昔々、ある塔に閉じ込められた姫様がいました。
「番外編でお姫様役ですか………」
姫役と言うことで、相手役がいることに、少しそわそわしながら、頬を赤くして唯一ある窓から外を眺めています。
綺麗な白いドレスを着込み、いつ相手役が来てもいいように、はしご用のロープなど、ワイヤーや、ともかく色々準備しながら、少し楽しみに待つ。
このまま塔から攫ってくれる相手役。王子様を楽しみに待っていると、
「姫ぇぇぇ、姫はここかっ!!?」
そう男の声が聴こえ、大地を見た。
「この父、ランスロットが」
バーン………
セレナ姫はスナイパーライフルでヘッドショットで湖の騎士を撃ち、躊躇いも迷いも無く、窓から撃った。
「私は貴方を待っているわけではない、消えてください永久に………」
そう言って、リロードして窓際に置いておく。余計なものが来た場合、撃たなければいけない為の処置として、リロード済みのライフルを置いている。
「王子様が来てもいいように、火薬のにおいは嫌なのに………」
そう呟きながら、とりあえず起き上がらない様子を確認して、奥に戻ると、
馬の足音が聞こえる。
セレナ姫の胸が高鳴る。彼は騎乗スキルA+がもとになっている。ならばと、
「王子様………」
そう思い、ぱっと窓の外を見る。
そこに、
「セレナっ」
白馬に乗ったマリア姫がそこにいて、
「あっ、うん。マリア姉さん」
「明らかに残念がられてるっ!?」
男装の麗人、マリア・カデンツァヴナ・イヴの名は伊達で無いほどに似合った、王子様が現れ、白馬で殻潰しを踏みつぶして、地面に下りる。
「セレナ、貴方を助けに来たわっ。さあ、いまからロープなりなんなり下してっ」
「ごめんなさいマリア姉さん、そう言った物はここにはないの」
「なんですってっ」
ロープなどを奥に隠しながら、セレナ姫はそう言い、マリア姫はぐぬぬとうなる。
だがそこに、
「デース、ここは」
「私達にお任せ」
二人の妖精役として、シンフォギアを纏う二人が現れ、マリアはよしと言う顔、セレナは余計な状態でと言う顔になる。
「待って、いくらなんでもおかしいっ。妖精役なんて出てこないはずですっ」
「ここから塔までは百階ほど離れています。なにげに会話が成立していること自体がおかしいため、ここからは会話は成立しません」
「ご都合主義デス」
「いまさらッ」
拡声器を探し出す姫であるが、その前に窓際からワイヤーが張られた為、すぐに砕いて外す。
「いま引っかかったのに外れたデスっ」
「セレナ、いま助けに行くわよっ」
「絶対に邪魔してやる」
妖精二人は黒いオーラを纏い、イグナイト化する中で、どうするかアイテムを探す。
手りゅう弾、閃光弾、煙幕などがあるが、姉に対して使うのはいささか抵抗がある。
仕方ない、スイッチを押すと、
「なっ、なにっ!? ドラゴン!?」
「ワイバーンデスっ」
「ワイバーンが放たれた!!」
ごめんなさいと塔の内部で誤る姫。
外では炎が舞い上がり、銀の腕を振るうマリア姫は、必ず妹を助けようとするが、また塔からミサイルが発射されたりと、少し黒焦げになるマリア。
「く、なんなのよこの城塞のような塔はっ」
「! あ、あれは」
その時ランスロットが復活して起き上がると、空を見る。
空に何かが飛翔していた。
あれは、
【ガルルルル】
「あれはランスロット(狂)っ。奴め、まさか戦闘機を使うかっ」
「なんで円卓の騎士が近代の兵器を使うのよっ」
「私の宝具は、手に持ったり、所持したりした物を自分の武器に変える宝具なのだ!! 奴は過去の聖杯戦争で手に入れた戦闘機をつか」
窓からバズーカが放たれ、撃墜され、それがこっちに落ちて来る。
「「「「なっ」」」」
爆発音を聞きながら、姫はため息をつく。
ともかく障害はこれでどうにかなったはず。そう思っていると、また馬の足音が鳴り響く。
乾燥機をかけ、火薬のニオイを外に追い出しながら、窓から顔を出すと、
「私だよセレナちゃんっ」
「ひーーびーーーきーーーさーーーんーーー」
違う、そうじゃないと言わんばかりに窓際の淵を握りしめる姫。
だが、王子ファッションの響王子は、馬から降りると、
「待ってました響王子」
「お前のヒロインはこっちだ」
エルフナインとキャロル。二人が妖精の格好で現れ、えっと驚く響。
「あれ、セレナちゃんの王子役じゃないの?」
「いや、お前のヒロインは」
「クリス姫です」
そして花の棺桶に眠らされたクリス姫がそこにいて、望遠鏡で様子を見るセレナ姫。
「クリスちゃんっ、いったいどうしたの!?」
「悪い魔女の所為で永い眠りについてるから、急いでキスして目を覚まさせろ」
そう言うキャロルの後ろで、薬品の空を捨てる。
それを聞き、響はええぇぇぇぇと悲鳴を上げるが、
「クリスちゃん………わかったよ、私はやるっ。へいき、へっちゃらだぁぁぁぁ」
そう言って、眠るクリスへ顔を近づけ、目を瞑る。
翼黒子が録画スイッチが分からず、奏黒子が代わりに押す中、セレナ姫達もその様子を見守っている。
すると、
「待って響っ」
「えっ、未来!?」
王子ファッションの未来が現れ、静かに、
「クリスにキスしないで響っ、響は私と結婚する役なんだよ!!」
「ええ~~」
「それにクリスがいないとだめなら………頑張るっ」
「なにを!!?」
「ともかく、響がキスするくらいなら、私がするっ」
「わっ、わあぁぁぁぁぁぁぁみっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「………どうしよう」
勢いに任せてしようとしてつまずき、そのショックでボディーにいいもんを食らったクリスが目を覚まし、事の顛末を知り暴走し出す。
塔の下がああなら、ここから攫って行く王子はいつ来るか………
と、
「ん、なんか騒がしいな」
魔法使い役、龍崎アスカが現れ、それにセレナ姫は驚く。
「あす、アスカさんっ」
「まあその、そう言う役だ。悪いがセレナ、しばらくは俺のものとして、ここにいてもらうから」
「は、はひ………」
すぐにはしごやらなんやらを窓から捨て、ともかくいまはお茶を楽しむことにした。
アスカに攫われたセレナ姫は、こうして塔の中、幸せに、
「セレナぁぁぁ、セレナぁぁぁぁぁぁ。姉さんは許さないわよっ、セレナあぁぁ」
幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし………
――ナーサリライム
「………ハッピーエンドかしら?」
ちゃんちゃん♪♪
マリア「セレナあぁぁぁぁぁ」
フェイトなにか新しいサーヴァントが増えましたね。
マリア「なに別の話をしてるのっ、うわあぁぁぁぁぁ」
奏「よしよし」
翼「私達が話を聞くから」
マリア「セレナあぁぁぁぁぁぁ」
アスカ「下が騒がしいな?」
セレナ「気にしなくていいです」
お読みいただき、ありがとうございます。