、ダクネスは返す。その時だ。トイレからめぐみんの悲鳴が聞こえてきたのだ。急いで向かうガイたち。するとそこには、ビビりまくるめぐみんと魂の抜け殻のように目を開けて気を失っているカズマの姿があった。

 

 

 

 

 

 「ん⋯⋯」

 

 目を覚ますと、たくさんの目がカズマのことを見つめていた。

 

 「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 「ちょっといきなり叫ばないでよ!」

 「あ。アクアか⋯⋯」

 「大丈夫か? 何があったんだ?」

 「ああ。実は⋯⋯」

 

 起き上がると、カズマは青い手と赤い目のことを伝える。めぐみんとダクネスは半信半疑だったが、何者かに見られているガイと珍しくアクアが話を信じた。(ガイは少し違うが)

 

 「なるほどな。青い手と、赤い目の幽霊がこの屋敷にいるってことか」

 「どおりで見られてる気がしたのよね~」

 「二人とも”見られてた”のか?」

 「ああ。俺はカズマの言う目には見られてないが、アクアがそうらしい」

 「アクアを盗撮って、また物好きなやつだな~」

 「ちょっと、その言い方はなによ!」

 

 カズマの発言に怒ったアクアは、あんたの悲鳴のせいで寝れなかった。そもそもトイレで気絶なんて恥ずかしすぎる。と言ってバカにする。カズマもまた、お前も俺と同じ状況に陥ったら、トイレで気絶するに決まってる。だって駄女神だからな! と言う。そうしていくうちに口論へと発展していった。関わると面倒だと思ったガイたちは、静かに屋敷を出て、ギルドへと向かうのだった。

 

 ギルドへ向かう最中、ばったりクリスと出会う。

 

 「お、クリス。元気してるか?」

 「あ、ガイさん。元気にしてるよ。って、カズマとアクアさんは?」

 「ああ、あの二人なら、屋敷で喧嘩中だ」

 「喧嘩?」

 「カズマが幽霊を見て悲鳴を上げてな。それで起きて寝れなくなったアクアが怒りをカズマにぶつけて口論に発展したのだ」

 「え? 幽霊?」

 

 幽霊というワードに引っかかるクリス。なにか思い当たることがあるようだ。それをガイが問いかける。

 

 「ん? どうかしたのか?」

 「いや、ガイさんのところにも出たんだ。幽霊」

 「まさか、クリスのとこにも出たのか?」

 「うん。二日か三日前ぐらいからかな? あたしの他にも、ギルドのみんなも幽霊の被害にあってるみたい。怖くて夜も眠れないってさ。そうだ!」

 

 紙を取り出しガイに渡す。そこにはとある地主から依頼されたクエストが記されていた。どうやら隕石が落下して土地にぽっかり穴が開いたらしく、付近に危険なモンスターも現れる可能性があるので、冒険者に埋めてきて欲しいという旨のクエストだった。

 

 「もしかしたら、これと何か関係があるかもしれないから、あとは頼んだよ!」

 

 そう言うとクリスはどこかへと行ってしまった。面倒なクエストを押し付けにきたのかと呆れたガイたちだったが、幽霊騒ぎの真相を突き止めるべくその地主の元へと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 口喧嘩に疲れたカズマとアクアは、ごろんと床に寝そべっていた。

 

 「ほんっとカズマってビビりよね~」

 「うるせぇ。絶対お前も俺と同じ反応するだろ」

 「ふふーん。私は女神よ? 女神が幽霊如きで怖がる訳⋯⋯」

 

 そう言いながら寝返りをうつと、壁に張り付いた例の目がアクアを凝視していた。しかも思いっきり目が合ってしまった。

 

 「⋯⋯ねぇカズマ」

 「なんだよ」

 「女神にもそれぞれ性格があって、ビビりな女神もいるって知ってる?」

 「知ってるに決まってんだろ。だいたいお前を見ればそんなこと嫌でもわかるっつーの。ていうかいまさらそんなこと聞いてきてどうしたんだ⋯⋯よ⋯⋯」

 

 カズマも寝返ってその目を見てしまう。目はカズマとアクアを捉えると、手を出現させた。

 

「「ぎゃああああああああ!!!!」」

 

一瞬の硬直の後、二人は悲鳴をあげて屋敷から飛び出すのだった。

 依頼主のところにたどり着いたガイたちは、早速隕石が落ちた穴を調べ始める。

 

 「穴の大きさはそこまで大きくはありませんね」

 「ああ。直径でいうと60センチぐらいってところか。ところでこの隕石は何日前に落ちてきたんだ?」

 「地主によると、三日ほど前にここに落ちたそうだ」

 「なら、この隕石から誕生した生命体が、幽霊騒ぎを起こしているのは間違いないな」

 

 隕石落下と幽霊騒ぎが関連しているかもしれないということを知ったガイ達は、穴を埋めると街へ戻りギルドに報告する。ちなみに報酬は4000エリスだった。そして屋敷へと戻ろうとしたその時、涙目のカズマとアクアがガイの元へ猛ダッシュで駆け寄ると、いきなり抱き着いた。

 

 「うおっ! どうしたんだ二人とも!?」

 「ガ、ガイさぁ~ん⋯⋯」

 「で、出た⋯⋯ 目⋯ 出た」

 「なに? 分かった。俺に任せろ!」

 

 ガイは二人をめぐみんに預け、単身屋敷に乗り込んだ。アクアから聞いた情報を頼りに、その部屋に到着する。辺りを見回すが、目は見当たらない。

 そんなガイをあざ笑うかのようにその目は扉の上の壁からガイを見ていた。完全に気付いていないとわかると、襲い掛かって来た。

 しかしガイは気配に気づくと、振り返りながら飛び回し蹴りを目にお見舞いする。

 

 「馬鹿な!!」

 「ようやくお出ましになったか」

 「なぜ貴様がここにいる!?」

 「さあな、旅をしてたらこの世界にたどり着いたんだ」

 

 ガイと”目”がやりとりをしている最中にカズマ達が戻ってくる。カズマとアクアはガイが”目”と会話していることに驚き、めぐみんとダクネスは初めて”目”を見て、その恐ろしさに怖がった。

 

 「あの隕石はお前のか?」

 「いかにも。我が名はアクマニヤ星人ストーク。この星の人間を奴隷にすべくやって来た」

 「じゃあ俺達を見ていたのって⋯⋯」

 「もちろん、奴隷を選ぶためだ。だがしかし! 貴様の存在が一番の障害だ、ウルトラマンオーブ! 今ここで、死んでもらうぞ!」

 

 そう言うと目からまばゆい光が放たれると、姿を消してしまう。すると屋敷の近くに巨大な目が出現し、それを中心に体を形成していく。二本の角に大きな目、そして笑っているようにも見える口。アクマニヤ星人が巨大化し、悪魔のような真の姿を現した。

 外に出でその姿を確認すると、ガイはカズマ達に街の人の避難をするよう指示する。そして単身ストークに立ち向かっていった。

 

 「こい、ウルトラマンオーブ!」

 「悪魔は炎が嫌いなんだってな。だったらこいつだ!」

 

 オーブリングをかざす。その様子を見ていためぐみんは千載一遇のチャンスと言わんばかりにガイの元へと走っていく。

 

 「タロウさん!」

 『ウルトラマンタロウ!』

 「トオォッ!」

 

 「メビウスさん!」

 『ウルトラマンメビウス!』

 「セアッ!」

 

 「熱いやつ⋯⋯ 頼み⋯⋯」

 「ガイさぁぁぁぁぁん!!!」

 「その声は⋯⋯ めぐみん!?」

 「わたしも一緒に…… 変身させてくださぁぁぁぁい!!!」

 

 と言ってタックルをするかの如くガイに抱き着くめぐみん。しかもその反動で、オーブリングのスイッチを押してしまう。

 

 『フュージョンアップ!~~♪~~♪♪ ウルトラマンオーブ! バーンマイト!』

 

 なんとめぐみんも一緒にオーブに変身してしまう。さらにさっきのタックルまがいの抱き着きのおかげで倒れたまま登場するという、なんとも情けない姿を見せてしまう。

 変身中のガイに抱き着く姿を見て、やっとここでアクアはめぐみんの様子がおかしかったこと理由に気付く。

 

 「もしかして、ガイがバーンマイトに変身する機会を狙っていたから、ちらちら見てたんじゃ⋯⋯」

 

 「ああ~ やっとバーンマイトに変身できた~」

 「おいめぐみん! 一体これはなんのマネだ!?」

 「それはもちろんバーンマイトに変身して、ストビュームダイナマイトをぶっ放したいからに決まってるじゃないですか!」

 「おいおいそんな理由で⋯⋯」

 

 「そんなおしゃべりする暇があるのかぁ?!」

 

 ストークがタックルを仕掛ける。それを受けたオーブは吹き飛ばされてしまう。体勢を立て直し、立ち上がって構えを取るオーブ。ストークに近づくがめぐみんに抱き着かれているため腰の入ったパンチを繰り出すことができない。それどころか逆にストークから腰の入ったパンチを受けて、再び吹き飛ばされてしまう。

 

 「早くストビュームダイナマイトかストビュームバーストを撃ってくださいよ~!」

 「分かった! 撃つから離れろ!」

 

 なんとかして引きはがすガイ。ちなみにガイの動きはオーブとシンクロしているため、傍から見れば、オーブが何もないものを引きはがそうとしている、なんとも滑稽な光景が映っていた。

 それはそうと、何とかめぐみんを引きはがしたガイは、約束通りストビュームバーストを放つ。

 

 「ストビュームバーストォッ!!」

 

 火炎弾が放たれる。しかしストークは飛んで避け、さらにその状態から目から怪光線を放ちオーブを苦しめる。

 

 「ウオアァ!?」

 

 苦しむオーブに追い打ちをかけるように、スクートは振り子の応用でタックルを仕掛け、オーブを吹き飛ばす。威力の高いタックルを受けたオーブはダメージを受け、カラータイマーが点滅を始めてしまう。

 

 「ふん、なんだその程度か」

 「おいおいまずいぞ!」

 「ちょっとめぐみん! あんたのせいで、ピンチに陥ってるじゃない!」

 

 アクアの言葉にめぐみんはようやく目を覚ます。

 

 「はっ!? わたしはなんてことを⋯⋯ ガイさん、すみません」

 「いいんだ。それよりもめぐみん、君の力を貸してほしい」

 「え?」

 「君の爆裂魔法と、ストビュームダイナマイトを掛け合わせた技で、あいつを空の彼方にフッ飛ばす!」

 「なるほど⋯⋯ なら、任せてください!」

 

 そう言うと、めぐみんは詠唱を唱え始める。同時にオーブも立ち上がる。

 

 「紅き刻印、挽回の王 天地の法を敷衍すれど、我は万象祥雲の理 崩壊破壊の別名なり、永劫の鉄槌は我がもとに下れッ!」

 「ストビュゥゥゥゥゥム⋯⋯」

 「エクスプロォ―ジョン⋯⋯」

 

 「「ダイナマイトォォオオオッッッ!!!!」」

 

 オーブは体により強化された炎を纏い、ストークに向かって走っていく。ストークはこの攻撃も防ぎきれると思い込み、その場から動かない。しかし通常より強化されたストビュームエクスプロージョンダイナマイトは想像をはるかに超える威力だった。体当たりした瞬間に巨大な爆発が起き、爆発の反動と爆風でストークはそのまま吹き飛ばされ宇宙の彼方の星となった。

 

 「す、すごい威力ね⋯⋯」

 「ああ。だが、オーブはどこに行ったんだ?」

 

 ダクネスの言う通り、硝煙が晴れてもオーブの姿が見えない。まさか威力が高すぎて、自爆してしまったのか? そんなことが頭によぎったその時、硝煙の中からめぐみんと彼女に肩を貸すガイが現れた。

 

 「無事だったのねガイ!」

 「一時はどうなることかと思ったが、めぐみんのおかげで助かったぜ」

 「やってやりましたよ。ドヤッ」

 

 サムズアップするめぐみん。すかさずカズマからツッコミが入る。

 

 「ドヤッ。じゃねえよ。めぐみんのせいで、危うくやられそうだったんだぞ?」

 「そ、そこは反省してます⋯⋯」

 「ははは。次からは一緒に変身したいってあらかじめ言ってくれよ。もちろん、緊急の戦闘以外はな」

 「なっ!? 事前に言ってからなら一緒に変身してもいいのか? なら私も⋯⋯」

 「お前はただ殴られたいだけだろうが」

 「あうぅ⋯⋯」

 「ははは。さ、みんな屋敷に帰ろう!」

 

 四人は屋敷へと帰っていくのだった。その夜、オーブがアクマニヤ星人を倒したおかげで、ギルドのみんなはぐっすりと眠れるようになったのだった。

 

 

 

 

 

 




おまけ。オーブ風次回予告


 闇夜に光る怪しい目⋯⋯

 どうやらその目は、ギルドの奴らを監視しているらしい。

 こんなのに見つめられちゃあ、夜もぐっすり眠れないぜ!

 次回、このすばオーブ

 「この怪しい目に鉄槌を!」

 紅に燃えるぜ!


感想、評価待ってます
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。