この素晴らしい世界にオーブの祈りを!   作:波紋疾走(pixiv)

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アクアが大変なことになります


この眠りの女神に目覚めを!

 「うえぇぇぇぇぇ⋯⋯⋯」

 「しっかりしろ。屋敷までもうすぐだぞ」

 

 今にも吐きそうなアクアの背中をさするカズマ。この時点で気付いた人もいるかもしれないが、今アクアがこんな状態なのは、酒の席で調子に乗って飲み過ぎたせいだからである。

 

 「ありがとうカズマ⋯⋯ もう大丈夫よ」

 「ったく調子乗ってバカみたいに飲むから⋯⋯」

 

 そうやって愚痴をこぼしていると、前方にまるでゾンビのようにゆらゆらと揺れながら歩く男が見えた。気持ちが悪いなと思いつつ、避けて通ろうとしたその時。突然その男がアクアに襲い掛かったのだ。

 

 「ちょ!? あんた何してんだよ!」

 

 気分が悪く抵抗できないアクアの代わりにカズマは、男を引き放そうとする。しかし男はアクアと目を合わせると、まるで何かが抜け落ちて崩れるように倒れると、眠ってしまった。

 

 「なんだ、こいつも酔ってただけか。いきなり襲い掛かるなんて、酒癖が悪いな」

 

 そう言いながら、アクアに肩を貸し、屋敷に戻るとそのまま二人とも床に就いたのだった。

 

 そして次の日。酒が入って昼頃まで寝ていたカズマは起床してリビングに向かうと、珍しくアクアの姿がないことに気付く。

 

 「あれ、アクアは?」

 「まだ寝てますよ」

 「そうか」

 

 そう言うとカズマは屋敷を出て、散歩がてらギルドに向かった。しかしいつも冒険者でにぎわっているはずのギルドが、今日は閑散とした雰囲気が漂っていた。らしくない雰囲気に疑問を抱いたカズマは、ダストに理由を尋ねる。

 

 「なあ、なんで今日こんな人が少ないんだよ?」

 「カズマ知らないのか? 昨日街中で、男性冒険者による女性襲撃事件があったってこと」

 

 男性冒険者による、女性襲撃事件? 身に覚えのあるカズマは詳しく聞き出す。

 

 「昨日の夕方から夜にかけて、男性冒険者がいきなり女を襲った事件が多発したんだよ。しかも奇妙なことに、襲った方も襲われた方も、その後死んだように眠り続けてるらしいぜ」

 

 昨日の夜の出来事が脳裏に浮かぶ。あの時もいきなりアクアが男に襲われ、その後男は昏睡してしまった。そして今日、アクアは未だに目覚めていない⋯⋯ ダストの言う事件に巻き込まれたの確実だ。

 なんとかしてアクアを助けないと⋯⋯ そんなカズマに、ダストは自分の仕入れたマル秘情報を伝える。

 

 「でな、これ、俺が仕入れた情報なんだけど、女を襲ったヤツらはその前日にサキュバスの店に出入りしていたことが分かったんだ。もしかすると、サキュバスがこの事件になにか関係しているのかも⋯⋯」

 

 情報を得たカズマは、礼を言うと急いでサキュバスの店へと向かった。

 

 その頃、ラムネ片手に街を散歩しているガイは、路地に見慣れない怪しい店を見つけ立ち止まる。なんだこの店は。と思っていると、ダストの情報を得てここに来たカズマとばったり会う。

 

 「あ、ガイさん」

 「ようカズマ。なあ、あの店何かわかるか?」

 「ああ、あの店はですね⋯⋯」

 

 そう言うと、カズマはガイにサキュバスの店についてあれこれ説明する。聞いてとりあえずこの店が男性冒険者の性欲を晴らすアレな店であることは分かった。それを踏まえてガイはカズマに、なぜこの店に来たのかを問いかける。

 

 「別に性欲を晴らそうと思って来た訳じゃないですよ! 調査のために来たんです」

 「調査?」

 「ええ、昨日起きた女性襲撃事件です」

 「ああそれか。クリスから聞いたよ。で、この店と何か関係が?」

 「実は⋯⋯」

 

 ダストから聞いた、事件に関わった男性冒険者が、前日にサキュバスの店に行っていたという情報と、アクアがそれに巻き込まれて眠り続けていることを伝える。

 

 「そうか。なら俺も手伝おう。もしかしたら、宇宙人や異星獣のしわざかもしれないしな」

 「ありがとうございます!」

 

 礼を言うと二人は早速店に入る。エロチックな雰囲気の店内では、今日もサキュバスたちが男性冒険者にサービスを行っていた。二度目の来店にも関わらず興奮するカズマと、あまり興味を示さないガイの前に、以前カズマを担当したピンク髪のサキュバスが現れる。

 

 「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」

 「あ、あの! 俺達、今日はサービスを受けに来たんじゃなくて、話を聞きに来たんです」

 「話⋯⋯ とはなんでしょう?」

 「この店が、とある事件に関わっているって話だ。あまりここで話したくない。どこか別の場所に連れて行ってくれ」

 「かしこまりました」

 

 そう言うとサキュバスは、二人をVIPルームに案内し、カズマとガイの話を聞き始める。

 

 「ここなら誰にも聞かれる心配はありません。で、話とはなんでしょう?」

 「まずこれを見てください。見覚え在りませんか?」

 

 名簿を見せると、サキュバスはここに書かれている名前は数日前にこの店に来た客だと言う。それを聞いて、この店が事件にかなり関わっていると確信した二人は、事件のことを話し始める。

 

 「実は昨日、そこに書かれている男性冒険者が女性に襲い掛かり、その後双方とも眠りについてしまうという不可解な事件が起きたんです」

 「調査をしたら、事件を起こした全員が、その前日にこの店でサービスを受けたということが分かった」

 「なるほど⋯⋯ つまりお客様は、この店が事件にかなり関わっていると疑い、来店した。というわけですね」

 「疑っているわけじゃないですけど⋯⋯ あの、何か変わったこととかありませんでしたか? 例えば、精気を多く吸い過ぎたとか、客と喧嘩したとか」

 「そんなことはありません。私たちはちゃんと教育しているので、精気を多くいただくことなんてありえませんし、ましてやこちらから共存共栄の関係を壊すような行為は絶対にいたしません」

 「じゃあ、夢の内容が少し特殊だったら。人に襲い掛かるとかあったりしますか?」

 「ありません」

 

 有益な情報が少なく頭を抱えるカズマ。そんな彼にサキュバスはこんなことを口にする。

 

 「⋯⋯もしかしたら、夢の最中に何かが起きているのかもしれませんね」

 「夢の中で?」

 「確証はありませんが、それしか考えられません」

 

 にわかには信じがたいが、他に可能性が思いつかなかったので二人は悩んだ末、それに賭けてみることにした。

 しかしここで問題が生じる。夢を見るには、サキュバスのサービスを受けなければならない。ということはお金を払わなければならない。まんまと嵌められたと、思いつつもアクアや街の人々を助けるためなら仕方ないので、お金を払ってサービスを受けることにした。

 そうとなれば、二人は早速用紙に夢の内容を書きサキュバスに渡すと、別の部屋に案内されるのだった。

 

 

 

 

 

 そしてその夜、二人は外で食事を済ませ屋敷に戻ると、めぐみんとダクネスが慌てた様子で出迎えてくれた。

 

 「カズマ大変です! アクアが今日一回も起きてないんですよ!」

 「まさか、深刻な病に侵されているんじゃ⋯⋯」

 「心配すんな。明日の朝には目覚めるよ。んじゃ、俺とガイさんはもう寝るから。おやすみ」

 

 アクアが大変なことになっているのにも関わらず、素っ気ない態度を取るカズマに不満を露にする二人。そんな彼女たちにガイはフォローを入れる。

 

 「素っ気ない態度ですまないな。けど、アイツは昼間俺と一緒にアクアを助ける術を探してたんだ。今は多くを言えないが、必ずアクアを助ける。だから信じてくれ。俺とカズマを⋯⋯」

 

 二人にそう告げると、ガイもまた、寝室に向かうのだった。そして二人はベッドに横たわると、鬼が出るか蛇が出るか、そんな思いで眠りにつくのだった。

 

 それから数時間後⋯⋯

 

 時刻はもうすぐ日を跨ごうとしていた。ふと目の覚めた二人は、扉の方に何かの気配を感じ取り、恐る恐るその方向へと顔を向ける。するとそこにいたのは、ピンクの体毛が特徴的な可愛らしい小さな羊だった。

 

 「(あれ? たしか夢の内容は、美人お姉さんに襲ってもらうって予定だったはずなんだけど⋯⋯)」

 

 羊なんて指定していたっけ? と思っていると、その羊はいきなりカズマの元へ飛んでいき、人懐っこく頭をすりすりし始めた。最初は疑っていたカズマも、その愛らしい姿を見るうちにだんだんと警戒心を解き、羊を抱き上げ目と目を合わせたその時だった。

 彼の瞳の奥に、羊のような姿をした悪魔が映り込んだのだ。その瞬間、カズマは昏倒し、深い眠りに落ちてしまった。

 

 同じ頃、ガイも羊と邂逅していた。カズマの時と同じく愛らしい姿と表情を見せる。最初は可愛らしいと思っていたガイだったが、夢の内容を思い出し、こんな状況は指定していないことを思い出し、こいつは何かやばいと悟るとガイの元に飛んできた羊をシーツで叩き落とす。

 すると、先程の愛らしい表情から一変、悪魔のような恐ろしい表情を見せてガイを威嚇する。

 

 「こいつが事件の黒幕か」

 

 そう言うと、ベッドから起きてジャケットを羽織ると戦う構えを見せる。しかし羊は襲い掛かって来ることなく、逆に逃走した。ガイは逃がすまいと言わんばかりに追いかけるのだった。

 

 一方めぐみんとダクネスは、日を跨ぐ時間になっても、アクアが心配なのでまだ起きていた。

 

 「めぐみん⋯⋯ もう寝てもいいか? さすがに眠たくなって⋯⋯」

 

 そう言って寝室に向かおうとしたその時。寝ているはずのカズマがなぜかリビングにやって来たのだ。

 

 「どうしたんだカズマ。寝れないのか?あいにくだが、私はもう寝るぞ」

 「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 「お、おい。どうしたんだカズマ?」

 

 反応のないカズマの顔を伺おうとしたその時、いきなりダクネスに襲い掛かってきたのだ。

 

 「な、なにをする気だカズマ!?」

 

 突然の出来事に困惑するダクネス。とりあえず顔を覗こうとする。しかしその時、何かマズイ予感を感じためぐみんは彼女に目を合わせないように指示する。

 

 「ダクネス! 目を合わせないまま、カズマを引き離してください!」

 「ど、どうしてだ?!」

 「いいから早く!」

 

 言われるがままにダクネスは自慢のパワーでカズマを引き離す。

 

 「おい、さっきのは一体どういうことだ?」

 「カズマの瞳の奥に何かが見えました。恐らく、カズマを操っている悪魔でしょう」

 「悪魔!? まさかサキュバスが⋯⋯」

 「いえ、サキュバスじゃありません、もっと恐ろしい悪魔です! とにかく、今のカズマとは目を合わしちゃいけません!」

 

 ダクネスにそう告げると、二人はカズマからの襲撃に備えるよう構えるのだった。

 

 

 

 

 羊を追って屋敷を駆け巡るガイ。追いつかれないよう必死に逃げる羊は、玄関扉を開け外へ逃げようとする。逃がさまいとガイも玄関扉を開け、外へ飛び出した。

 

 しかし目の前に映ったのは、暗闇に包まれた正門の光景ではなく、青空の下に青に統一された美しい街並みと噴水が特徴的な観光地らしき光景だった。

 

 「どこだここは⋯⋯」

 

 さっきまで屋敷にいたはずなのに、いつのまにか知らない場所にたどり着いていた。そんな摩訶不思議な状況に困惑するガイ。そんなところに、どこからか掛け声をあげながら人々が大挙してくる気配を感じ取る。

 

 「なんだ!?」

 

 「悪魔倒すべし! 魔王しばくべし!悪魔倒すべし! 魔王しばくべし! エリスの胸はパッド入り!!」

 

 「まさか⋯⋯!?」

 

 このフレーズに聞き覚えのあったガイは、ゆっくりと声のする方へと顔を向ける。そこにいたのは、こちらに向かってくる熱心なアクシズ教徒の集団だった。

 アクシズ教徒の話はカズマから聞いていたので、逃げ出そうとするが既に時遅し。囲まれてしまった。

 「悪魔倒すべし! 悪魔倒すべし!」と言い寄って来る教徒たちに圧倒されるガイ。そんな時、誰かが来たようで、ぴたりとその掛け声が止まった。

 

 大挙する教徒の集団に、一本の道が出来る。その道から歩いてきたのは、なんとアクアだった。彼女は困惑するガイに、優しく手を差し伸べこう言った。

 

 「迷える子羊よ。さあ、罪を打ち明けなさい。神はそれを聞き、許しを与えてくれるでしょう」

 「別に罪なんてなにもないし、打ち明けることなんて⋯⋯」

 

 こんな返事をしたその時、ガイはアクアが通ってきた道の向こうにあの羊がいることに気付く。ここで逃すわけにはいかないと、集団をかき分け街中を追いかけていく。そしてついに裏路地の行き止まりのところに追い込むことに成功する。

 

 「観念するんだな」

 

 ついに追い詰められた羊は最後のあがきを見せる。ガイを再び別の世界へと飛ばしてしまう。そこは、まるで学芸会のような書き割りの風景だった。そしてその中心にあるいびつな形の城には、眠り続けているアクアとカズマ、そしてたくさんの人々が囚われていた。

 

 「アクア! それにカズマまで!」

 

 二人の姿を見たガイは助けに向かおうとする。しかしそれを阻むかのようにあの羊たちが何匹も現れ合体していく。みるみるうちに大きくなり、羊の顔に無数の目がついた悪魔のような姿となる。これがあの羊の正体であり、一連の事件の黒幕である、夢幻魔獣 インキュラスの真の姿だ。

 

 「これが真の姿か。なら、俺が悪夢との決着をつけてやる!」

 

 その姿を見たガイは即座にオーブリングをかざす。

 

 「ウルトラマンさん!」

 『ウルトラマン!』

 「ヘェッ!」

 

 「ティガさん!」

 『ウルトラマンティガ!』

 「チェッ!」

 

 「光の力⋯⋯ お借りします!」

 

 『フュージョンアップ! ~~♪♪~~~♪♪♪ ウルトラマンオーブ!スペシウムゼペリオン!!』

 

 右腕を高くつき上げ、紫の光と共にオーブが現れる。

 

 「闇を照らして、悪を撃つ!」

 

 決め台詞を放つと、オーブは先手を打とうとする。しかしそれより先にインキュラスが姿を消し、唸り声をあげながらオーブを惑わせる。そして一瞬の隙を突いて、胸部にアッパーカット。さらに頭を殴って膝をつかせると、そのまま腹を蹴って蹴り飛ばす。

 

 このままやられるばかりではいけない。そう思ったオーブはすぐに立ち上がり、渾身の右ストレートを放つ。だがそれもあしらわれると、そのまま背中を押すように蹴られてしまう。

 それでもまだパンチを繰り出すが、軽くあしらわれるどころか最後の一発を掴まれ、そして振り払われると、がら空きになった胸部に再びアッパーカットを喰らい殴り飛ばされてしまう。

 

 「グッ⋯⋯ ウッ⋯⋯」

 

 ダメージを受けてカラータイマーが点滅を始めてしまう。しかしインキュラスは攻撃の手を緩めない。再び姿を消すと、オーブを翻弄し、姿を現すと死角から次々と攻撃を繰り出していく。そしてついには虹色のオーロラを放ち、オーブを閉じ込めてしまう。

 なんとか抜け出そうとするが、触れれば電流が走りダメージを受けてしまう。この大ピンチを城から見ていたカズマは何か打開策はないかと模索し始める。

 

 「(このままじゃガイさんがやられる! でも今の俺には弓矢がないから狙撃スキルは使えないし、使えたとしても破るのは難しい⋯⋯ どうすれば!)」

 

 途方に暮れていると、アクアが前へ出てこう言った。

 

 「今私が助けてあげるわ! セイクリッド・ハイネス・エクソシズム!!」

 

 額からビームをバリア目掛けて放ち、見事それを破壊する。ちなみにこれが効いたのは、インキュラスがこっちの世界でいう悪魔に該当するからである。

 

 それはそうとバリアから解放されたオーブはサムズアップをするアクアにありがとうと頷くと、インキュラスを倒すべく真の力を開放する。

 

 『覚醒せよ! オーブオリジン!』

 「オーブカリバー!」

 

 現れたオーブカリバーを手に取ると、カリバーホイールという中央のリングを回転させ、全属性の力を開放。そして右手を掲げてトリガーを引くと、オーブニカのメロディーと共に、火、水、土、風のモニュメントが発光。そのすべてが合わさることで、オーブは本来の姿を現す。

 

 光と共に聖剣・オーブカリバーを右手に掲げ、現れたのはオーブの真の姿。オーブオリジンだ。

 

 「銀河の光が、我を呼ぶ!」

 

 空に円を描くようにオーブカリバーを振り回しながら決め台詞を放つ。

 

 「いっけー!オーブ!あいつをやっちゃいなさーい!」

 「頑張れオーブ!」

 「オーブ!オーブ!オーブ!オーブ!オーブ!!」

 

 オーブオリジンの姿を見た人々は、勝利を信じ応援するのだった。

 人々の思いを胸にしたオーブは、インキュラスが三度発動した姿を消す能力で仕留めようとする。しかしオーブは水の力を開放し、オーブウォーターカリバーを発動する。これにより、地面は水に覆われ、水しぶきでインキュラスがどこにいるかわかるようになった。そしてあえて隙を見せ、後ろから奇襲をかけようとしたところを振り向いて、逆に攻撃する。

 

 予想外の攻撃にたじろぐインキュラスはオーブに殴り掛かる。しかし一発目はカリバーで防がれ、しかも二発目はそのまま受け止められ、振り払われるとがら空きの胴体に斬撃を食らわされてしまう。

 さらにジャンプして、降下の勢いでカリバーを振り落とされ、角を破壊されてしまう。形勢が逆転しグロッキー状態のインキュラスは、最強の一撃をお見舞いする。

 

 『解き放て! オーブの力!!』

 

 オーブリングにオーブカリバーを通すと、リングを回転させ、トリガーを引き、もう一度リングを回転させる。

 

 「オォォブスプリィィィーームカリバァァァーーーッッ!!」

 

 空に円を描くような動作の後、オーブカリバーの刀身から相手に向けると、虹色の光線が刀身から放たれる。それを受けたインキュラスは倒された。そして眩い金色の光が放たれ、その光が城に囚われていた人々を包み込むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 「んっ⋯⋯」

 

 朝日の眩い光に照らされ、目を覚ますアクア。光の差し込む窓の方を見ると、そこにはガイの姿があった。

 

 「よ。お目覚めか」

 「おはよ、ガイ」

 

 目覚めたアクアはまだ眠たそうに眼をこすりながらリビングに向かう。

 

 「それよりもすごい夢だったわ⋯⋯」

 「ん? どんな夢だった?」

 「えっと、最初は私がアルカンレティアでアクシズ教徒たちに女神として崇めてもらっていて、その後は魔物とオーブが戦ってて、オーブが勝ったら目が覚めたって感じ」

 「へ、へぇ~」

 

 なぜか引きつった表情を見せるガイ。そう、あのアクシズ教徒から詰め寄られた出来事は、アクアの夢だったのだ。改めてアクシズ教徒恐ろしやと思うのだった。

 

 「ぎやぁあああああああ!!!」

 

 その時、突然リビングからカズマの悲鳴が聞こえた。何事かと思って向かうと、そこで見たのは、体を縛られた上に目隠しまでされて身動きが取れなくなっていたのだ。

 そう、操られたカズマがダクネスとめぐみんに襲い掛かったあの後、動きを封じるために目隠しした上で体を縛ったのだ。しかしもうインキュラスが倒されたので、襲い掛かる心配はないのだが、二人は警戒心を緩めずまだ押さえつけようとしてくる。

 

 「いでででで! 何すんだよ!」

 「それはこっちのセリフです! カズマこそ襲い掛かってきてなんですか!」

 「これは私たちの身を守るためだ。悪いがこのままにしておくぞ」

 「おい!俺はもう正気だって! だから目隠しと縄をほどいてくれ!」

 

 どんなにアピールしても警戒心は解かれない。仕方ないので、ガイが間に入りカズマは無事だと説得する。ガイの説得のおかげでようやく解放されたカズマだったが、怒りのあまりクリエイトウォーターでめぐみんとダクネスをずぶぬれにしてしまう。やっぱりまだやってくると思った二人はカズマに反撃し、喧嘩が始まってしまうのだった。もう俺にはどうすることにもできないと思ったガイは、そのままほおっておくのだった。

 

 

 

 

 

 




オーブオリジンの戦闘シーンは、オーブオリジンのテーマをバックにどうぞ笑
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